1 00:00:09,092 --> 00:00:13,096 僕もジョージも    自主製作を経験してる 2 00:00:13,304 --> 00:00:17,517 彼が作り上げたこの世界に 触発された        3 00:00:17,642 --> 00:00:23,523 彼が1人で ペンだけで 描き上げたこの世界にね 4 00:00:22,272 --> 00:00:23,523 “スター・ウォーズ〟 5 00:00:23,648 --> 00:00:24,899 “ルーカスフィルム  1973年5月〟 6 00:00:24,232 --> 00:00:28,987 彼の作品が さざ波のように 影響を与えたことに——   7 00:00:29,112 --> 00:00:31,406 畏敬の念を覚える 8 00:00:31,573 --> 00:00:35,493 「帝国の逆襲」に       ちらっと映ったキャラが—— 9 00:00:35,618 --> 00:00:37,787 ドラマの主人公となる 10 00:00:37,954 --> 00:00:40,415 ジョンやデイブの偉業だ 11 00:00:42,625 --> 00:00:45,754 だが始まりは1人の男なんだ 12 00:00:49,132 --> 00:00:53,762 “スター・ウォーズ〟  全作に敬意を払ってる 13 00:00:51,384 --> 00:00:55,096 クリエイター/ 製作総指揮/脚本 ジョン・ファヴロー 14 00:00:54,304 --> 00:00:56,848 幼い頃から 親しんだ作品や—— 15 00:00:57,098 --> 00:00:59,726 スピンオフもそうだし 16 00:00:59,851 --> 00:01:02,312 もちろん正史カノンもだ 17 00:01:02,437 --> 00:01:05,982 話の展開やキャラを 検討する時は——   18 00:01:06,191 --> 00:01:08,359 あらゆる角度から見た 19 00:01:08,485 --> 00:01:11,738 描き方によっては 含蓄を帯びる   20 00:01:12,072 --> 00:01:16,409 ライトセーバーの箱は    過去作でアソーカが持ってた 21 00:01:16,534 --> 00:01:18,244 じゃあ 箱を開けて—— 22 00:01:18,620 --> 00:01:20,080 取り出す 23 00:01:21,956 --> 00:01:22,874 それから… 24 00:01:22,999 --> 00:01:24,334 カッコいいね 25 00:01:24,501 --> 00:01:28,797 製作総指揮/監督 デイブ・フィローニ 26 00:01:24,501 --> 00:01:29,255 ジョンと僕は 全体を 1つの宇宙にしたかった 27 00:01:29,380 --> 00:01:34,552 “スター・ウォーズ〟は     すべての物語が繋がってる 28 00:01:34,719 --> 00:01:39,933 マンダロアの戦士たちは ボバ・フェットがベースだ 29 00:01:40,100 --> 00:01:45,730 異なる経歴やアーマーを持つ キャラのドラマが生まれ——  30 00:01:45,939 --> 00:01:49,776 創作の自由度が上がったと思う 31 00:01:49,943 --> 00:01:53,530 剣を扱うように こう手を当てる 32 00:01:53,655 --> 00:01:55,031 そういう仕草を—— 33 00:01:55,615 --> 00:01:56,866 参考にしたい 34 00:01:57,325 --> 00:02:02,413 つまりボバ・フェットが  このシリーズの生みの親だ 35 00:02:02,580 --> 00:02:06,543 “ドル箱三部作〟に登場する  名無しの男が——     36 00:02:06,668 --> 00:02:08,628 ボバのイメージだった 37 00:02:08,795 --> 00:02:11,422 顔も素性も不明の男だよ 38 00:02:11,756 --> 00:02:16,469 ボバの手掛かりは常にあったが 曖昧だった          39 00:02:16,678 --> 00:02:20,098 だから 新三部作が 公開されて——   40 00:02:20,223 --> 00:02:24,352 ジャンゴ・フェットの   クローンだと知った時は—— 41 00:02:24,519 --> 00:02:26,271 まさに寝耳に水だ 42 00:02:26,437 --> 00:02:28,523 小惑星帯に突っ込もう 43 00:02:28,690 --> 00:02:30,859 ひと泡 吹かせてやるぞ 44 00:02:31,067 --> 00:02:36,823 長年にわたり 数々の作品に 伏線を張り巡らしてあったが 45 00:02:36,990 --> 00:02:39,784 ドラマでは それを凝縮できる 46 00:02:39,909 --> 00:02:43,788 前シリーズで       ボバを見たファンたちは—— 47 00:02:43,955 --> 00:02:49,002 いい反応を示してくれて 僕らも“いける〟と思った 48 00:02:49,210 --> 00:02:53,965 それで ディズニープラスや ルーカスフィルム側に——  49 00:02:54,090 --> 00:02:57,927 シリーズ化の可能性を 探ってみた      50 00:03:04,642 --> 00:03:08,062 “炎に照らされ      戦士の力を借りて——〟 51 00:03:08,188 --> 00:03:11,065 “彼は武器を完成させる〟 52 00:03:11,274 --> 00:03:13,484 “そのガッフィの杖を——〟 53 00:03:13,735 --> 00:03:16,112 “彼は巧みに回す〟 54 00:03:16,279 --> 00:03:19,324 “そして 腿ももの高さに構える〟 55 00:03:19,574 --> 00:03:25,371 “星を見上げる彼の姿は     すっかり様変わりしている〟 56 00:03:25,538 --> 00:03:29,125 “砂漠の惑星に     彼の影が刻まれる〟 57 00:03:29,375 --> 00:03:31,419 “彼は生まれ変わった〟 58 00:03:31,544 --> 00:03:34,339 “彼はもう孤独ではない〟 59 00:03:34,631 --> 00:03:38,593 “部族の一員になったのだ〟 60 00:03:41,804 --> 00:03:44,641 メイクをしに行ってくるよ 61 00:03:49,479 --> 00:03:52,732 ボバについて 初めて聞いた時—— 62 00:03:49,479 --> 00:03:52,732 製作総指揮 キャスリーン・ケネディ 63 00:03:52,899 --> 00:03:55,068 ジョージは こう言った 64 00:03:55,193 --> 00:03:58,947 “ニュージーランドの俳優が  ジャンゴ役だ〟     65 00:03:59,155 --> 00:04:02,075 “名前はテムエラ・モリソン〟 66 00:04:02,283 --> 00:04:07,622 “ボバの作品を作るなら    テムエラに演じてもらえ〟 67 00:04:07,747 --> 00:04:10,333 “彼は名優だからね〟 68 00:04:10,708 --> 00:04:14,420 彼はハン・ソロを捕らえた 唯一の男だ       69 00:04:14,545 --> 00:04:17,882 そのことで 一目置かれてる 70 00:04:15,171 --> 00:04:17,882 ボバ・フェット役 テムエラ・モリソン 71 00:04:18,132 --> 00:04:23,846 過去の登場が少なく     謎が多い点は私には好都合だ 72 00:04:24,055 --> 00:04:27,100 ガツンとカマせるからね 73 00:04:28,101 --> 00:04:30,353 ボバの本領発揮だ 74 00:04:33,314 --> 00:04:36,567 “マンダロリアン〟の  シーズン2で——  75 00:04:36,693 --> 00:04:39,362 登場シーンをしっかり演じ 76 00:04:39,737 --> 00:04:45,493 力強くワクワクするような キャラを作ろうと努力した 77 00:04:45,785 --> 00:04:48,705 それに成功したんだろうね 78 00:04:48,913 --> 00:04:52,709 撮影初日だ やってやろう 79 00:04:52,875 --> 00:04:54,961 テムエラは まさにボバだ 80 00:04:55,086 --> 00:04:58,965 ボバとの共通点が とても多い 81 00:04:57,046 --> 00:05:01,509 製作総指揮/監督 ロバート・ロドリゲス 82 00:04:59,090 --> 00:05:01,801 存在感があるが 穏やかで—— 83 00:05:01,926 --> 00:05:05,638 場を和ませるような 心の広さもある   84 00:05:05,763 --> 00:05:08,683 彼自身が役に投影されてる 85 00:05:09,225 --> 00:05:13,771 感情の神に         感情を授けてもらわなきゃな 86 00:05:14,689 --> 00:05:16,357 今すぐだ 87 00:05:16,983 --> 00:05:18,901 もう時間がない 88 00:05:19,986 --> 00:05:24,240 でも幸い 私には   マオリの血が流れてる 89 00:05:24,699 --> 00:05:27,702 ハカから力をもらえるんだ 90 00:05:28,244 --> 00:05:32,165 “ワイアタ・タンギ〟 “パ〟 “ポケカ〟  91 00:05:32,415 --> 00:05:35,668 こういった歌はどれも—— 92 00:05:36,794 --> 00:05:39,047 先祖代々 伝わる 93 00:05:39,630 --> 00:05:43,593 ふさわしい感情を 引き出せる歌だ  94 00:05:58,316 --> 00:06:04,614 バンサの背に揺られ        タトゥイーンの砂漠を行く 95 00:06:06,783 --> 00:06:12,997 バンサの背に揺られ        タトゥイーンの砂漠を行く 96 00:06:16,042 --> 00:06:22,131 目指すはモス・アイズリー      パイクの奴らが待ってる 97 00:06:24,133 --> 00:06:26,677 ロバート・ロドリゲス           見せ場だ 98 00:06:30,139 --> 00:06:32,683 ロバートとは気が合うんだ 99 00:06:32,809 --> 00:06:37,772 一緒に筋トレをするが   ダンベルプレスでは負ける 100 00:06:38,064 --> 00:06:42,193 彼の方が        上腕二頭筋が大きいんだ 101 00:06:42,318 --> 00:06:45,488 筋トレの後は    一緒にギターを弾く 102 00:06:45,738 --> 00:06:49,700 仕事仲間とのセッションは 絆を生む         103 00:06:49,826 --> 00:06:52,662 音を揃えようとするだろ? 