1 00:00:13,440 --> 00:00:17,200 毎日“もし…”と 自分に問いかける 2 00:00:20,360 --> 00:00:23,000 “もし彼を殺さなければ?” 3 00:00:23,080 --> 00:00:25,360 “もし撃たなければ?” 4 00:00:27,320 --> 00:00:28,680 〝モッキングバード〞 5 00:00:28,760 --> 00:00:30,880 自問して自分を責める 6 00:00:32,560 --> 00:00:35,480 刑務所では多くの時間を― 7 00:00:36,640 --> 00:00:38,320 自省して過ごす 8 00:00:40,240 --> 00:00:42,360 事件を振り返るんだ 9 00:00:43,640 --> 00:00:47,240 展開が違えば よかったとも考える 10 00:00:55,720 --> 00:01:00,640 米国では1976年の 死刑再導入後― 11 00:01:01,920 --> 00:01:07,200 8000人以上が 死刑判決を受けた 12 00:01:08,800 --> 00:01:11,680 これは ある死刑囚の物語 13 00:01:11,760 --> 00:01:13,720 俺はジャスティン・ ディケンズ 14 00:01:16,000 --> 00:01:19,080 強盗殺人の罪を犯して 15 00:01:19,160 --> 00:01:21,000 死刑判決を受けた 16 00:01:26,360 --> 00:01:29,480 NETFLIX オリジナルシリーズ 17 00:01:31,480 --> 00:01:33,440 銃を1発 撃ち― 18 00:01:33,520 --> 00:01:35,840 接近して2発目を撃った 19 00:01:37,120 --> 00:01:40,720 弾は女の頬を貫通し あごに到達 20 00:01:41,960 --> 00:01:46,240 机の後ろに追い込み 約25回 刺した 21 00:01:51,120 --> 00:01:55,480 自分が人を殺したなんて 信じられない 22 00:01:58,880 --> 00:02:00,440 後悔はない 23 00:02:06,600 --> 00:02:10,440 ソファの上にいた男を 刺し始めた 24 00:02:20,680 --> 00:02:24,880 モッキングバードの主張 25 00:02:27,800 --> 00:02:30,120 テキサス州 アイオワ・パーク 26 00:02:30,200 --> 00:02:31,920 ジェームズ・V・ オルレッド・ユニット 27 00:02:34,760 --> 00:02:37,960 ディケンズは 17歳で殺人を犯し 28 00:02:38,040 --> 00:02:42,000 1995年 死刑判決を受けた 29 00:02:43,200 --> 00:02:47,280 彼は罪を認めているが― 30 00:02:48,440 --> 00:02:54,840 その裏に語るべき真実がある 31 00:03:00,280 --> 00:03:05,000 俺は1976年 テキサス州 アマリロで生まれた 32 00:03:06,720 --> 00:03:10,520 母の薬物摂取の影響で 早産だった 33 00:03:13,880 --> 00:03:15,800 両親は不仲だったが 34 00:03:15,880 --> 00:03:17,560 俺が13歳の時までは 一緒にいた 35 00:03:17,560 --> 00:03:19,000 俺が13歳の時までは 一緒にいた ジャスティン・ ディケンズ 36 00:03:19,000 --> 00:03:19,080 ジャスティン・ ディケンズ 37 00:03:19,080 --> 00:03:22,360 ジャスティン・ ディケンズ でも その後 離婚したんだ 38 00:03:22,360 --> 00:03:22,920 でも その後 離婚したんだ 39 00:03:24,120 --> 00:03:26,720 だから苦労したよ 40 00:03:30,720 --> 00:03:32,560 俺は母についた 41 00:03:32,640 --> 00:03:38,600 母はヤク中のホームレスで 窃盗を繰り返してたよ 42 00:03:38,680 --> 00:03:42,720 俺も一緒にヤクをやり 逮捕もされた 43 00:03:42,800 --> 00:03:47,360 2人で入所と出所を 繰り返してたんだ 44 00:03:53,280 --> 00:03:59,640 ダラス・ムーアは入れ墨師で 魅力的な人物だったよ 45 00:03:59,720 --> 00:04:04,840 口が巧みで面倒見がよく 打ち解けやすかった 46 00:04:07,920 --> 00:04:11,800 子供だった俺は 彼に父親像を重ねて 47 00:04:12,400 --> 00:04:16,400 彼に憧れ 洗脳されたような状態だった 48 00:04:18,399 --> 00:04:20,759 マーサは彼の婚約者だった 49 00:04:22,280 --> 00:04:27,600 彼らがヤク中じゃなければ 仲良くできただろう 50 00:04:46,640 --> 00:04:49,840 2人と出会ったのは 15歳の時だ 51 00:04:51,080 --> 00:04:53,480 盗んだヤクを売るために― 52 00:04:55,560 --> 00:04:58,600 友達とダラスの家に行った 53 00:04:59,200 --> 00:05:04,080 パーティーの最中で 誰もがコカインを打ってた 54 00:05:07,320 --> 00:05:13,880 薬物の怖さを知ってるから ヤクはやらないと彼に伝えた 55 00:05:15,320 --> 00:05:19,520 でもダラスは 体に悪影響はないと言い 56 00:05:20,640 --> 00:05:23,640 俺にコカインを吸わせた 57 00:05:25,680 --> 00:05:31,120 それから1~2日後 夜中に飲んで騒いでた時― 58 00:05:32,240 --> 00:05:36,280 ついに彼から コカインを打たれた 59 00:05:46,040 --> 00:05:49,080 一度 打つと後戻りできない 60 00:05:52,560 --> 00:05:55,000 自分を見失った 61 00:05:59,280 --> 00:06:02,200 1994年3月 62 00:06:03,880 --> 00:06:08,960 17歳の時 1週間連続で パーティーをしてたら― 63 00:06:10,040 --> 00:06:12,560 ダラスが意識を失った 64 00:06:15,040 --> 00:06:19,960 彼が寝てる間に マーサは彼のヤクを盗んだ 65 00:06:22,880 --> 00:06:25,520 彼女はそれを大量に打ち― 66 00:06:26,120 --> 00:06:30,160 夜明け前には パニック状態だった 67 00:06:33,000 --> 00:06:36,840 彼女に頼まれ ダラスが寝てる間に 68 00:06:36,920 --> 00:06:41,840 俺と友達のクレイグの3人で ヤクを売りに出た 69 00:06:44,680 --> 00:06:47,400 中毒者はヤクに夢中で 70 00:06:47,720 --> 00:06:53,240 薬物がどんな影響を及ぼすか 全く考えてない 71 00:06:56,680 --> 00:07:01,160 ヤクは売れず それを3人で使い切った 72 00:07:03,960 --> 00:07:07,160 マーサを車から降ろす直前 73 00:07:07,240 --> 00:07:10,520 ダラスに追われてると知った 74 00:07:23,360 --> 00:07:27,200 夜中の2時頃 ダラスに捕まったんだ 75 00:07:31,320 --> 00:07:33,640 俺はソファで寝てたが― 76 00:07:37,000 --> 00:07:38,880 ナイフの感触で起きた 77 00:07:42,560 --> 00:07:45,480 近所の中毒者も 一緒にいて― 78 00:07:47,080 --> 00:07:49,440 俺を殺す方法を話してた 79 00:07:52,120 --> 00:07:57,680 クレイグが来ると ダラスは俺たちを殴り始めた 80 00:08:00,280 --> 00:08:05,040 そして彼の家に戻るよう 指示してきたんだ 81 00:08:09,840 --> 00:08:14,640 外に出ると ダラスは俺だけを責め立てた 82 00:08:18,840 --> 00:08:23,120 マーサを大通りに 連れていけと指示された 83 00:08:23,840 --> 00:08:27,640 売春婦にして 金を稼がせろとね 84 00:08:28,360 --> 00:08:29,760 承諾すると― 85 00:08:30,640 --> 00:08:33,280 殴られて失神しかけた 86 00:08:34,080 --> 00:08:36,680 “彼女の体を売る気か?”