1 00:00:02,000 --> 00:00:07,000 Downloaded from YTS.MX 2 00:00:08,000 --> 00:00:13,000 Official YIFY movies site: YTS.MX 3 00:00:32,407 --> 00:00:37,454 君はこの作品を思い通りに 作れると思ってる? 4 00:00:39,205 --> 00:00:42,542 違うね 私がずっと見張ってる 5 00:00:45,545 --> 00:00:49,257 残念ながら 君はそれに付き合うんだ 6 00:00:57,057 --> 00:00:58,641 楽しみだね 7 00:00:59,100 --> 00:01:00,143 始めましょう 8 00:01:00,268 --> 00:01:01,019 よし 9 00:01:09,736 --> 00:01:15,241 デイヴィッドの話題ほど 話してて楽しいものはない 10 00:01:15,784 --> 00:01:19,245 彼のさまざまな面を 知ってほしい 11 00:01:19,370 --> 00:01:23,374 僕が知る彼を知れば より憧れるはず 12 00:01:27,420 --> 00:01:28,171 ゴー 13 00:01:28,296 --> 00:01:31,841 彼は史上最高の プロデューサーよ 14 00:01:31,966 --> 00:01:34,093 バーブラ・ストライサンドを 手掛けたし 15 00:01:34,719 --> 00:01:37,388 確かマイケル・ジャクソンも 16 00:01:38,348 --> 00:01:41,434 僕を最初に信じてくれた人だ 17 00:01:42,018 --> 00:01:44,312 自信のなかった僕が― 18 00:01:44,437 --> 00:01:47,065 思いがけず歌手になれた 19 00:01:49,234 --> 00:01:49,818 〝スティーヴィー・ ワンダー 〞 20 00:01:49,818 --> 00:01:51,027 〝スティーヴィー・ ワンダー 〞 電話だ 21 00:01:51,152 --> 00:01:53,905 スティーヴィー 何してる? 22 00:01:54,906 --> 00:01:57,909 彼はエンターテイナーだ 23 00:01:58,034 --> 00:02:04,124 類いまれな才能の作曲家で ミスター・ショービジネスさ 24 00:02:05,125 --> 00:02:07,544 簡単そうに こなすの 25 00:02:07,669 --> 00:02:10,922 デイヴィッドは 音楽業界の歴史よ 26 00:02:11,506 --> 00:02:13,842 まるで神のようさ 27 00:02:14,801 --> 00:02:16,344 アーティストの才能を とことんまで― 28 00:02:16,344 --> 00:02:17,762 アーティストの才能を とことんまで― 〝ウォーク・オブ・ フェイム 〞 29 00:02:17,762 --> 00:02:17,887 アーティストの才能を とことんまで― 30 00:02:17,887 --> 00:02:18,429 アーティストの才能を とことんまで― 〝デイヴィッド・ フォスター 〞 31 00:02:18,429 --> 00:02:18,847 〝デイヴィッド・ フォスター 〞 32 00:02:18,847 --> 00:02:19,556 〝デイヴィッド・ フォスター 〞 突き詰めて理解する 33 00:02:19,556 --> 00:02:20,890 突き詰めて理解する 34 00:02:21,307 --> 00:02:25,311 私はスタジオで 一緒に仕事をしやすいタイプ 35 00:02:25,645 --> 00:02:26,479 彼は違う 36 00:02:27,480 --> 00:02:31,651 彼が曲を書く時は 歌手の言葉で語る 37 00:02:32,485 --> 00:02:37,157 父ほどヒット曲を 書いた人はそういないわ 38 00:02:39,325 --> 00:02:42,287 デイヴィッドの人生 伝説 謎 39 00:02:42,412 --> 00:02:47,333 私は彼と深い関係になれた 幸運な人間の1人 40 00:02:47,458 --> 00:02:52,797 心のドアをノックして オープンにしていくわ 41 00:03:16,321 --> 00:03:21,284 今回のニューヨーク訪問は 憂鬱(ゆううつ)じゃないが 42 00:03:21,409 --> 00:03:23,453 いつもは こう言う 43 00:03:23,578 --> 00:03:25,455 “ここにはいたくない” 44 00:03:34,088 --> 00:03:37,800 ロサンゼルスの 10倍以上ペースが速くて 45 00:03:37,926 --> 00:03:39,260 好きじゃない 46 00:03:41,512 --> 00:03:44,307 閉所恐怖症と 高層ビルのせいだ 47 00:03:46,434 --> 00:03:50,897 街のエネルギーが のしかかってきて 48 00:03:51,731 --> 00:03:53,691 潰されそうになる 49 00:03:55,068 --> 00:03:59,989 慣れた仕事場を離れて 未知なるブロードウェーだ 50 00:04:00,114 --> 00:04:05,119 ここでヒットするのは 落雷で死ぬ確率より低い 51 00:04:05,828 --> 00:04:09,457 ピアノの上に トニー賞のスペースが? 〝トニー賞 12部門ノミネート 〞 52 00:04:09,457 --> 00:04:09,582 〝トニー賞 12部門ノミネート 〞 53 00:04:09,582 --> 00:04:12,794 〝トニー賞 12部門ノミネート 〞 あるよ 誰よりもEGOTが欲しい 54 00:04:12,919 --> 00:04:15,672 エ(E)ミー グ(G)ラミー オ(O)スカー ト(T)ニー 55 00:04:17,006 --> 00:04:21,511 トニー賞以外は取った ゴールデングローブもね 56 00:04:23,930 --> 00:04:26,766 ブロードウェーは 実力を試される 57 00:04:27,225 --> 00:04:30,061 もっと早くてもよかったけど 58 00:04:30,186 --> 00:04:33,147 私たちは準備できてる 59 00:04:33,273 --> 00:04:33,731 クリスティン・ チェノウェス 60 00:04:33,731 --> 00:04:36,567 クリスティン・ チェノウェス あなたを待ってるわ 61 00:04:36,693 --> 00:04:38,319 才能を見せて 62 00:04:39,529 --> 00:04:42,740 ニューヨークはまた独特だ 63 00:04:44,033 --> 00:04:48,413 彼はポップスも映画も テレビの仕事もしてきた 作曲家 トッド・アーモンド 64 00:04:48,955 --> 00:04:51,541 スタジオで 曲を作るのと違って 65 00:04:51,541 --> 00:04:52,000 スタジオで 曲を作るのと違って 振付師 ケリー・ディヴァイン 66 00:04:52,000 --> 00:04:52,125 振付師 ケリー・ディヴァイン 67 00:04:52,125 --> 00:04:55,420 振付師 ケリー・ディヴァイン ブロードウェーでの 仕事は― 68 00:04:56,421 --> 00:05:00,591 演出家や振付師や 大勢の関係者がいるの 69 00:05:01,175 --> 00:05:03,094 彼には新鮮だと思う 70 00:05:04,095 --> 00:05:06,973 ブロードウェーへ 来るのに― 71 00:05:07,515 --> 00:05:10,935 なぜそんなに 長くかかったの? 72 00:05:11,144 --> 00:05:13,104 さあ 時間よ 73 00:05:13,980 --> 00:05:14,897 時は満ちた 74 00:05:25,533 --> 00:05:28,244 今まで長い道のりだった 75 00:05:35,209 --> 00:05:38,171 アスコット通り3915で育った 76 00:05:44,969 --> 00:05:46,554 ビクトリア郊外だ 77 00:05:46,679 --> 00:05:48,639 草の匂いがして― 78 00:05:48,765 --> 00:05:52,185 夏はみんな外を走り回ってた 79 00:05:53,186 --> 00:05:54,896 いい思い出しかない 80 00:06:05,364 --> 00:06:10,495 私には6人の姉妹がいる 1人は亡くなったがね 81 00:06:11,579 --> 00:06:13,081 とても仲がいいわ 尊敬と理解を持って― 82 00:06:13,081 --> 00:06:15,083 とても仲がいいわ 尊敬と理解を持って― 妹 ジェイムズ・フォスター 83 00:06:15,750 --> 00:06:17,960 互いに愛し合ってる 84 00:06:20,463 --> 00:06:24,550 父は公務員で 母は専業主婦だった 85 00:06:25,718 --> 00:06:27,762 金はなくても満たされ― 86 00:06:28,971 --> 00:06:29,806 ほぼ完璧な子供時代だった 87 00:06:29,806 --> 00:06:32,475 ほぼ完璧な子供時代だった 〝デイヴィッド 8歳 〞 88 00:06:40,191 --> 00:06:44,487 母は朝食の時 姉たちにトーストを焼き 89 00:06:45,363 --> 00:06:47,782 私にはベーコンと卵 90 00:06:47,907 --> 00:06:50,910 君が姉妹なら頭に来ないか? 91 00:06:54,789 --> 00:06:57,959 彼と母はセットのようなもの 92 00:06:58,334 --> 00:07:02,213 どこへ行くにも 母と一緒だった 93 00:07:03,464 --> 00:07:05,675 母がピアノを掃除した時― 94 00:07:06,676 --> 00:07:10,513 いきなり私が“ミだ!”と 叫んだらしい 95 00:07:10,638 --> 00:07:13,349 “今 ミを鳴らしたよ”と 96 00:07:13,933 --> 00:07:18,312 “この子は何かおかしい”と 夫に電話したわ 97 00:07:18,438 --> 00:07:19,647 すると夫は興奮して 仕事から帰ってきた 98 00:07:19,647 --> 00:07:23,609 すると夫は興奮して 仕事から帰ってきた 母 エレノア・フォスター 99 00:07:24,819 --> 00:07:28,906 それはもう 有頂天になってたわ 100 00:07:29,240 --> 00:07:31,033 すごく喜んでた 101 00:07:32,160 --> 00:07:35,121 絶対音感があると 父に言われた 102 00:07:39,834 --> 00:07:43,796 音楽をやるべきという 示唆だったのかも 103 00:07:47,675 --> 00:07:51,220 1963年 13歳の時に ワシントン大学で― 104 00:07:51,345 --> 00:07:55,600 音楽プログラムを受講した その翌年もだ 105 00:07:55,933 --> 00:07:57,810 楽器は何でもやった 106 00:07:57,935 --> 00:08:00,521 クラリネット フルート トランペット 107 00:08:00,646 --> 00:08:02,356 トロンボーン バスーン 108 00:08:03,483 --> 00:08:05,443 後になって役に立った 109 00:08:05,568 --> 00:08:10,239 オーケストラで 各楽器の働きが分かる 110 00:08:11,616 --> 00:08:13,534 そしてあの時が来た 111 00:08:13,659 --> 00:08:16,913 ラジオでこの曲を聴いたんだ 112 00:08:22,084 --> 00:08:23,085 ザ・ビートルズ 113 00:08:23,211 --> 00:08:26,339 彼らの 信じられないサウンドが― 114 00:08:26,464 --> 00:08:30,635 文字通り 私の人生を変えたんだ 115 00:08:31,052 --> 00:08:33,596 “これをやりたい” 116 00:08:33,721 --> 00:08:34,680 “これだ!” 117 00:08:35,556 --> 00:08:38,351 ロニー・ホーキンスの バンドに入った 118 00:08:40,520 --> 00:08:44,357 だがロニーはデイヴィッドを クビにした 119 00:08:45,608 --> 00:08:46,234 そして彼に言った 120 00:08:46,234 --> 00:08:47,485 そして彼に言った 元大統領 ビル・クリントン 121 00:08:47,485 --> 00:08:47,610 元大統領 ビル・クリントン 122 00:08:47,610 --> 00:08:49,946 元大統領 ビル・クリントン 〝君は天才だ 俺とは違う 〞 123 00:08:49,946 --> 00:08:50,571 〝君は天才だ 俺とは違う 〞 124 00:08:50,988 --> 00:08:53,908 “自分の才能に気づけ” 125 00:08:55,618 --> 00:09:00,623 私が16歳の時 両親は老後の資金を崩した 126 00:09:02,625 --> 00:09:04,877 虎の子の財産をだ 127 00:09:05,378 --> 00:09:07,296 そして1700ドルで― 128 00:09:07,630 --> 00:09:09,966 ピアノとアンプを 買ってくれた 129 00:09:10,925 --> 00:09:14,220 我が子のためでも まともじゃない 130 00:09:21,978 --> 00:09:24,355 音楽での成功を決意し― 131 00:09:26,607 --> 00:09:29,819 バンドを組んで英国へ渡った 132 00:09:32,697 --> 00:09:37,076 スターになれると 勘違いをしてたんだ 133 00:09:44,333 --> 00:09:49,255 ピンク・フロイドやドアーズ ディープ・パープル 134 00:09:50,506 --> 00:09:54,719 彼らと違い 我々はまるでダンスバンドだ 135 00:09:55,386 --> 00:09:58,472 方向性も分からないまま― 136 00:09:59,140 --> 00:10:03,394 チャック・ベリーの バックを務めたことも 137 00:10:13,404 --> 00:10:17,241 私はクラシック出身で ロックを知らず― 138 00:10:17,825 --> 00:10:21,078 彼の曲をうまく弾けなかった 139 00:10:23,664 --> 00:10:25,499 チャックは変人だった 140 00:10:25,625 --> 00:10:29,170 調子外れのギターも ノリで弾きこなし 141 00:10:29,295 --> 00:10:32,423 バックがどうでも気にしない 142 00:10:33,466 --> 00:10:38,346 私は曲を正しく弾けず 最後はもう悲惨だった 143 00:10:39,388 --> 00:10:43,684 メンバーの多くが諦めて 帰国したが― 144 00:10:43,809 --> 00:10:47,730 私は“ここで成功する”と 言った 145 00:10:51,025 --> 00:10:52,943 1年ほど とどまったが― 146 00:10:53,819 --> 00:10:59,033 間違いなく私の人生で 一番 孤独な時間だった 147 00:11:00,159 --> 00:11:02,161 オーディションも受けた 148 00:11:02,495 --> 00:11:06,207 ロンドンは冷酷で 悲惨な暮らしだった 149 00:11:06,332 --> 00:11:09,460 1年後 帰りの飛行機代として― 150 00:11:09,585 --> 00:11:12,338 両親に60ドルを 送ってもらった 151 00:11:18,677 --> 00:11:23,557 13歳までには音楽で父より 稼ぐようになっていて 152 00:11:23,682 --> 00:11:26,560 その道での成功が見えてた 153 00:11:27,478 --> 00:11:30,773 ある朝 5時半に 帰宅すると― 154 00:11:31,982 --> 00:11:35,569 父が起きていて私に尋ねた 155 00:11:35,694 --> 00:11:39,573 本当に音楽業界が好きかとね 156 00:11:40,241 --> 00:11:45,121 “好きだ”と答えると “チャンスがあると思う?” 