1 00:00:02,003 --> 00:00:03,880 “大人への旅〟は様々だ 2 00:00:06,215 --> 00:00:07,884 予測できない 3 00:00:09,802 --> 00:00:12,180 世界を変えるチャンスよ 4 00:00:11,512 --> 00:00:12,180 “貧困をなくす〟 5 00:00:12,346 --> 00:00:13,139 “正義〟 6 00:00:14,140 --> 00:00:15,141 大人への旅は… 7 00:00:16,434 --> 00:00:17,602 アミリ 8 00:00:17,894 --> 00:00:19,020 イザベル 9 00:00:19,270 --> 00:00:20,438 アテナ 10 00:00:20,688 --> 00:00:21,856 クレア 11 00:00:21,981 --> 00:00:24,233 “我々を殺すな〟 12 00:00:21,981 --> 00:00:24,233 我々には力と責任がある 13 00:00:24,525 --> 00:00:25,735 エミリー 14 00:00:25,985 --> 00:00:27,153 デイヴィッド 15 00:00:27,361 --> 00:00:28,571 ヴァネッサ 16 00:00:28,821 --> 00:00:29,989 アレックス 17 00:00:30,114 --> 00:00:31,783 “ホワイトハウス〟 18 00:00:30,114 --> 00:00:31,783 声を上げよう 19 00:00:32,033 --> 00:00:33,242 ギャヴィン 20 00:00:33,493 --> 00:00:34,660 ソフィア 21 00:00:34,869 --> 00:00:36,037 セイジ 22 00:00:36,871 --> 00:00:37,955 大人への旅は… 23 00:00:38,081 --> 00:00:38,581 動揺 24 00:00:38,748 --> 00:00:39,248 恐怖 25 00:00:39,332 --> 00:00:39,791 困惑 26 00:00:39,916 --> 00:00:40,416 厄介 27 00:00:40,541 --> 00:00:40,958 ステキ 28 00:00:41,084 --> 00:00:41,918 強制 29 00:00:42,085 --> 00:00:43,127 やったぞ 30 00:00:43,336 --> 00:00:45,004 10個のストーリー 31 00:00:45,379 --> 00:00:47,256 勇気を出して 32 00:00:47,465 --> 00:00:49,717 自分らしく生きる 33 00:00:52,095 --> 00:00:55,556 グローイング・アップ 大人への旅 34 00:01:02,688 --> 00:01:06,317 長い間 私は      自分の幸せを否定してた 35 00:01:06,442 --> 00:01:09,779 私のような人を     テレビで見なかったから 36 00:01:12,865 --> 00:01:17,036 世間ではクィアとして 幸せに生きることは  37 00:01:17,370 --> 00:01:18,996 あまり理解されない 38 00:01:19,247 --> 00:01:23,000 愛と幸せの物語に     自分たちが登場することは 39 00:01:23,126 --> 00:01:25,795 めったにないことだった 40 00:01:26,671 --> 00:01:28,840 私はそれを変えたかった 41 00:01:33,136 --> 00:01:37,306 セイジ 42 00:01:38,015 --> 00:01:39,934 いつでもいいわよ 43 00:01:41,561 --> 00:01:43,604 もう 話していいの? 44 00:01:45,815 --> 00:01:49,235 セイジ 45 00:01:46,315 --> 00:01:47,608 私はセイジ 46 00:01:47,608 --> 00:01:50,778 年は20歳 メリーランド州で育った 47 00:01:51,070 --> 00:01:52,947 今はニューヨークが拠点 48 00:01:53,698 --> 00:01:54,740 こっち見て 49 00:01:55,449 --> 00:01:58,327 セイジは私の自慢です 50 00:01:56,200 --> 00:01:58,327 セイジの母親 カレン 51 00:01:58,452 --> 00:02:03,040 あの子は会う人みんなの 記憶に残る子なんです  52 00:02:04,500 --> 00:02:08,754 決して揺るがず   芯の強い子供でした 53 00:02:09,130 --> 00:02:11,591 自分を卑下しません 54 00:02:11,841 --> 00:02:15,970 それは彼女の        生い立ちによるものでしょう 55 00:02:16,888 --> 00:02:21,934 あの子がなりたい自分で いられることが大事です 56 00:02:22,059 --> 