と 彼は俺に強盗を命じ― 87 00:08:42,640 --> 00:08:45,680 目出し帽を指さした 88 00:08:46,400 --> 00:08:49,720 彼が金に困った時に 使うやつさ 89 00:08:50,280 --> 00:08:53,160 “俺に倣え”と言うんだ 90 00:08:54,000 --> 00:08:57,920 “手段を選ばず 金を持ってこい”とね 91 00:09:07,200 --> 00:09:09,800 俺とクレイグは車に乗り― 92 00:09:12,520 --> 00:09:16,680 銃を持ってる曽祖父の家を 目指した 93 00:09:16,760 --> 00:09:17,960 田舎の方だ 94 00:09:23,280 --> 00:09:29,720 街に戻り 手当たり次第 ターゲットを探してた時 95 00:09:29,800 --> 00:09:32,680 クレイグが提案してきた 96 00:09:34,560 --> 00:09:36,720 俺たちはアマリロを越え― 97 00:09:37,120 --> 00:09:39,040 “モッキングバード” 98 00:09:39,120 --> 00:09:43,640 モッキングバードの宝石店に たどり着いた 99 00:09:44,440 --> 00:09:47,600 店内にいたのは― 100 00:09:47,680 --> 00:09:50,560 オーナーと客1人だった 101 00:09:52,320 --> 00:09:54,720 “宝石店” 102 00:09:54,800 --> 00:09:59,160 今 振り返ると 無鉄砲だったと思う 103 00:09:59,240 --> 00:10:03,080 ただ 全てが 悪い方向に行った 104 00:10:05,400 --> 00:10:07,360 犯行に及んだのは― 105 00:10:08,120 --> 00:10:13,320 法に裁かれるより ダラスの方が怖かったからだ 106 00:10:27,520 --> 00:10:30,280 入り口は施錠されてた 107 00:10:30,360 --> 00:10:35,320 “呼び鈴” 108 00:10:35,400 --> 00:10:37,600 入店を許可された 109 00:10:43,320 --> 00:10:46,240 結婚指輪を探してると言った 110 00:10:47,200 --> 00:10:51,480 店員たちが背を向けた時― 111 00:10:54,000 --> 00:10:55,840 俺は銃を抜いた 112 00:10:58,640 --> 00:11:02,360 “伏せろ 殺すぞ”と 脅したんだ 113 00:11:06,400 --> 00:11:08,600 店主は俺の死角に― 114 00:11:08,680 --> 00:11:14,160 カーター氏は 俺の方に 顔を向けて床に伏せた 115 00:11:15,240 --> 00:11:16,960 目の前だ 116 00:11:21,000 --> 00:11:22,240 俺は固まった 117 00:11:23,240 --> 00:11:24,960 緊張してたんだ 118 00:11:27,920 --> 00:11:32,000 今にして思えば 銃で脅して金を要求し 119 00:11:32,440 --> 00:11:36,760 逃げてればよかったと 後悔してるよ 120 00:11:38,400 --> 00:11:41,760 突然 カーター氏に 体当たりされ 121 00:11:43,440 --> 00:11:46,200 俺の体が宙に浮いたんだ 122 00:11:46,760 --> 00:11:48,960 すごい衝撃だった 123 00:11:51,960 --> 00:11:53,480 彼は無言で― 124 00:11:55,960 --> 00:11:57,280 俺を壁に押しつけた 125 00:11:58,760 --> 00:12:05,600 とっさに引き金を引いたら 彼の体を撃ってしまったんだ 126 00:12:06,120 --> 00:12:10,720 俺は銃を上に向けて 壁際に座り込んだ 127 00:12:11,560 --> 00:12:13,600 すると銃をつかまれた 128 00:12:13,680 --> 00:12:16,640 その拍子に 弾が彼の手を貫通して 129 00:12:16,720 --> 00:12:18,080 額を撃ち抜いた 130 00:12:23,720 --> 00:12:25,720 絶望的な気持ちさ 131 00:12:35,760 --> 00:12:38,640 店主は通用口から 逃げていった 132 00:12:40,520 --> 00:12:41,920 俺は正面扉へ 133 00:12:44,800 --> 00:12:47,120 最後の2発で錠を撃った 134 00:12:47,960 --> 00:12:49,160 だが外した 135 00:12:50,000 --> 00:12:51,760 蹴ったりもしたが 136 00:12:52,440 --> 00:12:54,080 出られない 137 00:12:56,200 --> 00:12:57,680 それで裏口に “宝石店” 138 00:12:59,320 --> 00:13:02,880 クレイグが 走り去ろうとしてた 139 00:13:03,680 --> 00:13:06,680 目が合ったのに俺を見捨てた 140 00:13:06,760 --> 00:13:09,880 俺の人生は いつもこうさ 141 00:13:12,680 --> 00:13:14,200 走って逃げたよ 142 00:13:15,800 --> 00:13:16,640 まさか… 143 00:13:18,400 --> 00:13:20,200 人を殺すなんて 144 00:13:23,800 --> 00:13:28,880 あの出来事が頭に こびりついて消えなかった 145 00:13:31,840 --> 00:13:35,760 逃げきれるかも分からない 146 00:13:36,520 --> 00:13:40,160 ただ 自分がしたことに 驚いてた 147 00:13:48,400 --> 00:13:50,160 事件から3日後 148 00:13:50,240 --> 00:13:52,920 ディケンズは逮捕された 149 00:14:01,440 --> 00:14:03,640 身元を教えてくれ 150 00:14:03,720 --> 00:14:06,400 私はコンパス巡査部長 151 00:14:06,480 --> 00:14:07,880 君の名前は? 152 00:14:07,960 --> 00:14:09,640 ジャスティン・ディケンズ 153 00:14:09,920 --> 00:14:10,760 そうか 154 00:14:11,200 --> 00:14:15,080 警察は 事件を知っていると言った 155 00:14:15,880 --> 00:14:19,480 クレイグも捕まって 自供したらしい 156 00:14:21,160 --> 00:14:23,640 俺は泣いて謝ったよ 157 00:14:23,720 --> 00:14:25,200 繰り返し― 158 00:14:25,280 --> 00:14:28,920 殺すつもりはなかったと 言った 159 00:14:30,120 --> 00:14:33,320 計画的な犯行だったのか? 