157 00:11:45,329 --> 00:11:47,248 “思う”と答えた 158 00:11:48,374 --> 00:11:52,211 すると父はただ “じゃあ おやすみ”と 159 00:11:52,837 --> 00:11:57,049 父と2人きりで話したのは この時だけだ 160 00:11:57,425 --> 00:12:01,804 数カ月後に 亡くなってしまったからね 161 00:12:03,514 --> 00:12:08,894 ある朝 私が起きると 父は心臓発作で入院していた 162 00:12:09,895 --> 00:12:13,315 11日後に また発作を起こして死んだが 163 00:12:13,441 --> 00:12:15,693 私が見舞ったのは1回だけ 164 00:12:15,818 --> 00:12:18,529 毎日 行くべきだった 165 00:12:18,654 --> 00:12:22,867 10日間 父と本音で 話せていたら― 166 00:12:22,992 --> 00:12:25,035 どんなによかったか 167 00:12:27,079 --> 00:12:31,333 父が54歳で亡くなった時 デイヴィッドは18歳で 168 00:12:31,459 --> 00:12:33,752 とても動揺してた 169 00:12:33,878 --> 00:12:38,966 音楽業界で仕事を 始めたばかりだったから 170 00:12:39,967 --> 00:12:45,306 父が死んだ時 家には 私と3人の姉妹がいた 171 00:12:46,056 --> 00:12:50,352 母は47歳で まだ若い娘たちと残されて 172 00:12:50,478 --> 00:12:53,481 混乱し 途方に暮れていた 173 00:12:54,523 --> 00:12:58,611 私は長男として 家族の面倒を見て 174 00:12:58,736 --> 00:13:01,363 平穏を取り戻すべきだった 175 00:13:01,989 --> 00:13:06,577 だが家を出るという 自分勝手な決断をした 176 00:13:08,537 --> 00:13:12,750 家族より自分のキャリアを 選んだんだ 177 00:13:14,084 --> 00:13:18,589 25歳には成功していたから 母に仕送りし 178 00:13:18,714 --> 00:13:23,219 車を買ってやり 家のローンも完済した 179 00:13:31,519 --> 00:13:35,481 私は婚約者のB・Jと ロサンゼルスへ移った 180 00:13:37,233 --> 00:13:41,111 1972年 スカイラークを結成した時だ 181 00:13:49,078 --> 00:13:54,917 ロンドンやトロントを始め いろんな街に住んだが― 182 00:13:55,042 --> 00:14:00,798 ロサンゼルスで やっと 落ち着けると感じた 183 00:14:06,387 --> 00:14:08,973 スタジオミュージシャンに なりたかった 184 00:14:11,517 --> 00:14:13,310 自分の居場所だと思った 185 00:14:16,313 --> 00:14:21,986 バリー・デ・ヴォーゾンが 契約の話を持ってきてくれて 186 00:14:22,111 --> 00:14:25,072 アルバムを作ることになった 187 00:14:26,657 --> 00:14:29,326 “ワイルドフラワー”は その1曲だ 188 00:14:32,621 --> 00:14:38,627 最初はラジオで流れ 国中に広まって大ヒットした 189 00:14:39,545 --> 00:14:44,842 初めての体験で もっと味わいたいと思ったよ 190 00:14:52,182 --> 00:14:54,476 私はピアノの仕事を得た 191 00:14:55,060 --> 00:14:58,147 「ロッキー・ホラー・ ショー」だ 192 00:15:00,024 --> 00:15:02,943 「ロッキー・ホラー・ショー」 193 00:15:03,485 --> 00:15:07,656 毎晩 観客席には 映画スターたちがいた 194 00:15:09,867 --> 00:15:13,120 ティム・カリーを 見に来てたんだ 195 00:15:13,245 --> 00:15:15,998 私は後に音楽監督になった 〝キーボード デイヴィッド・ フォスター 〞 196 00:15:15,998 --> 00:15:16,999 〝キーボード デイヴィッド・ フォスター 〞 197 00:15:17,791 --> 00:15:19,793 そのメンバーを通して― 198 00:15:19,919 --> 00:15:26,300 ジャムセッションをしてる 他のミュージシャンに会えた 199 00:15:26,425 --> 00:15:28,761 「ロッキー・ ホラー・ショー」 200 00:15:32,473 --> 00:15:34,725 ドラムのジム・ケルトナーは 201 00:15:35,184 --> 00:15:38,646 ビートルズとも親交があった 202 00:15:39,104 --> 00:15:41,106 みんなでジャムをした時だ 203 00:15:41,774 --> 00:15:45,736 ピアノの位置から 他のメンバーは見えず― 204 00:15:46,445 --> 00:15:50,616 私は音に合わせて ひたすら弾いてた 205 00:15:50,741 --> 00:15:53,619 ジョン・レノンや ジョー・コッカーが現れ 206 00:15:53,744 --> 00:15:59,083 ドラムが抜けても 私はピアノを弾き続けていた 207 00:15:59,208 --> 00:16:01,794 するとドラムがまた戻る 208 00:16:01,919 --> 00:16:05,297 彼らはクスリをやりに 抜けてたんだ 209 00:16:05,422 --> 00:16:10,427 休まず弾いてる私のことを 不思議がってたらしい 210 00:16:10,552 --> 00:16:13,222 私はただ演奏したかった 211 00:16:14,723 --> 00:16:15,265 初対面は1970年代 レコーディングでだった 212 00:16:15,265 --> 00:16:18,936 初対面は1970年代 レコーディングでだった バーブラ・ ストライサンド 213 00:16:18,936 --> 00:16:19,478 初対面は1970年代 レコーディングでだった 214 00:16:20,062 --> 00:16:24,400 私は数人いるピアノのうちの 1人で― 215 00:16:24,858 --> 00:16:26,735 手持ち無沙汰だった 216 00:16:27,945 --> 00:16:31,365 彼女はダイヤの ブレスレットを着け― 217 00:16:31,907 --> 00:16:35,536 とても美しい手をしていて 上品だった 218 00:16:37,162 --> 00:16:40,207 優雅な印象が残ってる 219 00:16:42,167 --> 00:16:47,464 みんなが演奏を続けていると 突然 彼女が止めた 220 00:16:47,589 --> 00:16:51,427 出だしから違和感があったの 221 00:16:51,677 --> 00:16:53,053 何かが違った 222 00:16:53,178 --> 00:16:55,389 彼女が昼休憩にした 223 00:16:55,514 --> 00:16:59,643 チャンスだと思い 隅にあるピアノを弾いた 224 00:16:59,768 --> 00:17:05,482 マイクがオンになっていて 彼女に聞こえることを願って 225 00:17:05,607 --> 00:17:08,736 誰かが弾いてるのが 聞こえたわ 226 00:17:08,861 --> 00:17:11,864 まさに映画みたいに― 227 00:17:12,239 --> 00:17:14,116 彼女が歩いてきた 228 00:17:14,700 --> 00:17:18,203 そしてマネージャーを 呼んだんだ 229 00:17:18,328 --> 00:17:21,874 “弾いてたのはあなた? いいわね” 230 00:17:21,999 --> 00:17:23,333 うまくいったよ 231 00:17:23,459 --> 00:17:25,627 “彼が今 弾いてた感じで” 232 00:17:25,753 --> 00:17:27,296 “こんな感じよ” 233 00:17:27,421 --> 00:17:29,173 それが彼との出会い 234 00:17:29,298 --> 00:17:32,634 レコードに入ってるのは 私の演奏だ 235 00:17:34,136 --> 00:17:37,431 10年後 バーブラの アルバムで― 236 00:17:38,265 --> 00:17:43,145 “サムホエア”という曲の プロデュースを頼まれた 237 00:17:44,146 --> 00:17:46,148 彼女の希望は― 238 00:17:46,273 --> 00:17:51,278 今までになかったような 音にすること 239 00:17:51,987 --> 00:17:57,284 ただオーケストラは使わず シンセサイザーだけで作れと 240 00:18:06,502 --> 00:18:09,338 一緒に苦労を重ねたから― 241 00:18:10,547 --> 00:18:14,927 波長が同じで 意見もほぼ合うようになった 242 00:18:17,429 --> 00:18:19,848 そして1カ月後― 243 00:18:20,974 --> 00:18:22,643 ミキシングを終えた 244 00:18:24,186 --> 00:18:26,563 控えめに言って最高さ 245 00:18:28,190 --> 00:18:33,862 終わったと電話すると “今夜 聴かせに来て”と 246 00:18:34,446 --> 00:18:37,783 行くと パーティーの最中だった 247 00:18:38,200 --> 00:18:39,618 ノックしたら― 248 00:18:40,702 --> 00:18:42,412 ドアを開けたのは… 249 00:18:42,663 --> 00:18:45,499 エリザベス・テイラーと クリント・イーストウッドだ 250 00:18:46,250 --> 00:18:48,752 エリザベスが“ご用は?” 251 00:18:49,419 --> 00:18:53,215 私が本人か聞くと “その通りよ”と 252 00:18:53,340 --> 00:18:57,553 ハリウッドのパーティーだ 有名人ばかりさ 253 00:18:57,678 --> 00:18:59,221 ダスティン・ホフマンとか 254 00:18:59,555 --> 00:19:03,308 するとバーブラが来て “聴かせて”と 255 00:19:05,102 --> 00:19:07,729 彼女は聴き入ってた 256 00:19:28,542 --> 00:19:32,546 “いいわね すごくいいわ”と 257 00:19:33,547 --> 00:19:34,840 気に入ってくれた 258 00:19:37,843 --> 00:19:41,638 我々は まったく同じ音符を― 259 00:19:42,181 --> 00:19:44,433 700年前から使ってる 260 00:19:45,517 --> 00:19:47,603 ハーモニーとリズムで― 261 00:19:48,687 --> 00:19:52,733 自分が何者かを表現する 音を選ぶんだ 262 00:19:54,026 --> 00:19:56,278 ベビーシッターや 精神科医 263 00:19:56,278 --> 00:19:57,154 ベビーシッターや 精神科医 クインシー・ジョーンズ 264 00:19:57,154 --> 00:19:57,279 クインシー・ジョーンズ 265 00:19:57,279 --> 00:19:59,865 クインシー・ジョーンズ プロデューサーは 何にでもなる 266 00:19:59,865 --> 00:20:00,741 プロデューサーは 何にでもなる 267 00:20:00,866 --> 00:20:05,495 スタジオやバックの演奏も 大事だが やはり― 268 00:20:05,621 --> 00:20:07,706 肝心なのは曲だ 269 00:20:08,248 --> 00:20:13,170 彼は自分が書いてない曲にも 貢献してる 270 00:20:13,295 --> 00:20:14,421 〝愛のハーモニー 〞は スタジオに来た彼が― 271 00:20:14,421 --> 00:20:16,965 〝愛のハーモニー 〞は スタジオに来た彼が― ソングライター キャロル・ベイヤー・ セイガー 272 00:20:16,965 --> 00:20:17,090 ソングライター キャロル・ベイヤー・ セイガー 273 00:20:17,090 --> 00:20:19,509 ソングライター キャロル・ベイヤー・ セイガー あのイントロを 思いついた 274 00:20:37,444 --> 00:20:39,279 もう少しフラットに 275 00:20:39,947 --> 00:20:42,491 “スター”で下がってる 276 00:20:42,616 --> 00:20:47,579 彼は求めるものを 引き出す方法を知ってる 277 00:20:48,372 --> 00:20:49,498 いいね 278 00:20:49,623 --> 00:20:53,043 アメとムチで 相手を賢く操縦する 279 00:20:53,168 --> 00:20:57,965 歌手を褒めてから もう一度やろうと言うの 280 00:21:00,634 --> 00:21:03,220 彼はアーティストの 尻をたたく 281 00:21:03,220 --> 00:21:04,096 彼はアーティストの 尻をたたく ポール・アンカ 282 00:21:04,096 --> 00:21:04,221 ポール・アンカ 283 00:21:04,221 --> 00:21:06,181 ポール・アンカ テイク3はざらだ 284 00:21:06,306 --> 00:21:08,475 シナトラの “マイ・ウェイ”は? 285 00:21:09,977 --> 00:21:10,894 1テイクだ 286 00:21:13,981 --> 00:21:17,776 デイヴィッドも 私も完璧主義者なの 287 00:21:18,151 --> 00:21:22,281 私がこれで最後だと思っても 288 00:21:22,406 --> 00:21:25,325 もう1回 もう1回と続いた 289 00:21:25,450 --> 00:21:28,787 歌いながら 心でつぶやいてた セリーヌ・ディオン 290 00:21:28,787 --> 00:21:29,121 セリーヌ・ディオン 291 00:21:29,246 --> 00:21:32,499 “29回目よ これ以上にできる?” 292 00:21:32,624 --> 00:21:33,792 ところが― 293 00:21:34,418 --> 00:21:38,171 30回目で彼は “それだ!”と言ったのよ 294 00:21:39,298 --> 00:21:43,135 1981年 「ドリームガールズ」の時だ 295 00:21:43,719 --> 00:21:45,512 ジェニファー・ホリデイは 296 00:21:45,846 --> 00:21:50,434 毛皮のコートを着て 両脇に犬を抱えて来た 297 00:21:51,476 --> 00:21:53,312 彼女がマイクに向かい 298 00:21:53,895 --> 00:21:56,898 私は音をチェックしようと 言った 299 00:22:05,782 --> 00:22:09,286 彼女はショーのように 全力で歌った 300 00:22:10,078 --> 00:22:11,705 僕らは慌てたよ 301 00:22:11,830 --> 00:22:15,167 録音レベルの 確認のつもりだった 302 00:22:31,099 --> 00:22:36,521 その後“レベルを確認できた もう1回 行こう”と言うと 303 00:22:36,855 --> 00:22:40,567 彼女はコートを着て 犬を抱え言った 304 00:22:40,942 --> 00:22:43,236 “私は一度しか歌わない” 305 00:22:43,361 --> 00:22:44,112 そして去った 306 00:22:54,456 --> 00:22:58,418 次の転機はアース(E)・ ウインド(W)&ファイアー(F)だ 307 00:23:01,630 --> 00:23:04,091 3年間 スタジオで― 308 00:23:05,092 --> 00:23:09,137 フィフス・ディメンションや ドリー・パートンと仕事した 309 00:23:09,262 --> 00:23:14,017 ピアノを弾きながら プロデューサーを観察したよ 310 00:23:14,142 --> 00:23:17,145 自分もやりたかったからだ 311 00:23:17,938 --> 00:23:22,943 そしてモータウン・レコードの ベリー・ゴーディと会った 312 00:23:23,401 --> 00:23:25,737 彼の事務所でね 313 00:23:25,862 --> 00:23:28,865 何とか平静を装いながら― 314 00:23:28,990 --> 00:23:33,120 ピアノの前まで歩き 弾いたのが これ 315 00:23:40,669 --> 00:23:43,421 EW&Fの モーリス・ホワイトは― 316 00:23:43,547 --> 00:23:47,884 これを聴くやいなや レコーディングを希望した 317 00:23:48,552 --> 00:23:53,348 以降3枚のアルバムに携わり 1980年代に突入した 318 00:23:55,392 --> 00:23:58,645 〝アフター・ザ・ラヴ・ ハズ・ゴーン 〞 EW&F 319 00:23:58,645 --> 00:24:01,022 〝アフター・ザ・ラヴ・ ハズ・ゴーン 〞 EW&F 彼が曲に取り入れた 壮大な雰囲気は― 320 00:24:01,022 --> 00:24:03,233 彼が曲に取り入れた 壮大な雰囲気は― 321 00:24:03,358 --> 00:24:08,864 とても深みが感じられて 非常によく作られてた 322 00:24:13,451 --> 00:24:16,705 彼は文字通り音楽を変えた 323 00:24:16,830 --> 00:24:20,041 今までで 最高のピアノ奏者だ ドラマー JR・ロビンソン 324 00:24:20,959 --> 00:24:24,963 彼の音は力強く 他に類を見ない 325 00:24:25,505 --> 00:24:28,592 アタックがとても強いんだ 326 00:24:30,135 --> 00:24:32,053 1985年 クインシーが 327 00:24:32,179 --> 00:24:35,223 “ウィ・アー・ ザ・ワールド”を制作 328 00:24:35,765 --> 00:24:41,021 カナダでも同じことを やるべきだと電話をくれた 329 00:24:42,898 --> 00:24:44,816 それで ブライアン・アダムスと 330 00:24:44,941 --> 00:24:47,319 “ティアーズ・アー・ ノット・イナフ”を書いた 331 00:24:55,702 --> 00:25:00,498 カナダのアーティストたちが 一堂に会したんだ 332 00:25:01,249 --> 00:25:03,668 ジョニ・ミッチェル ニール・ヤング 333 00:25:03,793 --> 00:25:06,087 ラヴァーボーイも 334 00:25:06,213 --> 00:25:11,051 すばらしい理念のもとに ナンバー1ヒットになった 335 00:25:15,555 --> 00:25:16,640 さあ ニール 336 00:25:25,649 --> 00:25:28,318 少し単調だがよかった 337 00:25:28,443 --> 00:25:30,403 もう1回 行こう 338 00:25:30,528 --> 00:25:32,113 これが俺の音だよ 339 00:25:37,494 --> 00:25:40,789 若い頃の自分は好きじゃない 340 00:25:40,914 --> 00:25:46,628 自信過剰で不作法で 知ったかぶりもしていた 341 00:25:46,753 --> 00:25:49,464 特にシカゴを プロデュースした時だ 342 00:25:49,589 --> 00:25:55,470 君たちはいつもテンポが 遅れるから抜いたんだ 343 00:25:57,973 --> 00:25:59,516 〝シカゴ 〞 344 00:26:01,268 --> 00:26:02,435 ロバートだ 345 00:26:02,852 --> 00:26:03,812 ジェイムズ 346 00:26:03,937 --> 00:26:04,562 リーだ 347 00:26:07,065 --> 00:26:08,733 ちょっと待った 348 00:26:08,733 --> 00:26:09,234 ちょっと待った リー・ロックネイン ジェイムズ・パンコウ ロバート・ラム 349 00:26:09,234 --> 00:26:09,359 リー・ロックネイン ジェイムズ・パンコウ ロバート・ラム 350 00:26:09,359 --> 00:26:12,320 リー・ロックネイン ジェイムズ・パンコウ ロバート・ラム デイヴィッドについての インタビューか? 351 00:26:12,320 --> 00:26:13,196 デイヴィッドについての インタビューか? 