00:02:25,229 セイジの父親 イヴァン 57 00:02:22,059 --> 00:02:27,148 自分自身のために 行動する娘は立派です 58 00:02:27,857 --> 00:02:30,776 子供の頃の最初の記憶は 59 00:02:30,985 --> 00:02:33,696 母のマネをしたことだった 60 00:02:40,786 --> 00:02:44,832 私は 生まれながらの活動家 61 00:02:43,539 --> 00:02:45,416 “選択は自由と正義〟 62 00:02:44,832 --> 00:02:48,169 両親が 道を切り開くのを見て 63 00:02:48,711 --> 00:02:50,546 私も勇気をもらった 64 00:02:51,631 --> 00:02:56,052 幼い頃から        自分は女の子だと思ってた 65 00:02:56,344 --> 00:02:59,055 母と一緒に買い物に行くと 66 00:02:59,222 --> 00:03:03,517 商品の絵柄の少女を 自分だと言ってた  67 00:03:03,893 --> 00:03:08,648 いろんな物を        ドレスや長い髪に見立ててた 68 00:03:09,023 --> 00:03:12,068 楽しかったけど  何となく知ってた 69 00:03:12,193 --> 00:03:13,986 “外では言えない〟と 70 00:03:15,279 --> 00:03:19,867 みんなが思ってる私と   自分は違うと分かってたの 71 00:03:20,368 --> 00:03:22,578 両親は認めてくれてた 72 00:03:22,745 --> 00:03:27,500 女の子っぽいものが好きな 男の子の会にも行ってた  73 00:03:29,627 --> 00:03:34,423 男の子として生まれた 女の子がたくさんいて 74 00:03:34,590 --> 00:03:38,803 自分で選んだ名前を 書いてもらってた  75 00:03:39,178 --> 00:03:42,306 その日だけは   女の子でいられる 76 00:03:42,598 --> 00:03:45,476 ものすごく いい気分だった 77 00:03:46,686 --> 00:03:51,274 ファッションショーもあって おませな子たちでした    78 00:03:51,440 --> 00:03:56,028 そして11歳の頃 あの子は  自分がゲイだと思い始めます 79 00:03:56,237 --> 00:03:59,240 自分を表す言葉が なかったのです  80 00:04:05,454 --> 00:04:10,126 11歳の時 初めて    宿泊キャンプに参加した 81 00:04:12,253 --> 00:04:15,339 男子のキャビンに入ると 82 00:04:15,673 --> 00:04:17,383 女子がいたの 83 00:04:18,092 --> 00:04:20,761 ものすごく驚いた 84 00:04:20,928 --> 00:04:23,848 戸惑ったけど うれしかった 85 00:04:24,223 --> 00:04:28,519 どこか自分を    見ているようだった 86 00:04:29,270 --> 00:04:31,897 この色 絶対に似合うよ 87 00:04:32,023 --> 00:04:35,651 トランスジェンダーだと 彼女は言ってた     88 00:04:36,485 --> 00:04:40,573 自分を表す言葉を    見つけるのは大切なこと 89 00:04:40,865 --> 00:04:47,204 それまで私は自分のことを 伝える方法がなかったの  90 00:04:48,414 --> 00:04:50,333 一気に心を奪われた 91 00:04:50,750 --> 00:04:52,543 私のお気に入り 92 00:04:54,045 --> 00:05:00,217 彼女の話に夢中だったけど 何よりもドキドキしたのは 93 00:05:00,468 --> 00:05:02,887 彼女の荷物の中身 94 00:05:04,805 --> 00:05:10,603 人生がガラリと変わるような 強烈な体験だった      95 00:05:10,853 --> 00:05:14,106 黒人混血のトランス女子が 96 00:05:14,315 --> 00:05:16,650 他にもいたのだからね 97 00:05:16,859 --> 00:05:18,861 これは動きやすいよ 98 00:05:18,944 --> 00:05:22,239 あの時 はっきりと分かった 99 00:05:22,573 --> 00:05:27,203 私はトランスだったんだと ついに腑に落ちた     100 00:05:28,788 --> 00:05:31,665 あの瞬間は忘れられない 101 00:05:32,208 --> 00:05:37,588 彼女とはあれっきりで  その後を知らないけど—— 102 00:05:38,422 --> 00:05:42,468 あの時 彼女と出会えて 本当によかった    103 00:05:42,760 --> 00:05:47,932 彼女がありのままだったから 私は私になれたの      104 00:05:50,935 --> 00:05:54,855 私を認めてくれた両親にも 感謝してる        105 00:05:55,022 --> 00:05:58,734 このままの私を   愛して育ててくれた 106 00:05:59,276 --> 00:06:04,782 私を否定しても世間は    とがめなかったはずなのにね 107 00:06:05,074 --> 00:06:10,204 それでも私には       はっきりとした苦痛があった 108 00:06:10,538 --> 00:06:16,752 自分が何者か知りながら  毎朝 違和感のある服を着る 109 00:06:17,044 --> 00:06:22,007 正しくない名前と代名詞で 呼ばれて暮らすの     110 00:06:22,466 --> 00:06:28,305 でも間違った性別で     生きていくのはつらいでしょ 111 00:06:28,431 --> 00:06:31,475 だから校外で   性別移行を始めた 112 00:06:32,518 --> 00:06:38,441 放課後はレギンスにはき替え 髪を直し ブーツを履く   113 00:06:38,691 --> 00:06:42,445 ジェンダー多幸感を 味わえたから    114 00:06:44,363 --> 00:06:48,576 そして学校でも     性別を変えたいと思った 115 00:06:49,160 --> 00:06:52,204 だからママたちに 頼み込んだの   116 00:06:52,455 --> 00:06:55,332 “学校に話して〟ってね 117 00:06:55,624 --> 00:06:58,419 だけど学校の答えはノー 118 00:06:58,794 --> 00:07:01,714 性別移行は認められなかった 119 00:07:01,881 --> 00:07:04,967 “他の生徒に     動揺を与えるから〟と 120 00:07:05,217 --> 00:07:09,889 だから学校以外で      自分を表現するしかなかった 121 00:07:11,015 --> 00:07:14,852 ある日 移行した姿の写真を 友達に送った       122 00:07:15,436 --> 00:07:22,234 教室にいると ある男子が 私と友達に近寄ってきて 123 00:07:22,776 --> 00:07:26,697 友達のケータイをとって 写真を見始めた     124 00:07:26,989 --> 00:07:29,408 そして私の写真を見つけた 125 00:07:29,700 --> 00:07:32,953 その後         私が課題をやっていたら 126 00:07:33,370 --> 00:07:37,917 ケータイのバイブや通知音が 鳴り始めた         127 00:07:38,125 --> 00:07:42,171 そしてクラス中のみんなが 私を見てる        128 00:07:43,005 --> 00:07:47,259 アウティングされたんだと すぐに分かった      129 00:07:47,760 --> 00:07:52,139 胸がギュッと熱くなって すごく苦しかった    130 00:07:53,140 --> 00:07:55,226 その男子は私に言った 131 00:07:55,351 --> 00:07:58,604 “明日は女装で来いよ〟って 132 00:07:59,855 --> 00:08:02,650 私はそうすることにした 133 00:08:04,568 --> 00:08:08,822 翌朝 私はレギンスをはき ウィッグを着け——    134 00:08:10,115 --> 00:08:12,117 ブーツで家を出た 135 00:08:14,703 --> 00:08:19,416 学校に入ったとたん  みんなが動きを止めた 136 00:08:21,877 --> 00:08:26,549 教師も事務員も警備員も 全員が固まってる    137 00:08:28,676 --> 00:08:31,971 ロッカーにいたみんなが 私を見てた       138 00:08:36,016 --> 00:08:37,476 私は友達を失った 139 00:08:37,726 --> 00:08:41,730 生徒たちが       私と話さなくなったのは 140 00:08:41,855 --> 00:08:45,609 自分の意思だけでなく 親にも止められたから 141 00:08:46,402 --> 00:08:50,864 だけど同時に   私はホッとしてた 142 00:08:51,240 --> 00:08:55,119 もう 学校から   何も言われずに済む 143 00:08:55,327 --> 00:08:57,079 周知のことだもの 144 00:08:57,538 --> 00:08:59,665 もう後戻りしない 145 00:08:59,873 --> 00:09:02,668 学校で何を言われても されても——      146 00:09:02,918 --> 