1 00:00:12,600 --> 00:00:16,680 ‎ンドンゴ王国に再び ‎歴史の転換点が訪れます 2 00:00:23,840 --> 00:00:25,800 ‎ンジンガの兄は世を去り⸺ 3 00:00:29,600 --> 00:00:35,000 ‎インバンガラのカーサとの ‎結婚は無効になりました 4 00:00:35,000 --> 00:00:37,200 ‎ンジンガ! 5 00:00:38,040 --> 00:00:42,880 ‎未来の王の命を ‎結婚式当日に奪った結果です 6 00:00:45,400 --> 00:00:50,200 ‎計画を完遂するため ‎実行したことでした 7 00:00:51,840 --> 00:00:56,640 ‎今度こそポルトガル人を ‎ンドンゴから追い出すのです 8 00:00:58,240 --> 00:01:00,640 ‎負債はなくなった 9 00:01:01,400 --> 00:01:03,720 ‎いよいよ私が女王よ 10 00:01:12,080 --> 00:01:15,440 ‎ンジンガ女王に歓声を 11 00:01:16,120 --> 00:01:19,760 ‎ンジンガ‎ ‎ンジンガ 12 00:01:30,200 --> 00:01:32,200 ‎ンジンガ‎ ‎ンジンガ 13 00:01:34,280 --> 00:01:36,520 ‎アフリカン・クイーンズ 14 00:01:43,480 --> 00:01:48,200 ‎ンジンガ 15 00:01:51,760 --> 00:01:55,040 ‎1625年 16 00:01:58,240 --> 00:02:01,560 ‎キンドンガ諸島 17 00:02:10,560 --> 00:02:13,040 ‎今日は市場の様子が違う 18 00:02:13,720 --> 00:02:15,720 ‎いつもの商人じゃない 19 00:02:16,640 --> 00:02:18,960 {\an8}42歳になった彼女は 20 00:02:18,960 --> 00:02:22,680 {\an8}国の統治者である 女王になりました ケリー・カーター・ ジャクソン博士 21 00:02:22,680 --> 00:02:25,600 {\an8}ンドンゴ王国の運命は 彼女に委ねられたのです セシール・フロモン教授 22 00:02:25,600 --> 00:02:27,960 {\an8}ンドンゴ王国の運命は 彼女に委ねられたのです 23 00:02:28,240 --> 00:02:30,600 {\an8}ンドンゴ王国 カバサ 防衛拠点である 安全なキンドンガ諸島で 24 00:02:30,600 --> 00:02:34,480 {\an8}防衛拠点である 安全なキンドンガ諸島で キンドンガ諸島 25 00:02:34,480 --> 00:02:37,640 {\an8}ンジンガは妹を側近にし 国を統治していました ルーク・ペペラ 人類学者 26 00:02:37,640 --> 00:02:39,080 {\an8}ンジンガは妹を側近にし 国を統治していました 27 00:02:39,080 --> 00:02:41,800 ‎姉さんに応じた人たちよ 28 00:02:43,200 --> 00:02:46,560 ‎支持してくれた村の人が⸺ 29 00:02:46,560 --> 00:02:49,880 ‎屈強な人たちを ‎差し出してくれた 30 00:02:50,520 --> 00:02:55,720 ‎“私を女王にして”と ‎ンジンガは人々に訴え 31 00:02:55,720 --> 00:02:57,720 ‎軍の増強を図りました 32 00:02:57,720 --> 00:03:01,600 {\an8}彼女の屈しない 統治者のイメージが メアリー・ヒックス 助教授 33 00:03:01,600 --> 00:03:02,000 {\an8}メアリー・ヒックス 助教授 歓迎されました 34 00:03:02,000 --> 00:03:03,080 {\an8}歓迎されました 35 00:03:03,080 --> 00:03:07,440 ‎とりわけポルトガルの ‎奴隷制や暴力に 36 00:03:07,440 --> 00:03:10,200 ‎閉口していた人たちにです 37 00:03:10,200 --> 00:03:12,480 {\an8}どんな部族の人でも ディアンビ・ カバトゥスイラ女王 38 00:03:12,480 --> 00:03:14,560 {\an8}ディアンビ・ カバトゥスイラ女王 安らげる場を 彼女は作ったのです 39 00:03:14,560 --> 00:03:16,040 {\an8}安らげる場を 彼女は作ったのです 40 00:03:23,640 --> 00:03:24,760 ‎あの子たちは? 41 00:03:26,440 --> 00:03:28,280 ‎今朝 やって来たの 42 00:03:28,960 --> 00:03:29,840 ‎親は? 43 00:03:31,400 --> 00:03:33,920 ‎家族が虐殺されたのよ 44 00:03:36,560 --> 00:03:41,880 ‎ポルトガル人が村を襲い ‎生き残った人々をルアンダに 45 00:03:43,240 --> 00:03:45,640 ‎彼らは3日間 隠れてたって 46 00:04:03,120 --> 00:04:04,320 ‎もう安心よ 47 00:04:13,640 --> 00:04:17,560 ‎ソウザ総督は ‎なぶり殺しても足りない 48 00:04:17,560 --> 00:04:21,560 ‎まだ戦士の数が足りない ‎強敵よ 49 00:04:21,560 --> 00:04:24,560 ‎どんな男だか承知してる 50 00:04:24,560 --> 00:04:27,040 ‎彼にどんな手下がいるか... 51 00:04:27,040 --> 00:04:28,280 ‎人間でしょ? 52 00:04:28,280 --> 00:04:29,480 ‎神じゃない 53 00:04:30,440 --> 00:04:33,520 ‎数で負けても ‎痛手を与えられる 54 00:04:33,520 --> 00:04:34,600 ‎どうやって? 55 00:04:35,080 --> 00:04:38,280 ‎ここにいるのは農民や漁師よ 56 00:04:39,800 --> 00:04:42,280 ‎降伏したいならどうぞ 57 00:04:42,280 --> 00:04:44,200 ‎むちゃ言わないで 58 00:04:44,200 --> 00:04:46,000 ‎むちゃじゃない 59 00:04:46,640 --> 00:04:49,280 ‎虐げられた人に見える? 