352 00:26:13,321 --> 00:26:14,864 聞いてみないと 353 00:26:14,990 --> 00:26:16,616 好きにしてくれ 354 00:26:16,741 --> 00:26:17,951 任せるから 355 00:26:18,952 --> 00:26:22,163 当時 僕らは行き詰まってて 356 00:26:22,998 --> 00:26:24,708 コロムビア・レコードからも 離れるところだった 357 00:26:24,708 --> 00:26:27,627 コロムビア・レコードからも 離れるところだった 〝コロムビア・ レコード 〞 358 00:26:27,752 --> 00:26:30,297 もう稼げないと言われてね 359 00:26:30,422 --> 00:26:34,009 それまでは 大成功を収めてきた 360 00:26:34,759 --> 00:26:40,140 エイゾフがデイヴィッドと 組まないかと打診してきた 361 00:26:40,557 --> 00:26:45,186 誰とでも仕事をする準備は できてたよ 362 00:26:47,063 --> 00:26:51,276 シカゴは彼のような男を 必要としてた 363 00:26:51,401 --> 00:26:52,902 当時 グループは 混乱していたんだ 364 00:26:52,902 --> 00:26:54,612 当時 グループは 混乱していたんだ ピーター・セテラ 365 00:26:54,612 --> 00:26:55,405 ピーター・セテラ 366 00:26:56,197 --> 00:26:57,907 彼らは低迷してた 367 00:26:58,033 --> 00:27:02,662 だが私は前から シカゴの大ファンで 368 00:27:02,787 --> 00:27:04,497 細部まで知ってた 369 00:27:05,623 --> 00:27:10,503 初対面の時 僕らは 次のアルバムに入れたい曲を 370 00:27:10,628 --> 00:27:12,422 いくつか聴かせた 371 00:27:13,715 --> 00:27:18,094 彼は全ての曲を聴いて 平凡だと言った 372 00:27:18,219 --> 00:27:19,637 もちろんできる 373 00:27:19,763 --> 00:27:23,808 彼らに「シカゴ16」の曲を 全部 作り直すと― 374 00:27:23,933 --> 00:27:26,102 伝える必要があった 375 00:27:26,227 --> 00:27:30,273 だが一度に4曲に 専念するのは厳しい 376 00:27:30,398 --> 00:27:33,818 若い彼が僕らの世界を覆した 377 00:27:34,152 --> 00:27:38,073 電話中だったので 少しだけ時間をくれ 378 00:27:38,198 --> 00:27:44,120 スタジオに入ってきた時 彼は威圧的で怖かった 379 00:27:45,663 --> 00:27:49,709 突然 全ての曲が ダメだと言われた 380 00:27:50,460 --> 00:27:52,128 全部 捨てると 381 00:27:52,253 --> 00:27:57,967 私が知ってる彼らの曲とは 大違いで ひどいものだった 382 00:27:58,093 --> 00:27:59,386 耳を疑うほど 383 00:27:59,511 --> 00:28:02,263 彼はテイクの後 マイクを通して― 384 00:28:02,389 --> 00:28:07,185 ベースのパートが 間違ってると言ってきた 385 00:28:08,144 --> 00:28:11,856 僕はベースを下ろして言った 386 00:28:12,565 --> 00:28:15,735 “二度と そんな口をきくな”とね 387 00:28:16,403 --> 00:28:18,363 6番に移ろう 388 00:28:18,905 --> 00:28:19,489 いい? 389 00:28:19,614 --> 00:28:21,991 それまでの プロデューサーは― 390 00:28:22,117 --> 00:28:24,994 シカゴのままで いさせてくれた 391 00:28:25,120 --> 00:28:28,915 彼はシカゴが こうあるべきだという― 392 00:28:29,040 --> 00:28:32,627 自分の思いで レコードを作ったんだ 393 00:28:33,253 --> 00:28:39,175 彼がグループの船頭を担った 当然 賛否はあったよ 394 00:28:41,553 --> 00:28:45,140 彼の操縦に 我々は慣れなかった 395 00:28:47,809 --> 00:28:51,855 彼は作曲と演奏に 参加したがった 396 00:29:02,574 --> 00:29:06,619 彼を信用しなければと 分かってた 397 00:29:07,370 --> 00:29:09,998 彼は仕事が早かったよ 398 00:29:10,707 --> 00:29:11,708 “間奏が要る” 399 00:29:13,752 --> 00:29:14,669 “よし できた” 400 00:29:14,794 --> 00:29:17,088 信じられなかった 401 00:29:20,842 --> 00:29:26,014 私はエンジン全開で スタジオで専制君主と化した 402 00:29:26,139 --> 00:29:28,933 指示しながら楽器を弾き 403 00:29:29,058 --> 00:29:32,812 曲を共同で書き レコーディングを指揮 404 00:29:32,937 --> 00:29:34,564 大成功だった 405 00:29:40,069 --> 00:29:43,406 僕は問題修正のために 加入した 406 00:29:43,531 --> 00:29:47,035 デイヴィッドの 醜い面を見たよ 407 00:29:47,494 --> 00:29:50,747 強引なプロデュース手法をね 408 00:29:51,414 --> 00:29:57,253 私が描く理想のシカゴには 管楽器は含まれてなかった 409 00:29:58,129 --> 00:30:00,924 MVでやることがなかった 410 00:30:01,424 --> 00:30:05,178 僕はキーボードで リーはギターだ 411 00:30:05,303 --> 00:30:07,388 何してるんだか 412 00:30:07,514 --> 00:30:12,519 管楽器パートがないから シンセに左遷されたんだ 413 00:30:12,644 --> 00:30:14,354 ステージでもね 414 00:30:15,563 --> 00:30:18,191 僕はしばらくイラついてた 415 00:30:18,316 --> 00:30:22,570 エゴを何とか抑えて レコードを作った 416 00:30:23,446 --> 00:30:26,449 大人げない反応をしたよ 417 00:30:26,574 --> 00:30:31,579 自分がキーボードを弾かずに うまくいくもんかと 418 00:30:32,038 --> 00:30:34,290 別の問題もあった 419 00:30:34,415 --> 00:30:38,378 ピーターと デイヴィッドの関係だ 420 00:30:39,128 --> 00:30:41,714 ピーター・セテラとは すぐ― 421 00:30:41,840 --> 00:30:46,886 作曲で強力なタッグを組み いいコンビになれた 422 00:30:47,554 --> 00:30:50,515 お互いアイデアを交換した 423 00:30:50,640 --> 00:30:52,308 彼は特殊だったよ 424 00:30:52,433 --> 00:30:57,522 僕の考えてることを ピアノで正確に表現できる 425 00:31:18,167 --> 00:31:22,881 最終的に多くの ナンバー1ヒットを生んだ 426 00:31:23,089 --> 00:31:26,593 “素直になれなくて” シカゴ 427 00:31:26,718 --> 00:31:32,432 バラードしか歌わない バンドにしたと言われたが 428 00:31:32,557 --> 00:31:38,897 単にみんなが僕のバラードを 気に入ってヒットしたからだ 429 00:31:39,022 --> 00:31:39,939 〝フォスターとセテラが ヒット連発 〞 430 00:31:39,939 --> 00:31:42,025 〝フォスターとセテラが ヒット連発 〞 ワーナー・レコードの幹部が 僕らを食事に招待してくれて 431 00:31:42,025 --> 00:31:46,779 ワーナー・レコードの幹部が 僕らを食事に招待してくれて 432 00:31:47,280 --> 00:31:51,117 最初のゴールドディスクを もらった 433 00:31:51,868 --> 00:31:55,830 でも心の中では “シカゴじゃない”とも 434 00:31:56,289 --> 00:32:00,376 9回やったぞ そろそろ決めよう 435 00:32:00,627 --> 00:32:03,755 メンバーが怒るのは 理解できる 436 00:32:03,880 --> 00:32:08,509 でもアルバムの売り上げは 5万枚から700万枚だ 437 00:32:08,885 --> 00:32:12,221 曲がいいのは分かってた 438 00:32:12,555 --> 00:32:16,184 彼のおかげで チャートに返り咲いた 439 00:32:16,309 --> 00:32:19,312 彼のやることは 何でも正解だった 440 00:32:20,104 --> 00:32:24,192 デイヴィッドと僕が ほとんど曲を書いてた 441 00:32:26,110 --> 00:32:28,613 他のメンバーには最悪さ 442 00:32:29,364 --> 00:32:33,201 僕らはバンドとして 楽しみたかった 443 00:32:33,326 --> 00:32:37,580 チームプレイが嫌な奴とは 一緒にできない 444 00:32:37,705 --> 00:32:38,748 〝リードボーカルが 脱退 〞 445 00:32:38,748 --> 00:32:40,333 〝リードボーカルが 脱退 〞 ピーターはバンドの外に 目を向け始めた 446 00:32:40,333 --> 00:32:42,502 ピーターはバンドの外に 目を向け始めた 447 00:32:42,627 --> 00:32:46,839 そしてデイヴィッドが ダメを押した 448 00:32:46,965 --> 00:32:49,592 ソロ活動を勧めたんだ 449 00:32:50,176 --> 00:32:51,260 それで… 450 00:32:52,261 --> 00:32:53,846 〝ベーシストが脱退 〞 451 00:32:53,846 --> 00:32:54,472 〝ベーシストが脱退 〞 シカゴ時代の栄光で 452 00:32:54,472 --> 00:32:56,474 シカゴ時代の栄光で 453 00:32:56,599 --> 00:32:59,060 “グローリー・ オブ・ラヴ”も売れた 454 00:33:00,144 --> 00:33:01,354 「ベスト・キッド2」に 使われた曲だ 455 00:33:01,354 --> 00:33:03,231 「ベスト・キッド2」に 使われた曲だ 〝グローリー・ オブ・ラヴ 〞 ピーター・セテラ 456 00:33:03,231 --> 00:33:04,273 〝グローリー・ オブ・ラヴ 〞 ピーター・セテラ 457 00:33:04,983 --> 00:33:08,695 彼が脱退しなければ どんなによかったか 458 00:33:08,987 --> 00:33:11,781 だが そうならなかった 459 00:33:11,906 --> 00:33:16,411 “シカゴのバラードが 世界で第1位” 460 00:33:18,454 --> 00:33:20,748 僕たちは成功を経験した 461 00:33:22,417 --> 00:33:26,045 私はすぐ怒り 傲慢で自信過剰だった 462 00:33:26,170 --> 00:33:31,634 彼らに嫌われた理由は よく分かってる 463 00:33:33,720 --> 00:33:38,224 だが今もライブで当時の曲を 演奏してる 464 00:33:45,148 --> 00:33:48,317 ナタリー・コールの声は 絹のようで― 465 00:33:49,027 --> 00:33:50,486 美しい人だ 466 00:33:51,320 --> 00:33:55,116 ナタリー親子の デュエットを実現する 467 00:33:58,369 --> 00:34:00,413 あの大仕事に際し― 468 00:34:01,664 --> 00:34:04,292 彼女は私を選んでくれた 469 00:34:04,417 --> 00:34:04,876 〝アンフォゲッタブル 〞 ナタリー・コール 470 00:34:04,876 --> 00:34:08,129 〝アンフォゲッタブル 〞 ナタリー・コール 〝アンフォゲッタブル 〞 は音楽への愛だ 471 00:34:09,922 --> 00:34:12,717 今までにないほど純粋だ 472 00:34:14,010 --> 00:34:16,304 愛情で作られた作品だ 473 00:34:17,221 --> 00:34:22,977 少しの計算と魔法を使って 新しく録音しました 474 00:34:23,519 --> 00:34:26,105 ナタリーとナットが歌う 475 00:34:45,708 --> 00:34:48,419 彼女は感動で震えました 476 00:34:48,544 --> 00:34:50,671 “父が後ろにいるみたい”と 477 00:35:10,483 --> 00:35:14,821 昨夜はトニ・ブラクストンと 一緒に回想していた 478 00:35:14,946 --> 00:35:18,324 以前 作った“アンブレイク・ マイ・ハート”は― 479 00:35:18,783 --> 00:35:21,077 ダイアン・ウォーレンが 作曲した 480 00:35:28,334 --> 00:35:31,671 あのキー変化は ポップス界最高よ 481 00:35:32,880 --> 00:35:37,927 アレンジもボーカルも全て 本当に完璧よ 482 00:35:43,015 --> 00:35:43,975 〝アンブレイク・ マイ・ハート 〞 トニ・ブラクストン 483 00:35:43,975 --> 00:35:47,186 〝アンブレイク・ マイ・ハート 〞 トニ・ブラクストン 彼が携わると レベルが上がるの 484 00:35:47,186 --> 00:35:48,271 〝アンブレイク・ マイ・ハート 〞 トニ・ブラクストン 485 00:35:49,522 --> 00:35:54,152 私が何回も結婚しなければ 子供たちの人生は― 486 00:35:54,277 --> 00:35:56,904 もっと単純だっただろう 487 00:35:58,156 --> 00:36:00,366 父は自分の過去を恐れてる 488 00:36:00,491 --> 00:36:02,535 女性は常に父の弱点よ 489 00:36:02,660 --> 00:36:04,120 女性だらけの人生 490 00:36:04,245 --> 00:36:05,329 娘たちと 姉も妹もいるし 491 00:36:05,329 --> 00:36:07,123 娘たちと 姉も妹もいるし 娘 ジョーダン・フォスター 492 00:36:07,123 --> 00:36:07,248 娘 ジョーダン・フォスター 493 00:36:07,248 --> 00:36:09,000 娘 ジョーダン・フォスター 母親とも仲がいい 494 00:36:09,125 --> 00:36:11,252 家族は女ばかりよ 495 00:36:11,377 --> 00:36:12,003 姉たちは彼を溺愛(できあい)し 妹たちは尊敬してる 496 00:36:12,003 --> 00:36:15,756 姉たちは彼を溺愛(できあい)し 妹たちは尊敬してる 娘 エイミー・S・ フォスター 497 00:36:15,882 --> 00:36:16,465 5回も結婚する気は なかったはずよ 498 00:36:16,465 --> 00:36:19,385 5回も結婚する気は なかったはずよ 娘 エリン・フォスター 499 00:36:19,510 --> 00:36:21,762 明らかに女性が弱点ね 500 00:36:21,888 --> 00:36:26,267 心理学者は私を “逃亡者”と言うだろう 501 00:36:26,392 --> 00:36:29,520 状況が悪くなると 逃げてしまう 502 00:36:30,980 --> 00:36:35,860 いくつも家族があるのは 本当に大変なことよ 503 00:36:37,486 --> 00:36:39,906 おじいちゃんの写真はないわ 504 00:36:40,406 --> 00:36:41,824 カメラがなくて 505 00:36:41,949 --> 00:36:43,701 私が3歳の時に離婚 506 00:36:44,619 --> 00:36:49,665 父は違う女性とその子供と 一緒に住んでたわ 507 00:36:50,750 --> 00:36:53,044 母と別れてすぐにね 508 00:36:56,005 --> 00:36:56,797 いい調子だ 509 00:36:56,923 --> 00:37:00,551 私の子供たちは全員 心に傷がある 510 00:37:01,302 --> 00:37:06,307 彼らが5~6歳の時には 離婚してるからね 511 00:37:06,432 --> 00:37:09,518 私は四六時中 働いていた 512 00:37:09,644 --> 00:37:13,731 何日も家を空けたし 子供は傷つくだろう 513 00:37:16,150 --> 00:37:19,779 ディナーの計画を 立てるぐらい普通に― 514 00:37:19,904 --> 00:37:22,615 父と私は逃げ道を探す 515 00:37:23,366 --> 00:37:28,371 衝突が起きると まず父は本能的に避けるわ 516 00:37:28,496 --> 00:37:31,499 はぐらかして かわそうとする 517 00:37:32,750 --> 00:37:34,752 父はロサンゼルスにいて― 518 00:37:35,461 --> 00:37:38,798 私たちは ひどく貧乏だった 519 00:37:39,507 --> 00:37:42,468 父からの養育費が収入の全て 520 00:37:43,261 --> 00:37:45,179 夏に父を訪ねたら― 521 00:37:45,304 --> 00:37:50,726 マリブにある 宮殿のような家に住んでたの 522 00:37:50,851 --> 00:37:52,603 すごく驚いた 523 00:37:53,271 --> 00:37:56,148 新しいものは輝いて見える 524 00:37:56,899 --> 00:37:59,610 隣の芝生をうらやんでる 525 00:38:00,528 --> 00:38:01,779 私はいつもそうだ 526 00:38:02,571 --> 00:38:06,117 こっちがダメなら あっちに乗り換える 527 00:38:07,910 --> 00:38:10,538 父は王様みたいだった 528 00:38:14,667 --> 00:38:20,923 父のマリブの大邸宅から トロントの町に帰った 529 00:38:21,048 --> 00:38:24,760 普通とは程遠い 家族のもとにね 530 00:38:26,387 --> 00:38:29,724 兄弟姉妹が10人いるのに― 531 00:38:30,182 --> 00:38:31,559 家では一人っ子 532 00:38:32,476 --> 00:38:37,648 3人の母親がいるんだ 子供たちは大変だったろう 533 00:38:41,610 --> 00:38:47,658 