104 00:06:52,787 --> 00:06:54,705 映画撮影も同じだよ 105 00:06:55,081 --> 00:06:56,833 勢いを保つんだ 106 00:07:04,006 --> 00:07:08,886 これがサルラックの穴ブルース 107 00:07:14,475 --> 00:07:18,312 “マンダロリアン〟の     チャプター14を撮った後—— 108 00:07:18,438 --> 00:07:21,274 ジョンとデイブに こう言われた   109 00:07:21,399 --> 00:07:24,902 “ボバの描き方が   とてもよかった〟 110 00:07:25,069 --> 00:07:28,364 “君には           数話の監督だけでなく——〟 111 00:07:28,573 --> 00:07:32,410 “次は 製作総指揮を  務めてほしい〟  112 00:07:32,577 --> 00:07:34,787 最高の申し出だよ 113 00:07:35,079 --> 00:07:39,750 ボバに命を吹き込む上で ロバートは重要だった  114 00:07:40,042 --> 00:07:44,338 人形でビデオコンテを作るほど ボバを愛してる        115 00:07:44,922 --> 00:07:48,801 ジェダイのように すべてを心得てる 116 00:07:48,968 --> 00:07:52,763 杖さばきを       初めて見せるのがいいね 117 00:07:52,889 --> 00:07:54,807 訓練のシーンはない 118 00:07:55,016 --> 00:07:57,685 ジョンの筋立ては見事だ 119 00:07:57,810 --> 00:08:01,063 前シリーズのラストから 始まり——        120 00:08:01,355 --> 00:08:04,108 物語を前へ進める一方で—— 121 00:08:04,275 --> 00:08:06,444 回想シーンも挟み込む 122 00:08:06,986 --> 00:08:10,072 どう生還したかを描くんだ 123 00:08:16,704 --> 00:08:19,874 サルラックにのまれた ボバが—— 124 00:08:16,704 --> 00:08:21,083 プロダクション・ デザイナー ダグ・チャン 125 00:08:19,999 --> 00:08:24,337 なぜ生き延びたか 科学的な根拠が必要だ 126 00:08:24,462 --> 00:08:26,297 そこが大変だった 127 00:08:26,714 --> 00:08:30,343 サルラックの腹に 空気があった?  128 00:08:30,676 --> 00:08:34,597 ストームトルーパーの死体から 空気を得た?         129 00:08:35,056 --> 00:08:36,766 脱出の方法は? 130 00:08:36,933 --> 00:08:40,061 サルラックは   巨大な生き物で—— 131 00:08:40,478 --> 00:08:42,313 地下深くにいる 132 00:08:42,438 --> 00:08:47,860 だから 論理的に考えて 納得できる方法を探った 133 00:08:48,361 --> 00:08:52,198 “腹の中のシーンを撮る〟と  ジョンが言い——     134 00:08:52,532 --> 00:08:54,992 窮屈なセットを作った 135 00:08:55,159 --> 00:08:59,205 リアルに見えるような 胃壁を作った 136 00:08:55,159 --> 00:08:59,205 プロダクション・ デザイナー アンドリュー・L・ ジョーンズ 137 00:08:59,372 --> 00:09:03,459 血管や腸のような管を加え 質感も出し——       138 00:09:03,626 --> 00:09:07,088 表面を粘液で覆って仕上げた 139 00:09:21,686 --> 00:09:25,982 サルラックの穴に 落ちたことで——  140 00:09:26,107 --> 00:09:31,153 ボバは地下世界を経験し 変わったんだと思う   141 00:09:31,904 --> 00:09:34,782 変わらない方が変だろ? 142 00:09:35,157 --> 00:09:39,829 だから 彼は生き延びて 無事に地上へ出た後—— 143 00:09:39,996 --> 00:09:44,041 どんな人間になりたいかを 考える          144 00:09:44,208 --> 00:09:46,127 俺のだ 145 00:09:46,544 --> 00:09:49,088 乗り方を教えてやる 146 00:09:50,881 --> 00:09:54,969 これで列車を止められる 147 00:09:55,136 --> 00:10:00,224 モラルが欠如したキャラを 考えるのは楽しい     148 00:10:00,349 --> 00:10:03,978 だが 単なる暴走では 限度がある     149 00:10:04,145 --> 00:10:07,565 キャラの内面に  迫ろうとした時—— 150 00:10:07,690 --> 00:10:10,735 ただの無法者では行き詰まる 151 00:10:10,860 --> 00:10:17,241  派手なアクション重視じゃ “スター・ウォーズ〟ではない 152 00:10:17,408 --> 00:10:22,163  皆が壁にぶつかるのが “スター・ウォーズ〟だ  153 00:10:22,330 --> 00:10:26,876 感情的な壁もあるし   物理的な壁の場合もある 154 00:10:27,001 --> 00:10:31,422 悪役との対決でも    葛藤を抱えてなければ—— 155 00:10:31,547 --> 00:10:34,216 迫力が半減してしまう 156 00:10:34,967 --> 00:10:40,264 だから ボバのとがった部分を きちんと残しつつ——     157 00:10:40,514 --> 00:10:42,141 深みを出した 158 00:10:42,266 --> 00:10:46,520 第一に ボバは    すご腕の賞金稼ぎで—— 159 00:10:46,687 --> 00:10:49,357 ダース・ベイダーが認める男だ 160 00:10:55,821 --> 00:10:57,406 そこを死守しつつ—— 161 00:10:57,531 --> 00:11:02,870 時間や経験から        彼が学んだことも見せたかった 162 00:11:03,120 --> 00:11:06,540 モス・エスパの     すべてのファミリーが—— 163 00:11:07,750 --> 00:11:10,419 防衛同盟を組み 164 00:11:11,962 --> 00:11:14,298 パイクどもを葬るべきだ 165 00:11:14,465 --> 00:11:20,721 ジョンはアイデアを求めて  ギャング映画なんかを見てた 166 00:11:20,888 --> 00:11:26,602 “コナン・ザ・グレート〟で     主人公が王になるまでの足跡や 167 00:11:26,769 --> 00:11:29,980  子供の頃に見た    “ゴッドファーザー〟の—— 168 00:11:30,106 --> 00:11:32,024 強烈な印象が参考だ 169 00:11:32,191 --> 00:11:34,318 ボバは裏社会と関わり—— 170 00:11:34,443 --> 00:11:38,406 そこで彼の物語が   展開されることになる 171 00:11:38,698 --> 00:11:41,117 ギャング映画を見てると—— 172 00:11:41,242 --> 00:11:46,455 良心の呵責や政治的な葛藤を 描いたシーンが多い     173 00:11:46,622 --> 00:11:50,960 自分よりモラルが怪しい相手と 相対する           174 00:11:51,293 --> 00:11:55,297 成し遂げたいのは  権力を握ることか? 175 00:11:55,423 --> 00:12:00,803 それとも権力を握る目的が 試されるのだろうか    176 00:12:01,303 --> 00:12:05,391 ジャバの下では  散々 儲けただろ? 177 00:12:06,183 --> 00:12:09,812 また稼げるよ     ボバ・フェットに従えば 178 00:12:12,481 --> 00:12:17,153 ボバは優れたキャラだが 脇を固める人物も要る  179 00:12:17,319 --> 00:12:19,613 リードもできる人だよ 180 00:12:19,739 --> 00:12:25,244 それがフェネックだ      ミンナなら任せられると思った 181 00:12:25,369 --> 00:12:28,414 凄すごみのあるキャラになった 182 00:12:28,581 --> 00:12:32,042 フェネックの強い目力が 気に入って——      183 00:12:32,209 --> 00:12:37,423 ボバに目で訴えるカットで 終わるシーンも作った   184 00:12:41,969 --> 00:12:45,681 ミンナは        作品の大ファンでもある 185 00:12:45,848 --> 00:12:48,434 8D8が動くのを見たら—— 186 00:12:48,559 --> 00:12:51,061 オタクな反応をしそう 187 00:12:51,187 --> 00:12:53,898 素の私になりそうだわ 188 00:12:54,064 --> 00:12:56,859 なんとバンサに乗ったの 189 00:12:54,064 --> 00:12:56,859 フェネック・シャンド役 ミンナ・ウェン 190 00:12:57,610 --> 00:13:00,988 バンサが頭を動かしながら—— 191 00:13:01,197 --> 00:13:06,535 お尻を振って    ノシノシと歩くのよ 192 00:13:06,786 --> 00:13:10,164 世界一のオモチャだわ 193 00:13:12,374 --> 00:13:13,709 復活よ! 194 00:13:13,876 --> 00:13:17,671 自分で抑えたり    テムエラに言われたり… 195 00:13:19,173 --> 00:13:22,051 オタク心を忘れ 集中しなきゃ 196 00:13:22,426 --> 00:13:24,094 興奮を抑えてる 197 00:13:24,261 --> 00:13:26,889 ミンナとは親しくなった 198 00:13:27,139 --> 00:13:32,603 今では 台本を読む時に   頭の中で彼女の声が聞こえる 199 00:13:32,937 --> 00:13:36,023 いい関係にあると思うよ 200 00:13:36,148 --> 00:13:39,652 私たちの関係性は 演技にも表れ——  201 00:13:39,985 --> 00:13:42,863 それをカメラが撮ってくれる 202 00:13:47,284 --> 00:13:48,494 ダンスだな 203 00:13:48,619 --> 00:13:49,537 タンゴ? 204 00:13:49,703 --> 00:13:52,581 テムエラとミンナは いいコンビよ    205 00:13:52,832 --> 00:13:57,294 対等な関係で     お互いを信頼している 206 00:13:57,711 --> 00:14:00,130 素晴らしいことよ 207 00:14:00,464 --> 00:14:04,677 長い付き合いのような 雰囲気が出てるし——  208 00:14:04,844 --> 00:14:07,596 彼女が頼れる相棒だと分かる 209 00:14:07,763 --> 00:14:08,764 一言いい? 210 00:14:09,306 --> 00:14:10,599 何でも言え 211 00:14:10,891 --> 00:14:14,311 厳しい時代は恐怖の方が確実 212 00:14:17,982 --> 00:14:20,818 敵に囲まれて すぐ身構える 213 00:14:21,360 --> 00:14:23,779 腕を上げて撃つんだ 214 00:14:23,946 --> 00:14:25,573 その時 敵は4人 215 00:14:25,739 --> 00:14:28,993 1話目で多くの設定が決まる 216 00:14:29,118 --> 00:14:31,495 作品全体の色だね 217 00:14:31,996 --> 00:14:37,084  ボバのアクションへの期待が “マンダロリアン〟で高まった 218 00:14:37,793 --> 00:14:41,547 だが 大名としての キャラ設定も必要だ 219 00:14:41,755 --> 00:14:44,550 助けてやったら 忠誠を誓うか? 