60 00:04:49,280 --> 00:04:54,200 ‎私に言わせれば ‎自分の土地を守れる兵士よ 61 00:04:55,920 --> 00:05:00,440 ‎家族のために戦う兵士を ‎見くびらないで 62 00:05:01,720 --> 00:05:04,200 ‎失う物がない兵は最強よ 63 00:05:07,080 --> 00:05:08,640 ‎気にしたらダメ 64 00:05:10,160 --> 00:05:12,600 ‎統治者として話したの 65 00:05:13,240 --> 00:05:18,080 ‎姉の言葉じゃなく ‎国を背負う統治者の言葉よ 66 00:05:20,560 --> 00:05:21,560 ‎分かってる 67 00:05:30,120 --> 00:05:34,960 ‎彼女は自国民を連行していく ‎ポルトガルの奴隷制に 68 00:05:34,960 --> 00:05:37,320 ‎反発を感じていました 69 00:05:37,320 --> 00:05:41,720 ‎だからあらゆる手段で ‎対抗したのです 70 00:05:46,360 --> 00:05:49,720 ‎国民が一丸となって ‎戦わないと 71 00:05:49,720 --> 00:05:52,920 ‎かなわないと ‎彼女は悟りました 72 00:05:54,720 --> 00:05:59,080 ‎ポルトガルへの反乱軍に ‎加わるよう 73 00:05:59,080 --> 00:06:03,160 ‎彼女は使者を通じて ‎国民に訴えました 74 00:06:06,360 --> 00:06:10,080 ‎ポルトガル人の ‎大農園にいた奴隷も⸺ 75 00:06:11,680 --> 00:06:16,760 ‎ポルトガル軍にいた奴隷兵も ‎脱走し 集結しました 76 00:06:19,320 --> 00:06:24,680 ‎ンジンガは道を封鎖し ‎奴隷市場を妨害するなど 77 00:06:24,680 --> 00:06:29,480 ‎巧みな戦術で ‎敵軍に立ち向かいました 78 00:06:29,480 --> 00:06:30,680 {\an8}カバサ 79 00:06:30,680 --> 00:06:33,080 ‎ポルトガルは道を封鎖され 80 00:06:33,080 --> 00:06:37,080 ‎奴隷をルアンダへ ‎連行できなくなりました 81 00:06:37,080 --> 00:06:40,400 ‎奴隷を沿岸の大農園に ‎送ったり 82 00:06:40,400 --> 00:06:45,520 ‎大西洋を渡らせたり ‎奴隷兵にしたりした町です 83 00:06:46,520 --> 00:06:49,600 ‎ルアンダ港 84 00:06:58,320 --> 00:07:01,440 ‎ルアンダにいた ‎新総督ソウザは 85 00:07:01,440 --> 00:07:04,480 ‎膨大な利益の損失に ‎憤りました 86 00:07:05,200 --> 00:07:10,280 ‎ポルトガル軍が ‎痛めつけられただけでなく 87 00:07:10,280 --> 00:07:15,880 ‎ンジンガの作戦により ‎奴隷貿易まで減少したのです 88 00:07:28,800 --> 00:07:33,880 ‎ポルトガルはンジンガを ‎無視できなくなります 89 00:07:36,360 --> 00:07:38,280 ‎怒ってるみたい 90 00:07:38,760 --> 00:07:39,720 ‎よかった 91 00:07:40,640 --> 00:07:43,120 ‎こちらが主導権を握れる 92 00:07:47,600 --> 00:07:50,920 ‎ポルトガルは ‎軍事的に優勢でしたが 93 00:07:50,920 --> 00:07:55,400 ‎交渉して解決したいと ‎考えていました 94 00:07:55,400 --> 00:08:00,640 ‎武力は自国をも消耗させると ‎知っていたからです 95 00:08:13,040 --> 00:08:18,080 ‎ソウザ総督の ‎高名なる全権公使ですね 96 00:08:18,600 --> 00:08:20,120 ‎歓迎いたします 97 00:08:20,120 --> 00:08:21,840 ‎伝言があります 98 00:08:22,800 --> 00:08:26,200 ‎いえ 総督から ‎女王への命令です 99 00:08:27,320 --> 00:08:30,400 ‎直ちに総督の財産を ‎返しなさい 100 00:08:30,400 --> 00:08:32,400 ‎財産?‎ ‎何のこと? 101 00:08:32,960 --> 00:08:35,480 ‎ポルトガルの奴隷です 102 00:08:35,480 --> 00:08:39,800 ‎何のことかご存じのはずだ ‎あなたと... 103 00:08:48,120 --> 00:08:49,160 ‎続けて 104 00:08:51,760 --> 00:08:54,680 ‎あなたと ‎あなたの兵士たちが⸺ 105 00:08:56,520 --> 00:09:00,000 ‎各地にある ‎奴隷市場を妨害した 106 00:09:00,520 --> 00:09:04,240 ‎あなたは人の財産を ‎奪ったのです 107 00:09:05,240 --> 00:09:07,440 ‎奴隷は総督の物です 108 00:09:08,360 --> 00:09:13,600 ‎“あなたの財産は喜んで ‎お返しする”と伝えて 109 00:09:14,520 --> 00:09:15,800 ‎その奴隷を 110 00:09:17,440 --> 00:09:21,280 ‎よかった ‎すぐに戻って伝えましょう 111 00:09:21,280 --> 00:09:22,960 ‎ただ問題は⸺ 112 00:09:24,520 --> 00:09:26,040 ‎持ってないことよ 113 00:09:27,160 --> 00:09:28,040 ‎何だって? 114 00:09:28,600 --> 00:09:30,960 ‎奴隷を持ってないの 115 00:09:32,080 --> 00:09:35,400 ‎何を言っているのか ‎分からない 116 00:09:35,400 --> 00:09:38,640 ‎奴隷を持ったことは ‎一度もない 117 00:09:39,960 --> 00:09:40,840 ‎周りを見て 118 00:09:42,320 --> 00:09:45,200 ‎奴隷がいるかしら? 