私が逃げるのは脊髄(せきずい)反射だ ただ立ち去りたいだけ 534 00:38:50,578 --> 00:38:53,789 私が犯した最大の過ちは― 535 00:38:55,583 --> 00:38:58,210 レベッカから去ったことだ 536 00:38:59,295 --> 00:39:03,841 残した子供は3人 5歳と4歳と― 537 00:39:04,258 --> 00:39:05,968 7カ月のジョーダン 538 00:39:08,429 --> 00:39:10,681 なんてバカなことを 539 00:39:12,433 --> 00:39:16,479 ただ謝るだけだ ひどいことをしたと 540 00:39:19,065 --> 00:39:22,318 よく泣いてたのを覚えてる 541 00:39:22,443 --> 00:39:26,072 父は私を 愛していないんだって 542 00:39:27,740 --> 00:39:32,078 自業自得だけど 父は自分の子と暮らさず― 543 00:39:33,287 --> 00:39:36,749 他人の子供と住んでた 矛盾してるわ 544 00:39:37,708 --> 00:39:42,338 親との関わりがないと 子供は早く成長する 545 00:39:44,256 --> 00:39:49,470 私は自分が父の野心の 犠牲者だと思ってた 546 00:39:52,598 --> 00:39:55,309 幼い頃 父とスタジオにいたわ 547 00:39:57,812 --> 00:40:03,192 ずっと後ろ姿を見てたから 父の不在は感じなかった 548 00:40:04,485 --> 00:40:07,696 父をすごく尊敬してたわ 549 00:40:09,949 --> 00:40:13,828 怒りは感じなかった ただ受け入れたの 550 00:40:15,871 --> 00:40:19,208 会うには スタジオに行くしかなかった 551 00:40:22,795 --> 00:40:26,799 私は父を愛してる 大好きよ 552 00:40:28,175 --> 00:40:32,680 父に気に留めてもらえたら 最高の気分よ 553 00:40:36,225 --> 00:40:39,270 子供としては複雑だった 554 00:40:41,105 --> 00:40:42,064 父と仲良くなるのは― 555 00:40:42,064 --> 00:40:43,149 父と仲良くなるのは― 娘 サラ・フォスター 556 00:40:43,149 --> 00:40:43,274 娘 サラ・フォスター 557 00:40:43,274 --> 00:40:45,860 娘 サラ・フォスター 大人になってからの ほうがいいわ 558 00:40:45,860 --> 00:40:47,111 大人になってからの ほうがいいわ 559 00:40:47,236 --> 00:40:50,364 父は共鳴板よ いろんな意味で― 560 00:40:50,489 --> 00:40:52,616 友達のような感じなの 561 00:40:55,786 --> 00:41:00,249 ここに娘たちが5人全員 来ています 562 00:41:00,499 --> 00:41:04,545 アメリカ各地やカナダ スイスからもです 563 00:41:04,670 --> 00:41:06,130 ありがとう 564 00:41:06,422 --> 00:41:09,633 5人のすばらしい娘たちは 565 00:41:09,758 --> 00:41:12,052 みんな意志が強く 成功してる 566 00:41:12,178 --> 00:41:14,930 父は必ず電話に出る 567 00:41:15,055 --> 00:41:17,558 スタジオの中でも 何時でも 568 00:41:17,683 --> 00:41:19,268 マドンナと仕事でもね 569 00:41:19,393 --> 00:41:24,190 父に電話して つながらなかったことはない 570 00:41:24,315 --> 00:41:28,152 ダメな親だと 父が思うことが悲しい 571 00:41:28,277 --> 00:41:29,487 いい父親よ 572 00:41:30,571 --> 00:41:35,117 私は精一杯やったし 今もベストを尽くしてる 573 00:41:35,242 --> 00:41:39,205 娘たちも 各自の道で 頑張ってほしい 574 00:41:41,290 --> 00:41:45,377 面と向かって愛してると 言うのは難しい 575 00:41:45,503 --> 00:41:49,757 実際は愛してるし 大切に思ってる 576 00:41:49,882 --> 00:41:52,968 だが口に出すことはない 577 00:41:53,886 --> 00:41:57,348 挨拶代わりに言うのは簡単だ 578 00:41:57,473 --> 00:42:00,935 電話の終わりに言う “ラヴ・ユー”は― 579 00:42:01,060 --> 00:42:03,187 “アイ・ラヴ・ユー”とは違う 580 00:42:03,312 --> 00:42:04,480 あなたは何と? 581 00:42:04,855 --> 00:42:05,940 “ラヴ・ユー”だ 582 00:42:08,734 --> 00:42:12,446 父なりの方法で 私を愛してくれてる 583 00:42:12,738 --> 00:42:17,076 私の曲が1位になった時 父が言ったの 584 00:42:17,201 --> 00:42:21,664 1位を手にするより 難しいことがあると 585 00:42:22,039 --> 00:42:23,749 何かと尋ねると― 586 00:42:23,874 --> 00:42:28,379 2曲目のナンバー1ソングと 答えたわ 587 00:42:30,005 --> 00:42:31,674 ある時 エリンが― 588 00:42:32,299 --> 00:42:38,639 デイヴィッドに腹を立てて 私に電話してきた 589 00:42:40,766 --> 00:42:45,896 “人生の重大事について 相談したのに―” 590 00:42:46,230 --> 00:42:49,066 “思いやってくれない”と 591 00:42:51,735 --> 00:42:58,325 彼に聞くと 心配はしたけど 言葉にはしなかったと言った 592 00:42:58,450 --> 00:43:00,452 あり得ないでしょ 593 00:43:00,578 --> 00:43:05,457 だから私は今すぐ 和解するように頼んだ 594 00:43:05,583 --> 00:43:07,293 そうしたら彼は― 595 00:43:07,835 --> 00:43:11,505 彼女から歩み寄るべきだと 言うの 596 00:43:11,630 --> 00:43:14,049 私は あきれたわ 597 00:43:14,633 --> 00:43:18,554 “自分の娘なのよ 冗談でしょ”と 598 00:43:19,471 --> 00:43:25,019 その夜は話し合わせたけど 確執はまだ残ってる 599 00:43:27,021 --> 00:43:29,106 彼は子供たちを愛してる 600 00:43:30,482 --> 00:43:35,738 だから気持ちを行動で 表すようにさせるつもり 601 00:43:35,863 --> 00:43:40,367 彼の子供との関係に かかわらずね 602 00:43:40,618 --> 00:43:43,829 彼はそれが正しいと 分かってるし― 603 00:43:43,954 --> 00:43:46,957 純粋に子供たちを 気にかけてる 604 00:43:47,082 --> 00:43:53,172 子供たちがどういう人間かを 知りたがってるの 605 00:43:54,381 --> 00:43:59,053 アリソンは 私が20歳の頃の恋人との娘で 606 00:43:59,970 --> 00:44:01,847 養子に出したんだ 607 00:44:02,806 --> 00:44:06,310 いつか私を探すだろうと 思ったよ 608 00:44:06,560 --> 00:44:10,230 あの子が30歳の頃 ネットで私を見つけた 609 00:44:11,440 --> 00:44:13,067 聡明な子だ 610 00:44:13,400 --> 00:44:17,404 だが自分で育てた子とは違う 611 00:44:20,824 --> 00:44:23,827 “父親”を 期待しているだろうが― 612 00:44:23,952 --> 00:44:26,121 仕事が忙しすぎる 613 00:44:33,045 --> 00:44:33,504 ケヴィン・コスナーに 614 00:44:33,504 --> 00:44:35,089 ケヴィン・コスナーに 「ボディガード」 615 00:44:35,089 --> 00:44:35,214 「ボディガード」 616 00:44:35,214 --> 00:44:38,801 「ボディガード」 映画音楽に興味あるかと 聞かれた 617 00:44:41,470 --> 00:44:46,433 クインシーには人生で一番の 大仕事だと言われた 618 00:44:47,976 --> 00:44:49,645 その通りだったよ 619 00:44:51,980 --> 00:44:55,067 彼の初めての映画音楽だ 620 00:44:56,360 --> 00:44:59,238 クリスマスに ラッシュを見て― 621 00:44:59,363 --> 00:45:00,656 作品として 少し弱いと感じた 622 00:45:00,656 --> 00:45:02,616 作品として 少し弱いと感じた ソニーミュージック CCO クライヴ・デイヴィス 623 00:45:02,616 --> 00:45:02,741 ソニーミュージック CCO クライヴ・デイヴィス 624 00:45:02,741 --> 00:45:03,575 ソニーミュージック CCO クライヴ・デイヴィス ワーナー・ブラザースは 625 00:45:03,575 --> 00:45:05,744 ワーナー・ブラザースは 626 00:45:05,869 --> 00:45:11,750 サスペンス映画としてしか 考えていないように思えた 627 00:45:11,875 --> 00:45:15,712 ホイットニーを 生かせていない 628 00:45:18,090 --> 00:45:19,258 大丈夫よ 629 00:45:19,758 --> 00:45:24,930 彼女は初めての映画で 手探り状態だったから 630 00:45:25,305 --> 00:45:30,602 ケヴィンとの相性のよさは 必要不可欠だった 631 00:45:31,228 --> 00:45:33,147 ボディガードに見えない 632 00:45:34,022 --> 00:45:35,315 どんな想像を? 633 00:45:35,441 --> 00:45:38,152 レコード会社の幹部としては 634 00:45:38,277 --> 00:45:42,573 当然 劇中の音楽は 多いほうが嬉しい 635 00:45:42,698 --> 00:45:46,493 しかもホイットニーは 大歌手だ 636 00:45:47,744 --> 00:45:53,584 私は ケヴィンと監督に 手紙を書いて送った 637 00:45:54,042 --> 00:45:59,923 もっと音楽を入れて ホイットニーに歌わせないと 638 00:46:00,048 --> 00:46:03,135 すばらしい映画には ならないとね 639 00:46:04,970 --> 00:46:09,725 ケヴィンは この手紙を重く受け取った 640 00:46:10,225 --> 00:46:14,438 そしてデイヴィッド・ フォスターの役割は― 641 00:46:14,563 --> 00:46:16,857 とても重要だと認識した 642 00:46:22,654 --> 00:46:26,909 劇中の曲の数は飛躍的に 増えていった 643 00:46:28,702 --> 00:46:31,997 彼と当時の妻が 目をつけたのが― 644 00:46:32,122 --> 00:46:34,041 “アイ・ハヴ・ナッシング”だ 645 00:46:45,260 --> 00:46:47,012 大事なのは― 646 00:46:47,137 --> 00:46:53,352 どんな曲なら 映画の本質を 表現することができるか 647 00:46:53,477 --> 00:46:56,647 化学反応を起こし 心に響くか 648 00:46:56,772 --> 00:47:00,901 ただのサスペンス映画では ダメだ 649 00:47:01,026 --> 00:47:03,445 最初の候補は“恋に破れて” 650 00:47:05,614 --> 00:47:09,159 サビはいいが 他の部分はそこそこだ 651 00:47:09,826 --> 00:47:13,372 ジミー・ラフィン 652 00:47:21,255 --> 00:47:25,717 デモを作ったが 気に入らなかったんだ 653 00:47:25,968 --> 00:47:29,346 ホイットニーも難色を示した 654 00:47:29,471 --> 00:47:34,309 その後 ポール・ヤングが その曲でチャート入りした 655 00:47:34,434 --> 00:47:37,980 それで私は 落ち込んだフリをして― 656 00:47:38,397 --> 00:47:42,651 “別の曲を考えないとな”と 言ったんだ 657 00:47:43,694 --> 00:47:44,611 ありがとう 658 00:48:07,426 --> 00:48:09,052 ドリー・パートンの― 659 00:48:09,386 --> 00:48:12,222 “オールウェイズ・ラヴ・ ユー”を探した 660 00:48:12,347 --> 00:48:17,019 だが見つけたのは リンダ・ロンシュタット版 661 00:48:24,192 --> 00:48:27,696 友人だったドリーに 電話して― 662 00:48:27,821 --> 00:48:30,907 “君の曲を使う”と伝えた 663 00:48:31,033 --> 00:48:35,037 彼女は喜んで こう口ずさんだ 664 00:48:35,162 --> 00:48:38,081 あなたの喜びと 幸せを願ってる 665 00:48:38,206 --> 00:48:43,128 だが そんな歌詞 レコードには入ってなかった 666 00:48:43,253 --> 00:48:46,590 リンダのバージョンは 2番までだった 667 00:48:46,715 --> 00:48:51,720 ドリーは3番の歌詞が 一番 大事なんだと言った 668 00:48:51,845 --> 00:48:54,723 全ての感情を そこに込めると 669 00:48:55,265 --> 00:48:59,353 あなたの人生が 穏やかでありますように 670 00:49:01,521 --> 00:49:06,777 あなたの夢が全て かないますように 671 00:49:08,695 --> 00:49:10,405 あなたの喜びと 672 00:49:11,698 --> 00:49:14,034 幸せを願ってる 673 00:49:15,869 --> 00:49:21,333 すぐに この曲を どうアレンジするか分かった 674 00:49:22,668 --> 00:49:26,963 ホイットニーのライブが 想像できたよ 675 00:49:27,089 --> 00:49:31,426 観客が立ち上がって 拍手喝采する様子を 676 00:49:31,551 --> 00:49:34,888 シーン86 テイク1 回して 677 00:49:35,013 --> 00:49:37,891 ケヴィンは出だしを― 678 00:49:38,392 --> 00:49:40,936 アカペラにしたいと 679 00:49:41,061 --> 00:49:46,233 ケヴィンは音楽は不要だと 言ったが私は反対だった 680 00:49:46,942 --> 00:49:51,947 スタジオに戻ったら 音楽を入れようと思ってた 681 00:49:52,072 --> 00:49:54,241 最初のリハの直後に― 682 00:49:54,366 --> 00:49:58,704 彼から届いたラフミックスに 興奮した 683 00:49:58,829 --> 00:50:01,373 だが私は気に入らなかった 684 00:50:01,498 --> 00:50:06,628 私たちは珍しく この時は意見が合わなかった 685 00:50:06,753 --> 00:50:10,882 彼は“ホイットニーのことは 分かってる”と 686 00:50:11,007 --> 00:50:12,259 デイヴィッドは― 687 00:50:12,843 --> 00:50:18,974 今までに聞いたことのない 汚い言葉を繰り返した 688 00:50:19,099 --> 00:50:20,267 言われたよ 689 00:50:21,101 --> 00:50:22,269 “デイヴィッド” 690 00:50:22,811 --> 00:50:23,812 穏やかにね 691 00:50:23,937 --> 00:50:27,774 “後悔する言葉を言う前に 電話を切ろう” 692 00:50:27,899 --> 00:50:33,363 ワーナーの関係者からも 電話が来て決断を迫られ― 693 00:50:34,197 --> 00:50:36,825 最初のバージョンに決めた 694 00:51:16,656 --> 00:51:18,784 ラジオ向きじゃない 695 00:51:19,785 --> 00:51:25,123 私はホイットニーの母親と 彼女が歌うのを見ていた 696 00:51:27,918 --> 00:51:29,711 彼女の母親が言った 697 00:51:31,505 --> 00:51:33,924 “すごいものを見るわよ” 698 00:51:34,049 --> 00:51:35,383 ここで弦楽器だ 699 00:51:46,978 --> 00:51:51,358 デイヴィッドが考えた アレンジだ 700 00:51:51,650 --> 00:51:53,819 みんなが気に入った 701 00:51:56,738 --> 00:51:59,491 私はゾクゾクと― 702 00:52:00,075 --> 00:52:01,910 鳥肌が立った 703 00:52:02,035 --> 00:52:03,245 我を忘れたよ 704 00:52:03,370 --> 00:52:04,371 まだだ 705 00:52:13,046 --> 00:52:14,548 「ボディガード」の サントラから… 706 00:52:14,548 --> 00:52:16,049 「ボディガード」の サントラから… 〝オールウェイズ・ ラヴ・ユー 〞 707 00:52:16,049 --> 00:52:16,174 〝オールウェイズ・ ラヴ・ユー 〞 708 00:52:16,174 --> 00:52:17,092 〝オールウェイズ・ ラヴ・ユー 〞 ホイットニーです 709 00:52:17,092 --> 00:52:17,217 〝オールウェイズ・ ラヴ・ユー 〞 710 00:52:17,217 --> 00:52:20,554 〝オールウェイズ・ ラヴ・ユー 〞 今年の ナンバー1アルバムだ 711 00:52:20,554 --> 00:52:20,679 〝オールウェイズ・ ラヴ・ユー 〞 712 00:52:20,679 --> 00:52:21,179 〝オールウェイズ・ ラヴ・ユー 〞 年間最優秀レコードよ 713 