160 00:14:33,400 --> 00:14:34,800 違います 161 00:14:35,720 --> 00:14:38,440 死刑制度は知らなかったが 162 00:14:39,240 --> 00:14:43,760 自分がマズい状況にいるのは 分かったんだ 163 00:15:00,360 --> 00:15:03,520 テキサス州 アマリロ 164 00:15:10,280 --> 00:15:14,640 裁判では ファレン地方検事が 165 00:15:14,720 --> 00:15:17,320 全く異なる見解を示した 166 00:15:18,760 --> 00:15:21,760 “ランドール郡 ジャスティスセンター” 167 00:15:23,840 --> 00:15:27,280 モッキングバード通りの 強盗殺人事件は 168 00:15:27,360 --> 00:15:29,920 1994年3月12日に起きた 169 00:15:31,160 --> 00:15:35,760 私が地方検事になって 初めての大事件だった 170 00:15:37,120 --> 00:15:41,040 ディケンズは 気性が荒い人物だ 171 00:15:41,920 --> 00:15:42,360 そして 小柄な体に― 172 00:15:42,360 --> 00:15:44,520 そして 小柄な体に― テキサス州 ランドール郡 173 00:15:44,520 --> 00:15:44,600 そして 小柄な体に― 174 00:15:44,600 --> 00:15:45,400 そして 小柄な体に― 地方検事 ジェームズ・ファレン 175 00:15:45,400 --> 00:15:45,480 地方検事 ジェームズ・ファレン 176 00:15:45,480 --> 00:15:47,120 地方検事 ジェームズ・ファレン 劣等感を抱いている 177 00:15:47,120 --> 00:15:47,760 劣等感を抱いている 178 00:15:48,280 --> 00:15:54,280 反り返った歩き方や ワルっぽさを演出することで 179 00:15:54,360 --> 00:15:57,160 凄みを利かせていたんだ 180 00:15:58,800 --> 00:16:03,560 ディケンズは犯行の動機を 正当化していて 181 00:16:03,640 --> 00:16:09,600 強盗はムーアを恐れての 犯行だと供述している 182 00:16:10,360 --> 00:16:15,720 おそらく彼は供述の中に 事実を織り交ぜることで 183 00:16:15,800 --> 00:16:19,360 信ぴょう性を 高めているだけだろう 184 00:16:20,640 --> 00:16:27,040 屈辱的な扱いを受けたのが 要因だと私は考えている 185 00:16:29,800 --> 00:16:35,360 知人の前で恥をかかされて 我を忘れたんだろうね 186 00:16:35,440 --> 00:16:39,320 ディケンズが 衝動的になるのは 187 00:16:39,400 --> 00:16:41,520 力の誇示だ 188 00:16:41,880 --> 00:16:47,240 “俺は見た目と違って 危険だ”と警告を発している 189 00:16:51,880 --> 00:16:54,920 現場に残っていた証拠が 190 00:16:55,000 --> 00:16:59,960 あの日 店で起こったことを 物語っている 191 00:17:00,040 --> 00:17:03,920 カーターは ディケンズに近づき 192 00:17:04,000 --> 00:17:07,600 強盗をやめるように 説得したんだ 193 00:17:08,560 --> 00:17:11,760 “君の人生が台なしになる” 194 00:17:11,839 --> 00:17:14,999 “私でよければ話を聞く” 195 00:17:16,960 --> 00:17:20,000 ディケンズは聞く耳を持たず 196 00:17:20,240 --> 00:17:22,520 カーターを銃殺した 197 00:17:25,960 --> 00:17:31,280 ディケンズの弁護団は 発砲を誘発したのは 198 00:17:31,360 --> 00:17:34,080 カーターだと主張している 199 00:17:35,280 --> 00:17:38,560 これは裁判の争点の1つだ 200 00:17:38,760 --> 00:17:42,840 ディケンズの発砲は 被害者が原因なのか? 201 00:17:43,840 --> 00:17:50,440 被害者に原因があるとなれば 極刑からは免れるだろう 202 00:17:52,320 --> 00:17:56,880 ディケンズの証言には 不可解な点がある 203 00:17:58,920 --> 00:18:04,320 発砲時にカーターと もみ合っていたとしたら 204 00:18:04,400 --> 00:18:06,440 返り血を浴びたはず 205 00:18:09,000 --> 00:18:15,160 ディケンズがカーターから 離れた位置にいたことは 206 00:18:15,360 --> 00:18:18,480 状況証拠を見れば明らかだ 207 00:18:20,760 --> 00:18:23,240 もみ合いなどなく 208 00:18:24,680 --> 00:18:28,800 ジェイコブズの証言は 憶測の可能性も 209 00:18:30,280 --> 00:18:32,520 起き上がった彼は 210 00:18:32,600 --> 00:18:36,200 一目散に 店から逃げたのだろう 211 00:18:37,200 --> 00:18:42,320 パニックに陥った ディケンズが引き金を引き 212 00:18:42,720 --> 00:18:46,040 カーターの口を封じたと 思われる 213 00:18:50,480 --> 00:18:55,240 ディケンズに与えられた刑は 妥当だろう 214 00:18:55,320 --> 00:18:59,120 彼の人格や 凶行から判断すれば 215 00:18:59,200 --> 00:19:00,880 死刑は当然だ 216 00:19:00,960 --> 00:19:02,840 さらに人命も奪った 217 00:19:03,440 --> 00:19:05,760 かけがえのない命だ 218 00:19:06,920 --> 00:19:11,680 アレン・カーターは 立派な人物だった 219 00:19:11,760 --> 00:19:16,240 そんな彼の命を ディケンズが奪ってしまった 220 00:19:20,600 --> 00:19:23,920 ニューメキシコ州 クレイトン 221 00:19:31,360 --> 00:19:32,840 私はバーバリー・ブレア 222 00:19:33,840 --> 00:19:38,320 バーバリー・ブレア キム・レアル クレイトン高校 アレンと同じ高校で 教えていたの 223 00:19:38,320 --> 00:19:38,600 アレンと同じ高校で 教えていたの 224 00:19:39,760 --> 00:19:41,280 私はキム・レアル 225 00:19:41,360 --> 00:19:45,320 カーター先生は 国語の先生だった 226 00:19:48,480 --> 00:19:54,520 私も教師になる道を選び 以前のカーター先生の教室で 227 00:19:54,600 --> 00:19:57,680 国語を教えているのよ 228 00:20:02,560 --> 00:20:05,920 アレンは いろんな面を持ってたわ 229 00:20:06,000 --> 00:20:10,000 活力にあふれ 魅力的でありながら 230 00:20:10,080 --> 00:20:14,240 複雑な一面もあったけど 子供が大好きだった 231 00:20:15,080 --> 00:20:16,600 若々しいわ 232 00:20:17,680 --> 00:20:18,480 そうね 233 00:20:18,560 --> 00:20:19,200 ええ 234 00:20:19,280 --> 00:20:22,520 とても50歳とは思えなかった 235 00:20:22,840 --> 00:20:24,160 “記念樹” 236 00:20:24,240 --> 00:20:28,280 アレンは特に 悩みを抱えた子供たちに 237 00:20:28,360 --> 00:20:29,760 手を差し伸べてた 238 00:20:30,160 --> 00:20:32,120 すごく頼もしくて 239 00:20:32,440 --> 00:20:37,880 落ちこぼれの子も 彼のおかげで立ち直れるの 240 00:20:38,200 --> 00:20:41,120 いつも弱者に寄り添ってたわ 241 00:20:41,560 --> 00:20:44,200 子供たちを見捨てなかった “宝石店” 242 00:20:47,520 --> 00:20:49,760 事件を知ったのは夜よ 243 00:20:50,400 --> 00:20:53,520 強盗のことは知らなかった 244 00:20:53,600 --> 00:20:55,840 ただ彼の死を聞かされて 245 00:20:56,920 --> 00:20:58,800 寝耳に水だったわ 246 00:20:59,480 --> 00:21:00,800 〝クレイトン高校〞 247 00:21:00,880 --> 00:21:04,840 翌日 学校で 詳細が明らかになった 248 00:21:05,160 --> 00:21:09,480 職員室では その話で持ちきりだったわ 249 00:21:09,560 --> 00:21:12,680 みんなアレンに 思いをめぐらせた 250 00:21:13,120 --> 00:21:16,040 “アレンが取った行動は?” 