00:09:06,672 自分のものじゃない人生を 送るよりマシ       147 00:09:07,548 --> 00:09:10,759 クィアの生徒は  他にもいましたが 148 00:09:10,884 --> 00:09:13,762 公表したのは   セイジが初でした 149 00:09:14,305 --> 00:09:18,392 我が子が周囲に     受け入れられないことは 150 00:09:18,517 --> 00:09:20,978 とてもつらいものです 151 00:09:21,228 --> 00:09:25,983 苦しかったですが     学びの機会でもありました 152 00:09:26,233 --> 00:09:29,778 私は娘から       学ぶことができたのです 153 00:09:31,655 --> 00:09:35,784 8年生から     進級する直前の夏—— 154 00:09:36,118 --> 00:09:39,955 再び 同じキャンプに 参加したの     155 00:09:40,080 --> 00:09:45,794 今度は男子のキャビンに 女子の格好で入った   156 00:09:48,172 --> 00:09:52,551 中に入ると      男子が一斉に私を見た 157 00:09:55,179 --> 00:09:56,388 間違えてない? 158 00:09:57,264 --> 00:09:59,475 男子部屋に行けと言われた 159 00:09:59,850 --> 00:10:01,727 女子部屋が満杯なの? 160 00:10:01,810 --> 00:10:03,646 そうだよ なんで? 161 00:10:10,235 --> 00:10:12,696 私は こう答えた 162 00:10:13,238 --> 00:10:17,576 “それは私が        トランスジェンダーだから〟 163 00:10:18,702 --> 00:10:23,749 そして女子の部屋に    入れなかったことを話した 164 00:10:24,249 --> 00:10:28,295 “どういうこと?〟と 男子に聞かれて——  165 00:10:28,671 --> 00:10:33,342 “私は男に生まれたけど 実は女なの〟と伝えた 166 00:10:33,926 --> 00:10:38,597 “女子部屋に入れないなんて おかしい〟と誰かが言った 167 00:10:38,931 --> 00:10:43,852 そして私の話を聞きたいと 他の子が言ったの     168 00:10:44,520 --> 00:10:47,523 “トランス〟は       トランスジェンダーの略で… 169 00:10:47,648 --> 00:10:52,027 私の話を聞き        それを受け入れる彼らを見て 170 00:10:52,152 --> 00:10:53,987 改めて分かった 171 00:10:54,363 --> 00:10:57,241 トランス嫌悪は刷り込みだと 172 00:10:57,658 --> 00:11:01,537 あの時 彼らは   親と離れていたし—— 173 00:11:01,620 --> 00:11:04,123 トランスと会うのも初めて 174 00:11:04,289 --> 00:11:09,294 その状態で学び 知る機会を 与えられたの       175 00:11:10,087 --> 00:11:15,592 でもトランスの私に    不快感を表す子が1人いた 176 00:11:16,593 --> 00:11:21,056 彼にとって私は      正しくなくて良くない存在 177 00:11:21,265 --> 00:11:23,183 間違った存在だった 178 00:11:23,308 --> 00:11:26,395 彼はそれを私に説こうとした 179 00:11:26,895 --> 00:11:32,484 私のことが嫌いで不愉快だと 言うこともあった      180 00:11:33,026 --> 00:11:36,864 “こんな女を        好きになる奴はいない〟とも 181 00:11:37,239 --> 00:11:42,494 私も そう思った     すぐに納得してしまったの 182 00:11:43,120 --> 00:11:45,289 それが私の未来だとね 183 00:11:48,083 --> 00:11:49,752 ある晩 私は—— 184 00:11:50,419 --> 00:11:55,257 1人だけいた他のトランスの 参加者と歩いてた      185 00:11:55,883 --> 00:11:58,802 すると彼が近づいてきて—— 186 00:12:00,220 --> 00:12:01,638 私たちを襲った 187 00:12:02,681 --> 00:12:06,727 助けを求めて叫んだけど 誰も来ない       188 00:12:08,562 --> 00:12:11,774 やっとキャンプ指導員が来て 189 00:12:11,982 --> 00:12:15,527 私たちは        事務室へ連れていかれた 190 00:12:17,404 --> 00:12:22,826 