1 00:00:07,708 --> 00:00:10,875 ‎NETFLIX オリジナルシリーズ 2 00:00:22,958 --> 00:00:27,458 ‎「ウィッチャー」シーズン1 ‎善と悪の狭間で 3 00:00:46,041 --> 00:00:51,083 ‎「ウィッチャー」には ‎ゲームから興味を持った 4 00:00:51,583 --> 00:00:52,125 ‎ドラマが制作されると聞いて 5 00:00:52,125 --> 00:00:55,125 ‎ドラマが制作されると聞いて 6 00:00:52,125 --> 00:00:55,125 ゲラルト役 ヘンリー・カヴィル 7 00:00:55,125 --> 00:00:55,666 ゲラルト役 ヘンリー・カヴィル 8 00:00:55,666 --> 00:00:57,000 ゲラルト役 ヘンリー・カヴィル 9 00:00:55,666 --> 00:00:57,000 ‎ゲラルト役に手を挙げた 10 00:00:57,000 --> 00:00:59,000 ‎ゲラルト役に手を挙げた 11 00:00:59,083 --> 00:01:02,666 ‎最初の打ち合わせで ‎知ったのは‎― 12 00:01:03,416 --> 00:01:06,041 ‎ドラマが原作に基づくこと 13 00:01:06,125 --> 00:01:07,875 ‎大好きな本だ 14 00:01:07,958 --> 00:01:11,750 ‎すばらしい物語になると ‎確信した 15 00:01:12,375 --> 00:01:16,958 ‎著者アンドレイ・ ‎サプコフスキは面白い人よ 16 00:01:17,041 --> 00:01:20,041 営業の仕事で 世界を旅していたの ショーランナー ローレン・ヒスリック 17 00:01:20,041 --> 00:01:20,125 ショーランナー ローレン・ヒスリック 18 00:01:20,125 --> 00:01:21,458 ショーランナー ローレン・ヒスリック 後に「ウィッチャー」を 書き始め― 19 00:01:21,458 --> 00:01:24,083 後に「ウィッチャー」を 書き始め― 20 00:01:24,166 --> 00:01:26,625 ‎雑誌に投稿し 出版された 21 00:01:26,708 --> 00:01:30,291 ‎評価されて ‎本人は驚いたそうよ 22 00:01:32,958 --> 00:01:38,708 ‎アンドレイの描き出す ‎「ウィッチャー」の世界は 23 00:01:39,166 --> 00:01:40,708 ‎独特なんだ 24 00:01:41,208 --> 00:01:44,333 ‎過酷なのに共感できる 25 00:01:44,416 --> 00:01:46,125 ‎女王は私よ 26 00:01:46,875 --> 00:01:50,041 ‎この企画で意図したのは… 27 00:01:50,125 --> 00:01:51,333 ‎願いは? 28 00:01:51,416 --> 00:01:55,750 ‎ゲラルト シリ ‎イェネファーを語ること 29 00:01:56,333 --> 00:01:59,000 ‎リヴィアのゲラルトを捜して 30 00:01:59,083 --> 00:02:01,791 ‎構成には悩んだけど‎― 31 00:02:01,875 --> 00:02:05,291 ‎シャワーの中でひらめいたの 32 00:02:05,416 --> 00:02:10,958 ‎混乱させない程度に ‎3人の物語を並行させようと 33 00:02:11,083 --> 00:02:15,583 ‎今なら視聴者も ‎物語をよく知ってるはず 34 00:02:15,666 --> 00:02:19,125 ‎それを念頭に構成を練った 35 00:02:19,208 --> 00:02:21,875 ‎時間軸が交錯するけど 36 00:02:21,958 --> 00:02:28,000 ‎ファンも初めて見る人も ‎楽しめる冒険にしたかった 37 00:02:31,250 --> 00:02:34,125 ‎物語を掘り下げるため‎― 38 00:02:34,208 --> 00:02:39,083 ‎企画が売れた直後に ‎ポーランドに向かった 39 00:02:39,541 --> 00:02:44,916 ‎なぜポーランドにとって ‎この物語が重要なのか 40 00:02:45,000 --> 00:02:47,541 ‎どんな精神に根付くのか 41 00:02:47,625 --> 00:02:51,625 ‎その答えが ‎制作には欠かせなかった 42 00:02:54,000 --> 00:02:57,666 ‎原作の行間を読む物語 43 00:02:57,750 --> 00:03:00,875 ‎この物語は ‎僕のほぼすべてだ 44 00:03:01,208 --> 00:03:01,875 ‎僕は「ウィッチャー」に‎― 45 00:03:01,875 --> 00:03:03,708 ‎僕は「ウィッチャー」に‎― 46 00:03:01,875 --> 00:03:03,708 製作総指揮 トメク・バギンスキー 47 00:03:03,708 --> 00:03:04,291 製作総指揮 トメク・バギンスキー 48 00:03:04,291 --> 00:03:06,083 製作総指揮 トメク・バギンスキー 49 00:03:04,291 --> 00:03:06,083 ‎思考も心身も奪われてる 50 00:03:06,083 --> 00:03:07,083 ‎思考も心身も奪われてる 51 00:03:07,166 --> 00:03:10,708 ‎でも最高の作品に仕上がった 52 00:03:10,791 --> 00:03:13,791 ‎人物も世界観も すばらしい 53 00:03:14,250 --> 00:03:16,000 ‎王国に栄光あれ 54 00:03:16,083 --> 00:03:18,958 ‎トメクはポーランド出身で 55 00:03:19,041 --> 00:03:22,583 プロダクションデザイン アンドリュー・ロウズ 56 00:03:19,041 --> 00:03:22,583 ‎原作や伝承についての ‎知識が豊富だ 57 00:03:22,583 --> 00:03:22,708 プロダクションデザイン アンドリュー・ロウズ 58 00:03:22,708 --> 00:03:23,791 プロダクションデザイン アンドリュー・ロウズ 59 00:03:22,708 --> 00:03:23,791 ‎脚本にないことも表現できる 60 00:03:23,791 --> 00:03:26,208 ‎脚本にないことも表現できる 61 00:03:26,291 --> 00:03:30,416 ‎トメクたちの意見を ‎参考にして‎― 62 00:03:30,500 --> 00:03:32,916 ‎原作を忠実に再現した 63 00:03:33,000 --> 00:03:38,416 ‎本国では大衆文化の歴史に ‎大きく刻まれてる 64 00:03:38,500 --> 00:03:43,500 ‎ゲームや書籍 ‎テレビ番組にもなっていて‎― 65 00:03:43,583 --> 00:03:45,333 ‎親しまれてる 66 00:03:45,416 --> 00:03:50,083 ‎簡単な言葉では ‎説明できない物語なんだ 67 00:03:51,416 --> 00:03:56,416 ‎この世界観を ‎もっと多くの人に広めたい 68 00:03:57,750 --> 00:04:03,791 ‎原作の行間にある物語を ‎ドラマでは表現できたと思う 69 00:04:04,125 --> 00:04:08,625 ‎原作に忠実に再現するよう ‎努めたけど‎― 70 00:04:08,916 --> 00:04:10,958 ‎原作は割愛も多い 71 00:04:11,416 --> 00:04:12,791 ‎リュートを返せ 72 00:04:12,875 --> 00:04:16,291 ‎脚本家が提案する ‎アイデアは‎― 73 00:04:16,375 --> 00:04:21,833 ‎大胆なものもあったが ‎すべて すばらしかった 74 00:04:21,916 --> 00:04:26,833 第5話 脚本 スニーハ・クアース 75 00:04:21,916 --> 00:04:26,833 ‎「ウィッチャー」の ‎脚本家会議では‎― 76 00:04:26,916 --> 00:04:32,791 ‎1つの方向性が決まるまで ‎アイデアを出し合った 77 00:04:33,041 --> 00:04:37,291 ‎そこから1話ずつに ‎落とし込んでいく 78 00:04:37,416 --> 00:04:43,083 ‎原作の どの要素を ‎盛り込んでいくかを決めるの 79 00:04:43,833 --> 00:04:45,083 ‎その後‎― 80 00:04:45,333 --> 00:04:49,083 ‎それぞれが ‎担当話の脚本を書いた 81 00:04:49,166 --> 00:04:54,833 ‎1つの方向性を軸に ‎物語を進めていくの 82 00:04:54,916 --> 00:05:00,208 ‎その中にも新しい情報を ‎織り込むよう心がけた 83 00:05:01,166 --> 00:05:05,833 ‎担当話が割り振られると ‎みんな喜んでた 84 00:05:05,916 --> 00:05:08,375 第4話 脚本 デクラン・デ・バラ こんな話が書けるぞと 85 00:05:08,375 --> 00:05:08,458 第4話 脚本 デクラン・デ・バラ 86 00:05:08,458 --> 00:05:10,833 第4話 脚本 デクラン・デ・バラ でも〝驚きの法〞の回は みんな嫌煙した 87 00:05:10,833 --> 00:05:12,500 でも〝驚きの法〞の回は みんな嫌煙した 88 00:05:12,583 --> 00:05:14,833 説明が難しいからね 89 00:05:14,916 --> 00:05:18,041 ‎驚きの法は ‎人類の初めからある 90 00:05:18,500 --> 00:05:19,666 ‎おだまり 91 00:05:19,750 --> 00:05:21,125 ‎正当な賭けだ 92 00:05:21,625 --> 00:05:26,833 ‎見返りは作物や ‎子犬の可能性もあった 93 00:05:26,916 --> 00:05:27,958 ‎あるいは 94 00:05:29,083 --> 00:05:30,833 ‎驚きの子か 95 00:05:30,958 --> 00:05:33,083 ‎あのシーンは‎― 96 00:05:33,250 --> 00:05:37,500 ‎突然 平手打ちを ‎食らった気分にさせる 97 00:05:37,625 --> 00:05:40,166 ‎難しかったが要点は突いた 98 00:05:40,250 --> 00:05:42,791 ‎驚きの法とは つまり 99 00:05:42,916 --> 00:05:46,416 ‎人から与えられる ‎何かしらの‎― 100 00:05:47,541 --> 00:05:48,666 ‎驚きだ 101 00:05:48,750 --> 00:05:53,375 ‎家を出る時にはなくて ‎戻ったら現れたもの 102 00:05:53,500 --> 00:05:55,416 ‎それが驚きだ 103 00:05:55,833 --> 00:05:56,666 ‎クソ 104 00:05:56,750 --> 00:05:59,083 ‎考え方や価値観が ‎多様であることが重要だ 105 00:05:59,083 --> 00:06:01,750 ‎考え方や価値観が ‎多様であることが重要だ 106 00:05:59,083 --> 00:06:01,750 第3話 脚本 ボー・デマヨ 107 00:06:01,750 --> 00:06:01,833 第3話 脚本 ボー・デマヨ 108 00:06:01,833 --> 00:06:03,958 第3話 脚本 ボー・デマヨ 109 00:06:01,833 --> 00:06:03,958 ‎それは最終的に‎― 110 00:06:04,875 --> 00:06:07,958 ‎異なる種族に当てはまる 111 00:06:08,041 --> 00:06:10,791 ‎エルフ ノーム ドワーフ 112 00:06:10,875 --> 00:06:12,708 ‎価値観も違う 113 00:06:12,791 --> 00:06:17,583 ‎書く側が多様性について ‎同じ認識を持つことは 114 00:06:17,666 --> 00:06:19,625 ‎とても有益だった 115 00:06:21,041 --> 00:06:26,083 ‎物語には 制作が意図した ‎すばらしい一面がある 116 00:06:26,250 --> 00:06:28,666 ‎人類に焦点を当て‎― 117 00:06:28,750 --> 00:06:29,625 イェネファー役 アーニャ・シャロトラ 118 00:06:29,625 --> 00:06:32,166 イェネファー役 アーニャ・シャロトラ 人間の葛藤を描いてる 119 00:06:32,625 --> 00:06:36,666 ‎興味を引かれたのは ‎原作の女性たちよ 120 00:06:36,750 --> 00:06:41,833 ‎ゲラルトを取り囲む女性は ‎とても強い 121 00:06:42,583 --> 00:06:44,333 ‎著者に聞いたの 122 00:06:44,416 --> 00:06:48,041 ‎“執筆は1980年代なのに ‎なぜ?”と 123 00:06:48,166 --> 00:06:51,750 ‎彼の答えは ‎“君は私の母を知らない” 124 00:06:52,375 --> 00:06:57,625 ‎要するに戦争や争いごとが ‎絶えない国では‎― 125 00:06:58,208 --> 00:07:01,916 ‎多くの男性が ‎争いの犠牲になった 126 00:07:02,041 --> 00:07:06,041 ‎そこでは女性が ‎中心を担うようになる 127 00:07:06,125 --> 00:07:09,125 ‎家の中だけでなく外でもね 128 00:07:10,583 --> 00:07:15,083 ‎原作が描くのは ‎生き残った女性たちなの 129 00:07:17,958 --> 00:07:21,416 ‎オーディションは ‎2シーンだった 130 00:07:21,500 --> 00:07:24,375 テスト用の書き下ろしよ シリラ王女役 フレイヤ・アーラン 131 00:07:24,375 --> 00:07:24,458 シリラ王女役 フレイヤ・アーラン 132 