251 00:21:16,120 --> 00:21:18,320 “自分なら?”ってね 252 00:21:19,680 --> 00:21:24,880 アレンが銃を持つ相手に 立ち向かうとは思えなかった 253 00:21:25,240 --> 00:21:29,480 確かに 彼は強くて 大胆な人物だった 254 00:21:29,560 --> 00:21:32,960 でも争い合う姿は 想像できない 255 00:21:33,400 --> 00:21:35,880 そういうタチではないの 256 00:21:35,960 --> 00:21:37,800 アレンらしくない 257 00:21:38,160 --> 00:21:43,640 でも相手に向かって 力強く説得したはずよ 258 00:21:43,720 --> 00:21:48,280 相手が誰であれ 自分が何を犯しているのか 259 00:21:48,360 --> 00:21:51,160 分かってもらうためにね 260 00:21:51,240 --> 00:21:54,280 よくないことだと 自覚させるの 261 00:21:56,240 --> 00:22:02,960 青年が理解してくれると アレンは期待したでしょうね 262 00:22:03,040 --> 00:22:07,320 でも残念ながら 望みは かなわなかった 263 00:22:13,560 --> 00:22:16,200 ファレン検事は実情をふまえ 264 00:22:16,280 --> 00:22:19,200 ディケンズの殺意を主張 265 00:22:20,640 --> 00:22:23,400 弁護するには これを反証するしかない 266 00:22:28,360 --> 00:22:30,880 〝営業中〞 267 00:22:44,880 --> 00:22:45,880 私はラスだ 268 00:22:45,960 --> 00:22:49,360 あの事件で 弁護団長を務めてた 269 00:22:53,880 --> 00:22:56,480 ジャスティンは好青年だった 270 00:22:56,560 --> 00:22:59,880 すばらしいとまでは 言わないが 271 00:22:59,960 --> 00:23:02,400 いい印象を受けた 272 00:23:03,040 --> 00:23:04,000 調子は? 273 00:23:04,080 --> 00:23:04,960 いいよ 274 00:23:05,040 --> 00:23:05,840 どうぞ 275 00:23:06,200 --> 00:23:07,120 ありがとう 276 00:23:08,840 --> 00:23:10,960 最高刑が死刑の裁判では 277 00:23:11,040 --> 00:23:13,000 十中八九 死刑を求刑される 278 00:23:13,000 --> 00:23:14,400 十中八九 死刑を求刑される ジャスティンの 弁護団長 ラス・ベイリー 279 00:23:14,400 --> 00:23:14,880 ジャスティンの 弁護団長 ラス・ベイリー 280 00:23:14,880 --> 00:23:17,040 ジャスティンの 弁護団長 ラス・ベイリー 当然のことだ 281 00:23:17,040 --> 00:23:17,360 当然のことだ 282 00:23:17,920 --> 00:23:22,440 我々は まず最初に 過失致死罪を認めた 283 00:23:22,520 --> 00:23:26,600 彼の容疑の一部である 被軽減包括犯罪だ 284 00:23:29,680 --> 00:23:35,760 ジャスティンに殺害の意図や 願望があったかどうかが 285 00:23:35,840 --> 00:23:38,400 問題の焦点となる 286 00:23:39,280 --> 00:23:42,080 報告書は共有されてたから 287 00:23:42,640 --> 00:23:46,680 殺意の有無が 判決を左右するんだ 288 00:23:47,320 --> 00:23:48,880 “店の見取り図” 289 00:23:48,960 --> 00:23:51,080 ジャスティンは銃を出し 290 00:23:51,760 --> 00:23:55,560 カウンターを挟んで 2人と対峙(たいじ)した 291 00:23:55,640 --> 00:23:57,840 彼らは既に店にいた 292 00:24:00,000 --> 00:24:02,080 伏せろと命令した時― 293 00:24:02,640 --> 00:24:08,320 ジャスティンは愚かな過ちを 犯したと気づいたんだ 294 00:24:08,960 --> 00:24:12,720 そして アレン・カーターに 背を向けた 295 00:24:12,800 --> 00:24:14,920 カーターが体当たりして 296 00:24:15,440 --> 00:24:20,120 銃を取り上げようとしたが 銃弾に倒れた 297 00:24:24,400 --> 00:24:27,320 目撃者のジェイコブズは 298 00:24:27,560 --> 00:24:32,760 ファレン検事の承認なしでは 陳述書に署名しなかった 299 00:24:33,960 --> 00:24:36,720 なぜ承認がいるのか不明だ 300 00:24:37,280 --> 00:24:41,080 私だったら 胸を張って署名するよ 301 00:24:41,160 --> 00:24:43,720 それが真実だからね 302 00:24:46,160 --> 00:24:52,120 ディケンズがカーターから 離れた位置にいたことは 303 00:24:52,200 --> 00:24:54,720 状況証拠を見れば明らかだ 304 00:24:55,840 --> 00:24:58,600 信じられない言い分だ 305 00:24:58,680 --> 00:25:00,640 警察の手によって 306 00:25:00,720 --> 00:25:04,400 入念な捜査が入ると思ってた 307 00:25:04,760 --> 00:25:08,760 せめて弾の行方と出所を 突き止めていれば 308 00:25:08,920 --> 00:25:15,160 2人が争い合った可能性を 証明できたかもしれない 309 00:25:15,880 --> 00:25:17,120 だがダメだった 310 00:25:17,680 --> 00:25:19,320 重要なことなのに 311 00:25:19,400 --> 00:25:21,480 軽視されたんだ 312 00:25:21,920 --> 00:25:25,720 警察にとって 我々は二の次だった 313 00:25:27,840 --> 00:25:30,440 〝テキサス州 ランドール郡保安局〞 314 00:25:30,520 --> 00:25:32,720 ジャスティンはまだ若く 315 00:25:32,800 --> 00:25:34,800 死を恐れてた 316 00:25:36,440 --> 00:25:41,120 ダラス・ムーアが 金を返すよう彼を脅したと 317 00:25:41,200 --> 00:25:44,040 調査によって突き止めたよ 318 00:25:44,560 --> 00:25:47,520 ジャスティンは疑われてた 319 00:25:50,120 --> 00:25:55,920 ダラスが立場を明確にすれば 結果は違ってただろう 320 00:25:56,000 --> 00:25:59,080 陪審員の 判断材料になるからね 321 00:26:01,240 --> 00:26:04,920 ダラスの妻を 夫から引き離せたら 322 00:26:05,320 --> 00:26:09,800 実際に何があったのか 証言を引き出せただろう 323 00:26:11,520 --> 00:26:14,160 だが ダラスをはじめ― 324 00:26:14,240 --> 00:26:17,200 目撃者や証人が 突然 姿を消した 325 