1 00:00:16,123 --> 00:00:21,163 ‎アラスカあたりに移住して 2 00:00:22,163 --> 00:00:26,323 ‎そこで 共に人生を終える 3 00:00:26,963 --> 00:00:28,083 ‎そんな計画だった 4 00:00:32,523 --> 00:00:36,883 ‎残りの人生 ‎ずっと一緒だと思っていた 5 00:00:41,603 --> 00:00:48,443 ‎米国での銃関連の死傷者は ‎毎年4万5千人以上に上る 6 00:00:49,163 --> 00:00:52,563 “モンタナ州立刑務所 農場” 7 00:00:52,643 --> 00:00:57,203 レスリーに何が起きたか 私は知らない 8 00:01:00,043 --> 00:01:06,203 ‎不慮の事故とされるのは ‎そのうち500件未満である 9 00:01:08,123 --> 00:01:11,763 ‎“彼女は大丈夫だろう”と ‎そう思っていた 10 00:01:12,363 --> 00:01:15,043 ‎“ただの悪い夢だった”と 11 00:01:17,963 --> 00:01:22,003 ‎すると看護師が告げた ‎“彼女は亡くなった” 12 00:01:22,643 --> 00:01:24,443 ‎“ずっと前に”と 13 00:01:28,843 --> 00:01:30,883 ‎その時 全てを実感した 14 00:01:33,683 --> 00:01:38,643 ‎これは ‎囚人番号3007136の物語 15 00:01:46,683 --> 00:01:48,243 ‎NETFLIX シリーズ 16 00:01:59,163 --> 00:02:03,443 ‎繰り返す過去 17 00:02:04,443 --> 00:02:11,403 ‎“モンタナ州立刑務所” 18 00:02:32,243 --> 00:02:33,123 ‎いいですか? 19 00:02:33,203 --> 00:02:33,763 ‎ああ 20 00:02:33,843 --> 00:02:34,683 ‎始めます 21 00:02:35,403 --> 00:02:36,283 ‎聞こえる 22 00:02:38,443 --> 00:02:39,523 ‎君の声か 23 00:02:44,603 --> 00:02:49,123 ‎2009年 モンタナ州 ‎フォートベントンでの事件で 24 00:02:49,203 --> 00:02:52,563 ‎ダニエルは ‎体の数カ所を負傷 25 00:02:54,283 --> 00:02:59,003 ‎銃弾は ここから入り 26 00:02:59,843 --> 00:03:03,763 ‎このあたりから突き抜けた 27 00:03:03,843 --> 00:03:08,283 ‎医者が開いたところに ‎大きな傷があるだろう 28 00:03:09,323 --> 00:03:13,043 ‎見た目は奇妙な感じだけどね 29 00:03:13,123 --> 00:03:17,563 ‎“もう話せないかも”と ‎医者には言われていた 30 00:03:19,603 --> 00:03:24,883 ‎交際相手のレスリーは ‎銃撃の現場で亡くなった 31 00:03:32,523 --> 00:03:35,323 ‎私は ダニエル・ ‎ジョン・ポールズルド 32 00:03:37,323 --> 00:03:41,203 ‎モンタナ州の ‎ネイハートで育った 33 00:03:41,283 --> 00:03:42,723 ‎“この先 ネイハート” 34 00:03:42,803 --> 00:03:48,003 ‎当時は 35人しか ‎住人のいない町だった 35 00:03:48,083 --> 00:03:49,643 ‎“ネイハート ‎インコンビニエンス(便利じゃない)‎ストア” 36 00:03:49,723 --> 00:03:52,443 ‎飼い犬も含めて ‎皆が顔見知りで 37 00:03:55,843 --> 00:04:00,163 ‎私はフライを使って ‎5歳から釣りをしていた 38 00:04:04,563 --> 00:04:08,043 ‎キャンプや狩猟にも ‎頻繁に出かけたよ 39 00:04:08,923 --> 00:04:10,803 ‎大好きだったね 40 00:04:10,883 --> 00:04:13,963 ‎裕福ではなかったが ‎気にしなかった 41 00:04:20,643 --> 00:04:24,123 ‎高校卒業後 ダニエルは⸺ 42 00:04:24,203 --> 00:04:27,923 ‎米国陸軍 ‎第101空挺師団に入団 43 00:04:30,123 --> 00:04:34,923 ‎空挺師団では歩兵だった 44 00:04:35,843 --> 00:04:41,523 ‎砂漠の嵐作戦や ‎クウェート解放作戦に参加し 45 00:04:43,523 --> 00:04:45,963 ‎人生に影響するような事も… 46 00:04:47,443 --> 00:04:48,443 ‎体験した 47 00:04:50,283 --> 00:04:55,043 ‎影響を及ぼしたのは ‎負傷した仲間ではなく… 48 00:04:55,723 --> 00:05:00,643 ‎そこで私が目にした ‎衝撃的な⸺ 49 00:05:00,723 --> 00:05:03,883 ‎人々の扱い方だった 50 00:05:05,083 --> 00:05:09,163 ‎死にそうになるまで ‎殴られた女性や 51 00:05:11,683 --> 00:05:15,163 ‎餓死寸前の子どもたちだ 52 00:05:17,523 --> 00:05:22,843 ‎これまで過ごしてきた仲間と ‎戦闘に出るのは… 53 00:05:24,283 --> 00:05:27,883 ‎兄弟愛という言葉でしか ‎説明できないね 54 00:05:30,683 --> 00:05:32,643 ‎確固たる信頼があった 55 00:05:36,403 --> 00:05:39,283 ‎帰還まで 戦い続けたよ 56 00:05:47,283 --> 00:05:50,163 ‎軍を退役した後 57 00:05:50,243 --> 00:05:54,843 ‎ダニエルは芸術家になるため ‎米国へと戻った 58 00:05:57,563 --> 00:06:01,083 ‎芸術関連の仕事がしたいと ‎思っていたので 59 00:06:01,883 --> 00:06:06,683 ‎コロラドのデュランゴで ‎彫刻家として働き始めた 60 00:06:08,923 --> 00:06:13,283 ‎そんな生活が ‎5年ほど続いた後 61 00:06:14,683 --> 00:06:17,123 ‎結局 モンタナ州へと戻った 62 00:06:17,803 --> 00:06:20,483 ‎そこで レスリーに出会った 63 00:06:23,363 --> 00:06:25,203 ‎彼女は美しかった 64 00:06:25,283 --> 00:06:29,483 ‎それに加えて 性格も… 65 00:06:29,563 --> 00:06:31,163 ‎よそよそしくなく 66 00:06:31,243 --> 00:06:32,243 ‎もっと… 67 00:06:32,923 --> 00:06:35,003 ‎友好的な感じだった 68 00:06:40,603 --> 00:06:42,803 ‎アウトドアの楽しさは⸺ 69 00:06:44,043 --> 00:06:46,043 ‎私が教えてあげたんだ 70 00:06:48,123 --> 00:06:51,203 ‎彼女は それを ‎心から楽しんでいた 71 00:06:54,043 --> 00:06:57,163 ‎やがて ‎狩猟も始めた彼女には… 72 00:07:00,163 --> 00:07:01,323 ‎才能があった 73 00:07:02,483 --> 00:07:04,403 ‎安全性にも気を配り 74 00:07:06,203 --> 00:07:09,123 ‎確実な獲物しか ‎狙わなかったんだ 75 00:07:11,523 --> 00:07:12,483 ‎素敵な人だった 76 00:07:15,363 --> 00:07:18,363 “ボブズ・バー 週5で営業中” 77 00:07:18,443 --> 00:07:20,483 “ネイハート 消防士さんに感謝を” 78 