00:07:24,458 --> 00:07:26,333 シリラ王女役 フレイヤ・アーラン 1つはゲラルトとの対話 133 00:07:26,333 --> 00:07:27,333 1つはゲラルトとの対話 134 00:07:27,416 --> 00:07:32,416 ‎その時のシリは短気で ‎頑固な性格だった 135 00:07:33,625 --> 00:07:36,000 ‎もう1つのシーンでは 136 00:07:36,250 --> 00:07:39,916 ‎命を大切にしてと ‎誰かに懇願する 137 00:07:40,000 --> 00:07:43,250 ‎その時の彼女には心がある 138 00:07:43,333 --> 00:07:46,708 ‎優しい一面が垣間見えるの 139 00:07:48,166 --> 00:07:52,875 ‎どっちの要素も持つところが ‎いいと思う 140 00:07:52,958 --> 00:07:57,500 ‎超カッコイイだけの ‎女の子じゃない 141 00:07:57,583 --> 00:08:00,000 ‎それもステキだけど‎― 142 00:08:00,625 --> 00:08:02,375 ‎別の強さも持つ 143 00:08:02,750 --> 00:08:07,083 ‎穏やかで優しくて ‎柔らかい一面があるの 144 00:08:08,958 --> 00:08:11,791 ‎探すのに苦労したはずだ 145 00:08:11,875 --> 00:08:12,583 カヒル役 エイモン・ファーレン 146 00:08:12,583 --> 00:08:16,791 カヒル役 エイモン・ファーレン 147 00:08:12,583 --> 00:08:16,791 ‎シリのような人物を ‎演じられる役者は少ない 148 00:08:16,875 --> 00:08:20,708 ‎民話で語られる ‎人物というだけでなく 149 00:08:20,791 --> 00:08:25,500 ‎周りに多大な影響を与える ‎重要な存在だ 150 00:08:25,583 --> 00:08:28,458 ‎この世界そのものであり‎― 151 00:08:28,541 --> 00:08:32,625 ‎みんなを1つにまとめる ‎カギなんだ 152 00:08:33,083 --> 00:08:37,333 ‎画面に映るフレイヤは ‎独特な存在感を放つ 153 00:08:37,416 --> 00:08:39,541 ‎不思議な何かがある 154 00:08:39,625 --> 00:08:40,166 製作総指揮 サイモン・エマニュエル 155 00:08:40,166 --> 00:08:43,208 製作総指揮 サイモン・エマニュエル 156 00:08:40,166 --> 00:08:43,208 ‎それはシリにも通じることだ 157 00:08:43,291 --> 00:08:48,375 ‎彼女は若さゆえに ‎己の内なる力に気付かない 158 00:08:48,833 --> 00:08:52,875 ‎フレイヤは見事に ‎シリを具現化させた 159 00:08:54,250 --> 00:08:56,750 ‎原作を読み返して‎― 160 00:08:56,875 --> 00:09:00,500 ‎人物たちの過去を洗い出した 161 00:09:00,583 --> 00:09:05,416 ‎シリとイェネファーの関係を ‎新たに組み直し‎― 162 00:09:05,500 --> 00:09:08,000 ‎背景を丁寧に描いたの 163 00:09:08,083 --> 00:09:11,416 ‎人物の新たな一面を見つけ 164 00:09:11,500 --> 00:09:14,083 ‎互いに影響を与えさせる 165 00:09:14,166 --> 00:09:15,708 ‎そこが面白い 166 00:09:16,125 --> 00:09:17,583 ‎君と会うまで 167 00:09:18,166 --> 00:09:22,250 ‎昼は穏やかで ‎夜は落ち着かなかった 168 00:09:22,625 --> 00:09:23,666 ‎でも今は 169 00:09:25,041 --> 00:09:26,791 ‎君が大切だ 170 00:09:30,625 --> 00:09:34,250 ‎会議では ‎漠然とした案しか出ない 171 00:09:34,333 --> 00:09:36,875 ‎みんなで試行錯誤だ 172 00:09:37,041 --> 00:09:38,791 ‎でも最高なのは‎― 173 00:09:38,875 --> 00:09:43,416 ‎家で独りになると ‎すごい案が浮かぶこと 174 00:09:43,583 --> 00:09:47,500 ‎しかも これは ‎怪物を描ける脚本なんだ 175 00:09:47,583 --> 00:09:49,041 ‎最高だよ 176 00:09:49,750 --> 00:09:51,958 ‎怪物とカネ 177 00:09:52,041 --> 00:09:56,000 ‎怪物と人間が同じ世界にいる 178 00:09:56,458 --> 00:10:02,500 ‎お互いの世界は混ざり合い ‎明確な境界線は引けない 179 00:10:02,625 --> 00:10:05,208 ‎人間の世界でもあり‎― 180 00:10:05,291 --> 00:10:07,750 ‎怪物の世界でもある 181 00:10:09,833 --> 00:10:13,375 ‎大陸の先住者はエルフだった 182 00:10:14,500 --> 00:10:17,000 ‎でも“天体の合”が起き‎― 183 00:10:17,083 --> 00:10:20,666 ‎異世界の怪物が ‎大量に流れ込んだ 184 00:10:22,625 --> 00:10:25,541 ‎種族の交わりが起きた時 185 00:10:26,666 --> 00:10:29,666 ‎注目すべき点は‎― 186 00:10:30,666 --> 00:10:34,625 ‎大陸にいなかった種族が ‎現れたことだ 187 00:10:34,708 --> 00:10:37,583 ‎大陸にいる怪物はすべて‎― 188 00:10:37,666 --> 00:10:40,541 ‎先住していたか ‎魔法で作られた 189 00:10:40,625 --> 00:10:45,625 ‎他にも怪物だと ‎考えられている生物はいるが 190 00:10:46,083 --> 00:10:48,916 ‎彼らは異世界から来た 191 00:10:49,458 --> 00:10:50,750 ‎おそらく‎― 192 00:10:51,625 --> 00:10:57,458 ‎異世界の生物の目には ‎人間が怪物のように映ってる 193 00:11:00,291 --> 00:11:03,083 ‎それが“天体の合”だ 194 00:11:03,166 --> 00:11:05,833 ‎言葉どおりよ つまり‎― 195 00:11:05,916 --> 00:11:10,375 ‎たくさんの異次元世界が ‎ぶつかり合い 196 00:11:10,458 --> 00:11:13,208 ‎私たちの知る世界を変えた 197 00:11:14,333 --> 00:11:16,625 ‎難民の状況と同じだ 198 00:11:16,750 --> 00:11:20,041 ‎異次元世界にいた生物が‎― 199 00:11:20,250 --> 00:11:23,166 ‎この大陸に捨てられた 200 00:11:23,291 --> 00:11:26,916 ‎人間のほうが ‎野蛮で争いに飢え‎― 201 00:11:27,000 --> 00:11:30,708 ‎古き種族の魔法を乱用してる 202 00:11:30,791 --> 00:11:35,416 ‎大陸を制覇して ‎エルフを追い出すためにね 203 00:11:36,416 --> 00:11:37,750 ‎妙なことに 204 00:11:37,833 --> 00:11:41,875 ‎大陸にすむ生物は ‎すべて異世界から来た 205 00:11:41,958 --> 00:11:45,875 ‎その前に何がいたのかは ‎分からない 206 00:11:46,041 --> 00:11:50,666 ‎だが怪物もドワーフも ‎人間も 後から来た 207 00:11:52,666 --> 00:11:56,291 ‎大陸全体の世界観に合わせて 208 00:11:56,416 --> 00:12:00,500 ‎生物のコンセプト画は ‎僕が描いた 209 00:12:00,583 --> 00:12:05,458 ‎ほとんどの生物は ‎大まかなデザインを決めて 210 00:12:05,541 --> 00:12:07,458 ‎次の工程に回した 211 00:12:07,541 --> 00:12:11,916 ‎物理的に形にする ‎特殊造形チームや 212 00:12:12,000 --> 00:12:17,375 ‎3Dアニメーションを作る ‎視覚効果チームだ 213 00:12:22,375 --> 00:12:25,625 ‎造形チームが手がける生物は 214 00:12:22,375 --> 00:12:25,625 特殊造形 アイヴァン・ ポハールノク 215 00:12:25,625 --> 00:12:25,708 特殊造形 アイヴァン・ ポハールノク 216 00:12:25,708 --> 00:12:26,750 特殊造形 アイヴァン・ ポハールノク 217 00:12:25,708 --> 00:12:26,750 ‎視覚効果チームと ‎協力して仕上げた 218 00:12:26,750 --> 00:12:30,500 ‎視覚効果チームと ‎協力して仕上げた 219 00:12:30,625 --> 00:12:37,375 ‎中には特殊効果チームが ‎作り上げた生物の一部を‎― 220 00:12:37,458 --> 00:12:40,750 ‎造形チームが作ることもある 221 00:12:40,833 --> 00:12:45,083 ‎実際の撮影で ‎役者の体に触れたり 222 00:12:45,291 --> 00:12:48,791 ‎生物の全体像を撮ったりする 223 00:12:49,125 --> 00:12:54,750 ‎生物を考え出す時は ‎トメクと試行錯誤した 224 00:12:54,833 --> 00:12:58,375 ‎スラブ民話や ‎おとぎ話の要素を‎― 225 00:12:54,833 --> 00:12:58,375 バシリスク 226 00:12:58,541 --> 00:13:03,375 ‎物語に忠実になるよう ‎生物の体に盛り込む 227 00:13:06,416 --> 00:13:09,458 ‎ドラマでは怪物が頻出するが 228 00:13:09,541 --> 00:13:14,625 ‎原作のウィッチャーは ‎ここまで怪物と戦わない 229 00:13:14,708 --> 00:13:19,791 ‎ドラマで描かれるのは ‎大陸の歴史の中でも‎― 230 00:13:20,250 --> 00:13:23,458 ‎人間が怪物を排除する時代だ 231 00:13:23,708 --> 00:13:26,541 ‎でも ある時点で人は気付く 232 00:13:26,625 --> 00:13:30,125 ‎怪物こそが守るべき存在だと 233 00:13:35,208 --> 00:13:38,541 ‎世界の果てへ 234 00:13:38,625 --> 00:13:43,208 ‎物語の舞台は ‎“大陸”と呼ばれる場所よ 235 00:13:43,291 --> 00:13:47,291 ‎ドラマを通して ‎この大世界を冒険する 236 00:13:47,750 --> 00:13:53,625 ‎企画の最大の魅力は ‎世界を構築することだった 237 00:13:54,833 --> 00:14:00,750 ‎世界をゼロから考えるなんて ‎すごいチャンスだ 238 00:14:01,541 --> 00:14:05,083 ‎作り手にとっては ‎貴重な経験になる 239 00:14:06,916 --> 00:14:10,833 ‎グローバルな雰囲気を ‎目指した 240 00:14:12,541 --> 00:14:17,208 ‎ウィッチャーの世界は ‎ヨーロッパが基調だ 241 00:14:17,291 --> 00:14:21,708 ‎ドラマの世界観について ‎初めに話し合い‎― 242 00:14:22,416 --> 00:14:27,875 ‎さまざまな国や文化から ‎着想を得ることにした 243 00:14:29,500 --> 00:14:36,375 ‎参考にしたのは日本やインド ‎中東の建築物だ 244 00:14:36,750 --> 00:14:42,125 ‎壮大な印象を与え ‎地域を絞らないようにした 245 00:14:43,625 --> 00:14:47,166 ‎建築物は現実感で工夫した 246 00:14:47,250 --> 00:14:49,666 ‎例えばアレツザだ 247 00:14:49,750 --> 00:14:53,958 ‎サネッド島の ‎切り立った崖の上にある 248 00:14:54,041 --> 00:14:55,875 ‎見る人は思う 249 00:14:55,958 --> 00:14:59,583 ‎“すごい ‎こんなの造れないぞ”と 250 00:14:59,666 --> 00:15:04,583 ‎人間の造る建築物と ‎比較させたかった 251 00:15:04,666 --> 00:15:07,166 ‎建てられる城との対比だ 252 00:15:07,250 --> 00:15:10,416 ‎可能と不可能を融合した 253 00:15:13,750 --> 00:15:15,125 ‎デザイン設定は ‎中世時代だが‎― 254 00:15:15,125 --> 00:15:17,708 ‎デザイン設定は ‎中世時代だが‎― 255 00:15:15,125 --> 00:15:17,708 衣装デザイン ティム・ハスラム 256 00:15:17,708 --> 00:15:17,958 衣装デザイン ティム・ハスラム 257 00:15:17,958 --> 00:15:18,708 衣装デザイン ティム・ハスラム 258 00:15:17,958 --> 00:15:18,708 ‎時代を1つに絞らずに ‎ゴシックを取り入れた 259 00:15:18,708 --> 00:15:22,833 ‎時代を1つに絞らずに ‎ゴシックを取り入れた 260 00:15:23,375 --> 00:15:28,125 ‎ハイファッションを ‎ゴシックにプラスして 261 00:15:28,291 --> 00:15:33,125 ‎独自のやり方を使って ‎生地を加工した 262 00:15:33,208 --> 00:15:36,916 ‎中世にしては ‎高度な技術だけど 263 00:15:37,000 --> 00:15:39,916 ‎使われてきた歴史がある 264 00:15:40,375 --> 00:15:45,333 ‎プリーツやドレープ ‎スモック加工などを使い‎― 265 00:15:45,416 --> 00:15:49,041 ‎平らな生地を ‎立体的に仕立てる 266 00:15:49,125 --> 00:15:55,208 ‎縁取りのような装飾を ‎足すような加工はしない 267 00:15:55,291 --> 00:15:58,750 ‎立体感のある形状にして 268 00:15:58,833 --> 00:16:02,083 ‎変わった質感の衣装にした 269 00:16:02,791 --> 00:16:08,000 ‎衣装とセットで目指すのは ‎“見つけた世界”だ 270 00:16:08,416 --> 00:16:11,166 ‎作られた世界じゃない 271 00:16:11,250 --> 00:16:15,458 ‎現実にある世界を ‎見つけたような感覚が‎― 272 00:16:15,541 --> 00:16:17,291 ‎作品には重要だ 273 00:16:17,583 --> 00:16:21,875 ‎念頭に置いたのは ‎地球の物語じゃないこと 274 00:16:21,958 --> 00:16:25,541 ‎大陸には大陸のルールがある 275 00:16:27,500 --> 00:16:32,291 ‎古き種がいて ‎独自の歴史やモノリスがある 276 00:16:32,375 --> 00:16:37,541 ‎シーズン1はタマネギを ‎むき始めた段階で‎― 277 00:16:37,625 --> 00:16:40,875 ‎中心までは何層も残ってる 278 00:16:41,916 --> 00:16:48,541 ‎この先に何が待っているのか ‎後半の話でヒントも示した 279 00:16:49,958 --> 00:16:52,833 ‎魔法の世界であるがゆえに 280 00:16:53,250 --> 00:16:55,958 ‎制約がなく 何でもできる 281 00:16:56,041 --> 00:16:56,708 ‎やった 282 00:16:56,791 --> 00:16:59,708 ‎でも苦悩と危険も伴う 283 00:17:00,916 --> 00:17:02,750 ‎そこは暗くて‎― 284 00:17:03,791 --> 00:17:05,333 ‎凶暴な世界よ 285 00:17:07,583 --> 00:17:10,541 ‎迫りくる混沌 286 00:17:10,625 --> 00:17:14,125 ‎実用レベルに ‎落とし込んだ時の議題は 287 00:17:14,208 --> 00:17:16,875 ‎“魔法を どう扱うか” 288 00:17:17,375 --> 00:17:19,916 ‎魔法は‎混沌(カオス)‎でもある 289 00:17:20,000 --> 00:17:25,000 ‎混沌の面白いところは ‎常に犠牲が伴うこと 290 00:17:25,083 --> 00:17:27,416 ‎でも魔法を使って‎― 291 00:17:27,500 --> 00:17:31,500 ‎窮地を脱するような ‎描写はしたくない 292 00:17:31,583 --> 00:17:32,833 ‎退屈だもの 293 00:17:32,916 --> 00:17:34,041 ‎できた! 294 00:17:34,125 --> 00:17:35,250 ‎手を見て 295 00:17:40,458 --> 00:17:42,250 ‎私たちの世界には ‎混沌が まん延してる 296 00:17:42,250 --> 00:17:45,666 ‎私たちの世界には ‎混沌が まん延してる 297 00:17:42,250 --> 00:17:45,666 フリンギラ役 ミミ・ンディウェニ 298 00:17:45,666 --> 00:17:45,750 フリンギラ役 ミミ・ンディウェニ 299 00:17:45,750 --> 00:17:47,166 フリンギラ役 ミミ・ンディウェニ 300 00:17:45,750 --> 00:17:47,166 ‎中には混沌を ‎プラスの要素に変えたり 301 00:17:47,166 --> 00:17:51,458 ‎中には混沌を ‎プラスの要素に変えたり 302 00:17:51,541 --> 00:17:54,333 ‎封じる力を持つ人もいる 303 00:17:55,083 --> 00:17:57,333 ‎魔法の力は‎― 304 00:17:58,250 --> 00:18:00,750 ‎使う人によって異なる 305 00:18:01,375 --> 00:18:07,333 ‎どんな血脈を引いたか ‎どう交信するかによるの 306 00:18:07,416 --> 00:18:09,083 ‎訓練も必要よ 307 00:18:09,875 --> 00:18:11,583 ‎使えない人もいる 308 00:18:13,708 --> 00:18:16,375 ‎脚本には こうあった 309 00:18:16,458 --> 00:18:20,875 ‎“マウスサックが ‎魔法で壁を作る”と 310 00:18:16,458 --> 00:18:20,875 マウスサック役 アダム・レヴィ 311 00:18:20,958 --> 00:18:25,291 ‎そこで監督や製作総指揮と ‎話し合い‎― 312 00:18:26,500 --> 00:18:28,833 ‎僕から提案した 313 00:18:29,291 --> 00:18:34,416 ‎“マウスサックなら ‎こんな魔法を使うと思う” 314 00:18:35,041 --> 00:18:37,083 ‎“どうかな?”と 315 00:18:38,416 --> 00:18:40,083 ‎試行錯誤だ 316 00:18:40,166 --> 00:18:43,041 ‎これは異世界の魔法だから 317 00:18:43,583 --> 00:18:47,833 ‎唯一無二で 力強いものを ‎イメージした 318 00:18:47,958 --> 00:18:52,250 ‎でもフタを開ければ ‎とても静かで‎― 319 00:18:52,333 --> 00:18:56,000 ‎混沌支配の ‎外にあるものになった 320 00:19:00,541 --> 00:19:02,500 ‎イェネファーを‎― 321 00:19:03,625 --> 00:19:05,875 ‎最初は知らなかった 322 00:19:06,916 --> 00:19:10,666 ‎オーディションは ‎魔法を使うシーン 323 00:19:11,291 --> 00:19:12,416 ‎それで‎― 324 00:19:13,416 --> 00:19:18,166 ‎彼女のことを知りたくて ‎いろいろ調べたの 325 00:19:19,208 --> 00:19:21,166 ‎原作を読んだりね 326 00:19:23,458 --> 00:19:27,875 ‎彼女の行動の裏に ‎どんな思いがあるのか 327 00:19:27,958 --> 00:19:33,583 ‎何に苦しんでいるのか ‎知りたかった 328 00:19:33,666 --> 