119 00:09:47,120 --> 00:09:50,120 ‎もし いたら ‎教えてちょうだい 120 00:09:51,520 --> 00:09:54,440 ‎総督に喜んでお返しするわ 121 00:09:58,880 --> 00:09:59,480 ‎答えて 122 00:10:05,920 --> 00:10:10,520 ‎どこに奴隷がいると ‎言うのかしら 123 00:10:14,840 --> 00:10:19,360 ‎“奴隷は いなかった”と ‎総督にお伝えして 124 00:10:20,160 --> 00:10:22,720 ‎私の王国に奴隷は いない 125 00:10:26,720 --> 00:10:29,640 ‎お客様を道までお見送りして 126 00:10:32,240 --> 00:10:33,360 ‎日没が近い 127 00:10:35,240 --> 00:10:36,880 ‎迷ったら大変だわ 128 00:10:38,600 --> 00:10:42,200 ‎他人の‎財産‎に ‎なるかもしれない 129 00:10:42,920 --> 00:10:43,840 ‎違う? 130 00:10:48,920 --> 00:10:52,640 ‎総督が落胆なさると ‎ご存じのはずだ 131 00:11:00,040 --> 00:11:01,440 ‎それでいい 132 00:11:07,880 --> 00:11:10,480 ‎ンドンゴが優位に立ったのは 133 00:11:10,480 --> 00:11:13,560 ‎何十年ぶりかのことでした 134 00:11:13,560 --> 00:11:17,040 ‎ポルトガルに ‎一目置かせたのです 135 00:11:22,040 --> 00:11:25,240 ‎ルアンダ港 136 00:11:29,560 --> 00:11:34,760 ‎国全体が被る不利益に ‎ポルトガル人は震えました 137 00:11:36,440 --> 00:11:41,960 ‎ンドンゴだけでなく ‎ブラジルにも影響が及びます 138 00:11:41,960 --> 00:11:45,520 ‎ブラジルは ‎資源豊かな植民地でした 139 00:11:45,520 --> 00:11:49,640 ‎17世紀に高額で売れた ‎“白金”こと砂糖を 140 00:11:49,640 --> 00:11:54,640 ‎確保するためには ‎奴隷の労力が不可欠でした 141 00:11:56,520 --> 00:12:00,680 ‎奴隷商人には ‎大きな痛手となりました 142 00:12:00,680 --> 00:12:06,080 ‎彼女は奴隷だけでなく ‎エリート階級のソーバも 143 00:12:06,080 --> 00:12:07,640 ‎味方にしたのです 144 00:12:08,400 --> 00:12:12,040 ‎ポルトガルは ‎政治的暴力を行使し 145 00:12:12,040 --> 00:12:15,440 ‎反逆を阻止しようとしました 146 00:12:16,160 --> 00:12:20,640 ‎ポルトガルは奴隷運搬を ‎ソーバに頼っていました 147 00:12:20,640 --> 00:12:25,000 ‎しかし彼らの支配に ‎ンジンガが抵抗したため 148 00:12:25,000 --> 00:12:28,840 ‎ソーバはポルトガルへの ‎協力を拒み始めました 149 00:12:34,040 --> 00:12:36,040 ‎奴隷はありません 150 00:12:36,640 --> 00:12:40,880 ‎ソーバはンジンガの元に ‎群がっています 151 00:12:41,880 --> 00:12:44,920 ‎この調子では ‎奴隷がいなくなる 152 00:12:44,920 --> 00:12:46,720 ‎本来ならば⸺ 153 00:12:47,800 --> 00:12:53,600 ‎奴隷船でサルバドールに ‎向かってるはずの女だぞ 154 00:12:53,600 --> 00:12:57,120 ‎他の惨めな仲間と一緒にな 155 00:12:57,120 --> 00:13:00,280 ‎泥棒娼婦が ‎調子に乗りやがって 156 00:13:00,800 --> 00:13:04,080 ‎どうなるか思い知らせてやる 157 00:13:05,080 --> 00:13:09,680 ‎ポルトガルの怒りを ‎あの女の頭上でさく裂させる 158 00:13:09,680 --> 00:13:12,480 ‎隠れる場所などないさ 159 00:13:12,480 --> 00:13:16,920 ‎神に見捨てられた ‎地球のこの片隅にはな 160 00:13:18,160 --> 00:13:19,760 ‎後悔させてやる 161 00:13:28,760 --> 00:13:31,640 ‎ンドンゴの ‎ポルトガル人にとって 162 00:13:31,640 --> 00:13:34,000 ‎彼女は脅威でした 163 00:13:34,000 --> 00:13:35,600 ‎彼らはこれを機に 164 00:13:35,600 --> 00:13:40,160 ‎ンジンガを排除することを ‎決めました 165 00:13:40,160 --> 00:13:43,040 ‎不倶戴天の敵になったのです 166 00:13:43,040 --> 00:13:45,880 ‎この状況下 ‎カトリック教会は 167 00:13:46,440 --> 00:13:50,240 ‎ソウザ総督に ‎権限を与えました 168 00:13:50,240 --> 00:13:54,320 ‎そして総督は彼女に ‎聖戦を挑んだのです 169 00:13:55,680 --> 00:14:00,720 ‎キンドンガ諸島 170 00:14:02,440 --> 00:14:05,320 ‎1626年 171 00:14:05,320 --> 00:14:08,760 ‎この森には未開人が潜んでる 172 00:14:09,320 --> 00:14:10,640 ‎褒美が待ってる 173 00:14:10,640 --> 00:14:12,720 ‎君たちは西から 174 00:14:13,240 --> 00:14:16,400 ‎残りの皆は私についてこい 175 00:14:16,960 --> 00:14:18,560 ‎褒美をもらおう 176 00:14:20,200 --> 00:14:23,600 ‎ポルトガルは ‎残虐な軍事作戦に出ます 177 00:14:25,280 --> 00:14:28,680 ‎2ヵ月かけて ‎敵陣に近づいていき 178 00:14:28,680 --> 00:14:32,360 {\an8}キンドンガ諸島 179 00:15:06,560 --> 00:15:08,120 ‎かなわないわ 180 00:15:11,280 --> 00:15:11,840 ‎退散! 181 00:15:13,080 --> 00:15:15,600 ‎急いでジャングルに隠れて 182 00:15:16,640 --> 00:15:21,360 ‎容赦ない攻撃に ‎退散せざるを得ませんでした 183 00:15:27,880 --> 00:15:32,600 ‎銃の威力は絶大でした ‎多くの兵を失います 184 00:15:34,000 --> 00:15:38,720 ‎このままでは ‎国が滅亡するかもしれません 185 00:15:38,720 --> 00:15:40,480 ‎完全に破滅します 186 00:15:57,080 --> 00:16:02,600 ‎ンジンガは勝算がないことを ‎自覚していましたが 187 00:16:02,600 --> 00:16:07,640 ‎闘い続けるか撤退するか ‎決めかねていました 188 00:16:08,920 --> 00:16:12,360 ‎敵は軍を増強し ‎懸賞金を出して... 