00:07:21,123 --> 00:07:27,483 ‎ダニエルとレスリーは ‎2005年にネイハートへ移住 79 00:07:29,963 --> 00:07:31,243 ‎当時は⸺ 80 00:07:32,043 --> 00:07:33,963 ‎愛に溢れてたよ 81 00:07:37,683 --> 00:07:43,003 ‎彼女の連れ子は ‎息子が1人と娘が3人 82 00:07:45,643 --> 00:07:49,243 ‎レスリーの ‎子育てスタイルは 83 00:07:49,323 --> 00:07:54,003 ‎しつけや 罰則を ‎用いないものだったんだ 84 00:07:54,603 --> 00:07:56,723 ‎口論するとしたら 85 00:07:57,363 --> 00:08:00,443 ‎それは大体 ‎子どものことだった 86 00:08:01,323 --> 00:08:04,483 “ハーヴェスト・ムーン サロン” 87 00:08:04,563 --> 00:08:05,523 ‎“ハンターの皆さん ‎歓迎” 88 00:08:05,603 --> 00:08:10,883 ‎長女とレスリーは ‎よく バーで過ごしていたよ 89 00:08:12,603 --> 00:08:14,403 ‎長女には疎まれていた 90 00:08:14,483 --> 00:08:20,603 ‎私がレスリーとの時間を ‎奪ったように感じたのだろう 91 00:08:22,363 --> 00:08:25,563 ‎末っ子のケイリーとは ‎仲が良かった 92 00:08:26,923 --> 00:08:29,843 ‎気立ても良く ‎秀才だったんだ 93 00:08:38,603 --> 00:08:44,923 ‎2009年 2人とケイリーは ‎レスリーの故郷へ移住 94 00:08:45,643 --> 00:08:47,003 ‎“フォートベントン” 95 00:08:47,083 --> 00:08:50,003 ‎レスリーが主導した形だった 96 00:08:52,443 --> 00:08:54,763 ‎準備も できるだけ手伝い 97 00:08:56,243 --> 00:09:00,723 ‎引っ越しが完了する ‎直前のこと 98 00:09:00,803 --> 00:09:03,083 ‎あの事件が起きたんだ 99 00:09:05,203 --> 00:09:09,883 ‎2009年 感謝祭の日 100 00:09:14,603 --> 00:09:19,203 ‎その日は 郊外で ‎狩猟をしていた 101 00:09:22,003 --> 00:09:25,283 ‎出かけたのは 確か ‎夜明けすぐだ 102 00:09:26,683 --> 00:09:29,843 ‎子どもたちから ‎留守電が入っていて 103 00:09:29,923 --> 00:09:32,603 ‎“そろそろ帰ろう”と言った 104 00:09:34,843 --> 00:09:37,123 ‎夕食を考えていた時 105 00:09:38,323 --> 00:09:40,643 ‎長女から電話が来たんだ 106 00:09:41,483 --> 00:09:43,963 ‎すると彼女は口論を始めた 107 00:09:50,683 --> 00:09:53,643 ‎私は引越し先の ‎アパートへと帰り 108 00:09:56,763 --> 00:10:01,043 ‎道具や銃など ‎全ての道具を下ろした 109 00:10:01,123 --> 00:10:03,643 ‎アパートの中にね 110 00:10:06,083 --> 00:10:09,923 ‎私は 銃を部屋に持ち込む前 ‎必ず弾丸を抜く 111 00:10:10,003 --> 00:10:13,123 ‎その日も ‎もう抜いたと思っていた 112 00:10:13,203 --> 00:10:15,803 ‎“17番通り シュートー” 113 00:10:15,883 --> 00:10:20,283 ‎長くても ‎1時間半くらい経った頃 114 00:10:20,363 --> 00:10:22,323 ‎彼女は家に入り 115 00:10:23,203 --> 00:10:25,043 ‎ビールを持ってきた 116 00:10:26,763 --> 00:10:31,803 ‎私たちは 座り ‎夜の時間を楽しみ始めた 117 00:10:32,563 --> 00:10:35,843 ‎テーブルの上には ‎銃が置いてあった 118 00:10:36,763 --> 00:10:39,203 ‎.357マグナムだ 119 00:10:40,443 --> 00:10:43,483 ‎狩猟シーズンになると ‎携帯していた 120 00:10:43,563 --> 00:10:48,883 ‎獲物を負傷させれば ‎素早く仕留めることができる 121 00:10:48,963 --> 00:10:51,723 ‎苦しませずにね だが… 122 00:10:52,843 --> 00:10:55,723 ‎その時 ‎それをいじっていた私は 123 00:10:57,803 --> 00:10:58,683 ‎撃鉄を 124 00:11:00,083 --> 00:11:02,523 ‎下げたり起こしたりしていた 125 00:11:03,283 --> 00:11:05,963 ‎彼女は台所から ‎席へ戻るところで 126 00:11:07,043 --> 00:11:08,883 ‎私は席に座りながら 127 00:11:08,963 --> 00:11:11,923 ‎撃鉄をいじっていたら 128 00:11:12,003 --> 00:11:13,323 ‎暴発したんだ 129 00:11:19,483 --> 00:11:24,403 ‎彼女は イスから床へと ‎すぐに倒れたので 130 00:11:26,123 --> 00:11:28,123 ‎当たったのがわかった 131 00:11:29,403 --> 00:11:34,843 ‎レスリーは胸部に ‎一発の弾丸を被弾 132 00:11:37,043 --> 00:11:39,723 ‎あっという間だった 133 00:11:39,803 --> 00:11:42,323 ‎彼女は ‎すぐに息を引き取った 134 00:11:44,683 --> 00:11:45,523 ‎私は… 135 00:11:45,603 --> 00:11:48,803 ‎“愛してる”と ‎“ごめん”しか言えず… 136 00:11:50,163 --> 00:11:53,283 ‎他には何もできなかったんだ 137 00:11:57,683 --> 00:12:03,523 ‎私は座って こう考えた ‎“自分も撃たないと…” 138 00:12:03,603 --> 00:12:07,323 ‎“自分の頭も撃って ‎終わりにしよう” 139 00:12:09,203 --> 00:12:11,043 ‎そして撃とうとした 140 00:12:12,003 --> 00:12:15,683 ‎最初は 撃つことができず… 141 00:12:16,723 --> 00:12:22,723 ‎冷蔵庫のウォッカを ‎ありったけ取り出して 142 00:12:23,643 --> 00:12:25,563 ‎それを一気に飲むと 143 00:12:25,643 --> 00:12:28,603 ‎引き金を引くことができた 144 00:12:31,243 --> 00:12:34,563 ‎その後の記憶は 全くない 145 00:12:40,403 --> 00:12:46,163 ‎広範囲にわたる頭部の損傷で ‎ダニエルは病院へ搬送された 146 00:12:47,163 --> 00:12:53,003 ‎9ヶ月後 妻の殺害容疑で ‎彼は起訴されることとなる 147 00:12:57,883 --> 00:13:02,923 ‎私が自分を撃ったことで ‎故意の心中だとみなされた 148 00:13:05,683 --> 00:13:06,883 “シュートー郡 裁判所” 149 00:13:06,963 --> 00:13:10,683 私は 故殺罪で有罪となり 150 00:13:11,283 --> 00:13:15,443 ‎仮釈放なしの終身刑 ‎プラス10年を言い渡された 151 00:13:17,243 --> 00:13:24,123 ‎彼はケガにより 裁判の間 ‎話せない状態だった 152 00:13:24,763 --> 00:13:26,283 ‎“法廷” 