00:19:36,958 ‎どんな役者にとっても‎― 329 00:19:38,625 --> 00:19:42,750 ‎彼女が置かれた状況を ‎演じるのは‎― 330 00:19:43,208 --> 00:19:45,541 ‎とても難しいはず 331 00:19:46,333 --> 00:19:50,625 ‎彼女のことを ‎もっと知りたくなった 332 00:19:51,000 --> 00:19:56,333 ‎原作を読み込み ‎彼女を演じるほどにね 333 00:19:58,125 --> 00:20:00,375 ‎アーニャのおかげで‎― 334 00:20:00,458 --> 00:20:03,416 ティサイア役 マイアンナ・バーリング イェネファーに 深みが出た 335 00:20:03,416 --> 00:20:03,500 ティサイア役 マイアンナ・バーリング 336 00:20:03,500 --> 00:20:05,375 ティサイア役 マイアンナ・バーリング ファンも初めて見る人も きっと彼女に恋するわ 337 00:20:05,375 --> 00:20:09,750 ファンも初めて見る人も きっと彼女に恋するわ 338 00:20:10,625 --> 00:20:16,125 ‎イェネファーには ‎実力のある役者が必要だった 339 00:20:16,208 --> 00:20:21,666 ‎少女という役を醜い体で ‎演じなければならない 340 00:20:22,416 --> 00:20:28,000 ‎そこから‎変貌(へんぼう)‎を遂げ ‎力強い存在に変わっていくの 341 00:20:28,583 --> 00:20:32,583 ‎でも力強さの裏では ‎ひどく傷ついてる 342 00:20:32,666 --> 00:20:38,333 ‎その役を演じる実力が ‎アーニャには十分にあった 343 00:20:38,916 --> 00:20:41,666 ‎運命によるつながり 344 00:20:41,750 --> 00:20:45,875 ‎中心人物はゲラルト ‎イェネファー シリよ 345 00:20:45,958 --> 00:20:48,583 ‎3人はシーズン1で‎― 346 00:20:48,708 --> 00:20:51,500 ‎一度も顔をそろえない 347 00:20:51,583 --> 00:20:55,958 ‎ただ それぞれが ‎自分の背景を示してる 348 00:20:56,333 --> 00:20:59,250 ‎並行する3つの時間軸は 349 00:20:59,333 --> 00:21:02,625 ‎物語の構造としては面白い 350 00:21:02,708 --> 00:21:05,625 ‎何が面白いかというと 351 00:21:05,708 --> 00:21:09,958 ‎最初は1つの視点で ‎見ていた物語が‎― 352 00:21:10,083 --> 00:21:13,666 ‎いつしか3つの視点の ‎交わりになる 353 00:21:13,750 --> 00:21:16,708 ‎そして最初から見直すと‎― 354 00:21:16,791 --> 00:21:20,916 ‎それぞれの目線の先に ‎誰がいたのか分かる 355 00:21:21,000 --> 00:21:25,083 ‎まったく別の視点で ‎見てる感覚になる 356 00:21:28,250 --> 00:21:33,583 ‎運命とは 自分が選んだ道の ‎先にあるものなの 357 00:21:33,666 --> 00:21:37,000 ‎それがシーズン1のテーマよ 358 00:21:37,083 --> 00:21:41,291 ‎それぞれの選択が ‎互いを引き寄せ合う 359 00:21:41,416 --> 00:21:43,541 ‎ローレンのチームが描く ‎登場人物は‎― 360 00:21:43,541 --> 00:21:45,916 ‎ローレンのチームが描く ‎登場人物は‎― 361 00:21:43,541 --> 00:21:45,916 第5&6話 監督 シャーロット・ ブランドストーム 362 00:21:45,916 --> 00:21:46,041 第5&6話 監督 シャーロット・ ブランドストーム 363 00:21:46,041 --> 00:21:48,541 第5&6話 監督 シャーロット・ ブランドストーム 364 00:21:46,041 --> 00:21:48,541 ‎とても理にかなってる 365 00:21:48,625 --> 00:21:54,708 ‎私たちのような普通の人が ‎空想の世界にいる感覚なの 366 00:21:54,833 --> 00:21:57,958 ‎だから力強いドラマになった 367 00:21:58,041 --> 00:22:01,916 ‎見る人が 人物を理解し ‎共感できる 368 00:22:03,250 --> 00:22:05,750 ‎誰でも物語に共感したい 369 00:22:05,833 --> 00:22:08,666 ‎そのためにテレビを見たり 370 00:22:08,750 --> 00:22:11,791 ‎本や映画やゲームを楽しむ 371 00:22:11,916 --> 00:22:15,416 ‎物語の中に自分を探してるの 372 00:22:16,041 --> 00:22:20,375 ‎こういう物語では ‎隠喩によって共感する 373 00:22:20,500 --> 00:22:25,041 ‎例えばシリの旅は ‎大人への階段を示唆する 374 00:22:25,125 --> 00:22:29,500 ‎“不思議な力よ ‎私の体はどうなってるの?” 375 00:22:29,583 --> 00:22:32,583 ‎これは誰でも感じることだ 376 00:22:32,666 --> 00:22:34,666 ‎そういう部分から‎― 377 00:22:34,750 --> 00:22:40,625 ‎空想世界で起きたことも ‎自分の実体験に重ねられる 378 00:22:42,208 --> 00:22:45,166 ‎ゲラルトも孤児だった 379 00:22:45,250 --> 00:22:47,750 ‎だから大切なことは… 380 00:22:49,000 --> 00:22:53,666 ‎人とのつながりや ‎人と共に生きること 381 00:22:54,708 --> 00:22:59,000 ‎気にかけてくれる人が ‎いることだと思う 382 00:22:59,625 --> 00:23:04,041 ‎原作からの脚色で ‎気に入ってる点は‎― 383 00:23:04,541 --> 00:23:08,166 ‎人間の感情や関係を ‎重視したことだ 384 00:23:08,250 --> 00:23:10,708 ‎とても美しく描けた 385 00:23:11,583 --> 00:23:16,083 ‎原作は原作なりに ‎重要なものを描いてる 386 00:23:16,166 --> 00:23:19,583 ‎でもドラマでは ‎さらに丁寧に描き 387 00:23:19,666 --> 00:23:22,458 ‎違う表現を目指してる 388 00:23:24,166 --> 00:23:26,250 ‎物語の特徴の1つに‎― 389 00:23:26,333 --> 00:23:32,750 ‎ローレンと脚本家たちが ‎残してくれた要素がある 390 00:23:32,833 --> 