1 00:00:06,966 --> 00:00:12,512 我らの安息の場から 離れようと思い立つなど― 2 00:00:12,637 --> 00:00:17,016 僕は オジールにしては 変わり者と言えよう 3 00:00:20,353 --> 00:00:25,400 全界崩壊の後 長く続いた大放浪時代に― 4 00:00:25,525 --> 00:00:29,946 我々は安息の場を探し さまよった 5 00:00:32,783 --> 00:00:38,246 その頃の太古の郷愁は オジールを病ませ― 6 00:00:38,914 --> 00:00:40,957 時には死にも至らせた 7 00:00:43,753 --> 00:00:47,338 再び安息の場を見つけた後も― 8 00:00:47,465 --> 00:00:51,551 オジールは故郷に執着し続けた 9 00:01:00,226 --> 00:01:05,274 オジールの森ほど 美しい土地はない 10 00:01:07,984 --> 00:01:09,903 あの大木たち… 11 00:01:10,153 --> 00:01:15,075 中には伝説の時代から そびえ立つ巨木もある 12 00:01:18,037 --> 00:01:20,956 闇の落とし子は入り込まない 13 00:01:21,081 --> 00:01:25,168 絶対力などとは 関わりのない土地だ 14 00:01:25,668 --> 00:01:29,173 安息の場だ 安らかに過ごせる 15 00:01:31,549 --> 00:01:35,638 人類はオジールの石積み技術を 尊んだ 16 00:01:35,763 --> 00:01:39,849 イレイアン ティア タール・ヴァロンでも 17 00:01:40,016 --> 00:01:42,520 だがあれは まがい物だ 18 00:01:44,188 --> 00:01:47,983 我々にとって 故郷とは森なのだ 19 00:01:49,859 --> 00:01:52,987 石を持ち込んではならない 20 00:02:05,834 --> 00:02:08,086 我々は森に歌う 21 00:02:08,211 --> 00:02:12,925 すると大地が 我々に歌い返してくれるようだ 22 00:02:16,010 --> 00:02:21,599 若い頃の僕には 宝物と呼べるほどの物など― 23 00:02:22,100 --> 00:02:25,896 ほんの数冊の本ぐらいだった 24 00:02:27,230 --> 00:02:32,485 知恵と安らぎを与えてくれる 宝物に囲まれ― 25 00:02:32,610 --> 00:02:36,740 安息の場の家で過ごすのが 最高の幸せ 26 00:02:37,031 --> 00:02:40,870 目の前には愛する森がある なのに― 27 00:02:42,872 --> 00:02:46,375 僕の冒険心は うずくのだ 28 00:02:46,667 --> 00:02:51,004 本の中では 見つからない真の冒険… 29 00:02:52,046 --> 00:02:57,302 いずれ 太古の郷愁に 襲われるかもしれないのに 30 00:03:07,437 --> 00:03:10,900 ホイール・オブ・タイムの歴史