153 00:13:26,363 --> 00:13:31,083 ‎真実を 子どもたちに ‎伝える機会がなかったんだ 154 00:13:31,163 --> 00:13:33,603 ‎“故意ではない”と 155 00:13:35,163 --> 00:13:37,683 ‎“事故だったんだ”と 156 00:13:38,563 --> 00:13:43,283 ‎この罪悪感と痛みからは ‎一生逃れられない 157 00:13:43,363 --> 00:13:46,723 ‎彼女を失ってしまったんだ 158 00:13:47,403 --> 00:13:50,083 ‎自分のせいで 159 00:13:54,483 --> 00:13:58,323 ‎自分の未来のみならず 160 00:13:58,403 --> 00:14:00,963 ‎子どもの未来も ‎奪ってしまった 161 00:14:01,043 --> 00:14:02,523 ‎“家族 自由 ‎文化 自然” 162 00:14:04,083 --> 00:14:06,163 ‎人生そのものを失った 163 00:14:07,243 --> 00:14:08,203 ‎あの日に 164 00:14:10,763 --> 00:14:14,203 ‎レスリーのことは ‎常に考えているよ 165 00:14:28,483 --> 00:14:30,803 ‎事件の起きた日 166 00:14:30,883 --> 00:14:35,483 ‎現場に最初に到着したのが ‎ターナー警部である 167 00:14:40,323 --> 00:14:41,163 “ようこそ” 168 00:14:41,243 --> 00:14:44,883 連絡が来た時は 家内と食事をしていた 169 00:14:51,643 --> 00:14:55,323 ‎酔っ払いか負傷者がいる ‎という通報だった 170 00:15:07,683 --> 00:15:09,123 ‎現場に着くと 171 00:15:11,203 --> 00:15:16,083 ‎人が 縁石に突っ伏し ‎うつぶせに倒れており 172 00:15:20,003 --> 00:15:23,363 ‎最初は 転んで ‎顔を打ったのだろうと 173 00:15:23,443 --> 00:15:24,803 ‎そう思っていた 174 00:15:24,883 --> 00:15:26,123 ‎吐いていたしね 175 00:15:26,203 --> 00:15:29,483 ‎しかし 照らすと ‎それは吐瀉物ではなく 176 00:15:29,563 --> 00:15:33,523 ‎口から流れ出ていた ‎血だったことに気づいた 177 00:15:38,483 --> 00:15:40,603 ‎転んだのかと聞くと 178 00:15:40,683 --> 00:15:43,923 ‎喉から音を出して ‎首を横に振ると 179 00:15:44,003 --> 00:15:45,043 ジェスチャーで こう示したんだ 180 00:15:45,043 --> 00:15:47,203 ジェスチャーで こう示したんだ ジョン・ターナー 元警部 181 00:15:47,203 --> 00:15:47,283 ジョン・ターナー 元警部 182 00:15:47,283 --> 00:15:49,123 ジョン・ターナー 元警部 アゴの下でね 183 00:15:49,123 --> 00:15:49,203 ジョン・ターナー 元警部 184 00:15:49,203 --> 00:15:50,483 ジョン・ターナー 元警部 撃たれたのかと思い 185 00:15:50,483 --> 00:15:51,603 撃たれたのかと思い 186 00:15:51,683 --> 00:15:53,963 ‎誰がやったのかと聞くと 187 00:15:54,043 --> 00:15:57,883 ‎また喉から音を出し ‎首を横に振った 188 00:15:59,763 --> 00:16:01,683 ‎連れがいるか聞くと 189 00:16:01,763 --> 00:16:04,443 ‎首を縦に振って ‎喉から音を出し 190 00:16:04,523 --> 00:16:07,323 ‎自分の後ろの方向を ‎手で指した 191 00:16:07,403 --> 00:16:09,683 ‎警察の事件現場映像 192 00:16:09,763 --> 00:16:12,363 ‎彼の背後には ‎大きな血だまりと 193 00:16:13,723 --> 00:16:16,163 ‎アパートへと続く血痕があり 194 00:16:18,843 --> 00:16:22,923 ‎部屋の中をのぞくと ‎誰かが床に横たわっていた 195 00:16:24,523 --> 00:16:27,563 ‎見た瞬間に ‎レスリーだとわかった 196 00:16:30,523 --> 00:16:33,443 ‎田舎では全員が顔見知りだ 197 00:16:34,203 --> 00:16:36,403 ‎皆が自分を知っている 198 00:16:40,123 --> 00:16:44,283 ‎彼女の体は仰向けに倒れ ‎手は上着のポケットに 199 00:16:47,003 --> 00:16:48,483 ‎撃たれていた 200 00:16:49,083 --> 00:16:52,883 ‎彼女の位置から ‎そう遠くない場所には 201 00:16:52,963 --> 00:16:56,283 ‎.357リボルバーが ‎落ちていた 202 00:16:58,683 --> 00:17:03,643 ‎このタイプの銃が⸺ 203 00:17:04,803 --> 00:17:09,563 ‎誤射を起こすというのは ‎非常に稀なケースだ 204 00:17:10,283 --> 00:17:15,003 ‎引き金を引くのには ‎強い力が必要になるためだ 205 00:17:17,243 --> 00:17:20,923 ‎手がポケットに入った状態で ‎撃たれたなんて 206 00:17:21,683 --> 00:17:22,683 ‎不自然だ 207 00:17:25,883 --> 00:17:28,203 ‎これが誤射であると⸺ 208 00:17:28,283 --> 00:17:31,283 ‎考えられる余地は ‎全くなかった 209 00:17:50,043 --> 00:17:51,843 ‎ダンとは気が合った 210 00:17:52,843 --> 00:17:54,963 ‎一緒にいると楽しくて 211 00:17:56,843 --> 00:18:00,283 ‎周りの人々を ‎笑わせてくれていたし 212 00:18:00,363 --> 00:18:02,123 ‎才能ある芸術家だった 213 00:18:05,003 --> 00:18:06,403 ‎俺はLJ・プラナー 214 00:18:07,363 --> 00:18:09,643 ‎軍時代からの彼の友人だ 215 00:18:13,443 --> 00:18:15,523 ‎以前送ってくれた作品だ 216 00:18:16,523 --> 00:18:19,123 ‎“砂漠の嵐作戦での二人” 217 00:18:19,803 --> 00:18:22,443 ‎女性のような字だね 218 00:18:22,523 --> 00:18:24,283 きれいな字だよ 219 00:18:24,363 --> 00:18:27,163 仲間も俺も それをからかってた 220 00:18:29,243 --> 00:18:30,363 “永遠に家族” 221 00:18:39,523 --> 00:18:41,443 ‎機関銃隊の仲間で 222 00:18:43,283 --> 00:18:45,363 ‎ダンとは仲良くなった 223 00:18:48,403 --> 00:18:51,043 ‎あるミッションの時 224 00:18:51,123 --> 00:18:54,883 ‎二等曹長が大慌てで来て ‎俺たちに告げた 225 00:18:54,963 --> 00:18:57,683 ‎“すごい数の戦車が来る” 226 00:18:57,763 --> 00:19:01,083 ‎“止められるような ‎数じゃない”と 227 00:19:02,763 --> 00:19:04,523 ‎俺は腹をくくり 228 00:19:05,803 --> 00:19:07,403 ‎死を覚悟した 229 00:19:08,163 --> 