00:23:37,250 ‎この世界にとって ‎重要なのはユーモアだ 391 00:23:37,333 --> 00:23:42,833 ‎破壊や暗闇の時代だからこそ ‎ユーモアが より面白い 392 00:23:42,958 --> 00:23:44,916 ‎常に笑いを含めた 393 00:23:45,375 --> 00:23:49,708 ‎ヘンリーが ‎ゲラルトに与えたものと 394 00:23:49,791 --> 00:23:52,916 ‎脚本家が物語に与えたもの 395 00:23:53,958 --> 00:23:59,041 ‎それは現代的ながらも ‎時間を超えたユーモアだ 396 00:23:59,125 --> 00:24:02,875 ‎なぜ絹の貿易商みたいな ‎格好を? 397 00:24:03,083 --> 00:24:07,000 ‎ヘンリーの演技が ‎引き出す笑いもある 398 00:24:07,375 --> 00:24:09,041 ‎彼のユーモアだ 399 00:24:09,125 --> 00:24:11,958 ‎彼自身が楽しんでる 400 00:24:12,458 --> 00:24:14,458 ‎白騎士は愛される 401 00:24:14,541 --> 00:24:18,666 ‎でも少しズレた笑いを誘う ‎白騎士は‎― 402 00:24:18,791 --> 00:24:21,291 ‎見るのも演じるのも楽しい 403 00:24:21,375 --> 00:24:24,833 ‎ヘンリーとジョーイの ‎シーンを見た 404 00:24:24,916 --> 00:24:27,166 ‎2人の関係は どこか‎― 405 00:24:27,250 --> 00:24:30,958 ‎シュレックとドンキーの ‎関係に似てる 406 00:24:31,041 --> 00:24:32,791 ‎正直に言ってくれ 407 00:24:33,333 --> 00:24:35,375 ‎僕の歌はどうだ? 408 00:24:37,958 --> 00:24:40,791 ‎中身のないパイみたいだ 409 00:24:41,416 --> 00:24:44,666 ‎オーディションの ‎24時間前にメールが来た 410 00:24:44,666 --> 00:24:45,791 ‎オーディションの ‎24時間前にメールが来た 411 00:24:44,666 --> 00:24:45,791 ヤスキエル役 ジョーイ・ベイティ 412 00:24:45,791 --> 00:24:45,875 ヤスキエル役 ジョーイ・ベイティ 413 00:24:45,875 --> 00:24:48,791 ヤスキエル役 ジョーイ・ベイティ 414 00:24:45,875 --> 00:24:48,791 ‎ひどいパニックに陥ったよ 415 00:24:48,875 --> 00:24:52,958 ‎この役のすばらしさを ‎知ってたからね 416 00:24:53,583 --> 00:24:56,333 ‎その時 姉に言われた 417 00:24:56,708 --> 00:25:00,208 ‎“何かあったの? ‎どこかヘンよ”と 418 00:25:00,291 --> 00:25:03,208 ‎ヤスキエル役だと教えると 419 00:25:03,416 --> 00:25:07,791 ‎姉は“ここは ‎あなたの夢の中?”と 420 00:25:08,000 --> 00:25:10,541 ‎僕にピッタリの役だ 421 00:25:10,625 --> 00:25:12,750 ‎君の首ってまるで‎― 422 00:25:13,708 --> 00:25:15,791 ‎セクシーなガチョウだ 423 00:25:16,416 --> 00:25:18,166 ‎それから‎― 424 00:25:18,250 --> 00:25:21,958 ‎オーディションを受けて ‎役をもらった 425 00:25:22,083 --> 00:25:26,541 ‎ワクワクしたけど ‎必然のようにも感じた 426 00:25:26,625 --> 00:25:29,458 ‎これは運命だったんだ 427 00:25:30,416 --> 00:25:35,166 ‎毎日が冒険のようだけど ‎自然体で過ごせる 428 00:25:35,250 --> 00:25:39,250 ‎まるで新しい家族と ‎一緒にいる感覚だ 429 00:25:39,333 --> 00:25:41,458 ‎逃げろ 大変だ 430 00:25:42,833 --> 00:25:43,833 ‎ゲラルト 431 00:25:44,041 --> 00:25:46,541 ‎退治したぞ 報酬を 432 00:25:46,625 --> 00:25:48,791 ‎ウィッチャーに金貨を 433 00:25:48,875 --> 00:25:50,416 ‎豊かな渓谷よ 434 00:25:53,291 --> 00:25:54,583 ‎この歌は‎― 435 00:25:55,958 --> 00:25:59,083 ‎ソーニャとジョーナが書いた 436 00:25:59,750 --> 00:26:05,166 ‎いくつかのバージョンを作り ‎最終的には‎― 437 00:26:06,708 --> 00:26:12,041 ‎フォークの要素を含む ‎この歌に落ち着いた 438 00:26:12,125 --> 00:26:14,916 ‎大陸の旅にピッタリで‎― 439 00:26:15,000 --> 00:26:21,375 ‎古代の日々を連想させる ‎ケルトっぽさのある曲だ 440 00:26:21,583 --> 00:26:24,791 ‎わずかにポップも感じる 441 00:26:24,875 --> 00:26:27,166 ‎ヤスキエルにとっては 442 00:26:27,250 --> 00:26:31,875 ‎大陸に捧げることができる ‎すばらしい歌だ 443 00:26:31,958 --> 00:26:34,458 ‎彼の宣伝にもなる 444 00:26:34,541 --> 00:26:40,041 ‎ヤスキエルが作曲すると ‎ゲラルトがツッコミを入れる 445 00:26:40,125 --> 00:26:41,458 ‎事実と違う 446 00:26:42,708 --> 00:26:44,250 ‎敬意がないぞ 447 00:26:46,583 --> 00:26:48,333 ‎歴史を作るためだ 448 00:26:49,333 --> 00:26:53,333 ‎ヤスキエルは ‎人間の本質を理解する 449 00:26:53,583 --> 00:26:56,250 ‎ゲラルトとは違う視点でね 450 00:26:56,333 --> 00:26:59,291 ‎世界に道を切り開くには‎― 451 00:26:59,375 --> 00:27:02,125 ‎事実を曲げるのも手段だと 452 00:27:02,791 --> 00:27:05,416 ‎ウィッチャーに金貨を 453 00:27:05,500 --> 00:27:09,375 ‎豊かな渓谷よ 454 00:27:20,291 --> 00:27:23,500 ‎ドラマにはアクションが多い 455 00:27:23,583 --> 00:27:26,208 ‎多様性を表現するため‎― 456 00:27:26,708 --> 00:27:31,375 ‎シーズンを通して ‎スタント専門家を設置した 457 00:27:31,916 --> 