189 00:16:12,360 --> 00:16:17,240 ‎手や鼻や頭を持ち帰れば ‎懸賞金が出るのね 190 00:16:19,720 --> 00:16:21,120 ‎女王も賞金首に 191 00:16:24,320 --> 00:16:28,440 ‎高額な懸賞金は ‎強敵扱いされてる証拠です 192 00:16:29,680 --> 00:16:32,040 ‎言葉より雄弁に物語ってる 193 00:16:32,520 --> 00:16:33,800 ‎何を物語ってるの? 194 00:16:37,800 --> 00:16:42,160 ‎“俺たちは血に飢えた ‎残忍な殺人鬼だ”って? 195 00:16:42,680 --> 00:16:45,920 ‎“あなたは女王だ”と ‎言ってるのです 196 00:16:46,640 --> 00:16:49,200 ‎力強く 愛されている女王 197 00:16:50,560 --> 00:16:52,720 ‎だから命を狙われる 198 00:16:52,720 --> 00:16:54,280 ‎望みましたよね? 199 00:16:54,960 --> 00:16:57,680 ‎脅威だと認めさせたかった 200 00:16:58,720 --> 00:17:01,520 ‎それがかなったのです 201 00:17:01,520 --> 00:17:03,040 ‎私にあるのは⸺ 202 00:17:04,280 --> 00:17:09,640 ‎ボロボロに衰弱し ‎力を使い果たした軍だけ 203 00:17:13,400 --> 00:17:15,640 ‎最後まで忠実なはずよ 204 00:17:16,200 --> 00:17:17,720 ‎でも もうダメ 205 00:17:19,400 --> 00:17:22,240 ‎弱点を突かれて終わるわ 206 00:17:23,880 --> 00:17:25,920 ‎先祖は何て言うかしら 207 00:17:26,800 --> 00:17:29,160 ‎敗北させたくないはずよ 208 00:17:37,920 --> 00:17:40,960 {\an8}撤退すべきなのは 明白でしたが 209 00:17:40,960 --> 00:17:43,720 {\an8}撤退すれば 面目が潰れます オリヴェット・ オテーレ教授 210 00:17:43,720 --> 00:17:45,360 {\an8}オリヴェット・ オテーレ教授 彼女は先祖や 211 00:17:45,360 --> 00:17:45,920 {\an8}オリヴェット・ オテーレ教授 死んだ兄に 意見を求めました 212 00:17:45,920 --> 00:17:48,560 {\an8}死んだ兄に 意見を求めました 213 00:17:50,000 --> 00:17:51,760 ‎ンゴラ・ムバンデ 214 00:17:52,480 --> 00:17:54,400 ‎よく見えるでしょ? 215 00:17:55,680 --> 00:17:56,480 ‎私たちより 216 00:17:58,160 --> 00:17:59,400 ‎どうぞ導いて 217 00:18:05,480 --> 00:18:06,800 ‎何て出たの? 218 00:18:07,800 --> 00:18:08,480 ‎“辛抱”と 219 00:18:16,800 --> 00:18:20,520 ‎“生きろ”と ‎お兄さんは言ってる 220 00:18:23,200 --> 00:18:28,400 ‎“生きて チャンスを待て” ‎それが先祖の言葉です 221 00:18:39,560 --> 00:18:41,080 ‎ここを離れないと 222 00:18:42,880 --> 00:18:44,600 ‎敵が追ってくる 223 00:18:44,600 --> 00:18:49,480 ‎先祖も私たちの撤退に ‎同意してくれてる 224 00:18:51,640 --> 00:18:54,040 ‎今夜 ここを離れるわ 225 00:18:54,840 --> 00:18:57,720 ‎暗闇の中 ‎朝を待つのは危ない 226 00:18:59,080 --> 00:19:00,040 ‎起こして 227 00:19:01,120 --> 00:19:03,240 ‎先祖の導きを信じる 228 00:19:03,800 --> 00:19:07,280 ‎彼女は戦略的に ‎霊を利用しました 229 00:19:07,280 --> 00:19:12,600 ‎先祖の知識と力を基に ‎戦略を決めていると 230 00:19:12,600 --> 00:19:15,920 ‎ンドンゴの人々に ‎示していたのです 231 00:19:27,200 --> 00:19:30,480 ‎ンジンガは側近と逃げました 232 00:19:31,800 --> 00:19:35,000 {\an8}愛する妹たちは 安全のため 233 00:19:35,000 --> 00:19:39,760 {\an8}陣内に残すという 苦渋の決断をしました エドソン・バートン博士 234 00:19:42,760 --> 00:19:48,160 ‎この時点でポルトガル軍は ‎国の大半を占拠していました 235 00:19:49,640 --> 00:19:53,720 ‎国民を守るため ‎彼女は駆け引きに出ます 236 00:19:56,000 --> 00:19:57,680 ‎何様のつもりだ 237 00:20:01,560 --> 00:20:06,720 ‎1626年 最高位の外交官 ‎ムウェネ・ルンボを派遣し 238 00:20:06,720 --> 00:20:10,280 ‎ポルトガルと ‎和平を結ぼうとしました 239 00:20:11,360 --> 00:20:13,640 ‎謁見(えっけん)‎がかない 感謝します 240 00:20:14,560 --> 00:20:17,480 ‎自己紹介をさせてください 241 00:20:17,480 --> 00:20:19,320 ‎私はムウェネ・ルンボです 242 00:20:20,040 --> 00:20:24,640 ‎ンジンガ女王の ‎特使として参りました 243 00:20:25,560 --> 00:20:29,560 ‎敬意を表するために ‎特使を派遣し 244 00:20:29,560 --> 00:20:33,480 ‎交渉の機会をもらおうと ‎考えたのです 245 00:20:34,480 --> 00:20:38,280 ‎ンジンガ女王は ‎閣下に心から敬意を表し 246 00:20:38,800 --> 00:20:43,160 ‎市場への道を ‎再開するとのことです 247 00:20:44,200 --> 00:20:47,520 ‎見返りに正当な女王として ‎承認を 248 00:20:48,840 --> 00:20:50,440 ‎これをどうぞ 249 00:20:51,560 --> 00:20:54,160 ‎女王からの友好の印です 250 00:20:58,360 --> 00:21:03,800 ‎納得いく解決策が見つかれば ‎またお持ちします 251 00:21:19,640 --> 00:21:21,280 ‎納得いく解決策? 