220 00:14:48,053 --> 00:14:52,558 タスケンの信頼を得る様子を 回想で見せた        221 00:14:52,683 --> 00:14:56,020 見たことないような 部族にしたくて——  222 00:14:56,145 --> 00:14:58,772 デザインを練り直した 223 00:15:03,235 --> 00:15:04,653 “立ち入り禁止〟 224 00:15:08,574 --> 00:15:12,536 新たに作った砂漠の生き物が 大好きだ          225 00:15:12,661 --> 00:15:15,998 腕が4本の生き物は 念願だった     226 00:15:16,874 --> 00:15:20,252 早い段階から     デザインを考えたが—— 227 00:15:20,377 --> 00:15:24,381 コロナ禍だから    皆 リモートで働いてた 228 00:15:24,506 --> 00:15:28,928 この怪物の見た目や動きを どう相談する?      229 00:15:29,053 --> 00:15:32,890 そこで 初心に戻り  ビデオコンテを作った 230 00:15:33,015 --> 00:15:36,727 こういう人形を作り 動画を撮るんだ   231 00:15:36,936 --> 00:15:40,064 粘土の像に使う骨組みだよ 232 00:15:40,189 --> 00:15:42,733 これで形や動きが分かる 233 00:15:42,858 --> 00:15:45,527 二足歩行の生き物が—— 234 00:15:45,653 --> 00:15:49,448 ケンタウロスっぽくなるのも 見せられる         235 00:15:49,573 --> 00:15:53,869 これは前足みたいだけど 腕でもあるんだ     236 00:15:53,994 --> 00:15:57,331 粘土で肉付けを   しようと思ったが—— 237 00:15:57,456 --> 00:15:59,249 自分で撮る方が早い 238 00:16:06,715 --> 00:16:11,261 ビデオコンテで      彼の求めるものが分かった 239 00:16:11,387 --> 00:16:14,640 ストップモーションの 時代のような—— 240 00:16:13,263 --> 00:16:16,725 アニメーション監修 ポール・カヴァナー 241 00:16:14,765 --> 00:16:16,725 画作りがお手本だ 242 00:16:16,850 --> 00:16:21,271  レイ・ハリーハウゼンの “タイタンの戦い〟とかね 243 00:16:21,647 --> 00:16:24,858 キャラデザインからも それが分かる     244 00:16:25,401 --> 00:16:28,153 すべての腕で戦わせたい 245 00:16:28,570 --> 00:16:31,615 2本の腕を鎖で縛られても—— 246 00:16:31,782 --> 00:16:36,996 残り2本で1発ずつ 計2発 ボバを殴った 247 00:16:37,162 --> 00:16:40,499 タスケンは      こいつに勝てずにいた 248 00:16:40,666 --> 00:16:45,129 そんな怪物を倒したから ボバは認められた    249 00:16:55,097 --> 00:16:59,518 ボバは全く新しい人生を 見いだした       250 00:16:59,852 --> 00:17:02,688 タスケンの世話になり—— 251 00:17:02,855 --> 00:17:07,985 今までの彼にはなかった 家族的な繋がりを持てた 252 00:17:08,193 --> 00:17:10,404 戦闘の準備をしろ 253 00:17:10,529 --> 00:17:14,408 戦士たち 急げ     レイダーたち 俺と来い 254 00:17:14,783 --> 00:17:20,414 “アラビアのロレンス〟と   “馬と呼ばれた男〟で予習した 255 00:17:20,581 --> 00:17:23,792 監督 ステフ・グリーン 256 00:17:20,581 --> 00:17:24,668 ロレンスが 列車を襲うシーンで—— 257 00:17:24,793 --> 00:17:29,548 撮影のディーン・カンディと 撮影技術を学んだ     258 00:17:29,673 --> 00:17:33,635 過去の作品から    常に学ぶようにしてる 259 00:17:33,761 --> 00:17:38,265 観客が高く評価した あらゆる作品からね 260 00:17:34,428 --> 00:17:38,265 撮影監督 ディーン・カンディ 261 00:17:38,640 --> 00:17:42,561 そして 感動を呼んだ要素に 独自の物語を——      262 00:17:42,686 --> 00:17:45,689 どう加えるか考えるんだ 263 00:17:46,148 --> 00:17:51,028 ジョンについて     僕がすごいと思うのは—— 264 00:17:51,153 --> 00:17:55,157 必要な要素を    すぐに見抜くことだ 265 00:17:55,491 --> 00:17:59,453 観客に愛される     過去の名シーンのうち—— 266 00:17:59,661 --> 00:18:04,625 “スター・ウォーズ〟       特に本作に生かせるものをね 267 00:18:04,917 --> 00:18:09,797 カオスを助長させないため 支配しようとする     268 00:18:10,631 --> 00:18:13,675 大義のために動いてる時もね 269 00:18:13,801 --> 00:18:16,512 それが本作のテーマだ 270 00:18:16,637 --> 00:18:21,225 交錯する強大な勢力を 彼が支配しようとする 271 00:18:21,475 --> 00:18:25,896 “アラビアのロレンス〟を  ジョンに見せられた  272 00:18:26,021 --> 00:18:30,400 子供の頃に          ニュージーランドで見た作品だ 273 00:18:30,609 --> 00:18:33,779 オマー・シャリフが 大好きだった   274 00:18:33,904 --> 00:18:35,739 アンソニー・クインもね 275 00:18:35,864 --> 00:18:39,451 彼らが登場するシーンを 見てから——       276 00:18:39,576 --> 00:18:44,123 ジョンの説明を聞き 撮影のため 外に出た 277 00:18:44,248 --> 00:18:46,458 すると砂漠に列車がある 278 00:18:46,583 --> 00:18:50,921 まるで あの作品だよ でもロレンスは私だ 279 00:18:59,471 --> 00:19:02,933 ボバは変わった 成長したんだ  280 00:19:03,058 --> 00:19:08,188 人は成熟すると       丸くなったり 変化したりする 281 00:19:08,313 --> 00:19:11,233 それがボバにも起きた 282 00:19:11,400 --> 00:19:15,779 アーマーを失い      新しい部族で生まれ変わる 283 00:19:17,072 --> 00:19:18,657 もう1人じゃない 284 00:19:18,824 --> 00:19:23,162 元の脚本では       ボバが部族の一員となり—— 285 00:19:23,328 --> 00:19:27,082 首領とのシーンの後 杖を持って立つ   286 00:19:27,374 --> 00:19:30,502 でもジョンやデイブや ロバートと——     287 00:19:30,627 --> 00:19:33,630 それじゃ物足りないと話した 288 00:19:33,755 --> 00:19:36,175 ラストが弱いと思ったの 289 00:19:37,593 --> 00:19:41,263 撮影を始めるから静かに 録音開始        290 00:19:42,514 --> 00:19:45,225 用意 アクション 291 00:19:45,934 --> 00:19:50,606 殺陣たての振付師や      部族役のスタントマンと—— 292 00:19:50,731 --> 00:19:53,066 一緒にシーンを考えた 293 00:19:53,192 --> 00:19:55,569 そして 思いついたのが—— 294 00:19:55,694 --> 00:19:58,906 ラストの群舞のような動きよ 295 00:19:59,072 --> 00:20:04,036 1… 2… 3… 4… 296 00:20:04,161 --> 00:20:09,124 斜め上 下 突く 突く 297 00:20:09,499 --> 00:20:14,755 マオリ文化を取り入れた 我々のエネルギーをね  298 00:20:15,172 --> 00:20:20,302 タイアハというマオリの武器の 素養があることが——      299 00:20:20,719 --> 00:20:24,765 ガッフィの杖を扱う上で 役に立った       300 00:20:29,311 --> 00:20:34,816 “スター・ウォーズ〟作品は     過去作からの積み重ねが大事だ 301 00:20:34,942 --> 00:20:37,653 デザインやキャラ 筋立てもだ    302 00:20:37,778 --> 00:20:42,324 今回はボバだけでなく モス・エスパの設定も—— 303 00:20:42,449 --> 00:20:43,867 膨らませた 304 00:20:44,034 --> 00:20:47,955 貢ぎ物ではなく   市長の歓迎の印を—— 305 00:20:48,080 --> 00:20:50,290 代理で お伝えします 306 00:20:50,749 --> 00:20:53,502 撮影は毎日がクリスマスだ 307 00:20:53,627 --> 00:20:58,257 レガシー・エフェクツ社が作る キャラや小道具に——     308 00:20:58,423 --> 00:21:00,342 日々 触れられる 309 00:21:00,467 --> 00:21:06,265 “ハンマーヘッドシュモクザメ〟の市長を  見に行った時は感激した 310 00:21:06,431 --> 00:21:10,519 ジョンやデイブと    初披露に立ち会ったんだ 311 00:21:10,686 --> 00:21:14,356 本物の宇宙人のように リアルだった     312 00:21:17,067 --> 00:21:18,610 