00:19:09,523 ‎戦うかと聞くと 230 00:19:11,723 --> 00:19:15,483 ‎彼は“お前が戦うなら ‎一緒に戦う”と言った 231 00:19:17,963 --> 00:19:19,003 ‎結局⸺ 232 00:19:20,283 --> 00:19:21,763 ‎攻撃はなかったが 233 00:19:21,843 --> 00:19:24,643 ‎死を恐れず ‎隣で戦ってくれる⸺ 234 00:19:25,763 --> 00:19:28,083 ‎相棒がいて心強かった 235 00:19:33,643 --> 00:19:37,003 ‎俺たちは 狩猟や ‎釣りが好きだったから 236 00:19:39,403 --> 00:19:43,203 ‎いつ一緒に出かけるかを ‎常に計画していたが 237 00:19:43,283 --> 00:19:47,523 ‎当時の俺は まだ軍にいて ‎予定がつかず 238 00:19:47,603 --> 00:19:49,363 ‎実現はしなかった 239 00:19:51,563 --> 00:19:56,843 ‎ある日 共通の友人から ‎電話がかかってきた 240 00:19:57,363 --> 00:19:59,923 ‎“ダンのこと 聞いたか?” 241 00:20:00,003 --> 00:20:01,203 ‎知らないと言うと 242 00:20:01,283 --> 00:20:03,963 ‎“ニュースを見ろ” 243 00:20:04,803 --> 00:20:07,123 ‎“婚約者を殺したんだ”と 244 00:20:07,203 --> 00:20:09,243 ‎“銃撃事件で ‎陪審員が有罪の判決” 245 00:20:09,323 --> 00:20:11,043 ‎ありえないと思った 246 00:20:11,803 --> 00:20:14,203 ‎あのダンが人殺しなんて 247 00:20:15,843 --> 00:20:17,323 ‎意味不明だった 248 00:20:18,003 --> 00:20:19,963 ‎理解できなかったんだ 249 00:20:22,923 --> 00:20:27,803 ‎ダニエルは 獄中から ‎LJに手紙を書いた 250 00:20:30,203 --> 00:20:35,203 ‎そんな事故を起こした彼を ‎腹立たしく思った 251 00:20:35,723 --> 00:20:37,163 ‎若い頃から⸺ 252 00:20:37,683 --> 00:20:40,603 ‎銃の扱いには ‎慣れていたはずだ 253 00:20:41,683 --> 00:20:43,043 ‎なぜだ? 254 00:20:45,403 --> 00:20:47,243 ‎彼は事故だと言ったが 255 00:20:48,243 --> 00:20:49,163 ‎どうかな 256 00:20:50,843 --> 00:20:54,483 ‎俺の知っているダンは 257 00:20:55,443 --> 00:20:56,923 ‎故殺などしない 258 00:20:59,523 --> 00:21:02,643 ‎ダンには ‎“側にいられず すまない” 259 00:21:04,323 --> 00:21:06,243 ‎“事情は知らないが” 260 00:21:07,563 --> 00:21:08,483 ‎“俺は…” 261 00:21:10,403 --> 00:21:13,363 ‎“兄弟として支えるよ”と ‎伝えた 262 00:21:18,603 --> 00:21:19,683 ‎自分の責任を⸺ 263 00:21:20,963 --> 00:21:22,323 ‎彼は理解してる 264 00:21:24,923 --> 00:21:26,043 ‎人を殺めたんだ 265 00:21:26,923 --> 00:21:29,523 ‎引き金を引いたのは ‎彼だった 266 00:21:33,003 --> 00:21:37,403 ‎だが 彼の側の ‎言い分も聞かずに 267 00:21:37,483 --> 00:21:40,123 ‎終身刑に加え ‎10年という刑は 268 00:21:40,803 --> 00:21:45,283 ‎このように深刻な事件では ‎理不尽ではないのか? 269 00:21:45,363 --> 00:21:49,323 ‎外傷性脳損傷で ‎裁判中は言葉も発せず 270 00:21:49,403 --> 00:21:54,443 ‎今も 薬の影響で ‎まともに話せないのに 271 00:22:11,563 --> 00:22:13,123 ‎“営業中” 272 00:22:23,083 --> 00:22:24,203 ‎朗らかで 273 00:22:25,163 --> 00:22:26,083 ‎よく笑う 274 00:22:27,443 --> 00:22:28,563 ‎そんな子だった 275 00:22:33,123 --> 00:22:35,363 ‎ボウリングに行けば 276 00:22:35,883 --> 00:22:37,643 ‎女友達と大騒ぎ 277 00:22:38,243 --> 00:22:41,643 ‎そう言う私も ‎その一員になったのだけど 278 00:22:50,963 --> 00:22:53,443 ‎レスリーの写真を持ってる 279 00:22:54,603 --> 00:22:56,443 ‎これが一番好きだわ 280 00:22:56,523 --> 00:22:59,203 ‎髪が短い頃の写真よ 281 00:23:00,443 --> 00:23:01,563 ‎笑顔だった 282 00:23:02,283 --> 00:23:03,403 ‎常にね 283 00:23:04,563 --> 00:23:07,043 ‎この2人は ‎ボウリング仲間 284 00:23:08,003 --> 00:23:10,003 ‎中心で楽しんでるのが彼女 285 00:23:11,123 --> 00:23:13,123 ‎これはどこかのバーね 286 00:23:14,883 --> 00:23:16,483 ‎私は スーザン 287 00:23:17,203 --> 00:23:17,243 レスリーの姉よ 288 00:23:17,243 --> 00:23:18,723 レスリーの姉よ スーザン・イェーガー レスリーの姉 289 00:23:18,723 --> 00:23:19,723 スーザン・イェーガー レスリーの姉 290 00:23:19,723 --> 00:23:22,443 スーザン・イェーガー レスリーの姉 過去も 未来も ずっとね 291 00:23:32,963 --> 00:23:35,443 ‎あの子が来たのは2歳の時 292 00:23:36,843 --> 00:23:38,043 ‎養子だった 293 00:23:39,243 --> 00:23:42,443 ‎赤い癖毛の ‎かわいい子だったわ 294 00:23:44,643 --> 00:23:48,323 ‎彼女の父は ‎裏庭で彼女の母を殺した 295 00:23:50,043 --> 00:23:53,243 ‎母を撃った後 ‎父が自分を撃つ様子を 296 00:23:54,803 --> 00:23:55,843 ‎彼女は見た 297 00:23:55,923 --> 00:24:00,003 ‎“無理心中で夫婦が死亡” 298 00:24:00,963 --> 00:24:03,483 ‎その後 うちに来たの 299 00:24:06,163 --> 00:24:10,363 ‎友達も多く ‎常に幸せそうにしていたわ 300 00:24:11,043 --> 00:24:12,363 ‎そんな子だった 301 00:24:14,523 --> 00:24:17,883 ‎高校ではバスケと ‎陸上を掛け持ちしてた 302 00:24:17,963 --> 00:24:19,483 ‎夏には水泳部も 303 00:24:19,563 --> 00:24:22,283 ‎良く育っていたと思うわ 304 00:24:25,043 --> 00:24:30,443 ‎18歳の時 レスリーは ‎高校時代の恋人と結婚 305 00:24:32,603 --> 00:24:36,123 ‎1週間のうちに ‎高校を卒業し 結婚して 306 00:24:37,123 --> 00:24:38,203 ‎18歳に 307 00:24:40,883 --> 00:24:47,003 ‎2001年に離婚するまでに ‎夫婦は4人の子を授かった 308 00:24:52,803 --> 00:24:58,003 ‎ダニエルと交際を始めたのは ‎その4年後である 309 00:24:58,763 --> 00:25:00,563 “ボウラーのレーン” 310 00:25:00,643 --> 00:25:02,283 それまでの彼氏は 311 00:25:02,923 --> 00:25:04,923 ‎友人にも紹介して 312 00:25:05,003 --> 00:25:08,363 ‎一緒に出かけて ‎仲良くしていたのに 313 00:25:08,443 --> 00:25:10,603 ‎彼の時は違った 314 00:25:12,803 --> 00:25:14,843 ‎波乱の関係だったのよ 315 00:25:17,643 --> 00:25:19,203 ‎何度も家出してた 316 00:25:22,323 --> 00:25:24,843 ‎問題がなければ ‎家出などしない 317 00:25:26,483 --> 00:25:30,683 ‎妹が家出した際 ‎彼が刃物を突きつけたことや 318 00:25:32,003 --> 00:25:35,363 ‎銃を用意していたことを ‎私は知っていた 319 00:25:39,003 --> 00:25:42,203 ‎妹を殺して自分も死ぬと ‎言っていたわ 320 00:25:44,163 --> 00:25:47,683 ‎“両親と ‎同じ死に方をさせてやる”と 321 00:25:48,603 --> 00:25:53,163 ‎そんな男と別れないのが ‎不思議だったけれど 322 00:25:54,523 --> 00:25:57,083 ‎彼は 妹に対し ‎力を持っていた 323 00:25:57,163 --> 00:25:58,643 ‎どういうわけかね 324 00:26:01,443 --> 00:26:03,563 ‎2009年の感謝祭の日 325 00:26:03,643 --> 00:26:08,283 ‎ダニエルとの口論の後 ‎レスリーは姉の元を訪れた 326 00:26:10,563 --> 00:26:11,923 ‎妹は怒ってた 327 00:26:13,243 --> 00:26:15,243 ‎感謝祭を ‎彼の実家で過ごすと⸺ 328 00:26:15,763 --> 00:26:18,563 ‎ダンが勝手に決めたとね 329 00:26:19,883 --> 00:26:22,723 ‎“もうウンザリ”と ‎言っていたわ 330 00:26:22,803 --> 00:26:25,363 ‎“勝手に全てを決めて” 331 00:26:25,443 --> 00:26:27,683 ‎“私たちや家族を⸺” 332 00:26:27,763 --> 00:26:31,043 ‎“好き勝手に操るのに ‎耐えられない”と 333 00:26:35,723 --> 00:26:38,803 ‎“彼に 出て行けと言うわ” 334 00:26:38,883 --> 00:26:40,803 ‎“彼とは別れる”と 335 00:26:42,403 --> 00:26:44,843 ‎夕食に誘うと 336 00:26:45,363 --> 00:26:48,363 ‎“アパートに戻る” ‎と言ったの 337 00:26:50,563 --> 00:26:51,443 ‎“わかった” 338 00:26:53,443 --> 00:26:54,283 ‎最後の会話よ 339 00:26:58,843 --> 00:27:04,683 ‎姉の家を出て2時間後 ‎レスリーはこの世を去った 340 00:27:08,803 --> 00:27:11,723 ‎妹は死ぬべきじゃなかった 341 00:27:11,803 --> 00:27:14,363 ‎死ぬべきなのは彼の方よ 342 00:27:17,043 --> 00:27:18,603 ‎妹じゃなかった 343 00:27:36,963 --> 00:27:37,803 ‎ママ! 344 00:27:37,883 --> 00:27:39,443 ‎ここにいるわよ 345 00:27:39,523 --> 00:27:40,243 ‎行くよ! 346 00:27:40,323 --> 00:27:42,003 ‎下で待ってるわ 347 00:27:42,083 --> 00:27:44,323 ‎ほら 信じて 348 00:27:44,403 --> 00:27:47,403 ‎いち にの さん! 349 00:27:49,723 --> 00:27:51,483 ‎ほらね 大丈夫よ 350 00:27:52,243 --> 00:27:57,403 ‎自分が母親になった今 ‎多くのことを理解した 351 00:28:01,283 --> 00:28:06,923 ‎彼が私たちにしていたことを ‎思い返してみると 352 00:28:07,003 --> 00:28:10,643 ‎あんな人と家族になるなんて ‎考えられない 353 00:28:21,163 --> 00:28:22,923 ‎私は ケイリー 354 00:28:23,003 --> 00:28:25,843 ‎母 レスリーの末っ子よ 355 00:28:25,923 --> 00:28:27,963 ‎“ハグを贈ります” 356 00:28:28,043 --> 00:28:29,363 ‎母が大好きだった 357 00:28:30,403 --> 00:28:32,763 毎晩 寝る時は こう言ってた ケイリー・デビッドソン レスリーの娘 358 00:28:32,763 --> 00:28:32,843 ケイリー・デビッドソン レスリーの娘 359 00:28:32,843 --> 00:28:35,283 ケイリー・デビッドソン レスリーの娘 “私が 死ぬまで 毎晩キスするからね” 360 00:28:35,283 --> 00:28:37,283 “私が 死ぬまで 毎晩キスするからね” 361 00:28:39,963 --> 00:28:41,763 ‎両親が離婚したのは 362 00:28:41,843 --> 00:28:44,403 ‎私が7歳くらいの時だった 363 00:28:45,523 --> 00:28:49,643 ‎離婚した後も ‎普通に仲良くしていたわ 364 00:28:52,403 --> 00:28:57,043 ‎2005年 ケイリーの父が ‎心臓発作で他界 365 00:29:00,203 --> 00:29:01,403 ‎10歳の時だった 366 00:29:03,123 --> 00:29:06,323 ‎父が亡くなってから 367 00:29:07,403 --> 00:29:10,923 ‎ダンと住み始めるまで ‎1ヶ月ほどだった 368 00:29:11,763 --> 00:29:12,763 ‎だいたいね 369 00:29:14,483 --> 00:29:16,803 ‎母は彼に夢中だったの 370 00:29:17,883 --> 00:29:20,003 ‎理由は謎だった 371 00:29:20,523 --> 00:29:24,723 ‎体型もずんぐりしていて 372 00:29:24,803 --> 00:29:26,923 ‎当時は無職だったのに 373 00:29:30,363 --> 00:29:32,643 ‎当面の間は問題なかった 374 00:29:34,123 --> 00:29:37,203 ‎でも 数ヶ月ほど経つと 375 00:29:37,283 --> 00:29:39,123 ‎状況が変わり始めた 376 00:29:40,123 --> 00:29:42,443 ‎母とダニエルの口論が⸺ 377 00:29:42,523 --> 00:29:46,723 ‎暴力に発展した現場を ‎ケイリーは目撃している 378 00:29:48,923 --> 00:29:51,003 ‎母が彼に背を向けて 379 00:29:51,083 --> 00:29:53,243 ‎廊下を歩いていたとき 380 00:29:53,323 --> 00:29:57,283 ‎背後から来た彼が ‎すごい力で母を押したの 381 00:29:57,363 --> 00:29:59,843 ‎母が飛んでいくのを見たわ 382 00:29:59,923 --> 00:30:02,243 ‎体が 廊下を飛んでいった 383 00:30:03,523 --> 00:30:07,643 ‎体に すり傷やアザが ‎見られることも多々あって 384 00:30:07,723 --> 