252 00:21:22,160 --> 00:21:26,560 ‎お前たち この客に ‎それが何か教えてやれ 253 00:21:55,280 --> 00:21:59,680 ‎ムウェネ・ルンボは投獄後 ‎公開斬首刑に処されます 254 00:22:00,560 --> 00:22:02,960 ‎でも それでは済みません 255 00:22:02,960 --> 00:22:05,160 ‎ンジンガの使命を 256 00:22:05,160 --> 00:22:08,960 ‎阻むためなら ‎何でもしたのです 257 00:22:11,400 --> 00:22:16,320 ‎ンジンガの力をそぐ弱点も ‎探す必要があります 258 00:22:21,520 --> 00:22:22,640 ‎女王様 259 00:22:25,000 --> 00:22:26,400 ‎どうしたの? 260 00:22:26,400 --> 00:22:29,160 ‎キロンボが襲われました 261 00:22:31,400 --> 00:22:33,280 ‎死者が大勢出ました 262 00:22:33,280 --> 00:22:34,960 ‎フンジとカムブは... 263 00:22:35,960 --> 00:22:37,760 ‎妹たちは無事なの? 264 00:22:39,200 --> 00:22:40,600 ‎捕まりました 265 00:22:46,160 --> 00:22:47,440 ‎何て? 266 00:23:03,400 --> 00:23:04,320 ‎ウソよ 267 00:23:06,960 --> 00:23:08,000 ‎そんな... 268 00:23:10,240 --> 00:23:12,560 ‎ご先祖様 お願いです 269 00:23:12,560 --> 00:23:15,920 ‎何かの間違いだと ‎言ってください 270 00:23:15,920 --> 00:23:18,880 ‎妹たちは人質となりました 271 00:23:18,880 --> 00:23:21,680 ‎交渉の切り札にされたのです 272 00:23:23,600 --> 00:23:26,640 ‎ンジンガにとって ‎最愛の妹でした 273 00:23:28,200 --> 00:23:29,320 ‎怖いはずです 274 00:23:30,960 --> 00:23:32,480 ‎ポルトガル人は⸺ 275 00:23:33,360 --> 00:23:38,160 ‎歴代の王をひどい目に ‎遭わせてきたのですから 276 00:23:40,560 --> 00:23:41,560 ‎泣かないで 277 00:23:42,120 --> 00:23:43,720 ‎立ちなさい 278 00:23:45,080 --> 00:23:47,440 ‎ご先祖様も悲しみます 279 00:23:51,880 --> 00:23:53,680 ‎そうです‎ ‎それでいい 280 00:23:53,680 --> 00:23:58,800 ‎彼女は衝撃を受けながらも ‎次の行動を考えました 281 00:23:59,360 --> 00:24:03,600 ‎妹の命と引き換えに ‎何を要求されるか 282 00:24:03,600 --> 00:24:05,840 ‎分かっていたはずです 283 00:24:10,640 --> 00:24:12,440 ‎今夜は ここで寝る 284 00:24:15,280 --> 00:24:16,800 ‎明日 インバンガラの所へ 285 00:24:17,400 --> 00:24:18,800 ‎カーサに会いに? 286 00:24:18,800 --> 00:24:22,120 ‎いいえ‎ ‎カサンジェに会うわ 287 00:24:22,680 --> 00:24:25,160 ‎本気ですか?‎ ‎彼は... 288 00:24:25,160 --> 00:24:27,120 ‎冗談で済まない人ですよ 289 00:24:27,120 --> 00:24:28,600 ‎選択肢がないわ 290 00:24:28,600 --> 00:24:30,440 ‎彼を頼るしかない 291 00:24:31,160 --> 00:24:33,920 ‎ポルトガルと戦うためには 292 00:24:34,520 --> 00:24:36,280 ‎彼の助けが要る 293 00:24:37,240 --> 00:24:40,440 ‎代償を払う覚悟は ‎ありますか? 294 00:24:42,760 --> 00:24:43,720 ‎ええ 295 00:24:45,640 --> 00:24:49,480 ‎ライオンと戦う時 ‎ヤギに頼る人はいない 296 00:24:50,960 --> 00:24:52,760 ‎妹を取り戻したいの 297 00:24:53,360 --> 00:24:55,720 ‎ポルトガル人を追い出す 298 00:24:55,720 --> 00:24:58,760 ‎一人残らず 私の国から 299 00:25:00,240 --> 00:25:04,480 ‎兵力が弱まり ‎ンジンガも参っていました 300 00:25:04,480 --> 00:25:07,400 ‎基盤の再建が必要でした 301 00:25:07,400 --> 00:25:09,400 ‎兵士や軍が要ります 302 00:25:09,400 --> 00:25:13,880 ‎ポルトガル人に これ以上 ‎命が奪われないよう 303 00:25:13,880 --> 00:25:17,560 ‎助けてくれる人が ‎必要だったのです 304 00:25:18,960 --> 00:25:23,120 ‎絶体絶命の状況で ‎彼女は賭けに出ました 305 00:25:23,120 --> 00:25:26,880 ‎カサンジェと ‎手を組もうとしたのです 306 00:25:31,720 --> 00:25:36,480 ‎カサンジェはインバンガラの ‎最強の指導者でした 307 00:25:36,480 --> 00:25:40,760 ‎他の首領もカサンジェには ‎頭が上がりません 308 00:25:40,760 --> 00:25:44,000 ‎8万人に ‎影響力を持っていました 309 00:25:44,000 --> 00:25:47,120 ‎それこそ彼女が ‎望むものでした 310 00:25:47,760 --> 00:25:52,280 ‎彼は狂暴な人食いだと ‎言われています 311 