1 00:00:24,399 --> 00:00:28,487 シミターキャットの家族です 2 00:00:35,869 --> 00:00:40,499 極寒の地で何千年も 繁栄してきました 3 00:00:43,752 --> 00:00:47,172 しかし今は 飢えに苦しんでいます 4 00:00:52,010 --> 00:00:56,932 こうした谷では 獲物が乏しくなるばかり 5 00:01:00,102 --> 00:01:06,817 温暖化により草食動物は 新たな餌場に移動しています 6 00:01:10,571 --> 00:01:13,657 今日はツイているのかも 7 00:01:17,870 --> 00:01:22,207 南へ向かう マンモスの群れがいます 8 00:01:37,806 --> 00:01:42,519 強い獲物を狙えば 命の危険も高まります 9 00:01:45,731 --> 00:01:47,608 やむを得ません 10 00:01:51,361 --> 00:01:54,740 氷河時代の終わりです 11 00:01:56,366 --> 00:02:02,289 温暖化が進み あらゆる生息環境が変化します 12 00:02:06,335 --> 00:02:11,340 氷河が後退するにつれ 大地は再び潤い 13 00:02:11,548 --> 00:02:14,468 森は生き物で栄えます 14 00:02:19,097 --> 00:02:24,186 氷河時代の支配者たちは 変わりゆく生息地で 15 00:02:25,896 --> 00:02:28,941 必死に生き残ろうとします 16 00:02:35,072 --> 00:02:40,285 太古の地球から ~氷河時代の動物たち~ 17 00:03:02,349 --> 00:03:06,228 ナレ︱ション トム・ヒドルストン 18 00:03:09,022 --> 00:03:11,483 シミターキャットが前進 19 00:03:13,402 --> 00:03:17,656 最も危険度の高い 巨大なオスに挑みます 20 00:03:28,750 --> 00:03:31,545 予測不能で 強力な相手です 21 00:04:10,250 --> 00:04:14,922 ケガを負いましたが まだ諦めていません 22 00:04:19,091 --> 00:04:24,014 ここでは温暖化が 動物の移動ルートを変え 23 00:04:25,390 --> 00:04:29,853 海岸沿いでは さらに大きな変化を生みます 24 00:04:34,024 --> 00:04:37,694 ミネラルの豊富な氷河が 大量に融解し 25 00:04:37,778 --> 00:04:40,906 浅い海を栄養で満たします 26 00:04:50,290 --> 00:04:56,380 カイギュウが集まるのは 解けた氷河で豊かに育った–– 27 00:04:57,506 --> 00:04:59,633 ケルプの森です 28 00:05:11,144 --> 00:05:15,899 この巨大カイギュウは マナティの親戚ですが 29 00:05:18,360 --> 00:05:21,613 クジラほどの大きさです 30 00:05:27,160 --> 00:05:29,788 ケルプは大好物 31 00:05:31,748 --> 00:05:35,836 しかし生育地は 沿岸の浅い海のみです 32 00:05:37,337 --> 00:05:40,966 ここでの食事は危険を伴います 33 00:05:48,223 --> 00:05:52,019 潮が引くと 岩場に取り残されます 34 00:05:55,189 --> 00:05:58,275 陸上では 体が重くて動けません 35 00:05:59,818 --> 00:06:05,532 特に今日は この海岸に いるべきではありません 36 00:06:17,085 --> 00:06:19,338 アルクトテリウムです 37 00:06:21,256 --> 00:06:24,885 ホッキョクグマより 200キロ以上重く 38 00:06:25,511 --> 00:06:28,013 さらに凶暴です 39 00:06:41,860 --> 00:06:47,157 恐竜の絶滅以降では 最大級の肉食動物です 40 00:06:53,664 --> 00:06:55,415 においを感知 41 00:07:14,101 --> 00:07:16,353 見たこともない生物です 42 00:07:20,691 --> 00:07:23,527 しかし食料のにおいがします 43 00:07:27,072 --> 00:07:29,157 困惑するばかり 44 00:07:50,095 --> 00:07:54,600 たいていの獲物なら かみちぎれます 45 00:08:00,022 --> 00:08:06,320 カイギュウの頑丈な皮膚は 厚さが2センチ以上あります 46 00:08:14,411 --> 00:08:18,081 クマの攻撃なんて うっとうしいだけ 47 00:08:21,877 --> 00:08:25,631 背中をかいてくれるなら 大歓迎かも 48 00:08:31,136 --> 00:08:33,263 潮が満ちてきました 49 