00:52:21,179 --> 00:52:22,764 年間最優秀レコードよ 714 00:52:22,889 --> 00:52:24,140 これがね 715 00:52:24,266 --> 00:52:26,101 特別なものだわ 716 00:52:26,226 --> 00:52:30,105 デイヴィッドは すぐに電話で謝ってきた 717 00:52:30,230 --> 00:52:34,985 “史上最高のレコードだと みんなに言われてる”と 718 00:52:35,402 --> 00:52:38,405 皆さん ホイットニー・ ヒューストンです 719 00:52:39,698 --> 00:52:44,160 結局 彼と私の絆は より強固になった 720 00:52:44,286 --> 00:52:46,288 お帰りなさい 721 00:52:46,413 --> 00:52:48,206 ここにいるべきね 722 00:52:49,124 --> 00:52:53,503 人生最大の仕事だ 4500万枚を売り上げた 723 00:52:53,753 --> 00:52:57,966 デイヴィッドとクライヴ ありがとう 724 00:52:58,091 --> 00:53:02,721 実に多くのものを もたらしてくれた曲だ 725 00:53:12,689 --> 00:53:16,526 人生の大部分を 疾走し続けてきた 726 00:53:16,735 --> 00:53:20,739 しかし思ってもみないことが 起きて― 727 00:53:20,864 --> 00:53:25,952 立ち止まらなきゃ いけないこともある 728 00:53:27,704 --> 00:53:30,373 マイケル・ボルトンと スタジオにいた 729 00:53:30,498 --> 00:53:33,168 彼はなかなか 帰してくれず― 730 00:53:34,210 --> 00:53:37,172 結局 午前2時まで残った 731 00:53:39,174 --> 00:53:43,595 マリブの家までは車だ 美しい夏の夜だった 732 00:53:46,389 --> 00:53:49,893 2時半頃 丘の頂上に差しかかった 733 00:53:51,937 --> 00:53:55,398 すると道路の真ん中に 何かいたんだ 734 00:53:58,068 --> 00:53:59,277 両腕を上げてた 735 00:54:01,029 --> 00:54:05,158 人が道の真ん中に いるのだと分かり― 736 00:54:06,326 --> 00:54:08,703 すぐにブレーキを踏んだ 737 00:54:09,829 --> 00:54:11,039 だが遅かった 738 00:54:19,422 --> 00:54:22,759 そして後は ただ静寂に包まれた 739 00:54:23,468 --> 00:54:24,803 911に電話した 740 00:54:24,928 --> 00:54:26,513 どうしましたか? 741 00:54:26,638 --> 00:54:30,183 “ここで今 誰かを殺してしまった” 742 00:54:30,308 --> 00:54:33,269 運転してて人をはねたんだ 743 00:54:33,395 --> 00:54:36,356 分かりました 今 どこにいますか? 744 00:54:36,481 --> 00:54:38,400 シカモアの近くだ 745 00:54:38,525 --> 00:54:40,986 電話を切らないで 746 00:54:41,111 --> 00:54:44,322 分かった 急いで来てくれ 747 00:54:44,447 --> 00:54:48,284 ひかれた人は 胎児のように丸まり 748 00:54:48,868 --> 00:54:52,664 辺りは一面 血だらけだった 749 00:54:54,082 --> 00:54:55,875 体はメチャクチャだ 750 00:54:56,001 --> 00:55:00,880 突然 彼の手が かすかに動いたように見えて 751 00:55:01,381 --> 00:55:03,216 まだ生きてると思った 752 00:55:06,511 --> 00:55:08,096 救急車より先に― 753 00:55:10,807 --> 00:55:13,560 ヘリコプターが到着した 754 00:55:16,271 --> 00:55:19,274 救急隊は遺体袋を取り出した 755 00:55:23,611 --> 00:55:25,196 朝の5時だ 756 00:55:25,321 --> 00:55:29,325 誰をひいたか知ってるかと 聞かれた 757 00:55:29,617 --> 00:55:31,077 ベン・ヴェリーンだった 758 00:55:31,161 --> 00:55:32,203 ベン・ヴェリーン 〝ヴェリーンを はねた人物が判明 〞 759 00:55:32,203 --> 00:55:32,328 〝ヴェリーンを はねた人物が判明 〞 760 00:55:32,328 --> 00:55:34,164 〝ヴェリーンを はねた人物が判明 〞 ミュージカル界の名優 761 00:55:34,289 --> 00:55:36,207 「ピピン」でトニー賞を受賞 762 00:55:36,332 --> 00:55:38,793 「ジーザス・クライスト= スーパースター」や 763 00:55:38,918 --> 00:55:41,671 「ヘアー」など 多くの作品に出演 764 00:55:41,796 --> 00:55:47,052 「オール・ザット・ジャズ」で 秀逸な演技を見せました 765 00:55:48,470 --> 00:55:49,262 〝音楽プロデューサーが ヴェリーンをはねる 〞 766 00:55:49,262 --> 00:55:51,347 〝音楽プロデューサーが ヴェリーンをはねる 〞 1分ごとに 衝撃がよみがえる感じだった 767 00:55:51,347 --> 00:55:53,391 1分ごとに 衝撃がよみがえる感じだった 768 00:55:55,435 --> 00:55:57,187 体はボロボロだった 769 00:55:57,312 --> 00:56:00,523 病院でも危ない状態で― 770 00:56:00,732 --> 00:56:04,569 右半身は完全に まひしてた 771 00:56:05,070 --> 00:56:09,866 左大腿(だいたい)骨は折れていたし 脾臓(ひぞう)は摘出された 772 00:56:10,575 --> 00:56:15,455 刑務所行きだと思っていた 人を殺したんだ 773 00:56:16,831 --> 00:56:21,419 3カ月後 発信元不明の 電話がかかってきた 774 00:56:21,836 --> 00:56:22,837 出てみると― 775 00:56:23,171 --> 00:56:27,008 “ベストヒットを 飛ばしてきた人だろ” 776 00:56:27,133 --> 00:56:28,134 ベンだった 777 00:56:28,259 --> 00:56:31,638 それで彼が生きてると知った 778 00:56:33,098 --> 00:56:37,560 UCLAでの 全身スキャンの結果― 779 00:56:37,685 --> 00:56:40,522 硬膜下血腫が見つかった 780 00:56:40,730 --> 00:56:46,486 道路の真ん中に立つという 異常行為の原因だ 781 00:56:46,861 --> 00:56:50,406 そのままなら朝には死んでた 782 00:56:51,491 --> 00:56:54,619 私の人生最悪の 出来事だったが― 783 00:56:55,453 --> 00:56:59,457 実は彼の命を救っていたんだ 784 00:57:08,299 --> 00:57:11,553 私が 歌手と目指すゴールは― 785 00:57:12,011 --> 00:57:15,348 それまで以上の歌声を 引き出すこと 786 00:57:15,473 --> 00:57:19,936 その後も超えられない ベストの声をね 787 00:57:20,061 --> 00:57:21,563 私はそう思う 788 00:57:24,107 --> 00:57:27,402 カナダの若い歌手の 情報を得た 789 00:57:28,069 --> 00:57:32,365 ケベックでは有名だった 私の発掘じゃない 790 00:57:32,449 --> 00:57:33,700 〝セリーヌ・ディオン 〞 791 00:57:33,700 --> 00:57:36,119 〝セリーヌ・ディオン 〞 私はモントリオールへ飛んだ 792 00:57:36,119 --> 00:57:37,162 私はモントリオールへ飛んだ 793 00:57:37,871 --> 00:57:41,332 雨の中 私はテントで歌ってた 794 00:57:41,458 --> 00:57:46,296 デイヴィッドが来るなんて 信じてなかったわ 795 00:57:47,547 --> 00:57:50,967 史上最高のプロデューサーよ 796 00:57:53,011 --> 00:57:53,970 その夜― 797 00:57:55,054 --> 00:57:59,684 彼は本当にやってきて ショーの後に会った 798 00:57:59,809 --> 00:58:01,436 歌を聴いた時は… 799 00:58:04,772 --> 00:58:10,445 映画のように 引き込まれていくのを感じた 800 00:58:18,495 --> 00:58:21,080 それが彼女だったんだ 801 00:58:21,748 --> 00:58:25,168 私は直感的に こう思った 802 00:58:25,293 --> 00:58:29,839 “何百万という人が 彼女を愛するだろう” 803 00:58:31,090 --> 00:58:32,217 現実になった 804 00:58:33,009 --> 00:58:34,928 君は本当に並外れてる 805 00:58:35,053 --> 00:58:39,057 私の最初の 英語のアルバムを― 806 00:58:39,182 --> 00:58:41,768 プロデュースしたいと 言われた 807 00:58:41,893 --> 00:58:45,104 自分に つぶやいたわ “あり得ない” 808 00:58:45,230 --> 00:58:47,857 “ぬか喜びしないことね” 809 00:58:59,911 --> 00:59:01,788 すばらしいよ 810 00:59:02,163 --> 00:59:03,373 本当に? 811 00:59:03,790 --> 00:59:06,543 彼が無名の歌手を― 812 00:59:06,668 --> 00:59:10,463 プロデュースするとは 信じられなかった 813 00:59:48,459 --> 00:59:51,337 私は内気だったから 大変だった 814 00:59:52,714 --> 00:59:54,674 好印象を与えたかった 815 00:59:56,509 --> 01:00:01,723 彼がくれたチャンスを ムダにしたくなかったし 816 01:00:02,390 --> 01:00:04,183 失望させたくなかった 817 01:00:05,018 --> 01:00:08,938 彼女のために 1つの音を思いついた 818 01:00:09,063 --> 01:00:14,193 とんでもなく派手で 高くて長い あの音だ 819 01:00:29,876 --> 01:00:35,048 恐ろしいのは 彼女が 1回で完璧に歌ったことだ 820 01:00:35,506 --> 01:00:37,634 それから7回 歌わせた 821 01:00:38,092 --> 01:00:42,055 デイヴィッド・フォスターは 正しい 822 01:00:42,180 --> 01:00:47,143 だから史上最高の1人で それは本当だった 823 01:00:47,268 --> 01:00:50,521 彼女に冗談で言ったんだ 824 01:00:50,647 --> 01:00:53,733 “もし君が歌えなければ” 825 01:00:53,858 --> 01:00:56,152 “Cスタジオに ホイットニーがいる” 826 01:00:56,277 --> 01:00:59,530 “彼女に 手本を見せてもらおう” 827 01:00:59,656 --> 01:01:02,408 私は彼女に嫌われたはずだ 828 01:01:02,533 --> 01:01:03,242 〝オール・バイ・ マイセルフ 〞 セリーヌ・ディオン 829 01:01:03,242 --> 01:01:06,120 〝オール・バイ・ マイセルフ 〞 セリーヌ・ディオン スタジオでは座れなかった 830 01:01:06,120 --> 01:01:07,246 〝オール・バイ・ マイセルフ 〞 セリーヌ・ディオン 831 01:01:07,372 --> 01:01:10,166 彼は求めるものを分かってる 832 01:01:11,709 --> 01:01:15,254 それが得られるまで 歌わせるの 833 01:01:18,091 --> 01:01:20,385 ベストなものを引き出す 834 01:01:21,260 --> 01:01:25,390 彼を信じて 列車に飛び乗るしかない 835 01:01:25,515 --> 01:01:28,226 信じるか 去るかよ 836 01:01:57,171 --> 01:02:02,969 私の多くの曲を作り プロデュースしてくれた友人 837 01:02:04,554 --> 01:02:08,266 皆さん デイヴィッド・ フォスターです 838 01:02:21,279 --> 01:02:26,117 今夜 この機会に あなたへの感謝を伝えたい 839 01:02:28,995 --> 01:02:34,709 私の人生とキャリアを 築いてくれた最初の人よ 840 01:02:34,834 --> 01:02:39,213 今夜 一緒に舞台に立てて ワクワクしてる 841 01:02:47,764 --> 01:02:50,892 彼は一流のアーティストよ 842 01:02:53,311 --> 01:02:58,441 歌手のキャリアや人生が 一変するような曲を― 843 01:02:59,525 --> 01:03:01,027 作ることができる 844 01:03:04,113 --> 01:03:06,866 彼の望みは永遠に残る曲よ 845 01:03:27,804 --> 01:03:31,474 2年前 “もうレコードは 作らない”と 846 01:03:31,599 --> 01:03:33,643 マイケルは例外だが 847 01:03:33,768 --> 01:03:36,687 2年間で 彼の1枚だけだ 848 01:03:36,813 --> 01:03:38,272 デイヴィッドの辞書に 〝休日 〞の文字はない 849 01:03:38,272 --> 01:03:40,358 デイヴィッドの辞書に 〝休日 〞の文字はない 秘書 キャシー・テンペスタ 850 01:03:40,358 --> 01:03:41,651 デイヴィッドの辞書に 〝休日 〞の文字はない 851 01:03:41,776 --> 01:03:46,239 もうレコードは作らないのに 忙しすぎる 852 01:03:46,364 --> 01:03:47,240 確かに 853 01:03:52,662 --> 01:03:56,123 音楽界には 入り込む余地が多い 854 01:03:56,249 --> 01:03:58,960 マイケルの居場所は広い 855 01:03:59,210 --> 01:04:01,212 似たタイプは皆 死んでる 856 01:04:02,338 --> 01:04:05,258 元首相のお嬢さんの 結婚式に― 857 01:04:05,383 --> 01:04:09,303 デイヴィッドも出席するとは 聞いてた 858 01:04:10,763 --> 01:04:14,976 マルルーニー元首相が 娘さんの結婚式で― 859 01:04:15,101 --> 01:04:18,437 “マイケルの歌を 聴くべきだ”と 860 01:04:18,938 --> 01:04:22,066 会場に着いた時 彼に伝えたんだ 861 01:04:22,400 --> 01:04:22,859 〝この子の 歌を聴いてくれ 〞とね 862 01:04:22,859 --> 01:04:25,862 〝この子の 歌を聴いてくれ 〞とね ブライアン・ マルルーニー閣下 863 01:04:25,987 --> 01:04:29,657 そして正面へ連れていかれた 864 01:04:29,782 --> 01:04:32,785 すると デイヴィッドに言われたよ 865 01:04:32,910 --> 01:04:35,913 “こういうのは ウンザリです”と 866 01:04:36,038 --> 01:04:39,250 イケメンの若者だったよ 867 01:04:44,672 --> 01:04:46,382 彼に引きつけられた 868 01:04:50,761 --> 01:04:53,723 まるで映画のようだったよ 869 01:04:53,848 --> 01:04:58,853 結婚式の食器の音も会話も 全て消え去り― 870 01:04:58,978 --> 01:05:02,023 マイケルしか見えなかった 871 01:05:06,611 --> 01:05:09,989 マルルーニー閣下が デイヴィッドに腕を回し 872 01:05:09,989 --> 01:05:11,490 マルルーニー閣下が デイヴィッドに腕を回し マイケル・ブーブレ 873 01:05:11,490 --> 01:05:11,741 マイケル・ブーブレ 874 01:05:11,741 --> 01:05:12,617 マイケル・ブーブレ 〝この子を見ろよ 〞と 言ってた 875 01:05:12,617 --> 01:05:14,994 〝この子を見ろよ 〞と 言ってた 876 01:05:15,202 --> 01:05:18,915 私は“君に人生最大の 贈り物をする”と 877 01:05:19,790 --> 01:05:22,126 シナトラと ボビー・ダーリンを― 878 01:05:22,251 --> 01:05:23,794 足して割った声だ 879 01:05:23,920 --> 01:05:27,089 彼はクルーナーだけど 速いテンポもいける 880 01:05:27,089 --> 01:05:28,090 彼はクルーナーだけど 速いテンポもいける ミラ・マルルーニー 881 01:05:28,090 --> 01:05:28,215 ミラ・マルルーニー 882 01:05:28,215 --> 01:05:29,800 ミラ・マルルーニー すごい才能の持ち主よ 883 01:05:29,800 --> 01:05:30,843 すごい才能の持ち主よ 884 01:05:33,346 --> 01:05:36,057 特別だとすぐに分かった 885 01:05:36,182 --> 01:05:37,558 その夜に― 886 01:05:37,683 --> 01:05:41,646 ロサンゼルスへ連れていくと 伝えた 887 01:05:41,771 --> 01:05:45,566 “レコードの完成まで 私の家にいろ”とね 888 01:05:46,108 --> 01:05:49,028 デイヴィッドが来て 僕に言った 889 01:05:49,153 --> 01:05:54,241 “ロサンゼルスに来て 一緒に仕事をしよう”と 890 01:05:54,367 --> 01:05:57,745 その夜 祖父に電話したよ 891 01:05:58,079 --> 01:06:01,248 廊下で小躍りしながらね 892 01:06:01,415 --> 01:06:04,710 