00:26:17,680 --> 00:26:19,320 何が何やら… 326 00:26:19,400 --> 00:26:24,120 どういう訳か 捜査の網の目をくぐったのさ 327 00:26:27,040 --> 00:26:29,680 州のせいじゃない 328 00:26:29,760 --> 00:26:32,240 ダラスに一杯食わされた 329 00:26:33,040 --> 00:26:35,040 裏をかかれたよ 330 00:26:35,120 --> 00:26:38,800 ダラスが逃げるのも 無理はないが 331 00:26:39,440 --> 00:26:41,160 力を借りたかった 332 00:26:48,920 --> 00:26:52,480 ニューメキシコ州 アルバカーキ 333 00:26:56,120 --> 00:27:00,320 ジャスティンとは 事件の2年前に出会ったわ 334 00:27:00,720 --> 00:27:01,160 ダラスの娘 シャンテ・ムーア 335 00:27:01,160 --> 00:27:05,840 ダラスの娘 シャンテ・ムーア 私たちは夏期学校の クラスメートだった 336 00:27:05,840 --> 00:27:06,440 私たちは夏期学校の クラスメートだった 337 00:27:07,320 --> 00:27:10,040 ご飯の時間よ 食べたい? 338 00:27:14,800 --> 00:27:17,000 全部食べてくれるの 339 00:27:20,800 --> 00:27:24,840 彼は豚狩りをするような 田舎の青年よ 340 00:27:24,920 --> 00:27:26,800 弓矢も持ってたわ 341 00:27:27,240 --> 00:27:29,320 野性的な子だった 342 00:27:30,920 --> 00:27:33,040 ほら おいで 343 00:27:34,640 --> 00:27:35,960 サラ 優しくね 344 00:27:36,040 --> 00:27:39,480 父と彼の母親は ドラッグ仲間だった 345 00:27:40,200 --> 00:27:41,440 仲良くね 346 00:27:42,280 --> 00:27:46,640 父の家で偶然 ジャスティンに会ったの 347 00:27:47,520 --> 00:27:49,800 友達が集まってた 348 00:27:49,880 --> 00:27:51,320 ハッパを吸い― 349 00:27:51,400 --> 00:27:54,160 注射も何本か打ってたわ 350 00:27:57,080 --> 00:28:03,560 私の父はカリスマ性があって 自然と人を引き寄せるの 351 00:28:06,720 --> 00:28:12,040 チャールズ・マンソンを フレンドリーにした感じよ 352 00:28:12,760 --> 00:28:15,240 人を引き込む力がある 353 00:28:15,320 --> 00:28:21,160 相手を意のままに操り 自分の思いどおりにするの 354 00:28:25,520 --> 00:28:27,760 何度も刑務所に入ってる 355 00:28:30,200 --> 00:28:35,360 出所しても更生するどころか どんどん悪化した 356 00:28:38,040 --> 00:28:41,080 坂道を転げ落ちるようにね 357 00:28:41,160 --> 00:28:44,120 懲りずに再犯を繰り返して 358 00:28:44,200 --> 00:28:45,640 25年が過ぎたわ 359 00:28:49,000 --> 00:28:51,320 最後の8カ月間は逃走してた 360 00:28:52,520 --> 00:28:57,240 83歳の女性を縛り 彼女の自宅で暴行したの 361 00:28:57,320 --> 00:28:58,520 住居侵入よ 362 00:29:00,560 --> 00:29:04,520 父親のすることとは 思えないわよね 363 00:29:09,920 --> 00:29:13,360 ダラスは9カ月の逃走後― 364 00:29:13,440 --> 00:29:16,520 テキサスで逮捕された 365 00:29:18,160 --> 00:29:21,640 数々の罪で5回 366 00:29:21,720 --> 00:29:25,600 終身刑を宣告されている 367 00:29:33,120 --> 00:29:38,120 “ポッター郡 拘置所” 368 00:29:39,400 --> 00:29:41,440 親父の希望は却下され 369 00:29:42,200 --> 00:29:46,560 フォートワースではなく ダラスと命名された 370 00:29:49,120 --> 00:29:51,720 裁判で58回くらい 名前を呼ばれ 注目の的だったよ 371 00:29:56,400 --> 00:29:58,400 まるでショーの主役さ 372 00:30:00,160 --> 00:30:00,520 ダラス・ムーア ポッター郡 拘置所 373 00:30:00,520 --> 00:30:02,800 ダラス・ムーア ポッター郡 拘置所 俺は正直者だ 374 00:30:02,800 --> 00:30:02,880 ダラス・ムーア ポッター郡 拘置所 375 00:30:02,880 --> 00:30:04,200 ダラス・ムーア ポッター郡 拘置所 ウソはつかない 376 00:30:07,720 --> 00:30:10,720 娘からジャスティンを 紹介された 377 00:30:11,280 --> 00:30:12,800 あのクソガキ 378 00:30:13,280 --> 00:30:16,400 ヤツのせいで 精神的に参ったよ 379 00:30:18,680 --> 00:30:20,160 妻は気に入ってた 380 00:30:21,520 --> 00:30:24,880 2人は俺からヤクを 盗みやがった 381 00:30:26,280 --> 00:30:27,520 聞いたか? 382 00:30:30,160 --> 00:30:32,400 寝てる間に盗まれた 383 00:30:35,560 --> 00:30:38,960 ガキの頭に銃を突きつけて 384 00:30:39,040 --> 00:30:41,960 “謝ったら出てけ”と言った 385 00:30:42,040 --> 00:30:45,120 俺の物を盗むダチはいらねえ 386 00:30:46,840 --> 00:30:49,320 ダラスは俺だけを責めた 387 00:30:49,400 --> 00:30:52,040 目出し帽を指さした 388 00:30:52,320 --> 00:30:55,880 “手段を選ばず 金を持ってこい”とね 389 00:30:56,360 --> 00:31:01,960 聖書に書いてもいい 神に誓って言える 390 00:31:02,080 --> 00:31:06,040 あのガキの作り話で ウソばっかり 391 00:31:07,080 --> 00:31:10,960 “こうしろ”とか 指示した覚えはない 392 00:31:11,040 --> 00:31:14,520 強盗なんて もっての外だ 393 00:31:14,800 --> 00:31:20,480 関わるのも嫌だったし あんなバカをするとは― 394 00:31:20,800 --> 00:31:22,600 思いもしなかった 395 00:31:23,600 --> 00:31:24,720 もう許してた 396 00:31:27,280 --> 00:31:30,400 盗んだ張本人は妻のマーサだ 397 00:31:31,760 --> 00:31:36,920 だから俺はヤツに マーサの監視を頼んだのさ 398 00:31:37,480 --> 00:31:40,080 “幻覚症状には注意し―” 399 00:31:40,160 --> 00:31:43,440 “金はマーサに 工面させろ”とな 400 00:31:44,160 --> 00:31:45,480 そうしたら― 401 00:31:45,560 --> 00:31:48,160 “体で稼がせてやる”だとよ 402 00:31:49,400 --> 00:31:53,560 だから ぶん殴ってやった 写真を見ろ 403 00:31:54,800 --> 00:31:56,920 倒れ込んだあいつを 404 00:31:57,160 --> 00:31:59,720 俺は家から蹴り出した 405 00:31:59,960 --> 00:32:02,360 “二度と家に来るな” 406 00:32:02,440 --> 00:32:07,680 “金のない役立たずのくせに 謝罪一つできない” 407 00:32:07,760 --> 00:32:10,760 “そんな野郎は消え失せろ” 408 00:32:11,720 --> 00:32:12,960 そう言った 409 00:32:13,360 --> 00:32:16,200 言いがかりもいいとこさ 410 00:32:16,480 --> 00:32:17,360 いいか 411 00:32:17,440 --> 00:32:21,560 あの殺人への関与を 疑われて迷惑だ 412 00:32:21,640 --> 00:32:24,520 俺は無関係なんだからな 413 00:32:25,760 --> 00:32:27,040 ヤツとは― 414 00:32:27,120 --> 00:32:29,800 事件の前に縁が切れてた 415 00:32:32,520 --> 00:32:36,720 気の毒だとは思うが だからと言って― 416 00:32:36,800 --> 00:32:39,720 俺が指示したとは言えない 417 00:32:39,920 --> 00:32:44,280 それが真実だったなら そう証言したさ 418 00:32:45,280 --> 00:32:49,760 強盗に走ったのは 妻を喜ばせるためだろう 419 00:33:04,680 --> 00:33:08,040 ニューメキシコ州 アルバカーキ 420 00:33:14,400 --> 00:33:18,200 私はマーサ・カミンズベルよ 今はね 421 00:33:20,160 --> 00:33:23,760 1997年以降 ドラッグはヤッてない 422 00:33:26,200 --> 00:33:28,280 今は7児の母よ 423 00:33:30,040 --> 00:33:32,440 サンドイッチとサラダを 424 00:33:32,560 --> 00:33:34,840 かしこまりました 425 00:33:34,920 --> 00:33:36,920 今は仕事で― 426 00:33:37,000 --> 00:33:41,000 マーサ・カミンズベル ダラスの元妻 境界性人格障害の患者と 接してる 427 00:33:41,000 --> 00:33:41,360 境界性人格障害の患者と 接してる 428 00:33:42,160 --> 00:33:46,000 自殺未遂や 自傷行為の経験者が多い 429 00:33:46,880 --> 00:33:49,720 すごく共感できるの 430 00:33:51,080 --> 00:33:53,560 ダラスとは別れて長いわ 431 00:33:55,160 --> 00:33:57,200 もう怖いとは思わない 432 00:33:58,960 --> 00:34:03,040 マーサも裁判は欠席していた 433 00:34:04,400 --> 00:34:09,360 公に事件を語るのは 初めてである 434 00:34:11,920 --> 00:34:13,360 緊張してるのよ 435 00:34:15,639 --> 00:34:16,919 やだわ 436 00:34:17,639 --> 00:34:20,039 ジャスティンとの出会い… 437 00:34:25,320 --> 00:34:27,120 よく覚えてるわ 438 00:34:27,360 --> 00:34:27,880 見て 439 00:34:27,960 --> 00:34:28,960 その人… 440 00:34:29,159 --> 00:34:30,599 ジャスティンよ 441 00:34:30,760 --> 00:34:32,840 とても幼く見えた 442 00:34:32,920 --> 00:34:34,520 そこにもいる 443 00:34:34,600 --> 00:34:38,840 ストリートチルドレン みたいでね 444 00:34:38,920 --> 00:34:40,680 その背の低い子よ 445 00:34:41,239 --> 00:34:43,559 無邪気さが残ってたわ 446 00:34:44,239 --> 00:34:45,919 ダラスの写真ね 447 00:34:46,480 --> 00:34:50,560 私が10歳上のダラスと 出会ったのは― 448 00:34:51,480 --> 00:34:55,320 彼が10年近い刑期を 終えた後だったわ 449 00:34:56,159 --> 00:35:00,479 彼の出所に みんな 盛り上がっててね 450 00:35:00,920 --> 00:35:04,280 だから ドラッグも… 451 00:35:07,160 --> 00:35:10,360 最年長のムショ経験者は 452 00:35:10,440 --> 00:35:12,400 カッコよく見えた 453 00:35:12,480 --> 00:35:15,400 ベンがパパに銃を向けてる 454 00:35:15,480 --> 00:35:16,120 ええ 455 00:35:16,200 --> 00:35:17,240 本物? 456 00:35:17,320 --> 00:35:18,800 もちろん 457 00:35:18,880 --> 00:35:20,280 弾入りの? 458 00:35:20,360 --> 00:35:21,520 まさか 459 00:35:22,840 --> 00:35:25,480 彼はとても怖い人だった 460 00:35:31,200 --> 00:35:34,840 ダラスが寝てる間に マーサは 461 00:35:35,480 --> 00:35:37,000 彼のヤクを盗んだ 462 00:35:38,080 --> 00:35:44,720 コカインはダラスが持ってて 私はそれに憤りを感じてたわ 463 00:35:46,000 --> 00:35:47,160 つまり… 464 00:35:50,080 --> 00:35:51,640 欲しかったの 465 00:35:51,720 --> 00:35:54,400 だから あの夜― 466 00:35:54,480 --> 00:35:58,720 彼に精神安定剤を たくさん飲ませた 467 00:36:00,120 --> 00:36:05,680 深く眠らせて ポケットから コカインを抜き取ったわ 468 00:36:07,560 --> 00:36:11,880 クレイグと ジャスティンと一緒に 469 00:36:11,960 --> 00:36:16,680 コカインに手をつけ 後戻りできなくなった 470 00:36:17,160 --> 00:36:19,280 そして気づいたの 471 00:36:20,600 --> 00:36:22,960 ヤバい状況だってね 472 00:36:26,840 --> 00:36:31,440 ダラスは絶対に 支払いを要求してくる 473 00:36:32,680 --> 00:36:33,760 だから… 474 00:36:36,000 --> 00:36:38,080 恐怖を感じたわ 475 00:36:40,160 --> 00:36:43,920 なぜ 全部が ジャスティンの責任に? 476 00:36:46,280 --> 00:36:52,400 トレーラーの壁に掛かってた 目出し帽を指さしながら― 477 00:36:53,360 --> 00:37:00,000 “あれで借りを返せ”と ダラスは私たちに言ったわ 478 00:37:05,200 --> 00:37:11,080 きっと やるしかないと ジャスティンは思ったのよ 479 00:37:11,320 --> 00:37:15,920 ダラスへの返済しか 頭にはなかったはず 480 00:37:17,760 --> 00:37:19,800 確かに人が1人死んだ 481 00:37:20,760 --> 00:37:24,840 そのことは 揺るぎない事実だけど― 482 00:37:26,960 --> 00:37:32,120 ジャスティンの人生も あの事件で奪われたのよ 483 00:37:36,800 --> 00:37:38,400 撃ったジャスティン 484 00:37:39,360 --> 00:37:40,800 運転したクレイグ 485 00:37:42,000 --> 00:37:43,280 ヤクを盗んだ私 486 00:37:45,040 --> 00:37:48,280 ダラスの妻でなければ― 487 00:37:48,360 --> 00:37:50,520 きっと私も同乗してた 488 00:37:53,240 --> 00:37:58,160 彼が死刑判決を受けるなんて 理解できないわ 489 00:38:05,520 --> 00:38:07,640 ディケンズの弁護団は 490 00:38:07,720 --> 