00:08:35,724 --> 00:08:36,975 急速に 50 00:08:40,979 --> 00:08:44,775 食事の機会が逃げていきます 51 00:09:05,337 --> 00:09:08,382 カイギュウは家族の元へ 52 00:09:10,384 --> 00:09:13,887 この海では食料に事欠きません 53 00:09:22,062 --> 00:09:28,235 沿岸では氷河の大融解によって 栄養豊富な海藻が増えています 54 00:09:31,613 --> 00:09:34,408 一方 氷河時代の巨獣には 55 00:09:35,450 --> 00:09:38,453 状況は厳しくなっています 56 00:09:54,553 --> 00:09:58,390 数千キロ南に生息する 動物にとっては 57 00:09:58,765 --> 00:10:04,855 温暖化により この低木地が 危険な場所となっています 58 00:10:14,781 --> 00:10:20,412 夜 コロンビアマンモスは ここで安全に食事ができます 59 00:10:29,630 --> 00:10:31,757 しかし日が昇ると… 60 00:10:38,430 --> 00:10:41,934 巨獣でさえ 危険に さらされます 61 00:11:13,715 --> 00:11:15,884 タールの池です 62 00:11:24,476 --> 00:11:28,814 地殻の深部から タールが染み出ています 63 00:11:30,691 --> 00:11:35,362 気温が低い時は硬いので 上を歩いても安全です 64 00:11:37,239 --> 00:11:40,617 しかし気温が約18度に達すると 65 00:11:41,952 --> 00:11:45,914 粘着力が生じて 死のわなとなります 66 00:11:50,002 --> 00:11:52,880 また新たな犠牲者が出ました 67 00:12:35,589 --> 00:12:40,761 北米のスミロドンは 強力な捕食者です 68 00:12:43,639 --> 00:12:47,809 しかし手頃な腐肉も 見逃しません 69 00:12:56,985 --> 00:13:02,032 日が低いので タールは まだ固まっています 70 00:13:39,236 --> 00:13:41,071 ダイアウルフ 71 00:13:42,739 --> 00:13:46,118 スミロドンのライバルです 72 00:13:51,373 --> 00:13:55,419 力が強く 群れで狩りをします 73 00:14:14,897 --> 00:14:19,693 隙あらば子供を襲おうと 狙っています 74 00:14:33,165 --> 00:14:37,044 この両者の強さは互角です 75 00:14:40,589 --> 00:14:44,259 しかしタールがあると 話は別です 76 00:14:52,392 --> 00:14:58,190 ダイアウルフは鋭いで 安全な道を探ります 77 00:15:36,562 --> 00:15:39,064 子供たちが危険です 78 00:15:45,487 --> 00:15:48,907 力を振り絞ってタールから脱出 79 00:16:05,257 --> 00:16:07,926 助けるすべは ありません 80 00:16:16,185 --> 00:16:21,398 タールの池では多くの生物が 命を落としました 81 00:16:23,025 --> 00:16:26,153 この家族は幸運でした 82 00:16:31,992 --> 00:16:34,745 温暖化が進むにつれ 83 00:16:34,828 --> 00:16:40,334 氷河時代の草原にも 劇的な変化が起きています 84 00:16:42,127 --> 00:16:44,463 トナカイは変化に適応 85 00:16:47,716 --> 00:16:53,347 しかしメガロケロスは うまく適応できずにいます 86 00:16:55,432 --> 00:16:59,186 氷河時代の巨大なシカです 87 00:17:15,327 --> 00:17:18,829 シカは開けた場所に生息します 88 00:17:21,959 --> 00:17:24,795 しかし大地が潤うにつれ 89 00:17:25,671 --> 00:17:29,132 森林が再び広がりを見せます 90 00:17:36,306 --> 00:17:42,688 メガロケロスの角は シカの中で史上最大を誇ります 91 00:17:44,731 --> 00:17:47,568 横幅は約3.7メートル 92 00:17:55,075 --> 00:17:58,662 繁殖期には 角でメスを引きつけますが 93 00:17:59,830 --> 00:18:03,375 今は大きな角が足手まといです 94 00:18:12,801 --> 00:18:14,845 ホラアナハイエナ 95 00:18:20,017 --> 00:18:25,063 オオカミの2倍も大きい どう猛な捕食者です 96 00:18:25,772 --> 00:18:28,984 このシカを獲物とします 97 00:18:36,575 --> 