00:30:09,363 ‎彼のせいかと聞くと 385 00:30:09,443 --> 00:30:11,243 ‎違うと言ってたけど 386 00:30:11,323 --> 00:30:12,443 ‎それはウソよ 387 00:30:13,923 --> 00:30:15,523 ‎日常茶飯事だった 388 00:30:22,763 --> 00:30:26,243 ‎ダニエルの元を ‎何度も去ったにも関わらず 389 00:30:26,323 --> 00:30:29,563 ‎レスリーは 結局 ‎彼の元へと戻っていた 390 00:30:33,003 --> 00:30:36,403 ‎彼は 母に対する ‎絶大な権力に⸺ 391 00:30:37,523 --> 00:30:40,323 ‎満足していたようだった 392 00:30:42,363 --> 00:30:46,643 ‎感情・精神面でも ‎母を虐待し 利用していたの 393 00:30:46,723 --> 00:30:49,203 ‎離れられないと知りつつね 394 00:30:50,763 --> 00:30:53,123 ‎同じことの繰り返しだった 395 00:31:08,843 --> 00:31:11,883 ‎どんな事件でも ‎間違いがあれば 396 00:31:11,963 --> 00:31:13,523 ‎それを正すべきだ 397 00:31:14,403 --> 00:31:16,283 ‎それが我々の使命 398 00:31:20,163 --> 00:31:22,083 ‎私はヒルヤード捜査官 399 00:31:23,163 --> 00:31:27,243 ‎この件における ‎犯罪捜査官を務めた 400 00:31:30,043 --> 00:31:33,003 口論が発展し マーク・ヒルヤード 犯罪捜査官 401 00:31:33,003 --> 00:31:33,083 マーク・ヒルヤード 犯罪捜査官 402 00:31:33,083 --> 00:31:35,163 マーク・ヒルヤード 犯罪捜査官 彼女を殺すために 撃ったのだと 403 00:31:35,163 --> 00:31:35,923 彼女を殺すために 撃ったのだと 404 00:31:36,003 --> 00:31:37,403 ‎私は考えている 405 00:31:38,883 --> 00:31:40,843 ‎負傷のため⸺ 406 00:31:40,923 --> 00:31:46,163 ‎ダニエルは ‎正式な供述ができなかった 407 00:31:47,083 --> 00:31:50,483 ‎しかし 病院に搬送された際 408 00:31:50,563 --> 00:31:55,203 ‎警官が 彼の胸ポケットから ‎自筆のメモを発見した 409 00:31:56,283 --> 00:31:58,763 ‎捜査官が見つけたのは 410 00:31:58,843 --> 00:32:00,963 ‎手書きのナプキンだった 411 00:32:02,203 --> 00:32:03,363 ‎内容はこうだ 412 00:32:04,163 --> 00:32:05,163 ‎“念の為” 413 00:32:06,083 --> 00:32:08,683 ‎“レスリーには ‎自殺願望があり” 414 00:32:08,763 --> 00:32:11,643 ‎“何度か ‎殺してくれと頼まれたし” 415 00:32:11,723 --> 00:32:14,283 ‎“暴力も振るえと頼まれた” 416 00:32:14,363 --> 00:32:17,683 “警察を呼び 私に復讐するためだ” 417 00:32:18,203 --> 00:32:20,683 ‎“殴り返して後悔している” 418 00:32:21,203 --> 00:32:23,283 ‎“もう限界だった” 419 00:32:23,363 --> 00:32:28,443 “こんなことは もう絶対にしない” 420 00:32:29,963 --> 00:32:33,563 ‎このメモで ‎彼女への暴力を認めている 421 00:32:35,043 --> 00:32:39,243 ‎さらに 撃ったのは ‎彼女が頼んだからだと⸺ 422 00:32:39,323 --> 00:32:41,643 ‎言い訳も述べている 423 00:32:43,763 --> 00:32:46,923 問題は これを書く 時間があったということ 424 00:32:48,523 --> 00:32:51,963 ‎車にあった ‎ナプキンやペンと⸺ 425 00:32:53,083 --> 00:32:56,603 ‎この証拠品は合致している 426 00:32:56,683 --> 00:32:59,123 ‎つまり 銃撃後に 427 00:33:00,563 --> 00:33:05,403 ‎亡くなった彼女を横目に ‎このメモを書いたことになる 428 00:33:06,003 --> 00:33:08,203 ‎助けも呼ばずに 429 00:33:20,083 --> 00:33:24,203 ‎ヒルヤード捜査官が ‎尋問できるようになるまでに 430 00:33:24,283 --> 00:33:28,203 ‎ダニエルは ‎2ヶ月に及ぶ治療を受けた 431 00:33:30,683 --> 00:33:33,163 ‎久しぶりに見る映像だ 432 00:33:33,803 --> 00:33:35,003 ‎私はマーク 433 00:33:35,083 --> 00:33:38,723 ‎これから ‎ノートを渡すので 434 00:33:38,803 --> 00:33:40,923 ‎それに書いて欲しいんだ 435 00:33:41,003 --> 00:33:43,123 ‎容疑者との筆談は⸺ 436 00:33:43,203 --> 00:33:47,883 ‎これまでに ‎経験した事がなかったから 437 00:33:48,563 --> 00:33:50,843 ‎珍しい事例だったよ 438 00:33:56,083 --> 00:33:58,843 ‎“傷つける意図はなかった ‎(銃が暴発した)” 439 00:33:59,683 --> 00:34:01,843 ‎書面での供述において 440 00:34:01,923 --> 00:34:05,723 ‎ナプキンに書かれたメモや 441 00:34:05,803 --> 00:34:10,403 ‎レスリーの自殺願望に関する ‎発言はなかった 442 00:34:13,563 --> 00:34:15,483 ‎供述書がここにある 443 00:34:18,043 --> 00:34:20,483 ‎“あの日は狩りに出かけ” 444 00:34:20,563 --> 00:34:22,483 ‎“楽しい一日でした” 445 00:34:23,323 --> 00:34:25,043 ‎“彼女はライフルを ‎片付けましたが” 446 00:34:25,723 --> 00:34:27,683 ‎“私はピストルを ‎持っていました” 447 00:34:27,763 --> 00:34:31,243 ‎“その次の瞬間 ‎銃が暴発し” 448 00:34:32,003 --> 00:34:35,323 ‎“私は呆然としました” 449 00:34:39,203 --> 00:34:40,643 ‎これはウソだ 450 00:34:40,723 --> 00:34:44,323 ‎ウソつきは ウソを ‎全て覚えていられない 451 00:35:00,123 --> 00:35:02,563 ‎別れてと 何度も母に頼んだ 452 00:35:04,363 --> 00:35:08,323 ‎母を説得できたのは ‎子どもの中で私だけ 453 00:35:08,403 --> 00:35:10,843 ‎だから 彼も恐れていたのよ 454 00:35:13,243 --> 00:35:16,443 ‎私はアマンダ ‎レスリーの娘よ 455 00:35:19,363 --> 00:35:21,803 ‎彼女と最後に話したのは私 456 00:35:21,883 --> 00:35:22,803 あの日 フォートベントンから 457 00:35:22,803 --> 00:35:25,723 あの日 フォートベントンから アマンダ・デビッドソン レスリーの娘 458 00:35:25,723 --> 00:35:25,803 アマンダ・デビッドソン レスリーの娘 459 00:35:25,803 --> 00:35:28,163 アマンダ・デビッドソン