偉大な人が 僕を気に入ってくれた 893 01:06:04,835 --> 01:06:06,045 今日は楽しみだ 894 01:06:06,170 --> 01:06:09,423 弦楽器だけで マイケルの出番はない 895 01:06:09,715 --> 01:06:10,716 行くぞ 896 01:06:11,133 --> 01:06:15,429 彼と仕事をしてるなんて 信じられなかった 897 01:06:15,554 --> 01:06:17,515 大ファンだったからね 898 01:06:18,599 --> 01:06:20,935 音楽界の偉大な人だ 899 01:06:21,394 --> 01:06:24,021 毎日 デモを持ち帰った 900 01:06:24,146 --> 01:06:28,401 どれも聴いたことがないほど よかったよ 901 01:06:55,302 --> 01:06:56,595 ビジネスじゃない 902 01:06:57,471 --> 01:07:01,225 僕らの個人的な思いが 生んだアルバムだ 903 01:07:07,314 --> 01:07:10,359 僕は彼を 隅に追いつめて言った 904 01:07:10,484 --> 01:07:15,239 “ワーナーに連れていって 歌わせてくれ” 905 01:07:15,364 --> 01:07:18,242 “契約できなければ去る”と 906 01:07:19,326 --> 01:07:24,540 4日後デイヴィッドから 電話で こう言われた 907 01:07:25,499 --> 01:07:28,753 “25歳の若造の お手並み拝見だ” 908 01:07:32,882 --> 01:07:35,718 ワーナーの トム・ウェイリーは― 909 01:07:35,843 --> 01:07:39,096 “なぜ契約を? うちにはシナトラがいる” 910 01:07:39,221 --> 01:07:43,100 僕は“失礼ながら シナトラは死んでる” 911 01:07:45,936 --> 01:07:49,565 “全力を尽くすから チャンスが欲しい” 912 01:07:49,982 --> 01:07:52,443 この音楽が好きだと訴えた 913 01:07:54,403 --> 01:07:56,572 25歳の若造のために― 914 01:07:57,239 --> 01:08:00,868 デイヴィッドは 自分の未来を懸けた 915 01:08:01,452 --> 01:08:05,539 数日後 彼から 電話をもらった 916 01:08:05,790 --> 01:08:08,042 “マイク 聞いてくれ” 917 01:08:08,167 --> 01:08:12,505 “ワーナー・ブラザースが 君を歓迎する” 918 01:08:12,630 --> 01:08:15,216 〝クレイジー・ラヴ 〞 マイケル・ブーブレ 919 01:08:15,216 --> 01:08:16,717 〝クレイジー・ラヴ 〞 マイケル・ブーブレ 受賞者は… 920 01:08:16,842 --> 01:08:18,135 マイケル・ブーブレ 921 01:08:19,929 --> 01:08:22,389 ジュノー賞は マイケル・ブーブレ 922 01:08:22,973 --> 01:08:24,767 マイケル 壇上へ 923 01:08:24,892 --> 01:08:25,768 マイケル・ブーブレ! 924 01:08:26,811 --> 01:08:28,187 ゲストは マイケル・ブーブレ 925 01:08:43,994 --> 01:08:47,623 マイケルはカナダの国宝だ 926 01:08:47,748 --> 01:08:50,835 彼は自分をよく分かってる 927 01:08:50,960 --> 01:08:53,671 私たちは すばらしいコンビだ 928 01:08:54,755 --> 01:08:56,257 限界が見えない 929 01:08:58,425 --> 01:09:03,597 彼といた この17年あまりは すばらしい時間だった 930 01:09:04,890 --> 01:09:08,477 僕たちはブラザーになれた 931 01:09:09,562 --> 01:09:12,898 深い愛情と忠誠がある 932 01:09:13,566 --> 01:09:15,901 彼が大好きだからだ 933 01:09:23,576 --> 01:09:25,786 デイヴィッド・フォスター! 934 01:09:27,246 --> 01:09:29,707 破れた夢の道だ 935 01:09:30,082 --> 01:09:33,460 ブロードウェーに 挑戦することに比べたら 936 01:09:33,460 --> 01:09:34,420 ブロードウェーに 挑戦することに比べたら ソニーミュージック 元CEO トミー・モトーラ 937 01:09:34,420 --> 01:09:34,545 ソニーミュージック 元CEO トミー・モトーラ 938 01:09:34,545 --> 01:09:37,173 ソニーミュージック 元CEO トミー・モトーラ 曲作りなんて お遊戯だ 939 01:09:37,298 --> 01:09:43,179 月曜 水曜 金曜は目覚めると 自分を偉大だと思い 940 01:09:43,429 --> 01:09:46,599 火曜 木曜 土曜はその逆だ 941 01:09:46,724 --> 01:09:51,896 何も達成していない偽者で 詐欺師だと思う 942 01:09:52,021 --> 01:09:56,192 日曜は何も考えない それが真実だ 943 01:09:56,317 --> 01:09:58,485 オープニングは こんなシーンで始まる 944 01:09:58,485 --> 01:10:00,863 オープニングは こんなシーンで始まる 作曲家 アンマリー・ミラッツォ 945 01:10:01,614 --> 01:10:04,116 操縦権がないのはキツい 946 01:10:04,450 --> 01:10:09,914 私の成功の多くは 自分1人が責任者だった時だ 947 01:10:10,039 --> 01:10:15,085 だからブロードウェーにも 同じ姿勢で乗り込んだ 948 01:10:15,211 --> 01:10:18,214 だが ここは全て共同作業だ 949 01:10:18,589 --> 01:10:20,216 冒険は始まったばかり 一からのスタートよ 950 01:10:20,216 --> 01:10:23,469 冒険は始まったばかり 一からのスタートよ 振付師 ケリー・ディヴァイン 951 01:10:23,886 --> 01:10:26,222 曲を書いては捨てられ― 952 01:10:26,347 --> 01:10:29,767 新しい台本が来たら やり直しだ 953 01:10:29,892 --> 01:10:33,854 デイヴィッドは 1つの箱にとどまらない クリスティン・ チェノウェス 954 01:10:33,979 --> 01:10:38,442 彼がブロードウェー歌手に 作る曲が楽しみ 955 01:10:38,943 --> 01:10:41,487 彼の新しい面を見られる 956 01:10:41,612 --> 01:10:46,408 曲を作るそばから 新しい台本が次々と届く 957 01:10:46,533 --> 01:10:49,245 おかしくなりそうだ 958 01:10:49,536 --> 01:10:52,748 あと何回 夏を過ごせるだろう 959 01:10:52,873 --> 01:10:57,253 今68歳で 運がよければ あと15回 過ごせる 960 01:10:57,378 --> 01:11:00,631 多くはない 限られた数字だ 961 01:11:01,924 --> 01:11:05,094 何かを得るまでは ここにいる 962 01:11:14,478 --> 01:11:16,689 私たちは ちょうど― 963 01:11:16,814 --> 01:11:20,359 この少女のための 曲を書いてたの 964 01:11:20,484 --> 01:11:20,693 「キャメロット」 965 01:11:20,693 --> 01:11:23,404 「キャメロット」 ちょっとした祈りの曲よ 966 01:11:23,404 --> 01:11:23,904 「キャメロット」 967 01:11:24,029 --> 01:11:27,825 母親のパートを セリーヌに頼んだら― ソングライター キャロル・ベイヤー・ セイガー 968 01:11:29,076 --> 01:11:30,160 〝デイヴィッド・ フォスター 〞 969 01:11:30,160 --> 01:11:31,954 〝デイヴィッド・ フォスター 〞 引き受けてくれたわ 970 01:11:32,079 --> 01:11:32,454 〝キャロル・ ベイヤー・セイガー 〞 971 01:11:32,454 --> 01:11:35,749 〝キャロル・ ベイヤー・セイガー 〞 美しい曲だ 音楽監督からは― 972 01:11:35,874 --> 01:11:39,211 もっと壮大な曲にと言われた 973 01:11:39,336 --> 01:11:43,716 曲の目玉になる 何かが必要だと思ってた 974 01:11:43,841 --> 01:11:46,260 経緯は覚えてないけど 975 01:11:46,385 --> 01:11:49,221 ボチェッリの歌を聴いて― 976 01:11:49,346 --> 01:11:52,182 驚いたのは覚えてる 977 01:11:58,772 --> 01:12:00,899 サビは まだない 978 01:12:01,025 --> 01:12:04,653 彼とは20年以上 仕事をしてきた 979 01:12:04,778 --> 01:12:06,447 アンドレア・ボチェッリ! 980 01:12:27,885 --> 01:12:31,430 ボチェッリは 希代の美声の持ち主よ 981 01:12:32,264 --> 01:12:33,390 本当にね 982 01:12:33,515 --> 01:12:35,768 すばらしい歌手だわ 983 01:12:35,893 --> 01:12:41,273 私を選んでくれて このうえなく光栄だった 984 01:12:43,442 --> 01:12:47,321 それで私は AメロとBメロを書いた 985 01:12:47,446 --> 01:12:48,989 セリーヌの声の上に― 986 01:12:49,490 --> 01:12:53,911 ニューヨークで録音した ボチェッリの声を合わせた 987 01:12:54,036 --> 01:12:56,246 魅力あふれる曲ができた 988 01:13:09,551 --> 01:13:13,180 ヒット曲ではないけど 大事な1曲よ 989 01:13:13,305 --> 01:13:19,061 デイヴィッドが望んでいた 永遠に残る曲だわ 990 01:13:19,186 --> 01:13:20,854 彼の強みよ 991 01:13:22,564 --> 01:13:24,691 〈想像がつかなかった〉 アンドレア・ボチェッリ 992 01:13:24,691 --> 01:13:24,817 アンドレア・ボチェッリ 993 01:13:24,817 --> 01:13:27,027 アンドレア・ボチェッリ 〈デイヴィッドの編曲と セリーヌの美しい声で〉 994 01:13:27,027 --> 01:13:29,446 〈デイヴィッドの編曲と セリーヌの美しい声で〉 995 01:13:29,571 --> 01:13:31,990 〈どんな曲になるのか〉 996 01:13:33,117 --> 01:13:36,745 〈優れた曲には 全ての要素が必要だ〉 997 01:13:36,870 --> 01:13:41,083 〈一流の編曲者や 最高の歌手など〉 998 01:13:42,084 --> 01:13:46,130 〈名曲となるには 何が欠けてもいけない〉 999 01:14:20,247 --> 01:14:24,585 映画会社が大金を失った 失敗作から― 1000 01:14:24,710 --> 01:14:29,256 この曲が生まれて 今でも生きている 1001 01:14:29,882 --> 01:14:34,136 曲が自分の力で 文化に根を張ったの 1002 01:14:36,555 --> 01:14:40,184 グラミー賞のリハに ボチェッリが来られず 1003 01:14:40,309 --> 01:14:45,147 セリーヌと“祈り”を歌う 代役が必要になった 1004 01:14:46,773 --> 01:14:50,235 それでボイス・トレーナーの セスに電話した 1005 01:14:54,448 --> 01:14:58,035 ボチェッリの声を 探してると言うと― 1006 01:14:58,535 --> 01:15:01,997 彼は“10人ほどいる”と 答えて― 1007 01:15:02,122 --> 01:15:03,665 テープをよこした 1008 01:15:03,790 --> 01:15:07,127 最初の3人は悲惨だった 1009 01:15:07,252 --> 01:15:09,171 本当にひどかった 1010 01:15:09,296 --> 01:15:13,467 4人目が17歳の ジョシュ・グローバンだった 1011 01:15:13,592 --> 01:15:17,930 みんな 優しい人間を 気取ろうとするが 1012 01:15:18,472 --> 01:15:21,058 君は そうするな 1013 01:15:21,183 --> 01:15:21,808 了解 1014 01:15:24,937 --> 01:15:28,065 僕はソンドハイムや ウェバーが好きで 1015 01:15:28,190 --> 01:15:31,693 寝室で「レ・ミゼラブル」を 歌ってた 1016 01:15:33,529 --> 01:15:35,531 彼の連絡先をもらった 1017 01:15:35,948 --> 01:15:40,452 デイヴィッドの最初の電話は “3時の予定は?” 1018 01:15:40,577 --> 01:15:41,328 ジョシュ・グローバン 1019 01:15:41,328 --> 01:15:43,622 ジョシュ・グローバン 僕は〝学校です 〞と 1020 01:15:43,747 --> 01:15:47,000 グラミー賞の会場に来いと 言われた 1021 01:15:47,125 --> 01:15:50,629 “グラミー賞に ノミネートされたが―” 1022 01:15:50,754 --> 01:15:53,674 “ボチェッリが 飛行機に遅れた” 1023 01:15:53,799 --> 01:15:56,343 “リハーサルの代役が要る” 1024 01:15:56,468 --> 01:15:58,053 ジョシュは“無理だ”と 1025 01:15:58,178 --> 01:16:02,182 ここが僕の バカ正直なところだ 1026 01:16:02,307 --> 01:16:05,978 バリトンだから 高音は出せないと言う 1027 01:16:06,103 --> 01:16:09,898 歌わせたいという“祈り”を 聴いてみた 1028 01:16:10,524 --> 01:16:14,361 どんなきついズボンをはけば 1029 01:16:14,486 --> 01:16:16,655 この歌を歌いきれる? 1030 01:16:16,780 --> 01:16:22,703 “君しかいないんだ 他に選択肢がない”と迫った 1031 01:16:22,828 --> 01:16:24,788 “あと11時間しかない” 1032 01:16:24,913 --> 01:16:29,793 お礼を言って宿題を理由に 丁重に断った 1033 01:16:29,918 --> 01:16:31,753 そして両親に話した 1034 01:16:31,878 --> 01:16:37,092 デイヴィッドから電話が 来たことに驚いてた 1035 01:16:37,217 --> 01:16:40,178 歌ってくれと 頼まれたけど― 1036 01:16:40,304 --> 01:16:44,558 恥をかきたくないから 断ったと説明した 1037 01:16:44,683 --> 01:16:50,439 両親は僕をぽかんと見てから まばたきをして― 1038 01:16:50,564 --> 01:16:52,107 “断ったの?”と 1039 01:16:52,232 --> 01:16:53,442 “そうだよ” 1040 01:16:53,567 --> 01:16:54,568 でも また電話が 1041 01:16:54,693 --> 01:16:58,155 “さっきの話は お願いじゃない” 1042 01:16:58,280 --> 01:17:00,532 “会場に来い 3時だ” 1043 01:17:00,657 --> 01:17:01,783 “うまくいく” 1044 01:17:04,453 --> 01:17:07,706 翌朝 彼は緊張して現れた 1045 01:17:08,332 --> 01:17:09,666 僕は父といた 1046 01:17:10,000 --> 01:17:13,545 エアロスミスや マドンナがいた 1047 01:17:15,881 --> 01:17:17,841 そしてセリーヌが来た 1048 01:17:18,425 --> 01:17:22,763 リハの相手だと紹介され 挨拶すると― 1049 01:17:23,722 --> 01:17:25,390 “分かったわ” 1050 01:17:25,515 --> 01:17:29,770 彼女はすぐに把握したんだ デイヴィッドが― 1051 01:17:29,895 --> 01:17:34,107 僕に機会を与えているんだと いうことをね 1052 01:17:36,693 --> 01:17:40,238 ネットに 彼の父が撮ったビデオがある 1053 01:17:40,489 --> 01:17:44,618 セリーヌは 彼をよく気遣っていた 1054 01:17:46,870 --> 01:17:51,291 彼女は僕のチャンスだと すぐに理解した 1055 01:17:52,417 --> 01:17:53,919 彼女はプロだ 1056 01:17:54,044 --> 01:17:58,674 私がケベックで会った 19歳の少女とは違う 1057 01:17:58,799 --> 01:18:00,217 僕は手を握りしめて… 1058 01:18:03,720 --> 01:18:04,471 すると― 1059 01:18:05,180 --> 01:18:09,976 彼女が僕の手を取り 握っていてくれた 1060 01:18:31,707 --> 01:18:34,626 司会のロージー・オドネルは 1061 01:18:34,751 --> 01:18:38,588 “オペラボーイ 来て”と 呼びよせた 1062 01:18:40,132 --> 01:18:41,883 そして彼に― 1063 01:18:42,426 --> 01:18:45,220 自分の番組に出ろと言った 1064 01:18:46,596 --> 01:18:48,056 さあ 座って 1065 01:18:49,766 --> 01:18:50,559 デイヴィッドは― 1066 01:18:50,684 --> 01:18:54,354 自然体でいられる時間も 作ってくれた 1067 01:19:08,869 --> 01:19:12,581 何百時間もスタジオで 一緒に働いた 1068 01:19:12,706 --> 01:19:16,543 プロデューサーと アーティストの共同作業だ 1069 01:19:37,147 --> 01:19:40,859 ジョシュのような才能を 他にも探した 1070 