00:18:38,619 メガロケロスは俊足です 98 00:18:39,286 --> 00:18:44,583 スピードに乗ると 時速80キロを超えます 99 00:18:50,964 --> 00:18:54,718 先にスタートすれば 追いつかれません 100 00:19:01,517 --> 00:19:03,268 しかしハイエナには 101 00:19:04,603 --> 00:19:07,356 昔からの戦略があります 102 00:19:07,439 --> 00:19:11,026 付かず離れずの距離で 獲物を走らせ 103 00:19:11,235 --> 00:19:13,779 休む余地を与えず–– 104 00:19:15,030 --> 00:19:16,949 追い詰めます 105 00:19:21,954 --> 00:19:24,790 もはや ここまでか 106 00:19:31,296 --> 00:19:33,924 逃げる方法は1つだけ 107 00:19:53,110 --> 00:19:54,403 もう大丈夫 108 00:19:56,655 --> 00:19:58,115 今は… 109 00:20:07,875 --> 00:20:12,629 氷床が解けるにつれ 大気の湿度が上昇 110 00:20:14,965 --> 00:20:21,054 熱帯地方では北部よりも速く 森が拡大しています 111 00:20:21,805 --> 00:20:24,850 そこは不思議な生物の宝庫です 112 00:20:28,437 --> 00:20:30,272 例えばテンレック 113 00:20:32,608 --> 00:20:35,027 好物は昆虫と–– 114 00:20:36,612 --> 00:20:39,156 鳥の卵です 115 00:20:42,075 --> 00:20:46,038 しかし この卵は大きすぎます 116 00:20:51,126 --> 00:20:55,130 史上最大の卵となれば当然です 117 00:20:56,131 --> 00:21:01,094 その卵の親もまた 鳥類としては史上最大級 118 00:21:03,514 --> 00:21:05,724 エピオルニスです 119 00:21:08,060 --> 00:21:12,856 首の色鮮やかな肉垂れで メスを引きつけます 120 00:21:18,028 --> 00:21:22,074 この巨鳥は まもなく 父親になります 121 00:21:28,080 --> 00:21:30,666 しかし卵の様子が変です 122 00:21:34,127 --> 00:21:36,547 まだ生まれません 123 00:21:38,090 --> 00:21:39,758 遅れています 124 00:21:44,805 --> 00:21:50,686 産卵期は どれも同じなので 同時に ふ化するはずです 125 00:22:05,158 --> 00:22:09,621 群れの鳥たちが 一斉に出発します 126 00:22:16,170 --> 00:22:21,508 体重が1トンもあるので 飛ぶことはできません 127 00:22:27,556 --> 00:22:30,225 おいてけぼりは嫌です 128 00:22:33,312 --> 00:22:36,565 しかし せかしても無駄です 129 00:22:54,791 --> 00:23:00,589 仲間は夏を過ごす湿地帯へ すでに向かっています 130 00:23:19,942 --> 00:23:23,237 まだ しっかり立てません 131 00:23:40,087 --> 00:23:45,592 これから9か月 男手一つでヒナを育てます 132 00:23:52,641 --> 00:23:55,727 群れを追いかけます 133 00:24:09,616 --> 00:24:13,036 群れで移動するのには 訳があります 134 00:24:17,291 --> 00:24:20,419 森は危険な場所なのです 135 00:24:27,759 --> 00:24:30,679 はぐれたら狙われます 136 00:24:51,241 --> 00:24:52,993 ジャイアントフォッサ 137 00:24:55,954 --> 00:25:00,459 動きが機敏な 待ち伏せ型の捕食者です 138 00:25:09,301 --> 00:25:12,429 食べている暇はありません 139 00:26:04,940 --> 00:26:08,277 群れが目的地に到着しました 140 00:26:10,863 --> 00:26:13,031 雨が再び大地を潤し 141 00:26:14,283 --> 00:26:16,577 湿地帯を形成 142 00:26:17,870 --> 00:26:21,248 ここなら食料も水も豊富です 143 00:26:30,257 --> 00:26:32,676 遅れた父子は? 