アイソリアンは—— 313 00:21:18,735 --> 00:21:22,614 現実離れした見た目だが 感情豊かだ       314 00:21:22,781 --> 00:21:27,286 酒場のシーンを      代表するようなキャラだね 315 00:21:27,411 --> 00:21:31,123 他のことは     忘れてしまっても—— 316 00:21:31,373 --> 00:21:34,960 ハンマーヘッドは記憶に残る 317 00:21:35,544 --> 00:21:39,423 彼らの印象的なシーンを 何度も見た       318 00:21:39,589 --> 00:21:44,219 本当に生きているようで ビックリするよ     319 00:21:44,511 --> 00:21:46,888 この闖入ちんにゅう者は誰だ 320 00:21:47,055 --> 00:21:49,933 僕が市長の中に入った 321 00:21:47,055 --> 00:21:49,933 特殊効果監修/市長役 ジョン・ ローゼングラント 322 00:21:50,100 --> 00:21:53,520 衣装が重いので 背負子で支える 323 00:21:53,645 --> 00:21:57,566 ガラス繊維の骨組みに 頭部を付けて——    324 00:21:57,733 --> 00:22:01,528 重さが分散するようにしたんだ 325 00:22:01,653 --> 00:22:05,032 顔の表情も考えなきゃいけない 326 00:22:05,157 --> 00:22:07,701 まばたきなどの目の動きだ 327 00:22:07,826 --> 00:22:12,331 それに アイソリアンの口は 頭の両側にあり——     328 00:22:12,456 --> 00:22:13,957 そこも動く 329 00:22:14,082 --> 00:22:17,502 そして 話すには  通訳が必要なので—— 330 00:22:17,627 --> 00:22:20,464 通訳機を取り付けてある 331 00:22:20,630 --> 00:22:24,593 ハット・スペース外で 活動した報いだ   332 00:22:25,010 --> 00:22:26,678 連行に感謝する 333 00:22:26,845 --> 00:22:29,890 “クローン・ウォーズ〟と  同じ壁に——      334 00:22:30,015 --> 00:22:32,809 実写ドラマでも直面してる 335 00:22:32,934 --> 00:22:38,273 “アイソリアンのセリフに    字幕を付けたくない〟とかね 336 00:22:38,774 --> 00:22:42,944 さあ どうする?    解決策は今回も通訳機だ 337 00:22:43,070 --> 00:22:46,865 見覚えのある通訳機で うれしくなるよ    338 00:22:47,032 --> 00:22:50,577 “クローン・ウォーズ〟と  繋がっているんだ   339 00:22:50,702 --> 00:22:55,290 ファンが求めるのも  一貫した世界観だよね 340 00:22:55,457 --> 00:22:59,419 ファミリーの統括は 賞金稼ぎより複雑だ 341 00:23:00,003 --> 00:23:01,129 それだけか? 342 00:23:01,713 --> 00:23:04,132 サンクチュアリーへ行け 343 00:23:05,384 --> 00:23:07,010 行けば分かる 344 00:23:15,769 --> 00:23:20,565 ガーザの店用に      約300の衣装を新たに考えた 345 00:23:20,732 --> 00:23:22,901 “スター・ウォーズ〟の  関連書を—— 346 00:23:20,732 --> 00:23:24,986 衣装デザイナー ショーナ・トルプシック 347 00:23:23,026 --> 00:23:25,570 山のように持ってる 348 00:23:25,779 --> 00:23:28,824 “バトルフロント〟の本まで  あるわ         349 00:23:29,199 --> 00:23:32,828 作品の世界観を 踏襲するためよ 350 00:23:33,328 --> 00:23:38,208 登場するキャラごとに 違いを持たせるのは—— 351 00:23:38,333 --> 00:23:40,335 大変だけど楽しかった 352 00:23:40,669 --> 00:23:43,422 言い分は分かった 353 00:23:43,964 --> 00:23:45,298 ガーザは—— 354 00:23:45,424 --> 00:23:48,343 サンクチュアリーの 経営者よ 355 00:23:46,258 --> 00:23:51,054 ガーザ・フウィップ役 ジェニファー・ビールス 356 00:23:48,468 --> 00:23:52,139 サンクチュアリーと いうのは—— 357 00:23:52,264 --> 00:23:56,601 タトゥイーンにある カジノ兼バーね   358 00:23:57,060 --> 00:24:01,481 “カサブランカ〟の   リックの店に近いわ 359 00:24:01,815 --> 00:24:03,442 彼女がリックなの 360 00:24:03,608 --> 00:24:06,736 リックとビヨンセと  ローレン・バコールを—— 361 00:24:06,862 --> 00:24:08,947 足した感じかしら 362 00:24:09,114 --> 00:24:12,033 あなたが闘技場にいた頃を 覚えてる         363 00:24:12,159 --> 00:24:15,328 見たこともないほど 強烈な勇猛さで——  364 00:24:15,454 --> 00:24:17,122 伝説だったわ 365 00:24:17,247 --> 00:24:21,042 相手が誰であれ     彼女はうまく立ち回り—— 366 00:24:21,168 --> 00:24:25,297 世の中を渡って     生き残っていける女性よ 367 00:24:25,422 --> 00:24:28,508 “スター・ウォーズ〟に  登場する——     368 00:24:28,675 --> 00:24:32,262 たくましい女性たちの 一員になれた     369 00:24:32,387 --> 00:24:34,556 ものすごく光栄だわ 370 00:24:34,723 --> 00:24:40,729 このお客を放して 他の皆が 楽しく飲めるようにするなら 371 00:24:42,314 --> 00:24:44,566 帳消しにしてあげる 372 00:24:53,200 --> 00:24:54,326 惜しかった 373 00:24:57,537 --> 00:24:58,580 なあ 374 00:25:00,624 --> 00:25:02,501 仕事をしないか? 375 00:25:04,002 --> 00:25:07,714 クルルサンタンのような ウーキーが——      376 00:25:08,173 --> 00:25:10,425 過去に大勢 登場した 377 00:25:10,550 --> 00:25:14,721 チューバッカとは違う  賞金稼ぎのウーキーは—— 378 00:25:14,846 --> 00:25:16,598 噂になってきた 379 00:25:17,015 --> 00:25:18,266 どうすれば—— 380 00:25:18,391 --> 00:25:22,979 チューバッカではないと 子供でも分かるだろうか 381 00:25:23,104 --> 00:25:28,151 見た目のインパクトで 違いを出す必要がある 382 00:25:28,485 --> 00:25:31,112 クルルサンタン役の キャリーは——    383 00:25:31,488 --> 00:25:34,824 チューイ役のピーターとは 違う佇まいだ       384 00:25:34,950 --> 00:25:37,869 眼光鋭いキャリーに対し—— 385 00:25:38,245 --> 00:25:40,330 ピーターは目が優しい 386 00:25:40,705 --> 00:25:42,165 チューイ 元気でな 387 00:25:45,961 --> 00:25:47,504 分かったよ 388 00:25:50,090 --> 00:25:53,385 このキャラに合う態度を 作り上げた 389 00:25:52,676 --> 00:25:57,055 クルルサンタン役 キャリー・ジョーンズ 390 00:25:53,510 --> 00:25:57,055 いつでも怒ってる それが彼だ 391 00:25:57,222 --> 00:26:00,892 自分自身の表情で  演じられなくても—— 392 00:26:01,059 --> 00:26:04,020 にじみ出るように したかった 393 00:26:01,059 --> 00:26:05,564 衣装合わせ 394 00:26:05,730 --> 00:26:09,568 キャリーは以前も    ロバートの作品に参加し 395 00:26:09,734 --> 00:26:13,613 スタン・ウィンストンの所では 僕の元同僚だ        396 00:26:13,738 --> 00:26:16,866 彼はキャラを    演じるだけでなく—— 397 00:26:16,992 --> 00:26:19,995 特殊効果のプロでもある 398 00:26:20,620 --> 00:26:22,914 仕事を把握してるんだ 399 00:26:24,416 --> 00:26:27,669 レガシー社が作った 装置には——     400 00:26:28,336 --> 00:26:29,629 度肝を抜かれた 401 00:26:29,796 --> 00:26:32,173 僕が自分の口を動かすと—— 402 00:26:32,299 --> 00:26:35,677 クルルサンタンのアゴも 動くんだ        403 00:26:35,802 --> 00:26:39,639 僕が眉をしかめたり 上げたりすると——  404 00:26:39,764 --> 00:26:43,101 それも反映されるのが 気に入った      405 00:26:53,778 --> 00:26:57,115 ボバの戦闘スタイルを考えた 406 00:26:57,240 --> 00:27:00,952 マンドーは     すご腕のガンマンだ 407 00:27:01,077 --> 00:27:04,414 だがボバはコナンを参考にした 408 00:27:04,664 --> 00:27:08,710 でも ただ殴るだけでは つまらないし——    409 00:27:08,835 --> 00:27:10,295 薄っぺらい 410 00:27:10,795 --> 00:27:16,051 緻密な戦い方にしたくて 杖さばきにこだわった  411 00:27:16,301 --> 00:27:20,180 調べてみたんだが     ガッフィの杖のベースは—— 412 00:27:20,388 --> 00:27:22,807 フィジーの武器だ 413 00:27:22,932 --> 00:27:26,645 トトキアと呼ばれ クチバシに似てる 414 00:27:26,770 --> 00:27:30,023 このクチバシ部分を 意識的に使い——   415 00:27:30,190 --> 00:27:33,109 戦闘シーンを演じるようにした 416 00:27:33,234 --> 00:27:37,781 ガッフィの杖がない時は 腕が杖の代わりだ    417 00:27:38,198 --> 00:27:42,577 体をひねって      パンチを繰り出すから—— 418 00:27:43,036 --> 00:27:46,081 杖で戦う時と似た動きになる 419 00:27:46,331 --> 00:27:48,958 これがボバのスタイルだ 420 00:27:57,133 --> 00:28:01,137 うれしいことに     僕が担当した第4話は—— 421 00:28:01,304 --> 00:28:04,933 “マンダロリアン〟の  第5話の続きだ 422 00:28:01,304 --> 00:28:05,850 監督 ケヴィン・ タンチャローエン 423 00:28:05,058 --> 00:28:07,185 靴の拍車の音が 聞こえ—— 424 00:28:07,352 --> 00:28:09,938 “ボバか?