責任者に絞られて   最後に下された結論は 191 00:12:23,035 --> 00:12:26,455 憎悪犯罪ではなく  男子のケンカだった 192 00:12:27,623 --> 00:12:31,752 もう私は“見えない存在〟に なろうと決めた      193 00:12:31,877 --> 00:12:33,754 トランスを隠すの 194 00:12:34,797 --> 00:12:38,091 普通の女子として 見てもらうため  195 00:12:38,175 --> 00:12:42,471 学区を変えて       高校に入学しようともした 196 00:12:47,226 --> 00:12:50,854 “誰からも好かれない〟と 言われた話に      197 00:12:51,021 --> 00:12:54,149 私もすごく胸が痛んだ 198 00:12:53,232 --> 00:12:56,318 アレックス 199 00:12:54,441 --> 00:12:56,318 もっと多くの人が—— 200 00:12:56,735 --> 00:13:01,657 誰もが愛される存在だと 学ぶべきだと思う    201 00:13:02,074 --> 00:13:05,828 自分に価値があると  思えるようになるには 202 00:13:05,953 --> 00:13:09,665 合わない箱に       自分を入れるしかなかった 203 00:13:13,544 --> 00:13:18,674 私はタイツやスカートを  身に着ける自分を否定した 204 00:13:19,091 --> 00:13:24,179 自分の体に違和感があっても それと同時に        205 00:13:24,263 --> 00:13:28,559 女性らしさを        世間に押し付けた気がしたの 206 00:13:28,684 --> 00:13:29,852 ニセモノのね 207 00:13:30,018 --> 00:13:31,311 “嫌われ者〟 208 00:13:31,395 --> 00:13:32,688 “ヘンタイ〟 209 00:13:31,854 --> 00:13:36,400 自分は幸せに      値しない存在だと思えた 210 00:13:36,525 --> 00:13:37,943 “キモイ奴〟 211 00:13:41,280 --> 00:13:44,700 もっと早く自信と幸せを—— 212 00:13:45,868 --> 00:13:48,120 見つけられてたらと思う 213 00:13:58,589 --> 00:14:02,551 ある日 学校の帰りに 母とランチをした時—— 214 00:14:02,676 --> 00:14:06,805 店のテレビを見て  すごい衝撃を受けた 215 00:14:07,180 --> 00:14:11,310 ジャネット・モックの インタビューだった 216 00:14:07,180 --> 00:14:11,310 “リアルの再定義〟 217 00:14:11,393 --> 00:14:16,148 トランス女性の人生を 勇気づけるゲストです 218 00:14:16,315 --> 00:14:20,819 ジャネットに人生と 著書を語ってもらいます 219 00:14:21,278 --> 00:14:26,158 私と同じ境遇の女の子の 鏡になりたかったの 220 00:14:26,283 --> 00:14:30,829 誰にでも自分を反映する 文化が必要だと思う 221 00:14:31,288 --> 00:14:37,044 私のトランスへの思い込みを 彼女は反証してくれた    222 00:14:37,336 --> 00:14:41,924 愛するパートナーがいて キャリアウーマン    223 00:14:42,049 --> 00:14:46,011 彼女の姿は       私にとって刺激的だった 224 00:14:47,137 --> 00:14:51,224 彼女は著書の宣伝で   ワシントンD.C.に来た 225 00:14:51,558 --> 00:14:53,602 私はサインの列にいた 226 00:14:54,227 --> 00:14:58,607 並びながら泣いてしまったら 彼女が来て——        227 00:14:58,899 --> 00:15:01,360 そしてハグしてくれたの 228 00:15:01,485 --> 00:15:06,156 私はこれを自分の     きっかけにしようと思った 229 00:15:07,157 --> 00:15:13,914 これからは思い描く自分像を 全力で追い求めていこうと  230 00:15:14,289 --> 00:15:16,208 自分自身に誓った 231 00:15:16,458 --> 00:15:20,671 トランスとして送る 学校生活の現実は  232 00:15:20,921 --> 00:15:24,257 苦しくて有害なものだと 分かってた       233 00:15:24,716 --> 00:15:27,219 それを変えたかった 234 00:15:24,716 --> 00:15:27,219 “ホワイトハウス〟 235 00:15:27,803 --> 00:15:30,555 “来場者証〟 236 00:15:27,803 --> 00:15:32,224 10年生の時 政府が 高校生たちを集めて 237 00:15:32,349 --> 00:15:36,687 ホワイトハウスで  サミットが行われた 238 00:15:36,812 --> 00:15:41,400 有色人種やゲイやクィアの 学校生活を議論した    239 00:15:42,234 --> 00:15:46,279 学校文化を変える    影響力を持つ教育者も—— 240 00:15:46,405 --> 00:15:48,156 大勢 集まってた 241 00:15:48,699 --> 00:15:52,786 主催者側の事務局長は こう問いかけた    242 00:15:53,203 --> 00:15:56,415 トランスの生徒は   学校に何を求めてる? 243 00:15:58,625 --> 00:16:03,380 私は学校から何が必要か 聞かれたことはなかった 244 00:16:03,505 --> 00:16:08,301 そして その答えは     私がずっと考えてきたことよ 245 00:16:12,723 --> 00:16:15,642 私たちが学校に求めることは 246 00:16:16,518 --> 00:16:21,356 望む代名詞と名前の使用を 認めてもらうことです   247 00:16:21,565 --> 00:16:24,234 私は女子トイレを使いたい 248 00:16:24,401 --> 00:16:29,656 教師が生徒を男女別に   並ばせるのをやめてほしい 249 00:16:30,407 --> 00:16:34,202 すぐにやめて    私たちを見てほしい 250 00:16:34,703 --> 00:16:38,206 私たちの声を聞き  存在を認めてほしい 251 00:16:39,791 --> 00:16:44,004 ついに人前で       自分がトランスだと言えた 252 00:16:44,504 --> 00:16:48,300 でも私は        みんなと学校に通ってる 253 00:16:48,633 --> 00:16:53,346 誰かにバレて言われたら 明日からどうなる?   254 00:16:54,181 --> 00:16:57,517 あの日 私は決心したの 255 00:16:57,601 --> 00:17:03,273 学校に戻って何を言われるか 怖かったけど——       256 00:17:04,524 --> 00:17:07,569 もう見えない存在には ならない       257 00:17:08,153 --> 00:17:11,364 トランスを隠すのはやめよう 258 00:17:11,573 --> 00:17:15,494 これからは本当の自分で 生きていく       259 00:17:16,244 --> 00:17:20,457 トランスであることに 誇りと喜びを感じた  260 00:17:22,542 --> 00:17:24,669 私の行動は進化した 261 00:17:25,087 --> 00:17:27,672 発信するようになったの 262 00:17:28,757 --> 00:17:33,345 ウイメンズマーチによせて 寄稿もした        263 00:17:30,342 --> 00:17:33,345 “連帯〟 264 00:17:33,512 --> 00:17:36,223 “私たちはここにいる 彼の計画は阻止する〟 265 00:17:34,054 --> 00:17:38,058 トランス女性の闘いの 厳しさを訴え 266 00:17:38,308 --> 00:17:43,897 雑誌のウイメンズマーチ 特別号に掲載された 267 00:17:39,559 --> 00:17:41,436 “セイジ・ ドラン=サンドリーノ〟 268 00:17:44,147 --> 00:17:49,361 十代のトランスとしては 初の寄稿者の1人だった 269 00:17:46,608 --> 00:17:49,361 “ティーン・ヴォーグ〟 270 00:17:50,153 --> 00:17:52,948 とても鋭いライターです 271 00:17:53,281 --> 00:17:56,076 娘は書き続けました 272 00:17:56,576 --> 00:17:59,663 あの子が健康で  幸せでいるために 273 00:17:59,788 --> 00:18:02,541 好きなように行動してほしい 274 00:18:09,422 --> 00:18:14,052 執筆や政策立案に  携わるようになって 275 00:18:14,344 --> 00:18:19,307 より自分らしく       教育に関わりたいと思ったの 276 00:18:19,683 --> 00:18:23,270 だから自分のマガジンを 立ち上げた       277 00:18:29,484 --> 00:18:32,112 それは自分や仲間たちが 278 00:18:32,279 --> 00:18:37,409 より正確に表現されたものを 見たかったからよ      279 00:18:38,034 --> 00:18:41,538 初めての撮影のことは よく覚えてる     