01:19:40,984 --> 01:19:44,654 だが別のジョシュなど 存在しない 1071 01:20:00,879 --> 01:20:03,757 私はワーナーを説得した 1072 01:20:04,007 --> 01:20:07,969 子供のオペラを 不安がっていたからだ 1073 01:20:08,386 --> 01:20:13,308 私は“今 アルバムを出せば 世間は飛びつく” 1074 01:20:14,768 --> 01:20:18,939 “最初の週で 5万枚は売れるぞ”と 1075 01:20:19,064 --> 01:20:22,234 そして実際 それだけ売れた 1076 01:20:22,609 --> 01:20:24,778 スター誕生だ 1077 01:20:26,822 --> 01:20:27,823 みんな おやすみ 1078 01:20:28,323 --> 01:20:29,783 ありがとう 1079 01:20:34,830 --> 01:20:36,289 A Cカメラ マーク 1080 01:20:37,499 --> 01:20:41,336 私は作った曲よりも リアリティ番組や― 1081 01:20:41,461 --> 01:20:43,713 何回もの結婚で有名だ 1082 01:20:44,673 --> 01:20:48,760 元妻リンダの 元夫ブルース・ジェンナーは 1083 01:20:48,885 --> 01:20:51,471 クリス・カーダシアンと 結婚したから 1084 01:20:51,596 --> 01:20:54,474 ジェンナー家と カーダシアン家の子供が 1085 01:20:54,599 --> 01:20:57,853 次の妻ヨランダにも 子供たちがいて 1086 01:20:57,978 --> 01:21:01,523 レベッカとB・Jも それぞれ娘たちが… 1087 01:21:01,648 --> 01:21:04,484 複雑なこと極まりない フォスター家の現在 1088 01:21:04,484 --> 01:21:05,360 フォスター家の現在 1089 01:21:06,361 --> 01:21:07,487 リンダ・トンプソン 1090 01:21:09,114 --> 01:21:10,448 デイヴィッド・フォスター 1091 01:21:14,536 --> 01:21:19,124 最初のリアリティ番組は 「マリブのバカ息子」だ 1092 01:21:19,666 --> 01:21:21,001 ブロディとブランドンは 義理の息子 1093 01:21:21,001 --> 01:21:23,670 ブロディとブランドンは 義理の息子 ブランドン・ジェンナー ブロディ・ジェンナー 1094 01:21:23,670 --> 01:21:24,629 ブロディとブランドンは 義理の息子 1095 01:21:26,131 --> 01:21:26,715 午後2時58分 1096 01:21:26,715 --> 01:21:27,465 午後2時58分 義理の息子2人と― 1097 01:21:27,465 --> 01:21:28,800 義理の息子2人と― 1098 01:21:28,925 --> 01:21:32,178 〝デイヴィッド 〞 スペンサー・プラットが 我々を撮影し始めた 1099 01:21:32,178 --> 01:21:34,472 スペンサー・プラットが 我々を撮影し始めた 1100 01:21:34,598 --> 01:21:37,684 “リアリティ番組を 撮ってる”と言うから 1101 01:21:37,809 --> 01:21:40,604 “そんなのが テレビ局に売れたら―” 1102 01:21:40,729 --> 01:21:42,230 “タトゥーを入れる” 1103 01:21:42,314 --> 01:21:45,692 結局FOXが買い 入れるハメに 1104 01:21:45,817 --> 01:21:46,484 ブランドン! 1105 01:21:46,610 --> 01:21:47,861 終わらせろ 1106 01:21:47,986 --> 01:21:48,778 スペンサー! 1107 01:21:48,904 --> 01:21:50,447 あの2人か 1108 01:21:50,572 --> 01:21:51,615 ブロディ! 1109 01:21:51,740 --> 01:21:54,534 何をやってる? これは何だ? 1110 01:21:54,659 --> 01:21:57,287 もうやめろ やりすぎだぞ 1111 01:21:59,372 --> 01:22:01,458 家を撮られてたら こんなふうに思うはず 1112 01:22:01,458 --> 01:22:03,168 家を撮られてたら こんなふうに思うはず 22エーカー 4000万ドルの価値 1113 01:22:03,168 --> 01:22:04,044 家を撮られてたら こんなふうに思うはず 1114 01:22:04,169 --> 01:22:05,754 〝自分は何者? 〞 娘 エリン・フォスター 1115 01:22:05,754 --> 01:22:05,879 娘 エリン・フォスター 1116 01:22:05,879 --> 01:22:08,840 娘 エリン・フォスター 〝世間は自分を どう見る? 〞 1117 01:22:08,965 --> 01:22:12,177 「マリブのバカ息子」は バカげてた 1118 01:22:12,594 --> 01:22:18,099 だが私のキャリアは 才能と成功で築かれたもので 1119 01:22:18,224 --> 01:22:21,061 何にも損なわれないと 分かった 1120 01:22:21,811 --> 01:22:22,812 よこせ 1121 01:22:22,938 --> 01:22:25,190 私の勲章に触るな 1122 01:22:25,315 --> 01:22:28,276 あの番組のせいで 仕事が減った? 1123 01:22:29,986 --> 01:22:31,196 いいや 1124 01:22:31,321 --> 01:22:34,908 イカれた番組だったが 問題はない 1125 01:22:35,033 --> 01:22:38,495 カーダシアン家より うちが先だ 1126 01:22:38,620 --> 01:22:41,414 結局のところ 父には― 1127 01:22:41,539 --> 01:22:44,417 スターとしての顔がある 1128 01:22:44,542 --> 01:22:49,130 愉快でハンサムで 人前でも構えない 1129 01:22:49,255 --> 01:22:53,802 「ビバリーヒルズの リアル主婦」の新章では… 1130 01:22:53,927 --> 01:22:57,263 父に出演しないよう 頼んだけど 1131 01:22:57,389 --> 01:22:58,098 ヨランダのためだと 1132 01:22:58,098 --> 01:22:59,683 ヨランダのためだと 娘 ジョーダン・フォスター 1133 01:22:59,808 --> 01:23:03,478 「ビバリーヒルズの リアル主婦」は事情が違う 1134 01:23:03,603 --> 01:23:08,024 当時の妻ヨランダが出たがり 断れなかった 1135 01:23:08,566 --> 01:23:12,779 父も一緒に出演しなければ ならなかった 1136 01:23:12,904 --> 01:23:17,075 番組の小さな一部程度に 思っていたのね 1137 01:23:17,200 --> 01:23:22,080 「マリブのバカ息子」を 経験していたから― 1138 01:23:22,205 --> 01:23:24,791 影響は分かってたはずなのに 1139 01:23:25,250 --> 01:23:26,710 ハリウッドの最新情報です 1140 01:23:26,710 --> 01:23:27,627 ハリウッドの最新情報です 〝破局 〞 1141 01:23:27,627 --> 01:23:27,752 〝破局 〞 1142 01:23:27,752 --> 01:23:31,715 〝破局 〞 フォスター夫妻が 離婚を決めました 1143 01:23:31,840 --> 01:23:35,468 ヨランダは この3年 ライム病と闘い… 1144 01:23:35,593 --> 01:23:41,016 彼女のもとを去ったのは 病気が理由じゃないんだ 1145 01:23:41,141 --> 01:23:45,770 理由を言う気はない 病気は仕方ないことだ 1146 01:23:47,939 --> 01:23:49,691 まだ言われるよ 1147 01:23:50,900 --> 01:23:55,155 “「ビバリーヒルズの リアル主婦」の人だ”とね 1148 01:23:55,613 --> 01:23:57,657 こう言ってやりたい 1149 01:23:58,033 --> 01:24:02,328 “私は16回も グラミー賞を取ってるんだ” 1150 01:24:19,554 --> 01:24:21,431 おや 誰か来たね 1151 01:24:23,725 --> 01:24:25,643 これは保証できる 1152 01:24:25,852 --> 01:24:30,732 キャサリンと私は リアリティ番組には出ない 1153 01:24:30,857 --> 01:24:32,776 キャサリンと デイヴィッドが熱愛です 1154 01:24:32,776 --> 01:24:34,736 キャサリンと デイヴィッドが熱愛です 〝デイヴィッド・ フォスターと― 〞 1155 01:24:34,736 --> 01:24:34,861 〝デイヴィッド・ フォスターと― 〞 1156 01:24:34,861 --> 01:24:36,446 〝デイヴィッド・ フォスターと― 〞 2人は幸せに… 1157 01:24:36,571 --> 01:24:40,158 気に入らなければ はっきり言うわ 〝キャサリン・ マクフィーが熱愛 〞 1158 01:24:40,283 --> 01:24:42,702 でも2人が一緒で嬉しい 1159 01:24:42,827 --> 01:24:46,206 34歳差というのが 話題の中心ですが― 1160 01:24:46,331 --> 01:24:49,125 2人は将来に向かっています 1161 01:24:53,088 --> 01:24:53,588 〝遠く離れてても 結婚が待ちきれない 〞 1162 01:24:53,588 --> 01:24:56,800 〝遠く離れてても 結婚が待ちきれない 〞 キャサリンは 父に頼る必要がない 1163 01:24:56,800 --> 01:24:57,050 〝遠く離れてても 結婚が待ちきれない 〞 1164 01:24:57,050 --> 01:24:57,926 〝遠く離れてても 結婚が待ちきれない 〞 才能があるし 成功して自分で稼いでる 1165 01:24:57,926 --> 01:24:58,051 才能があるし 成功して自分で稼いでる 1166 01:24:58,051 --> 01:25:00,220 才能があるし 成功して自分で稼いでる 娘 エイミー・S・ フォスター 1167 01:25:00,220 --> 01:25:01,679 才能があるし 成功して自分で稼いでる 1168 01:25:01,805 --> 01:25:06,726 純粋に愛してるから 父と一緒にいるのよ 1169 01:25:07,727 --> 01:25:09,729 お似合いだと思う 1170 01:25:11,356 --> 01:25:14,692 妙に思えるとしたら― 1171 01:25:14,818 --> 01:25:19,447 私より2つ年下の女性が 父を支えてること 1172 01:25:19,739 --> 01:25:22,158 家族は怒ると思った 1173 01:25:22,283 --> 01:25:26,996 子供と同じ年代の女性と 何をやってるんだとね 1174 01:25:27,705 --> 01:25:31,334 問題ないわ 父には幸せになってほしい 1175 01:25:32,085 --> 01:25:37,590 私は2人と一緒に住んでる 寝室から笑い声が聞こえる 1176 01:25:38,883 --> 01:25:42,554 いい人生を 一緒に築くと決めた 1177 01:25:42,679 --> 01:25:43,221 指を鳴らすだけで 幸せが来るわけじゃない 1178 01:25:43,221 --> 01:25:46,933 指を鳴らすだけで 幸せが来るわけじゃない キャサリン・マクフィー 1179 01:25:47,058 --> 01:25:50,812 私の世代は 話して理解し合う 1180 01:25:50,937 --> 01:25:52,897 なぜ そうするのかね 1181 01:25:53,022 --> 01:25:57,443 うまくいかないことは 解決方法を探すの 1182 01:25:57,569 --> 01:25:58,736 彼には難しい 1183 01:26:00,321 --> 01:26:04,325 じっと座って 自分の気持ちを話すより 1184 01:26:04,617 --> 01:26:06,953 ピアノを弾いてるほうがいい 1185 01:26:08,163 --> 01:26:10,540 大事なのは共感よ 1186 01:26:11,791 --> 01:26:15,211 彼は長い話し合いを好まない 1187 01:26:16,880 --> 01:26:20,508 自分を深く 掘り下げたくないんだ 1188 01:26:21,426 --> 01:26:25,221 だからセラピーに 行ったことはない 1189 01:26:25,346 --> 01:26:28,975 “デイヴィッドの標語”と 私は呼んでる 1190 01:26:29,100 --> 01:26:32,770 “自分を知るのが怖いから セラピーは嫌だ” 1191 01:26:33,062 --> 01:26:37,192 とにかく 標語のように言ってる 1192 01:26:37,317 --> 01:26:38,526 自分の感情を― 1193 01:26:39,652 --> 01:26:43,489 時間をかけて 考えるのがつらいのよ 1194 01:26:44,115 --> 01:26:45,533 とにかく嫌がる 1195 01:26:46,868 --> 01:26:52,123 彼には感情がないと 思うことが何度かあった 1196 01:26:52,248 --> 01:26:55,418 感情を隠すのが得意なの 1197 01:26:56,502 --> 01:26:59,547 彼は常に 万事順調でありたい 1198 01:26:59,672 --> 01:27:00,757 そうでない時は― 1199 01:27:04,219 --> 01:27:05,220 逃げる 1200 01:27:06,596 --> 01:27:09,390 私は逃げ続けてきた 1201 01:27:09,515 --> 01:27:10,850 逃げ疲れた? 1202 01:27:10,975 --> 01:27:13,144 いや そうじゃない 1203 01:27:14,646 --> 01:27:16,773 だが私は今 幸せだ 1204 01:27:16,940 --> 01:27:22,070 キャサリンは問題が起きた時 私を立ち止まらせ― 1205 01:27:22,278 --> 01:27:28,117 問題を掘り下げて 解決に向け一緒に考えさせる 1206 01:27:29,869 --> 01:27:33,915 向き合わなきゃ うまくいかないと言った 1207 01:27:35,541 --> 01:27:39,921 少なくとも私の気持ちを 理解してくれと 1208 01:27:40,421 --> 01:27:43,841 “嫌なら別れろ”と 言った彼に― 1209 01:27:46,344 --> 01:27:50,556 “違うでしょ 私を試そうとしないで”と 1210 01:27:52,433 --> 01:27:56,020 ろくでなしだと思うだろう 1211 01:27:56,312 --> 01:27:57,689 正解だ 1212 01:28:00,108 --> 01:28:04,279 確かに ろくでなしだが 冷血じゃない 1213 01:28:04,946 --> 01:28:07,573 彼の友達や家族は― 1214 01:28:07,699 --> 01:28:12,328 デイヴィッドを 気前がいいと思ってる 1215 01:28:12,453 --> 01:28:16,666 彼らは裕福で すばらしい人たちだけど 1216 01:28:16,791 --> 01:28:18,960 本当の彼を知らない 1217 01:28:19,794 --> 01:28:21,337 彼にそう言うの 1218 01:28:22,922 --> 01:28:25,675 私たちはオープンでいたい 1219 01:28:26,217 --> 01:28:28,553 望むものを求めていくわ 1220 01:28:47,238 --> 01:28:49,699 彼女とは あのピアノで― 1221 01:28:49,824 --> 01:28:53,286 最高の時間を何度も 過ごしてる 1222 01:28:53,411 --> 01:28:56,331 私が弾く後ろで彼女が歌う 1223 01:29:03,921 --> 01:29:08,593 彼女には数えきれないほど すばらしい面がある 1224 01:29:08,718 --> 01:29:13,931 美しく聡明でしっかりしてて 本当に魅力的だ 1225 01:29:18,770 --> 01:29:21,230 歳は離れてても― 1226 01:29:21,647 --> 01:29:26,736 幸せになりたかったし 本当の彼を知りたかった 1227 01:29:30,782 --> 01:29:34,243 型破りだけど 人生で最高に幸せ 1228 01:29:35,203 --> 01:29:38,581 つまずいても 逃げなければ― 1229 01:29:39,248 --> 01:29:42,919 より深い絆を 作ることができる 1230 01:29:44,045 --> 01:29:47,882 結婚式以降 間違った判断はしてない 1231 01:29:48,174 --> 01:29:49,967 本当の彼を知った 1232 01:29:50,843 --> 01:29:53,638 今は彼を分析してるところ 1233 01:29:54,055 --> 01:29:57,183 これからも続けていくわ 1234 01:29:59,143 --> 01:30:03,481 変わった夫婦だが 私たちは愛し合ってる 1235 01:30:13,032 --> 01:30:17,411 ラナイへ行く予定だが マウイかホノルルになるかも 1236 01:30:17,537 --> 01:30:19,956 彼は常に次に進んでる 1237 01:30:20,081 --> 01:30:24,127 インタビューやツアー 打ち合わせ 1238 01:30:24,377 --> 01:30:26,629 アジアでの仕事も 1239 01:30:27,130 --> 01:30:29,382 東南アジアで大人気だ 1240 01:30:29,507 --> 01:30:31,342 デイヴィッド・ フォスターです 1241 01:30:31,467 --> 01:30:33,427 同乗できて嬉しい 1242 01:30:34,887 --> 01:30:38,182 名前が出ただけで 盛り上がる マネージャー マーク・ジョンストン 1243 01:30:39,058 --> 01:30:40,476 これだよ 1244 01:30:42,562 --> 01:30:45,439 4日にシンガポール入りです 1245 01:30:45,565 --> 01:30:46,232 いつの? 