〟と話題になった 425 00:28:10,355 --> 00:28:11,856 特徴的な音だ 426 00:28:15,860 --> 00:28:19,906 ボバはフェネックを救い 修理屋へ運ぶ      427 00:28:20,031 --> 00:28:24,577 サイバネティックの臓器を 埋め込むシーンは——    428 00:28:24,703 --> 00:28:26,538 すごく楽しかった 429 00:28:26,705 --> 00:28:28,331 入れるシーンを… 430 00:28:28,456 --> 00:28:31,835 T字の金具を入れて 抜き型にする    431 00:28:32,210 --> 00:28:34,421 CGじゃないのよ 432 00:28:34,587 --> 00:28:39,300 だからマジシャンみたいな技が 必要だった          433 00:28:39,467 --> 00:28:43,096 私は箱の中に入って—— 434 00:28:43,888 --> 00:28:49,144 体の上に        人工のお腹を載せられた 435 00:28:49,352 --> 00:28:53,148 私が仰向けで    寝てるように見える 436 00:28:53,398 --> 00:28:58,027 “人体切断のマジックね〟と  冗談を言ったわ     437 00:28:58,153 --> 00:29:00,989 こういう装置を使って—— 438 00:29:01,156 --> 00:29:05,910 手術のシーンで        お腹のメカが見えるようにした 439 00:29:13,418 --> 00:29:14,711 閉じないのか? 440 00:29:15,879 --> 00:29:17,797 美しいメカを隠せと? 441 00:29:18,715 --> 00:29:22,510 マンドーの        ドロイドに対する感情は—— 442 00:29:23,136 --> 00:29:24,971 かなり複雑だ 443 00:29:25,388 --> 00:29:29,684 だが 次世代の若者は 自らサイボーグになる 444 00:29:30,310 --> 00:29:35,732 ドロイドに対する考え方が 上の世代とは違うんだ   445 00:29:36,524 --> 00:29:37,817 何をした 446 00:29:38,276 --> 00:29:41,780 モス・アイズリー郊外で 修理させた      447 00:29:42,906 --> 00:29:46,743 バカどものせいで 仲間が死にすぎた 448 00:29:47,410 --> 00:29:52,040 俺たちの方が賢い  2人で賭けに出よう 449 00:29:53,291 --> 00:29:54,167 2人? 450 00:29:57,545 --> 00:30:02,759  本作は“マンダロリアン〟の “アダムス・ファミリー〟版だ 451 00:30:02,884 --> 00:30:05,178 8D8ドロイドの声を—— 452 00:30:05,303 --> 00:30:08,264 マット・ベリーが 冷笑的に演じた 453 00:30:08,431 --> 00:30:11,351 拷問で彼らが    叫び声を上げれば—— 454 00:30:11,518 --> 00:30:14,187 王座を狙う者への 警告となります  455 00:30:14,687 --> 00:30:17,357 宮殿は まるで幽霊屋敷だ 456 00:30:17,857 --> 00:30:22,654 そしてランコアだが    宮殿には もういないから—— 457 00:30:22,904 --> 00:30:25,240 別の個体を登場させた 458 00:30:25,698 --> 00:30:29,327 〈お詫びに  これを受け取ってくれ〉 459 00:30:34,999 --> 00:30:36,584 大した貢ぎ物だね 460 00:30:36,835 --> 00:30:39,462 ランコアが住む 地下牢の—— 461 00:30:37,585 --> 00:30:42,632 ILM視覚効果監修 エンリコ・ダム 462 00:30:39,587 --> 00:30:42,632 見事な縮尺模型があった 463 00:30:43,216 --> 00:30:48,304 ゲートや岩や鉄格子もある 大きな模型だった     464 00:30:48,471 --> 00:30:52,475 考古学者のように 丹念に調査した  465 00:30:52,642 --> 00:30:58,606 「ジェダイの帰還」のセットの  資料を入手できたので——   466 00:30:58,773 --> 00:31:00,400 正確に再現できた 467 00:31:00,692 --> 00:31:05,738  模型をスキャンして    “ボリューム〟スタジオに映す 468 00:31:05,905 --> 00:31:09,492 すると 背景が  地下牢になるんだ 469 00:31:11,870 --> 00:31:16,416 僕にとって ランコアといえば あのシーンだ        470 00:31:16,833 --> 00:31:19,586 ランコアの飼育人が—— 471 00:31:20,044 --> 00:31:22,630 悲しむシーンだよ 472 00:31:22,797 --> 00:31:26,426 ルークがゲートで ランコアを殺す  473 00:31:26,801 --> 00:31:31,764 ルークも命懸けだから  僕らは応援するんだけど 474 00:31:31,890 --> 00:31:36,853 ランコアの死に涙して  慰められる飼育人が映る 475 00:31:36,978 --> 00:31:40,857 “飼い犬と同じなのかな〟と  気になった       476 00:31:41,858 --> 00:31:45,069 そういう側面を  取り入れたかった 477 00:31:45,236 --> 00:31:49,490 実現できたのは    我らが飼育人のお陰だ 478 00:31:49,616 --> 00:31:53,036 犬が嫌いな人は 信用しない 479 00:31:50,074 --> 00:31:54,495 ランコアの飼育人役 ダニー・トレホ 480 00:31:53,161 --> 00:31:56,873 犬好きでなきゃ ランコアは無理だ 481 00:31:57,040 --> 00:32:00,960 巨大な犬みたいな ものだからね   482 00:32:01,127 --> 00:32:06,466 狂犬になるか 番犬になるか かわいい子犬になるかは—— 483 00:32:06,591 --> 00:32:08,134 訓練次第だ 484 00:32:08,301 --> 00:32:09,302 ここか? 485 00:32:11,054 --> 00:32:12,847 ここが好きか? 486 00:32:12,972 --> 00:32:16,142 ここが好きなんだな 487 00:32:16,309 --> 00:32:20,980 ランコアとの絆ができ  仲間だと認められれば—— 488 00:32:21,105 --> 00:32:27,111 ランコアは自分に従うと ボバはよく理解していた 489 00:32:27,236 --> 00:32:32,492 目隠しを外すと       ランコアはボバをじっと見る 490 00:32:32,992 --> 00:32:36,162 そして 目でこう語るんだ 491 00:32:36,287 --> 00:32:40,959 “俺の仲間が信用する人なら  俺も信用する〟     492 00:32:42,210 --> 00:32:45,630 大丈夫だ 怖くないぞ 493 00:32:45,880 --> 00:32:51,636 「ジェダイの帰還」の人気者を  登場させることになった   494 00:32:51,761 --> 00:32:55,848 “ランコアの見せ場を     作ろう〟とジョンが言い—— 495 00:32:56,057 --> 00:32:57,725 うれしくなった 496 00:32:57,850 --> 00:33:01,187 過去の映像や   当時の模型から—— 497 00:33:01,312 --> 00:33:04,899 ランコアの神髄は何かを探った 498 00:33:05,024 --> 00:33:09,988 今回は別の個体だけど  魅力を引き継ぎたかった 499 00:33:10,488 --> 00:33:15,827 フィル・ティペット作の パペットはゴム製だが—— 500 00:33:15,952 --> 00:33:20,164 撮り方や照明や塗装で 魅力的になってる   501 00:33:20,289 --> 00:33:23,126 見た目のリアルさよりも—— 502 00:33:23,292 --> 00:33:26,587 感情に訴える迫力を 大事にしたい    503 00:33:29,757 --> 00:33:33,302 過去作では       巨大な手を実写で撮った 504 00:33:33,428 --> 00:33:37,265 今回 ボバが        ランコアに乗ることになり—— 505 00:33:37,390 --> 00:33:40,810 “CGの怪物に      乗るのか?〟と考えた 506 00:33:40,935 --> 00:33:44,772 それとも 頭部を制作して そこに乗せる?     507 00:33:44,897 --> 00:33:47,483 答えは“総力戦でいこう!〟 508 00:33:55,366 --> 00:33:57,493 記憶がよみがえるよ 509 00:33:58,953 --> 00:34:00,121 懐かしい 510 00:34:00,288 --> 00:34:03,041 頭部だけじゃ 済まなかった 511 00:34:00,288 --> 00:34:04,459 視覚効果監修 リチャード・ブラフ 512 00:34:03,166 --> 00:34:06,878 最終的には 頭部と肩を作り—— 513 00:34:07,003 --> 00:34:10,673 腕は造形物を基に CGで作った   514 00:34:10,882 --> 00:34:14,177 カットによって   フルCGだったり—— 515 00:34:14,302 --> 00:34:16,971 実写も使っていたりする 516 00:34:17,263 --> 00:34:22,477 実物大のランコアが     リアルに動けば説得力が増す 517 00:34:22,602 --> 00:34:26,230 “人形だぞ〟と     自分に言い聞かせた 518 00:34:26,481 --> 00:34:28,191 分かるかい? 