280 00:18:41,788 --> 00:18:45,667 私は怖くて    すごく緊張してた 281 00:18:46,042 --> 00:18:47,544 うまく使えない 282 00:18:48,920 --> 00:18:49,921 来たよ 283 00:18:50,338 --> 00:18:54,259 すっかり       おびえきってたと思う 284 00:18:54,593 --> 00:18:59,389 でも何事も     学びのチャンスよね 285 00:18:59,764 --> 00:19:04,477 どうも セイジとザーリ ディレクターよ     286 00:19:04,644 --> 00:19:06,646 今日はよろしくね 287 00:19:10,525 --> 00:19:13,570 これは        “ジェネシス〟の表紙よ 288 00:19:13,778 --> 00:19:17,574 みんなの持つパワーを 撮りたいの      289 00:19:17,741 --> 00:19:22,120 Z世代だけでなく    アーティストとしてのね 290 00:19:22,829 --> 00:19:24,789 では 始めよう 291 00:19:36,384 --> 00:19:40,138 共通性の大事さを痛感した 292 00:19:40,388 --> 00:19:43,266 私たちは大きな資源といえる 293 00:19:43,391 --> 00:19:46,686 彼らは堂々としてて 大成功だった    294 00:19:48,480 --> 00:19:49,648 “チーム・マグ〟 295 00:19:49,856 --> 00:19:53,610 チーム・マグは有色人種の 若手アーティストに   296 00:19:53,693 --> 00:19:55,987 表現の機会を与えてる 297 00:19:56,321 --> 00:19:59,074 愛や祝福や喜びの物語で 298 00:19:59,241 --> 00:20:03,328 彼らを表現するアートを 生んでほしい      299 00:20:05,747 --> 00:20:08,959 数年たった今も 活動は続いてる 300 00:20:11,044 --> 00:20:15,340 僕は同じ学校だったから 君の強さを知ってる 301 00:20:12,629 --> 00:20:15,340 アミリ 302 00:20:15,590 --> 00:20:18,009 どんな日々だったかもね 303 00:20:18,301 --> 00:20:23,306 君が払った犠牲は      大きかったけど無駄じゃない 304 00:20:23,431 --> 00:20:26,601 今 学校で     クィアの生徒たちは 305 00:20:26,768 --> 00:20:30,563 学校側からも     尊重されているからだ 306 00:20:30,939 --> 00:20:36,528 校内の風潮を変えた君は 本当にすばらしいと思う 307 00:20:36,695 --> 00:20:41,658 僕らが いい学校生活を 送れたのは君のおかげだ 308 00:20:42,075 --> 00:20:43,535 ありがとう 309 00:20:49,165 --> 00:20:53,837 私の自分を愛する旅は 長く険しかった    310 00:20:54,129 --> 00:20:56,548 そして今も続いてる 311 00:21:00,427 --> 00:21:04,556 私たちのような子供のために 扉を開きたい        312 00:21:04,848 --> 00:21:08,601 自分たちのストーリーを 正確に——        313 00:21:08,685 --> 00:21:11,396 胸を張って語れるように 314 00:21:12,814 --> 00:21:18,820 自分の喜びを追うことで   あなたを愛する仲間と会える 315 00:21:22,532 --> 00:21:27,329 私は いわゆる女の子と 好きなものが同じだった 316 00:21:28,496 --> 00:21:30,749 私のお手本は母 317 00:21:31,082 --> 00:21:35,879 お風呂上がりの母が     髪にタオルを巻くのを見てた 318 00:21:36,212 --> 00:21:39,758 父の歩き方は      私には合わないと思った 319 00:21:40,425 --> 00:21:44,220 だから笑われた時に   笑顔で返す技をマネした 320 00:21:44,346 --> 00:21:48,224 外では男子のように振る舞い ポケットにはリップ     321 00:21:48,516 --> 00:21:50,101 鏡がつらかった 322 00:21:50,435 --> 00:21:54,272 少年期など        私には無意味だと知ってた 323 00:21:54,647 --> 00:21:56,691 私は自分を知ってる 324 00:21:57,025 --> 00:21:58,443 あなたは何? 325 00:22:58,920 --> 00:23:00,922 日本版字幕 萩原 利恵