00:38:12,080 発砲を誘発したのは カーターだと主張 491 00:38:12,640 --> 00:38:19,520 被害者に原因があるとなれば 極刑からは免れるだろう 492 00:38:20,600 --> 00:38:23,880 目撃者のジェイコブズは 493 00:38:23,960 --> 00:38:29,040 ファレン検事の承認なしでは 陳述書に署名しなかった 494 00:38:30,200 --> 00:38:34,800 ジム・ジェイコブズは 唯一の目撃者 495 00:38:35,920 --> 00:38:39,720 裁判では 彼の証言が 496 00:38:39,800 --> 00:38:42,720 検察側の主張を支えた 497 00:38:43,920 --> 00:38:49,080 裁判以来 初めて 彼が事件を語った 498 00:38:52,400 --> 00:38:55,160 テキサス州 ダラス 499 00:39:00,000 --> 00:39:02,040 アレンは教師だった 500 00:39:03,120 --> 00:39:04,200 だが副業で― 501 00:39:04,200 --> 00:39:05,720 だが副業で― 宝石店の元店主 ジム・ジェイコブズ 502 00:39:05,720 --> 00:39:06,480 宝石店の元店主 ジム・ジェイコブズ 503 00:39:06,480 --> 00:39:09,600 宝石店の元店主 ジム・ジェイコブズ 宝石の売買も 手がけていたんだ 504 00:39:09,600 --> 00:39:10,560 宝石の売買も 手がけていたんだ 505 00:39:14,000 --> 00:39:15,800 いい友人だった 506 00:39:19,360 --> 00:39:25,600 アレンと2人で店にいると 客の姿が正面入り口に見えた 507 00:39:25,880 --> 00:39:31,120 警備システムで客の入退店を 管理していたから― 508 00:39:32,080 --> 00:39:38,040 ロックを解除して 男を入れ 私たちは商談を続けた 509 00:39:40,640 --> 00:39:46,880 すると男が銃をこちらに向け “強盗だ 伏せろ”と言った 510 00:39:48,320 --> 00:39:50,560 私たちはそれに従い― 511 00:39:51,600 --> 00:39:53,960 床に伏せたんだ 512 00:39:56,000 --> 00:40:00,280 理由は分からないが “広がれ”と指示された 513 00:40:01,240 --> 00:40:07,320 するとある瞬間 なぜか突然 アレンが行動を起こした 514 00:40:09,480 --> 00:40:12,920 彼はカウンターの 向こう側へ出て― 515 00:40:15,240 --> 00:40:16,480 立ち向かった 516 00:40:18,000 --> 00:40:22,800 ディケンズの銃を 奪おうとした時に 517 00:40:22,880 --> 00:40:24,360 発砲した 518 00:40:26,960 --> 00:40:28,160 それが1発目 519 00:40:29,280 --> 00:40:32,640 アレンは 銃を振り払おうとした 520 00:40:32,720 --> 00:40:36,320 その時に2発目が 彼の頭を撃った 521 00:40:42,840 --> 00:40:46,960 彼を死に至らせたのは 2発目の銃弾だ 522 00:40:49,720 --> 00:40:51,920 私は裏口から逃げた 523 00:40:55,920 --> 00:40:58,560 もみ合いなどなく 524 00:40:59,120 --> 00:41:03,640 ジェイコブズの証言は 憶測の可能性も 525 00:41:04,320 --> 00:41:09,800 ディケンズがカーターから 離れた位置にいたことは 526 00:41:10,320 --> 00:41:13,360 状況証拠を見れば明らかだ 527 00:41:15,160 --> 00:41:17,560 ファレンは優秀な男だ それは認める 528 00:41:20,120 --> 00:41:24,120 ただ 私の証言に 口を挟む理由が 529 00:41:24,200 --> 00:41:25,560 理解できない 530 00:41:26,960 --> 00:41:29,800 アレンは銃を奪おうとした 531 00:41:30,600 --> 00:41:36,200 その時 発砲があったのに 2人が離れていたなんて 532 00:41:36,280 --> 00:41:38,440 あり得ないことだ 533 00:41:49,000 --> 00:41:52,160 アマリロ 退役軍人の日 534 00:41:53,440 --> 00:41:55,440 “希望はここに” 535 00:42:07,240 --> 00:42:08,880 苦悩は消えない 536 00:42:10,080 --> 00:42:10,920 確かよ 537 00:42:12,800 --> 00:42:18,880 悲しみ 怒り 戸惑いや 苛立ちに変わったりしても 538 00:42:20,360 --> 00:42:23,840 深い孤独の中に苦悩が残るの 539 00:42:25,080 --> 00:42:28,600 失った人を思うと 心が痛み続ける 540 00:42:31,520 --> 00:42:36,120 私はアレン・カーターの娘 クリスティよ 541 00:42:36,520 --> 00:42:38,880 父を誇りに思ってるわ 542 00:42:46,080 --> 00:42:49,520 父はアマリロで 宝石を売買してた アレン・カーターの娘 クリスティ 543 00:42:49,600 --> 00:42:52,680 〝アマリロ銀行〞 544 00:42:52,760 --> 00:42:54,160 事件の日― 545 00:42:54,240 --> 00:42:57,920 私は不機嫌で 父と会いたくなかった 546 00:42:59,440 --> 00:43:01,680 16時半に電話があった 547 00:43:02,480 --> 00:43:04,080 今も覚えてるわ 548 00:43:05,560 --> 00:43:10,320 “帰ったら電話する 愛してるよ”と言ってた 549 00:43:12,960 --> 00:43:14,000 それが最後 550 00:43:20,080 --> 00:43:22,640 17時のニュースを見てると 551 00:43:23,320 --> 00:43:25,640 速報が入ってきたの 552 00:43:26,240 --> 00:43:29,560 宝石店での銃撃事件よ 553 00:43:31,760 --> 00:43:33,240 直感したわ 554 00:43:34,840 --> 00:43:37,360 父に何かが起きたとね 555 00:43:39,960 --> 00:43:44,920 私が病院に駆けつけた時 父はまだ生きてたわ 556 00:43:48,120 --> 00:43:51,080 母の到着直前に亡くなったの 557 00:43:54,760 --> 00:43:55,880 母に死を伝えた 558 00:44:02,440 --> 00:44:04,920 父が行動した理由は1つ 559 00:44:05,960 --> 00:44:12,640 ディケンズに銃を下ろすよう どれだけ言葉で説得しても 560 00:44:12,720 --> 00:44:15,800 ムダだと感じたんだと思う 561 00:44:18,040 --> 00:44:19,440 父らしいわ 562 00:44:22,880 --> 00:44:27,760 ベトナム戦争で 3人の兵士の命を救った人よ 563 00:44:29,640 --> 00:44:31,440 海軍で表彰された 564 00:44:34,600 --> 00:44:35,760 そんな人だから 565 00:44:36,680 --> 00:44:38,040 打開を図った 566 00:44:40,000 --> 00:44:42,680 父は昔から変わらない 567 00:44:44,160 --> 00:44:49,600 だから銃に立ち向かったのは 自然な行動に思える 568 00:44:51,440 --> 00:44:52,280 きっと― 569 00:44:52,360 --> 00:44:56,440 父は苦しんでる青年を 救おうとしたの 570 00:44:59,920 --> 00:45:02,920 面会した時のディケンズは 571 