レスリーの娘 私の祖母と 妹が来て 460 00:35:28,243 --> 00:35:32,083 ‎レストランで ‎落ち合う予定だった 461 00:35:34,763 --> 00:35:37,123 ‎合流する予定だった母から 462 00:35:38,203 --> 00:35:41,003 ‎こんな電話がきたの 463 00:35:41,723 --> 00:35:43,843 ‎彼とケンカしているとね 464 00:35:43,923 --> 00:35:45,923 ‎一旦切れ 掛け直してきた 465 00:35:46,003 --> 00:35:48,963 ‎ダンに殴られたと ‎母は言っていたわ 466 00:35:50,283 --> 00:35:53,043 ‎私が“迎えに行く”と言うと 467 00:35:53,563 --> 00:35:56,483 ‎母は言った ‎“大丈夫 来なくていいわ” 468 00:35:57,363 --> 00:35:59,963 ‎“出発するから ‎現地でね”と 469 00:36:00,043 --> 00:36:00,923 ‎私が… 470 00:36:02,643 --> 00:36:06,363 ‎“愛してる”と言うと ‎“私の方こそ”と言われたわ 471 00:36:09,443 --> 00:36:12,483 ‎食べ始めても ‎連絡は来なかった 472 00:36:13,563 --> 00:36:15,083 ‎その夜 出勤前に 473 00:36:15,603 --> 00:36:18,003 ‎妹から 何度も電話があった 474 00:36:18,083 --> 00:36:21,403 ‎“会ったばかりなのに”と ‎思ったけど 475 00:36:22,483 --> 00:36:25,483 ‎しつこかったので ‎出てみると 476 00:36:26,123 --> 00:36:31,443 ‎当時の担当だった ‎ターナー警部だった 477 00:36:31,523 --> 00:36:34,603 ‎妹の叫び声が ‎後ろで聞こえる中 478 00:36:36,603 --> 00:36:39,403 ‎母の遺体を ‎見つけたと言われ 479 00:36:41,203 --> 00:36:42,443 ‎倒れ込んだわ 480 00:36:44,923 --> 00:36:48,283 ‎完全に錯乱状態のまま 481 00:36:49,243 --> 00:36:50,323 ‎仕事へ行くと 482 00:36:51,643 --> 00:36:54,883 ‎10時のニュースで ‎母の件が報じられた 483 00:36:55,963 --> 00:36:58,243 ‎それで現実だと思い知った 484 00:37:03,723 --> 00:37:08,403 ‎5年の服役後 ダニエルは ‎アマンダに手紙を書いた 485 00:37:09,923 --> 00:37:12,483 ‎これがダンからの手紙 486 00:37:13,363 --> 00:37:14,403 ‎長い間⸺ 487 00:37:14,483 --> 00:37:15,603 ‎取っておいた 488 00:37:16,883 --> 00:37:20,123 ‎彼は 責任転嫁の得意な ‎臆病者 489 00:37:20,643 --> 00:37:21,883 ‎これを読むと 490 00:37:21,963 --> 00:37:23,163 ‎それがわかる 491 00:37:26,483 --> 00:37:29,443 ‎“アマンダ ‎君にかける言葉が⸺” 492 00:37:29,523 --> 00:37:30,963 ‎“見つからない” 493 00:37:31,043 --> 00:37:32,923 ‎“君は 私を⸺” 494 00:37:33,003 --> 00:37:36,163 ‎“日頃から ‎嫌っているからだ” 495 00:37:36,803 --> 00:37:40,243 ‎“君は 敵対心丸出しで ‎酒に依存し” 496 00:37:40,323 --> 00:37:42,443 ‎“問題を起こしてきた” 497 00:37:42,523 --> 00:37:45,723 ‎“だが 君の ‎日頃の行いを鑑みても” 498 00:37:45,803 --> 00:37:49,043 ‎“こんな形で母親を失うのは ‎辛いだろう” 499 00:37:51,443 --> 00:37:55,203 ‎読んでわかる通り ‎嫌悪感しか感じないわ 500 00:37:56,283 --> 00:37:58,403 ‎彼の本性は知っていたし 501 00:37:58,483 --> 00:37:59,923 ‎驚きはしなかった 502 00:38:01,403 --> 00:38:03,603 ‎彼は怪物だってね 503 00:38:08,043 --> 00:38:13,763 ‎ダニエル側の主張を ‎アマンダが聞いたことはない 504 00:38:23,083 --> 00:38:25,963 ‎その時 ‎それをいじっていた私は 505 00:38:26,563 --> 00:38:31,163 ‎撃鉄を 下げたり ‎起こしたりしていたら 506 00:38:31,243 --> 00:38:32,643 ‎暴発したんだ 507 00:38:35,403 --> 00:38:38,003 ‎彼女は亡くなっていた 508 00:38:39,043 --> 00:38:41,203 ‎即死のようだった 509 00:38:43,123 --> 00:38:45,363 ‎全く信じられないわ 510 00:38:45,883 --> 00:38:47,883 ‎初めて聞いた 彼の… 511 00:38:48,923 --> 00:38:50,203 ‎説明を… 失礼 512 00:38:50,283 --> 00:38:52,843 ‎初めて彼の説明を聞いたけど 513 00:38:52,923 --> 00:38:54,523 ‎憤りを感じるわ 514 00:38:59,203 --> 00:39:02,563 ‎手がポケットに入ってたのよ 515 00:39:03,163 --> 00:39:05,723 ‎車のエンジンもかけていた 516 00:39:06,523 --> 00:39:10,043 ‎母は 彼と ‎決別するつもりだったはず 517 00:39:11,763 --> 00:39:13,683 ‎これで逆にせいせいした 518 00:39:13,763 --> 00:39:16,843 ‎金輪際 ‎彼のことなど考えたくもない 519 00:39:17,883 --> 00:39:19,403 ‎ダンには 520 00:39:20,363 --> 00:39:22,003 ‎地獄へ落ちてほしい 521 00:39:32,003 --> 00:39:38,963 ‎ケイリーも また ‎彼の主張を聞くことを決意 522 00:39:47,203 --> 00:39:49,243 ‎その日は ‎狩猟をしていた 523 00:39:49,323 --> 00:39:52,163 ‎出かけたのは 確か ‎夜明けすぐだ 524 00:39:52,763 --> 00:39:55,563 ‎子どもたちから ‎留守電が入っていて 525 00:39:55,643 --> 00:39:58,243 ‎“そろそろ帰ろう”と言った 526 00:39:58,843 --> 00:40:01,083 ‎夕食を考えていた時 527 00:40:01,683 --> 00:40:03,963 ‎長女から電話が来たんだ 528 00:40:04,563 --> 00:40:07,203 ‎すると彼女は口論を始めた 529 00:40:07,283 --> 00:40:10,123 ‎長女が ‎バーに出かけていたから 530 00:40:10,203 --> 00:40:13,563 ‎“じゃあ ‎来ればいいでしょ”と… 531 00:40:21,003 --> 00:40:23,443 ‎この発言 全てがウソよ 532 00:40:24,643 --> 00:40:26,123 ‎狩りには出てない 533 00:40:26,723 --> 00:40:30,643 ‎あの朝 母は ‎私を迎えに来たのよ 534 00:40:32,203 --> 00:40:35,643 ‎全員で感謝祭の夕飯を ‎食べる予定だった 535 00:40:37,083 --> 00:40:38,083 ‎姉も 536 00:40:38,923 --> 00:40:40,843 ‎バーには行ってないし 537 00:40:41,403 --> 00:40:43,643 ‎母と口論なんてしてない 538 00:40:45,563 --> 00:40:49,123 ‎母から電話が来た時 ‎姉の前に座ってた 539 00:40:49,203 --> 00:40:52,003 ‎彼に殴られたと言うのも ‎聞いたわ 540 00:40:52,723 --> 00:40:53,923 ‎こんな風に 541 00:40:55,923 --> 00:40:57,803 ‎ケンカなんてなく 542 00:40:57,883 --> 00:41:00,763 ‎円満だったという ‎ウソをつくなんて 543 00:41:02,163 --> 00:41:03,843 ‎これは事故じゃない 544 00:41:07,123 --> 00:41:09,083 ‎見えないところで 545 00:41:09,603 --> 00:41:11,403 ‎暴力は起きていた 546 00:41:13,163 --> 00:41:16,683 ‎約3年の間 ‎彼が母を どう扱っていたか 547 00:41:16,763 --> 00:41:18,723 ‎知っていたのは私だけ 548 00:41:21,643 --> 00:41:23,643 ‎私は それを目撃し 549 00:41:24,483 --> 00:41:26,243 ‎慣れていった 550 00:41:26,323 --> 00:41:27,523 ‎日常だったの 551 00:41:28,123 --> 00:41:29,603 ‎私は真実を知ってる 552 00:41:39,523 --> 00:41:44,163 ‎“モンタナ州立刑務所 ‎農場” 553 00:41:44,243 --> 00:41:48,843 ‎“受刑者用 入り口” 554 00:41:49,723 --> 00:41:52,963 ‎最初のインタビューから ‎3ヶ月後 555 00:41:53,043 --> 00:41:56,483 ‎ダニエルは ‎さらなる質問に回答した 556 00:41:57,283 --> 00:41:59,883 ‎“リチャード・ウォレス棟” 557 00:41:59,963 --> 00:42:02,363 ‎レスリーは最愛の人だった 558 00:42:05,203 --> 00:42:06,643 ‎恋しく思う 559 00:42:09,603 --> 00:42:14,403 ‎彼女を忘れずに ‎前進していくしかないんだ 560 00:42:15,803 --> 00:42:20,403 ‎彼女を死なせたという ‎罪悪感と恥でできた⸺ 561 00:42:21,643 --> 00:42:24,283 ‎底なし沼に⸺ 562 00:42:25,603 --> 00:42:27,203 ‎飲まれないように 563 00:42:29,523 --> 00:42:31,043 ‎“受刑者訪問 ‎専用入口” 564 00:42:31,123 --> 00:42:34,603 ‎もし 彼女に ‎弾が当たっていなければ 565 00:42:34,683 --> 00:42:37,963 ‎もし 彼女が ‎生き延びていれば 566 00:42:38,043 --> 00:42:41,763 ‎私たちは 今も ‎一緒にいたはずだ 567 00:42:41,843 --> 00:42:44,283 ‎そうだ 一緒にいただろう 568 00:42:48,563 --> 00:42:51,443 ‎“レスリーには ‎自殺願望があり” 569 00:42:52,443 --> 00:42:55,283 ‎“何度か ‎殺してくれと頼まれた” 570 00:42:56,283 --> 00:42:58,723 ‎“殴り返して後悔している” 571 00:42:58,803 --> 00:43:01,203 ‎“もう限界だった” 572 00:43:01,963 --> 00:43:04,603 ‎“こんなことは” 573 00:43:04,683 --> 00:43:06,883 ‎“もう絶対にしない” 574 00:43:09,203 --> 00:43:13,563 ‎私が引き金を引く直前に⸺ 575 00:43:13,643 --> 00:43:16,203 ‎書かれたような内容だった 576 00:43:16,283 --> 00:43:19,123 ‎その時は酒を飲んでいたから 577 00:43:20,723 --> 00:43:24,523 ‎その時の考えを ‎思い出そうとしてるんだが 578 00:43:25,883 --> 00:43:28,483 ‎全く何も思い出せない 579 00:43:29,163 --> 00:43:32,283 ‎意図的に殺したかのような ‎内容ですが 580 00:43:32,363 --> 00:43:34,123 ‎ありえないね 581 00:43:35,243 --> 00:43:36,083 ‎違うよ 582 00:43:37,763 --> 00:43:42,843 ‎区切りをつけるために ‎書いたのかもしれないが… 583 00:43:42,923 --> 00:43:46,723 ‎意図的に殺した後 ‎あれを書いたのではない 584 00:43:49,243 --> 00:43:51,363 ‎冷酷に母を殺した 585 00:43:52,003 --> 00:43:55,363 ‎手がポケットに入ってたのよ 586 00:43:55,883 --> 00:43:58,403 ‎車のエンジンもかけていた 587 00:43:59,563 --> 00:44:03,123 ‎母は 彼と ‎決別するつもりだったはず 588 00:44:04,843 --> 00:44:07,003 ‎エンジンの話は 589 00:44:08,043 --> 00:44:10,523 ‎事実ではないと思うが… 590 00:44:10,603 --> 00:44:14,323 ‎裁判の時に ‎話せればよかったと思う 591 00:44:15,803 --> 00:44:19,003 ‎彼女とは ‎いつも口論になるんだ 592 00:44:20,203 --> 00:44:22,963 ‎アマンダとは相性が悪かった 593 00:44:24,043 --> 00:44:26,803 ‎彼女が前に進めるといいが 594 00:44:29,923 --> 00:44:31,363 ‎狩りには出てない 595 00:44:31,923 --> 00:44:35,883 ‎あの朝 母は ‎私を迎えに来たのよ 596 00:44:35,963 --> 00:44:39,243 ‎全員で感謝祭の夕飯を ‎食べる予定だった 597 00:44:40,163 --> 00:44:43,123 ‎姉も バーには ‎行ってないし 598 00:44:44,163 --> 00:44:47,963 ‎母から電話が来た時 ‎姉の前に座ってた 599 00:44:48,043 --> 00:44:50,523 ‎彼に殴られたと言うのも ‎聞いたわ 600 00:44:51,523 --> 00:44:52,763 ‎こんな風に 601 00:44:52,843 --> 00:44:55,043 ‎ケンカなんてなく 602 00:44:55,123 --> 00:44:58,043 ‎円満だったという ‎ウソをつくなんて 603 00:45:00,243 --> 00:45:01,483 ‎残念だな 604 00:45:04,123 --> 00:45:06,723 ‎ケンカなんてしていないし 605 00:45:06,803 --> 00:45:08,963 ‎狩りにも実際出かけてる 606 00:45:11,083 --> 00:45:14,043 ‎彼女は話せと言われたことに 607 00:45:14,123 --> 00:45:16,283 ‎影響を受けている 608 00:45:17,963 --> 00:45:19,123 ‎そう思うよ 609 00:45:21,283 --> 00:45:25,123 ‎“モンタナ州立刑務所” 610 00:45:25,203 --> 00:45:27,883 ‎他人が騒ぎ立てているような 611 00:45:28,483 --> 00:45:31,483 ‎むごいことは起きていない 612 00:45:36,483 --> 00:45:38,283 ‎あれは故意ではない 613 00:45:39,763 --> 00:45:41,003 ‎それが真実だ 614 00:46:12,043 --> 00:46:14,963 日本語字幕 松澤 奈月