00:25:54,560 --> 00:25:58,800 ‎7年前にンドンゴを襲った ‎敵でもありました 312 00:26:01,160 --> 00:26:04,440 ‎1629年 313 00:26:08,400 --> 00:26:12,600 ‎インバンガラの支配地域 314 00:26:14,000 --> 00:26:16,560 ‎当時 カサンジェたちは 315 00:26:16,560 --> 00:26:21,480 ‎放浪生活をやめ ‎定住したいと考えていました 316 00:26:21,480 --> 00:26:24,640 ‎関係を築ければ ‎双方に得があります 317 00:26:24,640 --> 00:26:29,360 ‎彼には軍があり 彼女は ‎建国の方法を知っています 318 00:26:31,480 --> 00:26:32,720 ‎頼みの綱です 319 00:26:32,720 --> 00:26:36,040 ‎彼と手を組めば権力を拡大し 320 00:26:36,040 --> 00:26:39,120 ‎周辺で最大の脅威になれます 321 00:26:39,120 --> 00:26:41,960 ‎あなたは ‎あのお母上の娘ですよ 322 00:26:42,720 --> 00:26:43,920 ‎何の話? 323 00:26:44,960 --> 00:26:49,400 ‎お父上のような ‎強い人といるのは大変なこと 324 00:26:50,600 --> 00:26:52,600 ‎あの男なら楽勝です 325 00:26:56,560 --> 00:26:57,760 ‎お母上を呼んで 326 00:26:58,640 --> 00:27:01,840 ‎今 必要なのは ‎お父上ではなく⸺ 327 00:27:01,840 --> 00:27:02,720 ‎お母上の霊 328 00:27:05,280 --> 00:27:10,120 ‎彼は誇り高き百戦錬磨の ‎指導者かもしれないけど 329 00:27:11,240 --> 00:27:12,880 ‎その前に 男よ 330 00:27:15,440 --> 00:27:18,840 ‎だから私も ‎王としてではなく⸺ 331 00:27:19,400 --> 00:27:20,800 ‎女王として会う 332 00:27:23,440 --> 00:27:25,920 ‎私は まず女だから 333 00:27:29,680 --> 00:27:30,640 ‎今はね 334 00:28:42,120 --> 00:28:43,840 ‎保護をお願いしに⸺ 335 00:28:44,720 --> 00:28:45,840 ‎伺いました 336 00:28:47,040 --> 00:28:48,640 ‎手を組みたいの 337 00:28:50,640 --> 00:28:52,840 ‎この王国で唯一 338 00:28:52,840 --> 00:28:57,480 ‎ポルトガル軍を ‎破ることのできる男と 339 00:28:59,000 --> 00:29:00,800 ‎偉大なるンジンガが 340 00:29:01,840 --> 00:29:04,440 ‎ポルトガルから ‎守ってほしいのか 341 00:29:06,840 --> 00:29:09,800 ‎見返りに ‎あなたに忠誠を誓う 342 00:29:11,160 --> 00:29:12,360 ‎どうやって? 343 00:29:13,960 --> 00:29:16,520 ‎心を込めて共に戦う 344 00:29:19,440 --> 00:29:21,800 ‎偉大なるカサンジェが 345 00:29:21,800 --> 00:29:25,840 ‎私に与えるものを生かして ‎戦うわ 346 00:29:28,200 --> 00:29:31,760 ‎インバンガラと共に ‎何度も戦った 347 00:29:32,680 --> 00:29:36,040 ‎決して期待を裏切らないわ 348 00:29:37,360 --> 00:29:38,600 ‎話がうまい 349 00:29:38,600 --> 00:29:39,520 ‎ありがとう 350 00:29:39,520 --> 00:29:44,280 ‎だが その言葉だけで ‎我々が味方になると? 351 00:29:46,080 --> 00:29:47,520 ‎他に何が必要? 352 00:29:54,520 --> 00:29:55,960 ‎条件が2つある 353 00:29:57,720 --> 00:29:58,720 ‎妻になれ 354 00:30:00,480 --> 00:30:03,600 ‎俺は このキロンボの君主だ 355 00:30:04,880 --> 00:30:07,600 ‎君主には1人しかなれない 356 00:30:07,600 --> 00:30:10,040 ‎俺とカーサは違う 357 00:30:13,160 --> 00:30:14,520 ‎2つ目は? 358 00:30:16,320 --> 00:30:17,840 ‎それを捨てろ 359 00:30:19,360 --> 00:30:21,360 ‎見ると不愉快になる 360 00:30:21,360 --> 00:30:25,200 ‎お前の権力の象徴は ‎ここでは無意味だ 361 00:30:26,960 --> 00:30:31,800 ‎アフリカで儀式の際に ‎王が身に着ける物です 362 00:30:32,520 --> 00:30:36,640 ‎これは王のネックレスと ‎しゃくです 363 00:30:37,200 --> 00:30:40,680 ‎ンジンガは ‎“ルンガ”を持っていました 364 00:30:40,680 --> 00:30:45,120 ‎女王としての権力を ‎象徴する物です 365 00:30:47,440 --> 00:30:49,320 ‎それを捨てろ 366 00:31:03,480 --> 00:31:07,520 ‎強力な味方を得て ‎妹を奪い返すためなら 367 00:31:07,520 --> 00:31:10,200 ‎何でもする覚悟でした 368 00:31:25,120 --> 00:31:30,240 ‎彼女は生涯を通じて ‎目的を達成するためなら 369 00:31:30,240 --> 00:31:34,840 ‎異文化を受け入れることも ‎拒みませんでした 370 00:31:34,840 --> 00:31:38,280 ‎唯一無二の ‎指導者だと思います 371 00:31:39,120 --> 00:31:41,120 ‎俺の手下を率いて⸺ 372 00:31:42,160 --> 00:31:44,560 ‎戦いたいと言ったな 373 00:31:45,480 --> 00:31:48,920 ‎肩書きがなくては ‎任せられない 374 00:31:50,520 --> 00:31:53,920 ‎ンジンガ女王の肩書きは ‎今日から 375 00:31:55,440 --> 00:31:57,720 ‎“部隊長” ‎“偉大なる戦士”だ 376 00:31:58,920 --> 00:31:59,840 ‎だが... 377 00:32:01,400 --> 00:32:02,360 ‎“だが”? 