00:45:03,680 --> 00:45:05,720 無関心に見えたわ 572 00:45:07,120 --> 00:45:12,200 でも 私たちの人生を 知ってもらいたかった 573 00:45:12,880 --> 00:45:16,680 困難と痛みに耐えて 生きてきたの 574 00:45:18,000 --> 00:45:24,480 私は20歳で父を亡くして 独り残された母を見てきた 575 00:45:25,200 --> 00:45:27,680 父が恋しかったわ 576 00:45:29,760 --> 00:45:31,880 でも喪失ばかりじゃない 577 00:45:34,880 --> 00:45:38,600 もう許したと ディケンズに伝えたい 578 00:45:39,920 --> 00:45:41,360 彼に好意はないし 579 00:45:42,520 --> 00:45:44,240 文通もしたくない 580 00:45:46,120 --> 00:45:48,240 でも 前に進むためよ 581 00:45:48,960 --> 00:45:50,520 彼は気にしないわね 582 00:45:55,640 --> 00:46:00,600 ディケンズに関して 今後も忘れられないのは 583 00:46:02,120 --> 00:46:04,840 裁判での最後の言葉よ 584 00:46:06,760 --> 00:46:08,600 こんな質問だった 585 00:46:09,680 --> 00:46:15,160 “カーター氏の奥様やお嬢様 親族の方々と” 586 00:46:15,240 --> 00:46:17,440 “顔を合わせましたね” 587 00:46:18,280 --> 00:46:20,200 “今の気持ちは?” 588 00:46:21,400 --> 00:46:24,680 彼は私たちを見て言ったの “こんなことが 自分に起こるなんて” 589 00:46:34,200 --> 00:46:36,960 あの発言をすごく後悔してる 590 00:46:37,880 --> 00:46:38,920 申し訳ない 591 00:46:40,440 --> 00:46:41,320 俺は… 592 00:46:43,440 --> 00:46:46,280 俺は本当にバカだった 593 00:46:49,240 --> 00:46:53,920 深く傷つける残酷なことを 言ったと思う 594 00:46:58,240 --> 00:47:00,160 弁解の余地もない 595 00:47:02,760 --> 00:47:06,600 ディケンズの 初取材から90日後 596 00:47:06,680 --> 00:47:09,120 2回目の面会が許可された 597 00:47:13,400 --> 00:47:16,400 ヤツのせいで 精神的に参ったよ 598 00:47:17,200 --> 00:47:18,600 あのクソガキ 599 00:47:19,440 --> 00:47:24,400 “こうしろ”とか指示して 強盗させたなんて 600 00:47:24,480 --> 00:47:25,800 もっての外だ 601 00:47:26,720 --> 00:47:29,800 言いがかりもいいとこさ 602 00:47:29,880 --> 00:47:31,000 いいか 603 00:47:31,480 --> 00:47:35,560 あの殺人への関与を 疑われて迷惑だ 604 00:47:35,640 --> 00:47:38,760 俺は無関係なんだからな 605 00:47:40,720 --> 00:47:45,600 人生の大事な時期に 出会うべき男を間違えた 606 00:47:46,840 --> 00:47:48,480 俺は幼かった 607 00:47:49,400 --> 00:47:53,200 あの出会いが 最悪の悲劇を生んだんだ 608 00:47:54,960 --> 00:47:58,640 俺はダラスの子分で 彼を崇拝した 609 00:47:59,920 --> 00:48:01,600 見誤ってたね 610 00:48:01,680 --> 00:48:04,480 銃口を向けられるまで ダラスは大人と思ってた 611 00:48:08,360 --> 00:48:09,880 ヤクを盗んだ私 612 00:48:10,920 --> 00:48:14,680 なぜ 全部が ジャスティンの責任に? 613 00:48:16,480 --> 00:48:21,680 “あれで借りを返せ”と ダラスは私たちに言ったわ 614 00:48:22,920 --> 00:48:26,040 ダラスの妻でなければ― 615 00:48:26,120 --> 00:48:28,400 きっと私も同乗してた 616 00:48:32,120 --> 00:48:36,320 真相を知ってもらえて 少し救われた 617 00:48:37,400 --> 00:48:40,480 俺は自分の罪と生きていく 618 00:48:41,000 --> 00:48:42,400 決して― 619 00:48:42,520 --> 00:48:45,120 楽になることはない 620 00:48:45,800 --> 00:48:49,400 ただ真実を語る人を待ってた 621 00:48:50,800 --> 00:48:55,360 店内で もみ合いがあったと 622 00:48:55,440 --> 00:48:58,360 ジャスティンは主張してきた 623 00:48:59,440 --> 00:49:03,920 だが その証言を― 624 00:49:04,000 --> 00:49:06,840 裏付ける証拠はない 625 00:49:08,960 --> 00:49:13,000 男が銃を向けて “強盗だ 伏せろ”と言った 626 00:49:14,920 --> 00:49:21,080 するとある瞬間 なぜか突然 アレンが行動を起こした 627 00:49:22,000 --> 00:49:26,640 ディケンズの銃を 奪おうとした時 発砲した 628 00:49:27,360 --> 00:49:30,560 その時に2発目が 彼の頭を撃った 629 00:49:38,440 --> 00:49:40,440 鳥肌が立ったよ 630 00:49:41,200 --> 00:49:44,720 こんな風に 認めてもらえるとはね 631 00:49:45,720 --> 00:49:51,200 俺は残酷な動機で 押し入ったわけじゃない 632 00:49:51,280 --> 00:49:55,200 ただ 恐怖で いっぱいだったんだ 633 00:49:55,560 --> 00:49:57,640 初めて泳ぐ時と同じさ 634 00:49:57,720 --> 00:50:00,520 自分の行動も置かれた状況も 635 00:50:00,600 --> 00:50:03,280 理解できてなかった 636 00:50:06,160 --> 00:50:08,720 言葉が見つからない 637 00:50:08,800 --> 00:50:13,000 待ち続けてきた証言を ついに聞けた 638 00:50:16,480 --> 00:50:20,120 もう許したと ディケンズに伝えたい 639 00:50:21,400 --> 00:50:22,880 彼に好意はないし 640 00:50:23,680 --> 00:50:25,840 文通もしたくない 641 00:50:27,600 --> 00:50:29,720 でも 前に進むためよ 642 00:50:31,640 --> 00:50:35,040 クリスティにメッセージは? 643 00:50:41,760 --> 00:50:43,400 心から感謝したい 644 00:50:45,240 --> 00:50:49,640 言う資格はないけど 本当にありがとう 645 00:51:02,000 --> 00:51:06,080 ファレンは自らの主張を固持 646 00:51:06,160 --> 00:51:10,640 もみ合いが起きた可能性を 647 00:51:10,720 --> 00:51:12,840 法医学的証拠で否定している 648 00:51:14,840 --> 00:51:18,240 行為時18歳未満への 死刑を禁じる 649 00:51:18,320 --> 00:51:20,880 連邦判決がなければ ディケンズの死刑は 2005年だった 650 00:51:25,520 --> 00:51:28,200 彼は死刑宣告の10年後に 651 00:51:28,280 --> 00:51:33,160 最低40年の無期刑へ 減刑された 652 00:51:35,080 --> 00:51:39,400 仮釈放は2034年以降である