144 00:26:43,437 --> 00:26:47,524 最後に ふ化したヒナも 無事でした 145 00:26:56,867 --> 00:27:02,497 湿地帯が広がるにつれ 仲間の数は増えていきます 146 00:27:05,292 --> 00:27:11,089 氷河の大融解のおかげで この鳥の黄金時代が始まります 147 00:27:13,050 --> 00:27:19,264 しかし大きなシカの生息地は 狭くなる一方です 148 00:27:24,436 --> 00:27:29,274 幅3.7メートルの角は 森の中で邪魔になります 149 00:27:44,456 --> 00:27:49,461 ハイエナが下流で 川を渡る場所を見つけます 150 00:28:27,541 --> 00:28:28,667 動けません 151 00:29:20,677 --> 00:29:23,222 奇跡的に脱出します 152 00:29:33,106 --> 00:29:36,401 角を落とすことで 命拾いしました 153 00:29:42,741 --> 00:29:46,245 繁殖期に向けて また角を伸ばします 154 00:29:49,122 --> 00:29:53,669 しかし この両者に 残された時間は 155 00:29:54,378 --> 00:29:56,088 わずかです 156 00:30:05,722 --> 00:30:11,019 スミロドンがマンモスの追跡を 始めてから2日目 157 00:30:21,363 --> 00:30:24,533 執念が実を結びました 158 00:30:32,040 --> 00:30:38,297 最初の攻撃で負傷したオスが 仲間から遅れています 159 00:30:46,346 --> 00:30:47,890 衰弱しています 160 00:30:54,188 --> 00:30:58,609 スミロドンはネコ科の中でも 別格です 161 00:30:59,818 --> 00:31:02,654 力強さはライオンに匹敵 162 00:31:05,240 --> 00:31:08,452 敏しょうさはヒョウ並みです 163 00:31:47,282 --> 00:31:50,953 これで冬を乗り切れそうです 164 00:31:58,669 --> 00:32:01,380 それはマンモスも同じ 165 00:32:09,972 --> 00:32:12,307 しかし世界は変化します 166 00:32:17,062 --> 00:32:21,233 氷河時代に出現した 新たな捕食者が 167 00:32:21,733 --> 00:32:25,237 地球全土に広がりつつあります 168 00:32:26,280 --> 00:32:31,076 その物語は今もなお 展開しています 169 00:32:38,208 --> 00:32:41,879 太古の地球 氷の下の世界 170 00:32:45,090 --> 00:32:48,260 氷河時代を席巻した巨大哺乳類 171 00:32:52,306 --> 00:32:56,393 その大半が氷河の大融解で 絶滅しました 172 00:32:59,730 --> 00:33:02,774 かつて存在した大型動物が 173 00:33:02,858 --> 00:33:07,196 完全に絶滅するなんて 本当に奇妙です 174 00:33:08,155 --> 00:33:09,907 何が起きたのか? 175 00:33:11,366 --> 00:33:12,618 理由は? 176 00:33:14,244 --> 00:33:20,083 巨獣は どこへ行ったのか? 177 00:33:19,541 --> 00:33:22,753 答えは 意外な場所にあります 178 00:33:23,670 --> 00:33:24,796 LAです 179 00:33:26,173 --> 00:33:31,678 LAに来て 高速道路が広がる 都会の景色を見たら 180 00:33:31,929 --> 00:33:34,306 きっと想像できません 181 00:33:34,389 --> 00:33:38,352 ここに氷河時代の 痕跡があるとはね 182 00:33:34,765 --> 00:33:37,017 ラ・ブレア・ タ︱ルピッツ 準学芸員 183 00:33:37,100 --> 00:33:38,352 エミリ︱・リンジ︱ 184 00:33:39,269 --> 00:33:42,105 アフリカのサバンナを します 185 00:33:43,357 --> 00:33:46,818 私は古生物の研究をするために 186 00:33:46,902 --> 00:33:50,447 LAに引っ越してきたんです 187 00:33:51,573 --> 00:33:55,285 ここには特別な場所があります 188 00:33:55,619 --> 00:34:01,291 古代のタール池 ラ・ブレア・タールピッツです 189 00:34:02,459 --> 00:34:07,047 氷河時代の化石遺跡としては 世界屈指です 190 00:34:08,047 --> 00:34:11,385 約500万点の 化石が発見され 191 00:34:09,591 --> 00:34:14,054 ラ・ブレア・ タ︱ルピッツ&博物館 192 00:34:12,261 --> 00:34:16,681 今も ほぼ毎日 発掘が続いています 193 00:34:18,851 --> 00:34:23,438 タール池は わなの役割を果たしました 194 00:34:23,522 --> 