1246 01:30:46,357 --> 01:30:47,233 12月です 1247 01:30:47,358 --> 01:30:48,025 終わりは? 1248 01:30:48,151 --> 01:30:50,194 15日に戻ってきます 1249 01:30:51,112 --> 01:30:54,615 1980年代後半に アジアへ行き始めた 1250 01:30:57,326 --> 01:30:59,370 行かない手はない 1251 01:31:00,288 --> 01:31:01,581 彼が位置についた 1252 01:31:01,706 --> 01:31:04,959 デイヴィッド・ フォスターです 1253 01:31:06,544 --> 01:31:10,047 こんばんは マンダレイベイへお帰り 1254 01:31:10,173 --> 01:31:12,383 引退したと断言した 1255 01:31:12,508 --> 01:31:17,054 でも数カ月後には “仕事しなきゃ”と言うわ 1256 01:31:19,682 --> 01:31:23,269 仕事がなくなる前に 引退したかった 1257 01:31:23,978 --> 01:31:26,230 自分の居場所は知ってる 1258 01:31:27,273 --> 01:31:28,649 ここを見てくれ 1259 01:31:29,442 --> 01:31:32,778 45年間の大半は こんな部屋にいた 1260 01:31:32,904 --> 01:31:33,988 潜水艦だ 1261 01:31:34,113 --> 01:31:37,992 窓も光もなく ビタミンDも不足する 1262 01:31:38,201 --> 01:31:42,205 潜水艦だよ もうここで過ごしたくない 1263 01:31:42,455 --> 01:31:45,958 私がいるべき場所に― 1264 01:31:46,209 --> 01:31:48,252 レディー・ガガはいない 1265 01:31:48,377 --> 01:31:49,170 まさか 1266 01:31:49,295 --> 01:31:51,589 「アリー/スター誕生」の 曲は― 1267 01:31:51,714 --> 01:31:54,926 あなたが手掛けてもよかった 1268 01:31:55,051 --> 01:31:56,636 そうかもしれない 1269 01:31:56,761 --> 01:32:00,806 あの曲を聴いていれば 私がやっていたね 1270 01:32:01,807 --> 01:32:05,186 スタジオで もうやることはない 1271 01:32:05,937 --> 01:32:09,357 自分自身にウンザリもしてる 1272 01:32:10,816 --> 01:32:14,654 私が ここで できることにね 1273 01:32:15,029 --> 01:32:16,405 ここは嫌いだ 1274 01:32:16,948 --> 01:32:18,407 外に出たい 1275 01:32:19,867 --> 01:32:22,411 ライブは最高だ 1276 01:32:22,536 --> 01:32:27,875 アーティストには 外に出て 作品を楽しむ喜びがある 1277 01:32:28,000 --> 01:32:31,963 そんなワクワクを 経験してこなかった 1278 01:32:32,755 --> 01:32:36,175 だからライブでは 観客の顔を見る 1279 01:32:36,300 --> 01:32:40,054 私の作った曲を 聴いてる顔をね 1280 01:32:41,806 --> 01:32:43,849 最高の自分でいたい 1281 01:32:44,100 --> 01:32:48,271 昔 クインシーに アルバムを渡して言った 1282 01:32:48,396 --> 01:32:53,985 “5曲目は調子が外れてる 2曲目は曲がよくない” 1283 01:32:54,110 --> 01:32:57,196 “7曲目は飛ばして 4曲目は最高だ” 1284 01:32:57,321 --> 01:32:58,531 すると彼は… 1285 01:33:00,408 --> 01:33:04,036 “プロデューサーに 君の名前がある” 1286 01:33:04,161 --> 01:33:05,830 “君の作品だ” 1287 01:33:06,289 --> 01:33:09,458 “名前を載せておいて 言い訳を?” 1288 01:33:09,583 --> 01:33:14,839 以来ずっと妥協せずに 努力を積み重ねた 1289 01:33:14,964 --> 01:33:17,216 “良い”では足りないからだ 1290 01:33:18,009 --> 01:33:19,969 愛 信頼 尊敬 1291 01:33:20,094 --> 01:33:23,848 音楽は作った人間 そのものが表れる 1292 01:33:23,973 --> 01:33:24,974 それが本質だ 1293 01:33:27,101 --> 01:33:31,564 いい音楽家である前に いい人間でいないと 1294 01:33:33,649 --> 01:33:36,027 成功 ヒット 1295 01:33:38,279 --> 01:33:41,365 名声 お金 力 1296 01:33:42,450 --> 01:33:45,202 それらが彼の原動力に思えた 1297 01:33:45,328 --> 01:33:48,706 だが本当の彼は まったく違う 1298 01:33:50,666 --> 01:33:52,877 エゴの塊だと思っていた 1299 01:33:53,586 --> 01:33:54,545 だが彼に助けられた人は とんでもなく多い 1300 01:33:54,545 --> 01:33:58,507 だが彼に助けられた人は とんでもなく多い カナダ・ウォーク・ オブ・フェイム CEO ジェフリー・ラティマー 1301 01:33:58,632 --> 01:34:02,678 30年前に 母から電話をもらった 1302 01:34:03,929 --> 01:34:07,600 UCLAにいる少女を 見舞ってほしいと 1303 01:34:07,808 --> 01:34:10,394 5歳の子が 機械につながれ― 1304 01:34:10,770 --> 01:34:12,772 肝臓移植を待っていた 1305 01:34:13,147 --> 01:34:16,400 私は欲しいものを尋ねた 1306 01:34:16,525 --> 01:34:21,989 スターに会いたいなどと 答えるかと思ったら― 1307 01:34:22,323 --> 01:34:24,492 自分の姉に会いたいと 1308 01:34:25,117 --> 01:34:27,912 私は姉を飛行機に乗せた 1309 01:34:28,621 --> 01:34:34,460 姉妹の目が合った時 頭にはっきりと刻まれたんだ 1310 01:34:34,668 --> 01:34:38,589 これが私のやりたいことだと 1311 01:34:39,757 --> 01:34:42,802 臓器移植を待つ子の 家族を支え― 1312 01:34:42,927 --> 01:34:44,512 金銭の面倒を見る 1313 01:34:44,637 --> 01:34:49,308 家族の暗い日々における 1つの光となろうと 1314 01:34:51,435 --> 01:34:54,355 たとえ順調な家族でも― 1315 01:34:54,480 --> 01:34:58,025 家庭と病院 両方の費用は負担だ 1316 01:34:58,150 --> 01:35:01,862 数カ月か数年の場合もあるが 全額 払う 1317 01:35:01,987 --> 01:35:03,697 やりがいがあるよ 1318 01:35:04,615 --> 01:35:07,910 今夜は受賞者に敬意を表し 1319 01:35:08,411 --> 01:35:11,288 そして祝いましょう 1320 01:35:11,414 --> 01:35:15,209 今夜 財団が 表彰する受賞者です 1321 01:35:16,001 --> 01:35:18,295 今夜は… 1322 01:35:18,421 --> 01:35:23,300 1020万ドルが集まりました 1323 01:35:23,884 --> 01:35:26,762 彼の思いやりの心です 1324 01:35:27,096 --> 01:35:31,725 闘ってる子供の家族を 支えていくことの― 1325 01:35:31,851 --> 01:35:33,727 効果を深く感じます デイヴィッド・ フォスター財団 CEO マイケル・レイヴンヒル 1326 01:35:34,520 --> 01:35:37,648 チャリティーの電話が 彼に入る 1327 01:35:38,107 --> 01:35:43,612 自分のだけでなく 誰のチャリティーでも断らず 1328 01:35:43,737 --> 01:35:47,491 セレブの友人も ためらわず巻き込む 1329 01:35:51,203 --> 01:35:53,831 誰のチャリティーでも 参加する 1330 01:36:00,004 --> 01:36:04,842 物件選びを間違ってると 友人に言われた 1331 01:36:04,967 --> 01:36:08,971 実は私は エレベーターに乗れないんだ 1332 01:36:10,681 --> 01:36:13,058 閉じ込められる気分だ 1333 01:36:15,811 --> 01:36:18,689 冗談だと思う人もいる 1334 01:36:18,939 --> 01:36:20,441 この階へ呼ぶには? 1335 01:36:20,566 --> 01:36:24,528 共感してくれる人も 結局は乗るんだ 1336 01:36:24,695 --> 01:36:25,905 参ったな 1337 01:36:26,030 --> 01:36:27,615 不自由なのは確かだ 1338 01:36:28,407 --> 01:36:31,827 克服したいと思ってるが― 1339 01:36:32,578 --> 01:36:34,288 できてない 1340 01:36:34,705 --> 01:36:37,208 今後もきっと このままだ 1341 01:36:39,543 --> 01:36:40,628 やれやれ 1342 01:36:50,721 --> 01:36:52,389 計算してみた 1343 01:36:53,224 --> 01:36:54,683 何段 上ったか 1344 01:36:54,808 --> 01:36:56,477 無理だ 1345 01:36:56,602 --> 01:37:00,481 今まで300万段以上 階段を上ってきた 1346 01:37:03,275 --> 01:37:05,611 10階だ 楽なもんさ 1347 01:37:11,659 --> 01:37:15,329 最近は 健康上の不安を抱えてる 1348 01:37:16,205 --> 01:37:18,832 そんなバカなと思った 1349 01:37:21,293 --> 01:37:23,796 肺に腫瘍(しゅよう)があったんだ 1350 01:37:23,921 --> 01:37:27,758 良性だったが 3回 手術をした 1351 01:37:31,136 --> 01:37:35,266 大動脈二尖弁(にせんべん)も治療が必要で 1352 01:37:35,391 --> 01:37:37,601 5時間の大手術をした 1353 01:37:40,271 --> 01:37:42,481 誰でも死が怖いだろ? 1354 01:37:42,606 --> 01:37:46,360 避けられない唯一のものだ 1355 01:37:46,569 --> 01:37:48,904 覚悟するのも難しい 1356 01:37:51,699 --> 01:37:55,703 まだ終わりたくない そういうことだ 1357 01:37:57,037 --> 01:38:00,374 父は植物状態でも 維持装置を… 1358 01:38:00,499 --> 01:38:03,294 外さないと約束させられた 1359 01:38:03,419 --> 01:38:04,878 冷凍してほしいと 1360 01:38:05,004 --> 01:38:07,131 そして生き返る気よ 1361 01:38:07,256 --> 01:38:09,383 生きることが好きなの 1362 01:38:14,346 --> 01:38:15,306 やあ 1363 01:38:16,098 --> 01:38:17,141 ハイ 1364 01:38:17,433 --> 01:38:19,393 リアリティ番組にようこそ 1365 01:38:19,518 --> 01:38:22,646 私たちのビデオ通話のこと 話した? 1366 01:38:22,938 --> 01:38:26,150 話してないけど使ってるね 1367 01:38:26,275 --> 01:38:27,484 使いこなすわ 1368 01:38:27,610 --> 01:38:29,445 ホテルから かけるよ 1369 01:38:29,570 --> 01:38:30,070 分かった 1370 01:38:30,195 --> 01:38:30,696 じゃあ 1371 01:38:30,821 --> 01:38:32,114 愛してる 1372 01:38:34,450 --> 01:38:38,412 スタジオで ぽっくり逝ったら皮肉すぎる 1373 01:38:38,829 --> 01:38:41,290 死ぬ日は休日がいい 1374 01:38:41,415 --> 01:38:45,044 どこかでボートに乗って 日を浴びて― 1375 01:38:46,211 --> 01:38:51,717 傍らには おいしいワイン そして永遠の眠りにつく 1376 01:38:53,260 --> 01:38:59,141 長生きの方法について 彼ほど深く考えてる人に― 1377 01:39:00,142 --> 01:39:02,227 会ったことがなかった 1378 01:39:02,394 --> 01:39:03,479 〝デイヴィッド・ フォスター 〞 1379 01:39:03,479 --> 01:39:05,522 〝デイヴィッド・ フォスター 〞 彼は誰よりも この地球上に 残っていたいのよ 1380 01:39:05,522 --> 01:39:08,776 彼は誰よりも この地球上に 残っていたいのよ 1381 01:39:10,861 --> 01:39:14,406 父は まだ 休んでいられないわ 1382 01:39:14,531 --> 01:39:16,116 仕事に関わらずにいられない 1383 01:39:16,116 --> 01:39:17,910 仕事に関わらずにいられない 〝デイヴィッド 8歳 〞 1384 01:39:17,910 --> 01:39:18,035 〝デイヴィッド 8歳 〞 1385 01:39:18,035 --> 01:39:18,452 〝デイヴィッド 8歳 〞 常に完璧なものを 探し続けてるの 1386 01:39:18,452 --> 01:39:22,122 常に完璧なものを 探し続けてるの 1387 01:39:22,956 --> 01:39:28,462 自分がもう動く必要がないと 思わせるものよ 1388 01:39:29,505 --> 01:39:34,927 人々に影響を与える 本当のセンスを持ってる 1389 01:39:35,052 --> 01:39:39,890 目立つことを恥じず 人生を精一杯 生きてる 1390 01:39:40,641 --> 01:39:45,396 彼のレガシーは これからもずっと残っていく 1391 01:39:45,979 --> 01:39:48,649 彼は断ることを知らない 1392 01:39:49,191 --> 01:39:53,195 いいことよ 私たちにとってはね 1393 01:39:53,737 --> 01:39:57,241 彼は栄誉を 受けるにふさわしいわ 1394 01:39:57,366 --> 01:40:02,121 一緒に仕事をするのは 特権を得た気分よ 1395 01:40:02,454 --> 01:40:05,582 偉大な曲の数々は生き続ける 1396 01:40:06,166 --> 01:40:09,461 世界一の歌手だと 言ってくれた 1397 01:40:10,045 --> 01:40:13,090 僕も彼に同じ言葉を返すよ 1398 01:40:13,215 --> 01:40:15,467 世界一のプロデューサーだ 1399 01:40:16,552 --> 01:40:22,516 彼と共に成功した人の数は レガシーと言うのに十分だ 1400 01:40:22,641 --> 01:40:28,439 僕も彼とアーティストたちが 収めた途方もない成功の― 1401 01:40:28,856 --> 01:40:31,316 小さな一部になれた 1402 01:40:35,028 --> 01:40:40,325 彼は複雑で独特で そして すばらしい人間だ 1403 01:40:40,451 --> 01:40:44,371 僕が知らない部分も たくさんあるし 1404 01:40:44,747 --> 01:40:49,084 世界に知ってほしい部分も 多くあるんだ 1405 01:40:49,960 --> 01:40:54,214 彼は史上最高の プロデューサーの1人だ 1406 01:40:54,339 --> 01:40:55,716 間違いない 1407 01:40:56,592 --> 01:40:58,510 デイヴィッドは47回も― 1408 01:40:58,886 --> 01:41:01,930 グラミー賞に ノミネートされた 1409 01:41:03,557 --> 01:41:10,063 大成功を収めた人の 扱いには注意が必要だ 1410 01:41:10,856 --> 01:41:13,817 型に はめないこと 1411 01:41:13,942 --> 01:41:17,738 彼の偉業を 見くびらないことだ 1412 01:41:19,198 --> 01:41:21,533 私たちは変わり者なの 1413 01:41:21,658 --> 01:41:25,454 でも彼が変わり者でも 我慢してる 1414 01:41:25,579 --> 01:41:28,749 才能があることを 思い出すからよ 1415 01:41:30,250 --> 01:41:33,545 私に彼に言えるのは これだけだ 1416 01:41:34,087 --> 01:41:37,925 “人生は一度きりだ 諦めず続けろ” 1417 01:41:38,133 --> 01:41:42,054 もがいて学んで また学んで成長する 1418 01:41:43,305 --> 01:41:48,602 モーツァルトの作品を 完璧ではないと言うなら― 1419 01:41:48,727 --> 01:41:51,021 我々に完璧が目指せるか? 1420 01:41:51,271 --> 01:41:55,400 私は成功する必要性に 動かされてる 1421 01:41:56,151 --> 01:42:01,198 ブロードウェーでヒット作を 生むまで進むつもりだ 1422 01:42:01,323 --> 01:42:05,077 挑戦しない限り 結果は分からない 1423 01:42:14,795 --> 01:42:20,759 デイヴィッドは現在 3本の ミュージカルに携わっている 1424 01:42:25,556 --> 01:42:29,643 人生を掘り下げることは 好きじゃない 1425 01:42:29,768 --> 01:42:31,395 これで終わりだ 1426 01:46:45,899 --> 01:46:48,902 日本語字幕 越智 緑里