378 00:32:05,560 --> 00:32:06,160 ‎また条件? 379 00:32:06,160 --> 00:32:07,920 ‎よく分かってるな 380 00:32:09,200 --> 00:32:10,200 ‎良妻になる 381 00:32:10,200 --> 00:32:12,320 ‎私に何を望んでるの 382 00:32:12,320 --> 00:32:15,640 ‎俺だけじゃなく皆の望みだ 383 00:32:26,920 --> 00:32:27,960 ‎血の誓いを 384 00:32:31,320 --> 00:32:33,120 ‎味方だと証明しろ 385 00:32:34,040 --> 00:32:37,680 ‎今 やれば ‎約束した全てを与える 386 00:32:52,520 --> 00:32:58,360 ‎インバンガラになるという ‎決意を証明するために⸺ 387 00:33:00,560 --> 00:33:03,920 ‎儀式的な ‎手順を踏まされました 388 00:33:06,400 --> 00:33:10,440 ‎人の血を飲むことを ‎強要されたのです 389 00:33:17,000 --> 00:33:20,000 ‎ンジンガの伝記の中で ‎この儀式は 390 00:33:20,000 --> 00:33:25,040 ‎史実なのか伝説なのか ‎議論が絶えません 391 00:33:29,000 --> 00:33:34,280 ‎彼女はどの程度 ‎人食いになったのでしょうか 392 00:33:35,280 --> 00:33:37,040 ‎人肉を食べたのか 393 00:33:37,040 --> 00:33:40,120 ‎人間をいけにえにしたのか 394 00:33:43,080 --> 00:33:45,600 {\an8}〈ポルトガルの 資料では〉 395 00:33:45,600 --> 00:33:48,360 {\an8}〈インバンガラは〉 ロサ・クルス・ E・シルヴァ博士 396 00:33:48,360 --> 00:33:49,400 {\an8}ロサ・クルス・ E・シルヴァ博士 〈“野蛮な人食い”と されています〉 397 00:33:49,400 --> 00:33:51,200 {\an8}〈“野蛮な人食い”と されています〉 398 00:33:51,200 --> 00:33:53,160 ‎〈ポルトガル人は〉 399 00:33:53,160 --> 00:33:58,800 ‎〈彼女をおとしめるため ‎ひぼう中傷したのです〉 400 00:33:58,800 --> 00:34:03,960 ‎〈誰も人間の心臓なんて ‎食べていないと思います〉 401 00:34:04,520 --> 00:34:06,320 ‎〈もちろんンジンガも〉 402 00:34:20,760 --> 00:34:23,200 ‎隊長になったンジンガは 403 00:34:23,200 --> 00:34:27,680 ‎勝利することに ‎精力を傾けました 404 00:34:28,560 --> 00:34:29,600 ‎どうした? 405 00:34:33,760 --> 00:34:35,520 ‎お願いがある 406 00:34:35,520 --> 00:34:36,680 ‎またか? 407 00:34:41,200 --> 00:34:42,200 ‎基地が欲しい 408 00:34:43,320 --> 00:34:45,880 ‎戦闘の話を今するのか? 409 00:34:45,880 --> 00:34:46,880 ‎ええ 410 00:34:49,800 --> 00:34:51,520 ‎もうあるだろ? 411 00:34:52,720 --> 00:34:53,440 ‎ここだ 412 00:34:53,440 --> 00:34:55,200 ‎自分の基地の話よ 413 00:34:56,360 --> 00:35:00,440 ‎戦略を立てて構築する ‎強固な場所 414 00:35:01,440 --> 00:35:04,720 ‎敵を打破できる ‎基地が欲しいの 415 00:35:06,200 --> 00:35:08,800 ‎見当をつけてるんだろ? 416 00:35:14,160 --> 00:35:17,800 ‎マタンバを私の基地にしたい 417 00:35:19,840 --> 00:35:21,520 ‎望みをかなえたら⸺ 418 00:35:23,120 --> 00:35:24,880 ‎見返りに何を? 419 00:35:27,520 --> 00:35:29,160 ‎何が欲しい? 420 00:35:31,160 --> 00:35:34,240 ‎全能のあなたに ‎何をあげられる? 421 00:35:34,240 --> 00:35:35,160 ‎お前を 422 00:35:35,680 --> 00:35:36,280 ‎既に... 423 00:35:36,280 --> 00:35:37,640 ‎忠誠心を示せ 424 00:35:38,200 --> 00:35:38,760 ‎示した 425 00:35:38,760 --> 00:35:39,960 ‎いいや 426 00:35:41,720 --> 00:35:42,520 ‎聞いてくれ 427 00:35:46,600 --> 00:35:48,440 ‎撃退したいんだろ? 428 00:35:52,080 --> 00:35:53,600 ‎俺は王国が欲しい 429 00:35:55,360 --> 00:35:57,200 ‎俺の強い王国だ 430 00:36:04,680 --> 00:36:05,880 ‎それから... 431 00:36:06,720 --> 00:36:08,040 ‎私を信じたい? 432 00:36:10,200 --> 00:36:10,760 ‎私は... 433 00:36:10,760 --> 00:36:11,800 ‎忠誠心を 434 00:36:14,000 --> 00:36:14,840 ‎いつでも 435 00:36:17,960 --> 00:36:19,280 ‎信じていいか? 