00:34:29,777 池に足を踏み入れた生物を 捕らえて保存したのです 195 00:34:30,320 --> 00:34:35,284 氷河時代の生物が 見事に記録されています 196 00:34:44,001 --> 00:34:48,755 ここの化石記録の内容は 驚くほど豊かです 197 00:34:48,839 --> 00:34:52,842 途方もない数の骨が 出土しています 198 00:34:50,174 --> 00:34:52,842 進化生物学者 ヴィクトリア・ ヘリッジ 199 00:34:54,261 --> 00:34:58,307 スミロドンは 3000体近く発見され 200 00:34:58,807 --> 00:35:00,934 ダイアウルフは5000体 201 00:35:01,435 --> 00:35:05,063 まさに動物化石の宝庫です 202 00:35:06,273 --> 00:35:10,944 不思議なことに化石記録は 突然 途絶えます 203 00:35:11,945 --> 00:35:15,824 地球上から動物が 消えたかに見えます 204 00:35:17,993 --> 00:35:24,166 骨の放射性炭素年代測定で 途絶えた時期を特定できます 205 00:35:25,167 --> 00:35:28,962 驚いたことに これらの種の大半は 206 00:35:29,254 --> 00:35:31,673 同時期に消えていました 207 00:35:32,090 --> 00:35:37,429 1万3000年前に途絶え 二度と姿を現しません 208 00:35:38,514 --> 00:35:44,436 広い大地で氷河時代の巨獣が 群れをなしていた光景は 209 00:35:44,520 --> 00:35:45,729 消え去ります 210 00:35:47,523 --> 00:35:52,653 突然 消えたのには 何か理由があるはずです 211 00:35:53,695 --> 00:35:58,784 その1つは氷河時代末期の 気候の急変でした 212 00:35:59,409 --> 00:36:04,998 カリフォルニアは数千年間に 気温が約5.5度も上昇しました 213 00:36:05,082 --> 00:36:10,295 森の半分が消え 干ばつは何十年も続きました 214 00:36:10,963 --> 00:36:13,257 動物たちは気候の急変に 215 00:36:13,340 --> 00:36:18,720 素早く適応できなかった 可能性があります 216 00:36:21,765 --> 00:36:26,019 しかしラ・ブレアは 他の理由も示しています 217 00:36:27,521 --> 00:36:32,150 近くの湖から採取した コア試料を分析し 218 00:36:32,234 --> 00:36:36,321 この地域の 当時の環境を調べました 219 00:36:36,405 --> 00:36:41,952 すると驚いたことに 木炭の量が急増していたのです 220 00:36:43,787 --> 00:36:46,999 新たに出現した種によって 221 00:36:47,541 --> 00:36:51,420 新しい破壊的な力が もたらされます 222 00:36:56,216 --> 00:36:59,011 火は強力な道具でした 223 00:36:59,678 --> 00:37:02,598 私たち人類は調理や照明 224 00:37:02,848 --> 00:37:06,143 狩猟のための野焼きに 火を用いました 225 00:37:06,476 --> 00:37:13,358 この地域に人類が到来してから 火災が増加しています 226 00:37:14,151 --> 00:37:16,570 きっかけは人類です 227 00:37:18,113 --> 00:37:21,241 これほど大規模な火災は 228 00:37:21,325 --> 00:37:24,203 過去に例がありません 229 00:37:25,746 --> 00:37:28,790 まさに爆発的な勢いで 230 00:37:28,874 --> 00:37:30,417 環境を破壊し︱ 231 00:37:29,249 --> 00:37:34,046 気候科学者 エラ・ギルバ︱ト 232 00:37:30,501 --> 00:37:34,046 動物たちを 窮地に追い込みました 233 00:37:36,006 --> 00:37:40,677 こうした火災が 意図的なものかは不明ですが 234 00:37:41,094 --> 00:37:44,181 動物の生息地は壊滅しました 235 00:37:44,848 --> 00:37:50,896 さらに人類の巧みな狩猟技術が 追い打ちをかけます 236 00:37:51,980 --> 00:37:57,694 地球全土で気候の急変と 人類の活動が重なったことで 237 00:37:57,903 --> 00:38:01,782 氷河時代の巨獣の大半が絶滅 238 00:38:02,032 --> 00:38:05,160 私たちの知る現代へと至ります 239 00:40:34,977 --> 00:40:37,896 日本語字幕 横手 美紀