519 00:34:28,316 --> 00:34:31,986 だって 巨大なランコアが 動くんだ        520 00:34:32,111 --> 00:34:34,697 しかも その動き方が… 521 00:34:35,031 --> 00:34:38,618 例えばロボットが 腕を動かすと——  522 00:34:39,160 --> 00:34:41,120 ここだけが動く 523 00:34:41,370 --> 00:34:45,208 でも あいつは   首も肩も一緒に動く 524 00:34:45,333 --> 00:34:47,001 そりゃ驚くさ 525 00:34:48,127 --> 00:34:50,046 乗り方を覚えたい 526 00:34:51,005 --> 00:34:51,798 何だって? 527 00:34:53,341 --> 00:34:55,802 最初に全体の構想を練り—— 528 00:34:55,927 --> 00:34:59,680 ジョンからは    たくさんの案が出た 529 00:34:59,806 --> 00:35:02,642 僕らはマンドーが 好きだから——   530 00:35:02,767 --> 00:35:06,521 “彼を出したいよね〟と  話したんだ     531 00:35:06,687 --> 00:35:11,567 彼はボバの友人だから   登場しても不自然じゃない 532 00:35:11,734 --> 00:35:12,944 誰を捜す? 533 00:35:13,152 --> 00:35:15,363 そうじゃない 戦力が欲しい 534 00:35:16,239 --> 00:35:17,448 ボバ・フェットか 535 00:35:17,573 --> 00:35:18,950 彼もきっと喜ぶ 536 00:35:19,158 --> 00:35:24,831 “マンダロリアン〟の後の  物語として描くことで—— 537 00:35:25,164 --> 00:35:29,627 マンドーの その後を 入れることができた 538 00:35:29,919 --> 00:35:32,588 彼はヘルメットを脱ぎ—— 539 00:35:32,797 --> 00:35:35,591 グローグーも手放している 540 00:35:35,758 --> 00:35:39,470 子供のような存在が もう いないんだ  541 00:35:39,595 --> 00:35:44,684 生きる目的を失った彼は ドラマを生むと思った  542 00:35:44,851 --> 00:35:46,727 生きたまま行くか—— 543 00:35:48,146 --> 00:35:49,939 冷たくなって行くか 544 00:35:50,189 --> 00:35:53,818 ダークセーバーを手に 賞金稼ぎに戻った   545 00:35:53,985 --> 00:35:58,156 彼は“家〟を 探してるように見える 546 00:35:55,736 --> 00:36:00,074 監督 ブライス・ダラス・ ハワード 547 00:35:58,281 --> 00:36:00,074 自分の居場所よ 548 00:36:00,283 --> 00:36:01,576 銀河の中でね 549 00:36:04,787 --> 00:36:07,874 第5話の冒頭でマンドーは—— 550 00:36:07,999 --> 00:36:11,878 アーマラーやパズ・ヴィズラと 再会する          551 00:36:12,003 --> 00:36:16,299 そして彼は        訓練を受けることになるの 552 00:36:19,385 --> 00:36:20,887 そうよ 感じて 553 00:36:21,929 --> 00:36:24,390 ダークセーバーに抗っても—— 554 00:36:25,474 --> 00:36:27,810 あなたは勝てない 555 00:36:29,645 --> 00:36:32,273 力で操ろうとしないで 556 00:36:32,440 --> 00:36:36,944 説明的なシーンは      物語の勢いを削そぎがちだが—— 557 00:36:37,069 --> 00:36:40,781 “スター・ウォーズ〟では  ファンに喜ばれる   558 00:36:40,948 --> 00:36:43,451 オビ=ワン・ケノービが—— 559 00:36:43,701 --> 00:36:49,373 クローン大戦やルークの父の 話をするシーンもそうだ   560 00:36:49,540 --> 00:36:51,000 クローン大戦で? 561 00:36:51,125 --> 00:36:55,463 お父さんも私も   ジェダイ騎士ナイトだった 562 00:36:58,424 --> 00:36:59,717 知らなかった 563 00:36:59,842 --> 00:37:02,887 飛行士としても 戦士としても—— 564 00:37:03,846 --> 00:37:05,348 図抜けていた 565 00:37:05,473 --> 00:37:08,392 君もいい飛行士になったな 566 00:37:08,726 --> 00:37:12,104 ドラマの3シーズン分を 使って——        567 00:37:12,230 --> 00:37:15,733 マンダロアの歴史を語ってきた 568 00:37:15,858 --> 00:37:18,819 ファンは気になってるはずだ 569 00:37:18,986 --> 00:37:22,573 大粛清や 千の涙の夜 古代の歌がね    570 00:37:22,698 --> 00:37:27,161 だから 映像で     見せることにしたんだが 571 00:37:27,495 --> 00:37:32,541 ジョージとデイブが      アニメシリーズで既に描いてる 572 00:37:32,667 --> 00:37:35,294 それを僕らの出発点とした 573 00:37:36,045 --> 00:37:39,507 マンダロアの民は 道を外れてしまい 574 00:37:39,924 --> 00:37:43,427 “千の涙の夜〟で    帝国の侵略者が—— 575 00:37:43,552 --> 00:37:46,973 我らの愛するすべてを破壊した 576 00:37:48,391 --> 00:37:50,685 大粛清のシーンのために—— 577 00:37:50,851 --> 00:37:54,563 何本もの映画を見て 参考にした     578 00:37:54,689 --> 00:37:58,067 例えば“ジャーヘッド〟の 砂漠の油田だ      579 00:37:58,192 --> 00:38:03,948 兵士の影の奥に炎が上がる 地獄のようなシーンがある 580 00:38:04,282 --> 00:38:06,325 本作の映像では—— 581 00:38:06,450 --> 00:38:10,079 がれきの向こうから ロボットが来る   582 00:38:10,246 --> 00:38:12,748 K-2SOドロイドだ 583 00:38:12,873 --> 00:38:16,252 探索プローブドロイドも面白いよね 584 00:38:16,419 --> 00:38:21,590 炎に照らされ がれきの中を ドロイドの影が進む    585 00:38:21,716 --> 00:38:24,010 インパクトのある映像だ 586 00:38:24,176 --> 00:38:28,723 道を貫いた者だけが   予言された災いを免れた 587 00:38:29,140 --> 00:38:32,435 隠れ家や教義のことを 知るにつれ——     588 00:38:32,560 --> 00:38:35,730 破門の重大さが分かってくる 589 00:38:35,855 --> 00:38:39,233 マンドーは大切な掟を破った 590 00:38:39,442 --> 00:38:42,862 ディン・ジャリン      ヘルメットを脱いだことは? 591 00:38:43,112 --> 00:38:44,280 ある 592 00:38:46,073 --> 00:38:49,327 では もう       マンダロリアンではない 593 00:38:49,618 --> 00:38:53,080 許してほしい    どうすれば償える? 594 00:38:53,205 --> 00:38:55,416 背教者は去れ 595 00:39:00,963 --> 00:39:02,173 連絡くれたろ 596 00:39:02,631 --> 00:39:03,924 何のこと? 597 00:39:04,050 --> 00:39:06,969 レイザー・クレストの 代用品の件だ    598 00:39:07,094 --> 00:39:09,096 私の仕事だからね 599 00:39:09,221 --> 00:39:11,891 頑張って探したよ 金はある? 600 00:39:15,853 --> 00:39:20,858 「ファントム・メナス」用に  僕がN-1をデザインした 601 00:39:20,983 --> 00:39:23,444 アナキンが乗ってたよね 602 00:39:23,778 --> 00:39:28,157 F1カーのようなXウイングを 目指して作った        603 00:39:28,699 --> 00:39:33,162 ジョージと作り上げた 他とは違う戦闘機だ  604 00:39:33,287 --> 00:39:36,332 手作業で作られたメカだよ 605 00:39:36,624 --> 00:39:40,336 ジョンはクラシックカーを イメージした       606 00:39:40,461 --> 00:39:44,965 ペリが壊れた古いN-1を 見つけてきて——     607 00:39:45,257 --> 00:39:49,678 マンドーに見せ    一緒に修理し 改造する 608 00:39:50,054 --> 00:39:52,598 元の美しさは残しつつ—— 609 00:39:52,973 --> 00:39:54,767 改良を加えるんだ 610 00:39:54,892 --> 00:39:56,102 朗報だよ 611 00:39:56,435 --> 00:39:59,647 ターボニック・ヴェンチュリ・ パワー・アシミレーターだ  612 00:39:59,772 --> 00:40:01,690 外縁部で最速の船になる 613 00:40:03,109 --> 00:40:06,987 “アメリカン・グラフィティ〟の  時代の車は——        614 00:40:07,405 --> 00:40:11,117 デュース・クーペや  32年式3窓フォードだ 615 00:40:11,325 --> 00:40:16,497 こういう車を改造して    スピードが出るようにしてた 616 00:40:17,081 --> 00:40:20,376 その精神を取り入れたかった 617 00:40:20,501 --> 00:40:24,380 ガレージで整備士と N-1を改造する  618 00:40:24,505 --> 00:40:28,717 “スター・ウォーズ〟らしい  オマージュだ      619 00:40:28,884 --> 00:40:30,970 夢中で作業してるから—— 620 00:40:31,095 --> 00:40:34,849 水分マニホールドが 見当たらなくても—— 621 00:40:34,974 --> 00:40:40,104 “ペリには奥の手が       ありそうだ〟って反応をする 622 00:40:47,403 --> 00:40:50,197 23年前に描いたデザインだ 623 00:40:50,322 --> 00:40:54,994 当時 ロンドンのスタジオで N-1に乗ったんだ     624 00:40:55,870 --> 00:40:59,457 今回も新型N-1に 乗る機会を得た  625 00:40:59,582 --> 00:41:04,003 23年前に戻ったようで 自然と笑顔になった  626 00:41:04,753 --> 00:41:06,130 素晴らしいよ 627 00:41:13,846 --> 