436 00:36:21,000 --> 00:36:22,280 ‎カサンジェ 437 00:36:25,240 --> 00:36:27,560 ‎裸で横に寝てるのよ 438 00:36:29,280 --> 00:36:31,280 ‎隠し事は何もないわ 439 00:36:38,480 --> 00:36:39,720 ‎ちょうだい 440 00:36:41,080 --> 00:36:44,840 ‎大勢の最強の男たちを ‎私に使わせて 441 00:36:47,520 --> 00:36:50,800 ‎代わりに ‎あなたに王国をあげる 442 00:36:53,120 --> 00:36:54,480 ‎取引成立だ 443 00:36:55,960 --> 00:36:58,360 ‎マタンバの我が女王 444 00:37:14,440 --> 00:37:17,800 ‎政治的にも軍事的にも ‎マタンバは 445 00:37:17,800 --> 00:37:20,360 ‎征服したい土地でした 446 00:37:20,360 --> 00:37:24,120 {\an8}マタンバ ンドンゴに 隣接した土地です 447 00:37:24,120 --> 00:37:24,720 {\an8}マタンバ 征服すれば 448 00:37:24,720 --> 00:37:25,200 {\an8}征服すれば ンドンゴ 449 00:37:25,200 --> 00:37:28,880 {\an8}ンドンゴ そこからポルトガルを 攻撃できます 450 00:37:28,880 --> 00:37:29,360 {\an8}ンドンゴ 451 00:37:29,360 --> 00:37:33,640 ‎4年かけて彼女は ‎マタンバを征服しました 452 00:37:33,640 --> 00:37:39,040 ‎そして新しい強固な基地を ‎築き上げたのです 453 00:37:39,720 --> 00:37:43,280 ‎マタンバ王国 454 00:37:45,160 --> 00:37:48,440 ‎1635年 455 00:37:48,440 --> 00:37:52,640 ‎53歳になったンジンガは ‎インバンガラと 456 00:37:52,640 --> 00:37:56,080 ‎ムブンドゥ族の兵を ‎率いていました 457 00:38:10,200 --> 00:38:13,880 ‎彼女は王国を襲撃し ‎首都へ侵攻します 458 00:38:13,880 --> 00:38:18,120 ‎そこはマタンバの女王が ‎暮らす地でした 459 00:38:47,680 --> 00:38:48,520 ‎ダメよ 460 00:38:49,960 --> 00:38:51,400 ‎敵をまねないで 461 00:38:52,160 --> 00:38:54,680 ‎王族を敬ってちょうだい 462 00:38:57,400 --> 00:38:58,880 ‎降伏後も同じよ 463 00:39:07,560 --> 00:39:09,720 ‎カサンジェに言うわよ 464 00:39:10,840 --> 00:39:11,800 ‎聞こえたか? 465 00:39:12,400 --> 00:39:14,800 ‎脚があるうちに出ていけ 466 00:39:30,840 --> 00:39:32,640 ‎手は出させない 467 00:39:34,560 --> 00:39:35,240 ‎あなたは? 468 00:39:37,560 --> 00:39:39,400 ‎何かするつもり? 469 00:40:02,360 --> 00:40:03,960 ‎あなたを追放する 470 00:40:05,160 --> 00:40:06,200 ‎心配ない 471 00:40:07,760 --> 00:40:09,960 ‎安全な場所に送るわ 472 00:40:12,280 --> 00:40:14,440 ‎そこを統治してもいい 473 00:40:14,440 --> 00:40:17,920 ‎でもここに戻ることは ‎許さない 474 00:40:19,160 --> 00:40:21,760 ‎マタンバは私のものよ 475 00:40:23,080 --> 00:40:24,320 ‎いいわね? 476 00:40:27,360 --> 00:40:29,800 ‎娘といられるなら... 477 00:40:29,800 --> 00:40:31,400 ‎娘は置いていって 478 00:40:32,600 --> 00:40:33,440 ‎何ですって? 479 00:40:35,560 --> 00:40:36,600 ‎幼い子供よ 480 00:40:37,840 --> 00:40:40,720 ‎あなたの役には立たないわ 481 00:40:40,720 --> 00:40:42,560 ‎判断するのは私よ 482 00:40:44,800 --> 00:40:45,720 ‎心配ない 483 00:40:46,920 --> 00:40:48,360 ‎ここを去って 484 00:40:49,440 --> 00:40:51,960 ‎女王の言葉に従いなさい 485 00:40:53,600 --> 00:40:54,720 ‎彼女は安全よ 486 00:40:56,240 --> 00:40:57,640 ‎お願い 待って 487 00:40:57,640 --> 00:40:58,600 ‎約束する 488 00:41:22,400 --> 00:41:23,880 ‎恨みはない 489 00:41:30,800 --> 00:41:32,480 ‎すべきことなの 490 00:41:36,880 --> 00:41:38,360 ‎さあ 行きなさい 491 00:41:39,280 --> 00:41:40,240 ‎お願い 492 00:41:40,880 --> 00:41:43,080 ‎“行け”と言ったの 493 00:41:43,600 --> 00:41:45,360 ‎娘には私しか... 494 00:41:45,360 --> 00:41:47,560 ‎私しかいないのよ 495 00:41:47,560 --> 00:41:50,400 ‎やめて‎ ‎私に触らないで 496 00:41:51,800 --> 00:41:53,080 ‎手を離して 497 00:41:53,080 --> 00:41:57,720 ‎非情な選択でしたが ‎娘を人質に取り 498 00:41:57,720 --> 00:42:01,320 ‎母親をマタンバに ‎帰れなくしたのです 499 00:42:04,680 --> 00:42:07,840 ‎彼女は王国の ‎女王となりました 500 00:42:07,840 --> 00:42:11,480 ‎国民の自由と主権を ‎保証するため 501 00:42:11,480 --> 00:42:16,840 ‎非常に難しい選択を ‎いくつもすることになります 502 00:42:35,280 --> 00:42:37,560 ‎見事な返り咲きでした 503 00:42:37,560 --> 00:42:39,880 ‎インバンガラの隊長であり 504 00:42:39,880 --> 00:42:44,720 ‎戦士の女王であり ‎10万人の軍の指揮官です 505 00:42:45,320 --> 00:42:50,120 ‎しかし妹たちは ‎敵に捕らわれたままでした 506 00:42:50,720 --> 00:42:54,040 ‎すぐに助け出す‎ ‎待ってて 507 00:44:00,080 --> 00:44:02,080 ‎日本語字幕‎ ‎杉本 あり