00:27:35,875 ‎フランクリンは ‎最高の仕事をしたよ 458 00:27:35,958 --> 00:27:40,625 ‎絶え間なくアクションを ‎生み出してくれた 459 00:27:40,875 --> 00:27:45,291 ‎だが各話での多様性を ‎引き出すためにも‎― 460 00:27:45,375 --> 00:27:50,125 ‎ほかの専門家も呼んで ‎別の要素も加えた 461 00:27:51,125 --> 00:27:55,208 ‎格闘専門家の ‎ウルフギャングには 462 00:27:55,791 --> 00:28:01,083 ‎前半に登場する格闘シーンで ‎指導してもらった 463 00:28:02,041 --> 00:28:03,625 ‎もう完璧だ 464 00:28:05,583 --> 00:28:06,583 ‎バッチリ 465 00:28:06,666 --> 00:28:12,500 ‎レンフリの手下と ‎ゲラルトが戦うシーンでは‎― 466 00:28:12,583 --> 00:28:18,708 ‎ゲラルトの潜在的な強さが ‎初めて視聴者に示される 467 00:28:19,083 --> 00:28:24,416 ‎7人の悪者を袋小路で ‎次々と倒していくんだ 468 00:28:30,750 --> 00:28:31,833 ‎カット 469 00:28:34,750 --> 00:28:38,083 ‎ゲラルト役が ‎ヘンリーでよかった 470 00:28:38,833 --> 00:28:44,250 ‎静かな決意や力強さを ‎暗に伝える資質がある 471 00:28:44,333 --> 00:28:46,333 ‎スタントは使わない 472 00:28:46,416 --> 00:28:48,083 ‎僕には悪夢だ 473 00:28:48,166 --> 00:28:51,458 ‎全部 ヘンリー自身が演じた 474 00:28:51,833 --> 00:28:55,833 ‎格闘シーンの練習は10日間 475 00:28:55,916 --> 00:29:01,916 ‎格闘シーンは 彼の資質に ‎頼るところが多かった 476 00:29:02,000 --> 00:29:05,958 ‎彼は体が大きく 力も強い 477 00:29:06,041 --> 00:29:07,541 ‎面白いことに‎― 478 00:29:08,083 --> 00:29:13,833 ‎役者の資質を生かすほど ‎シーンが生きてくる 479 00:29:14,208 --> 00:29:18,208 ‎練習に10日間 ‎撮影に2日間かけた 480 00:29:18,625 --> 00:29:20,416 ‎2分間のシーンにね 481 00:29:22,583 --> 00:29:26,166 ‎最高のセットを使って 482 00:29:27,041 --> 00:29:29,583 ‎物語の多様性を表現した 483 00:29:29,666 --> 00:29:32,500 ‎シーズンを通して見ても‎― 484 00:29:32,583 --> 00:29:36,708 ‎同じようなアクションは ‎2つとしてない 485 00:29:40,708 --> 00:29:44,166 ‎さらなる展開 486 00:29:44,250 --> 00:29:48,166 ‎この物語には ‎現代の問題も含まれる 487 00:29:48,250 --> 00:29:50,541 ‎植民地主義の崩壊 488 00:29:50,958 --> 00:29:53,791 ‎貧富による身分格差 489 00:29:53,958 --> 00:29:56,250 ‎土着文化の迫害 490 00:29:56,458 --> 00:29:58,458 ‎人種差別 性差別 491 00:29:59,000 --> 00:30:02,583 ‎悪者が権力を握り 狂う世界 492 00:30:02,666 --> 00:30:05,833 ‎人々の反抗 繰り返す変動 493 00:30:05,958 --> 00:30:09,958 ‎海であり嵐である ‎それが「ウィッチャー」だ 494 00:30:12,333 --> 00:30:15,291 ‎ひと言でまとめるなら 495 00:30:15,416 --> 00:30:20,791 ‎私が重視したテーマは ‎“善悪の境界をぼかすこと” 496 00:30:20,875 --> 00:30:24,541 ‎見る人から ‎その議論を引き出したい 497 00:30:24,625 --> 00:30:29,666 ‎私たちの世界には ‎本当の善人や悪人はいない 498 00:30:29,875 --> 00:30:35,166 ‎第1話を見て ‎善人だと思った人物が 499 00:30:35,250 --> 00:30:37,666 ‎最終話では違うかも 500 00:30:37,791 --> 00:30:40,750 ‎視点が突然 変化するの 501 00:30:42,416 --> 00:30:45,291 ‎最大のテーマは愛だ 502 00:30:46,083 --> 00:30:47,166 ‎愛には‎― 503 00:30:47,916 --> 00:30:50,083 ‎人を変える力がある 504 00:30:51,458 --> 00:30:56,250 ‎シーズン1を通して ‎制作陣は学んできた 505 00:30:56,333 --> 00:30:57,458 ‎それは‎― 506 00:30:57,958 --> 00:31:01,250 ‎物語のトーンや人物の設定だ 507 00:31:01,333 --> 00:31:05,083 ‎それを これからも ‎築き上げていく 508 00:31:06,458 --> 00:31:10,166 ‎次の展開を見るのが楽しみだ 509 00:31:15,333 --> 00:31:18,333 ‎夢がかなった 例えるなら‎― 510 00:31:18,708 --> 00:31:23,791 ‎かなわずに諦めていた夢が ‎急にかなった感覚だ 511 00:31:24,250 --> 00:31:26,750 ‎“楽しみ”? もちろんさ 512 00:31:27,333 --> 00:31:29,083 ‎最高の冒険だ 513 00:31:29,458 --> 00:31:33,166 ‎同時に3人を紹介しながら 514 00:31:33,250 --> 00:31:36,750 ‎それぞれを確立させたかった 515 00:31:37,416 --> 00:31:41,666 ‎1人ずつに目を向けると ‎分かってくるの 516 00:31:41,750 --> 00:31:44,083 ‎3人は互いが必要 517 00:31:46,833 --> 00:31:48,083 ‎何よりも‎― 518 00:31:48,166 --> 00:31:53,250 ‎3人は この大陸で ‎何に巻き込まれるのか? 519 00:31:53,333 --> 00:31:57,625 ‎それは戦争よ ‎シリの争奪戦とも言える 520 00:31:59,333 --> 00:32:01,416 ‎冒険は まだ続く 521 00:32:02,666 --> 00:32:04,333 ‎お楽しみに 522 00:32:13,208 --> 00:32:17,291 ‎シーズン2 ‎まもなくNETFLIXで配信 523 00:32:22,958 --> 00:32:25,958 日本語字幕 大前 留奈