00:41:17,475 ルークの訓練を描こうと ジョンが言った     628 00:41:17,600 --> 00:41:20,186 グローグーの その後や—— 629 00:41:20,311 --> 00:41:24,315 師匠としてのルークを 皆が見たいからね   630 00:41:24,440 --> 00:41:29,528 グローグーと同種族の ヨーダを師匠に持ち 631 00:41:24,482 --> 00:41:29,069 ルーク・ スカイウォーカー役 マーク・ハミル 632 00:41:29,653 --> 00:41:33,741 今度は その種族の子供を 弟子にする       633 00:41:33,866 --> 00:41:36,702 この対称性には納得だ 634 00:41:36,994 --> 00:41:42,458 ルークはグローグーに対する 情を抑え——         635 00:41:42,666 --> 00:41:45,544 指導に徹しようとする 636 00:41:45,669 --> 00:41:51,342 ジェダイ・マスターになるのに 必要な価値観を——      637 00:41:51,467 --> 00:41:53,344 教え込むためだ 638 00:41:53,928 --> 00:41:57,014 前からずっと    思ってたことだが—— 639 00:41:57,139 --> 00:42:01,352 ルークはクワイ=ガン・ジンの 後継者だ          640 00:42:01,477 --> 00:42:03,687 面識はないけどね 641 00:42:03,812 --> 00:42:07,566 クワイ=ガンの弟子である オビ=ワンは——      642 00:42:08,067 --> 00:42:10,027 ルークの師匠だ 643 00:42:10,152 --> 00:42:13,572 指導法からも系譜が分かるね 644 00:42:13,697 --> 00:42:19,203 オビ=ワンがアナキンの  師匠であることも興味深い 645 00:42:19,328 --> 00:42:22,206 親子で師匠が同じなんだ 646 00:42:22,498 --> 00:42:26,085 そしてアナキンは アソーカの師匠だ 647 00:42:26,210 --> 00:42:29,547 アソーカは      未熟で無鉄砲ですが—— 648 00:42:29,672 --> 00:42:33,217 経験を積み    忍耐を覚えれば—— 649 00:42:33,551 --> 00:42:34,969 モノになります 650 00:42:36,178 --> 00:42:40,140 ルークの父親の弟子である アソーカと——       651 00:42:40,266 --> 00:42:43,435 父を知らないルークの共演だ 652 00:42:43,644 --> 00:42:46,855 互いの身の上を盛り込める 653 00:42:46,981 --> 00:42:48,691 お父さんみたい 654 00:42:48,857 --> 00:42:53,529 “スター・ウォーズ〟に    登場する女性たちは強い 655 00:42:53,696 --> 00:42:56,448 レイア姫は気が強かった 656 00:42:56,574 --> 00:42:58,284 ゴミシューターの中へ 657 00:42:59,118 --> 00:43:03,747 ダース・ベイダーに   面と向かって刃向かった 658 00:43:03,914 --> 00:43:07,376 一方 アソーカは  女性のジェダイで—— 659 00:43:07,501 --> 00:43:09,920 複雑な過去を持つ 660 00:43:10,087 --> 00:43:12,298 ワクワクするね 661 00:43:12,464 --> 00:43:15,968 負の感情には    最高のジェダイも—— 662 00:43:17,219 --> 00:43:18,804 勝てなかった 663 00:43:20,931 --> 00:43:23,517 苦難の道を歩ませないで 664 00:43:23,684 --> 00:43:26,645 ロザリオの演技は魅力的だ 665 00:43:26,812 --> 00:43:29,106 笑える逸話がある 666 00:43:29,607 --> 00:43:33,319 台本には“プロ・クーン〟と 書いたんだ        667 00:43:34,445 --> 00:43:39,700 撮影当日に彼女は初めて 誰とのシーンか知った  668 00:43:39,992 --> 00:43:42,661 マスター・ プロ・クーンと聞き—— 669 00:43:41,577 --> 00:43:46,457 アソーカ・タノ役 ロザリオ・ドーソン 670 00:43:42,953 --> 00:43:47,666 面白そうだと思ったけど 混乱もした 671 00:43:47,791 --> 00:43:50,919 “どうなるか      分からないけど——〟 672 00:43:51,045 --> 00:43:56,634 “辻褄つじつまは合うんだろうな     現場で質問しよう〟と思った 673 00:43:56,759 --> 00:43:58,969 でも マーク・ハミルが登場 674 00:43:59,094 --> 00:44:03,223 ご一緒できるなんて 夢かと思ったわ   675 00:44:03,474 --> 00:44:09,146 私はライトセーバーを持ってて グローグーもいる       676 00:44:09,897 --> 00:44:14,026 目の前にはルークよ  よく気絶しなかったわ 677 00:44:14,151 --> 00:44:19,031 撮影直前まで秘密にした スタッフたちにも驚くわ 678 00:44:19,198 --> 00:44:20,532 また会える? 679 00:44:23,077 --> 00:44:24,286 多分ね 680 00:44:26,497 --> 00:44:28,374 フォースと共にあれ 681 00:44:30,584 --> 00:44:34,963 マークが現場にいれば 彼の思いが——     682 00:44:35,214 --> 00:44:36,799 よく分かる 683 00:44:37,257 --> 00:44:40,135 役への思いが理解できるんだ 684 00:44:40,260 --> 00:44:42,888 マークの目が物語っていた 685 00:44:43,013 --> 00:44:46,558 代役のグレアムの演技を 見る彼から——      686 00:44:46,684 --> 00:44:49,770 役に対するプライドを感じた 687 00:44:50,062 --> 00:44:53,524 ルークとしての自負を持ち 見守ってた        688 00:44:53,691 --> 00:44:58,237 “こう言ってた〟の後       彼を見ずに“大きさではない〟 689 00:44:58,362 --> 00:45:01,198 その言葉に      グローグーは反応し—— 690 00:45:01,323 --> 00:45:04,785 それを感じ取って 僕は振り返る   691 00:45:04,910 --> 00:45:08,580 マークとグレアムを それぞれ撮った   692 00:45:08,706 --> 00:45:12,668 FLUXという システムでの撮影だ 693 00:45:10,749 --> 00:45:13,961 撮影監督 デイビッド・クライン 694 00:45:13,293 --> 00:45:16,171 撮影用カメラの 両側に—— 695 00:45:16,296 --> 00:45:19,925 小さな赤外線カメラが 付いている      696 00:45:20,175 --> 00:45:24,263 そして グレアムに   赤外線マーカーを付けた 697 00:45:24,388 --> 00:45:27,599 こうして彼は    ルークを演じたが—— 698 00:45:27,725 --> 00:45:29,852 あくまでも彼は代役だ 699 00:45:30,060 --> 00:45:33,564 一体となって     ルークを演じるため—— 700 00:45:33,731 --> 00:45:36,817 マークは心構えを教えてた 701 00:45:36,942 --> 00:45:39,153 見ていて感動したよ 702 00:45:39,278 --> 00:45:41,196 “大きさではない〟 703 00:45:42,448 --> 00:45:43,991 彼の口ぶりは—— 704 00:45:44,158 --> 00:45:45,743 いつも謎めいてた 705 00:45:45,951 --> 00:45:48,495 故郷で聞いた口ぶりか? 706 00:45:48,787 --> 00:45:51,790 初めての       撮影方法だったから—— 707 00:45:51,915 --> 00:45:56,670 監督たちの要求に応えようと 2人で頑張った       708 00:45:57,004 --> 00:46:01,633 僕は舞台もラジオも テレビも映画もやる 709 00:46:02,134 --> 00:46:05,721 要求されることは それぞれ違うが—— 710 00:46:05,846 --> 00:46:09,141 今回の撮影は全くの未経験だ 711 00:46:09,266 --> 00:46:14,021 “受け取る前に〟の     タイミングを変えようか 712 00:46:14,146 --> 00:46:16,523 既に贈り物を見せてる 713 00:46:16,982 --> 00:46:19,234 この子が動き “待て〟と 714 00:46:19,401 --> 00:46:23,030 今回の撮影は     複合的な芝居になった 715 00:46:23,489 --> 00:46:25,616 代役の演技だけでなく—— 716 00:46:25,783 --> 00:46:30,829 監督の意見や台本の情報を まとめ上げた結果だ    717 00:46:30,954 --> 00:46:34,249 新しい手法は   いい勉強になるね 718 00:46:34,583 --> 00:46:36,877 こうしてから こうだ 719 00:46:37,002 --> 00:46:37,628 だね 720 00:46:37,795 --> 00:46:42,466 今回の仕事で 特に楽しかったのは—— 721 00:46:37,795 --> 00:46:43,217 視覚効果プロデューサー/ 製作補 アビゲイル・ケラー 722 00:46:43,258 --> 00:46:48,138 ジョンたちが試行錯誤を 後押ししてくれたこと  723 00:46:48,555 --> 00:46:53,936 失敗を恐れずに        挑戦できる環境はとても大事よ 724 00:46:54,061 --> 00:46:57,481 こうして新技術を改善していく 725 00:46:57,648 --> 00:47:02,694 ルークのシーンが     進化したことに満足してる 726 00:47:02,820 --> 00:47:06,073 “マンダロリアン〟の  シーズン2で——  727 00:47:06,198 --> 00:47:08,408 僕たちは経験を積んだ 728 00:47:08,951 --> 00:47:12,204 シーズン2では   ローラ社と組んで—— 729 00:47:12,704 --> 00:47:15,916 ディープフェイクを試した 730 00:47:16,041 --> 00:47:21,046 どこまでの顔の再現が必要か 見極めるためだ       731 00:47:21,171 --> 00:47:24,716 結局 ディープフェイク映像は お蔵入りだ         732 00:47:24,842 --> 00:47:28,804 まだ発展途上の  技術だったからね 733 00:47:29,096 --> 00:47:34,017 今回は10倍の作業量になると 分かっていた        734 00:47:34,142 --> 00:47:36,937 ルークは第6話の核となるし 735 00:47:37,062 --> 00:47:40,607 スタントがあるから CGの顔も使う   736 00:47:40,774 --> 00:47:45,612 それで ILM社の    ジョン・ノールに相談した 737 00:47:45,737 --> 00:47:49,575 今作の問題を解決するには 新技術と——        738 00:47:49,867 --> 00:47:54,121 CGの顔を        組み合わせる方法が必要だ 739 00:47:54,246 --> 00:47:57,749 ランディスは         ディープフェイクの開発を進め 740 00:47:57,916 --> 00:48:01,295 撮影のデイビッドとも 何度もテストした   741 00:48:01,461 --> 00:48:05,048 様々な時間帯の 背景映像を撮り—— 742 00:48:01,461 --> 00:48:05,048 バーチャル・ プロダクション監修 ランディス・フィールズ 743 00:48:05,507 --> 00:48:09,636 “ボリューム〟に組み込み  テスト撮影した    744 00:48:09,845 --> 00:48:14,808 顔やカメラの角度 背景映像を変えながら 745 00:48:14,933 --> 00:48:17,644 どこで破綻するかを 探った 746 00:48:17,978 --> 00:48:20,939 映像はさらに進化する 747 00:48:21,106 --> 00:48:26,862 ピーター・デマレストに   高解像度の映像素材を渡すと 748 00:48:26,987 --> 00:48:29,364 磨きをかけてくれる 749 00:48:29,698 --> 00:48:32,451 映像の質が向上するんだ 750 00:48:32,576 --> 00:48:37,623 サム・ヘッドの加入で  ILMはさらに前進した 751 00:48:37,748 --> 00:48:40,083 一躍 有名になった彼だね 752 00:48:40,250 --> 00:48:44,713 ルークのディープフェイクを 投稿した人物だ       753 00:48:44,838 --> 00:48:49,134 彼がILMに雇われ 技術的な助言をした 754 00:48:49,301 --> 00:48:50,969 皆の努力の結晶だ 755 00:48:51,094 --> 00:48:53,680 ピーター・デマレストや サム・ヘッド      756 00:48:53,805 --> 00:48:57,517 ジョン・ノールや    ランディスら 大勢が—— 757 00:48:57,643 --> 00:49:01,104 完成度を高めることに貢献した 758 00:49:01,980 --> 00:49:06,360 跳び上がったら       体を流れるフォースを感じろ 759 00:49:11,615 --> 00:49:14,868 “やってみる〟なんて考えるな 760 00:49:15,535 --> 00:49:16,411 やるんだ 761 00:49:16,578 --> 00:49:19,623 視覚効果の出番は 撮影後だが——   762 00:49:19,748 --> 00:49:23,085 よく こう考えてしまうんだ 763 00:49:23,418 --> 00:49:25,712 “実写なんて大変だな〟 764 00:49:25,837 --> 00:49:29,091 “グローグーが動き回ってる〟 765 00:49:29,216 --> 00:49:35,013 そして デジタル処理が    大量に発生することを覚悟する 766 00:49:35,138 --> 00:49:38,058 実際は そうでもなかった 767 00:49:38,225 --> 00:49:40,018 すごいじゃないか 768 00:49:42,646 --> 00:49:44,606 一躍 スターだな 769 00:49:46,233 --> 00:49:49,820 マイク・マンゼルたち 操演チームが——   770 00:49:49,945 --> 00:49:53,365 棒を使ってグローグーを操った 771 00:49:53,490 --> 00:49:57,911 どう宙返りさせて    自然に着地させるかを—— 772 00:49:58,036 --> 00:49:59,830 模索していた 773 00:49:59,955 --> 00:50:02,040 ジョンやデイブを呼び—— 774 00:50:02,165 --> 00:50:06,003 リハーサルを    見せることもあった 775 00:50:06,253 --> 00:50:12,050 そういう時 デイブは    どう編集できるかを考えてた 776 00:50:12,175 --> 00:50:14,594 きっかけとなる場面だ 777 00:50:14,720 --> 00:50:18,015 カメラがグローグーをとらえる 778 00:50:18,181 --> 00:50:22,394 訓練のシーンで     視聴者に こう思わせたい 779 00:50:22,561 --> 00:50:26,189 “グローグーは      ルークといるべきだ〟 780 00:50:26,732 --> 00:50:29,192 “マンドーではない〟とね 781 00:50:29,609 --> 00:50:30,944 それが肝心だ 782 00:50:31,069 --> 00:50:35,699 マンドーの所にいてほしいが それでいいのか?      783 00:50:36,074 --> 00:50:38,702 ルークは考えを示してない 784 00:50:38,827 --> 00:50:44,416 他のジェダイよりも     彼は理解しているんだと思う 785 00:50:44,541 --> 00:50:48,545 父親的な人の       そばにいることの意味をね 786 00:50:48,670 --> 00:50:53,592 だからルークは        グローグーのいい師匠だと思う 787 00:51:08,899 --> 00:51:12,527 ジョンが書いた  最終話の脚本は—— 788 00:51:12,694 --> 00:51:14,988 長くて密度が濃かった 789 00:51:15,113 --> 00:51:19,326 2話分ありそうなくらい 内容満載だ       790 00:51:19,743 --> 00:51:23,580 マンドーやグローグー     スコーペネクにクルルサンタン 791 00:51:24,039 --> 00:51:27,209 キャド・ベインも現れ ボバはランコアに乗る 792 00:51:27,375 --> 00:51:31,129 しかもゴートラが 襲ってくるんだ  793 00:51:31,254 --> 00:51:36,384 “スター・ウォーズ〟の    ベスト盤みたいな回だね 794 00:51:37,427 --> 00:51:40,222 ぜひ監督を担当したかったが 795 00:51:40,347 --> 00:51:44,476 最終話はジョンも    やりたいだろうと思った 796 00:51:44,601 --> 00:51:48,814 僕が監督すべき理由を 彼に訴えると——    797 00:51:48,939 --> 00:51:50,649 彼はアゴを触り—— 798 00:51:51,066 --> 00:51:55,278 しばらく無言で     僕を不安にさせてから—— 799 00:51:55,654 --> 00:51:57,155 “頼んだよ〟と 800 00:51:58,573 --> 00:52:04,663 どうやって全部を詰め込んだか いまだに分からないよ     801 00:52:04,830 --> 00:52:07,958 特に驚いたのは モス・エスパで—— 802 00:52:08,500 --> 00:52:10,710 ランコアが暴れる場面だ 803 00:52:10,836 --> 00:52:16,049 超大作並みの迫力だが   スタジオの外で撮ったんだ 804 00:52:16,174 --> 00:52:21,012 カメラを手に走り回る  ロバートの熱量が伝わる 805 00:52:21,263 --> 00:52:24,057 ナイフを見せ  立ち去る前に—— 806 00:52:24,349 --> 00:52:26,601 最後にもう一度 見る 807 00:52:28,186 --> 00:52:32,899 第7話の最終決戦は 演出が大変だった  808 00:52:33,066 --> 00:52:37,737 ビデオコンテやプレヴィズを 早くから用意して——     809 00:52:37,863 --> 00:52:41,241 コンパクトなシーンを考えた 810 00:52:41,533 --> 00:52:46,329 “ボリューム〟ではなく   屋外セットで撮るからね 811 00:52:46,454 --> 00:52:50,208 そして 撮りながら 軌道修正したが—— 812 00:52:50,333 --> 00:52:52,961 そういう撮り方が大好きだ 813 00:52:53,086 --> 00:52:57,382 カッコいい登場人物たちと 大暴れできる       814 00:53:10,312 --> 00:53:14,524  キャド・ベインは    “クローン・ウォーズ〟で—— 815 00:53:14,691 --> 00:53:17,402 デイブが生み出したキャラだ 816 00:53:17,569 --> 00:53:20,238 その帽子だけで目立つ 817 00:53:20,989 --> 00:53:23,825 ヘルメットは願い下げだ 818 00:53:24,242 --> 00:53:29,789 どう撮ればいいか悩んでたら レガシー社が案をくれた   819 00:53:29,915 --> 00:53:35,212 顔にフィットするマスクを作り 口の動きを見せるんだ     820 00:53:36,630 --> 00:53:42,177 ボバ・フェットは      帝国に仕えた冷酷な殺し屋だ 821 00:53:42,344 --> 00:53:47,682 ジェイソン・マシューズが 手彫りでマスクを作った 822 00:53:47,849 --> 00:53:51,311 アニメシリーズの キャド・ベインと—— 823 00:53:51,519 --> 00:53:56,149 同じイメージの顔つきに 彼が作り上げてくれた  824 00:53:56,316 --> 00:54:02,113 キャド役のドリアン・キンジは 体形がピッタリだった    825 00:54:02,280 --> 00:54:06,451 種明かしはしないけど 複雑な歯を作り——   826 00:54:06,993 --> 00:54:10,330 口が突き出て見えるようにした 827 00:54:10,455 --> 00:54:13,917 キャドの骨格を再現したんだ 828 00:54:14,084 --> 00:54:17,003 前にも俺に仕事で負けただろ 829 00:54:17,671 --> 00:54:20,882 顔はすぐに     方針が決まったが—— 830 00:54:21,007 --> 00:54:24,636 帽子を再現するのには 苦労した       831 00:54:24,761 --> 00:54:29,474 リー・ヴァン・クリーフの写真を 帽子の参考にした       832 00:54:29,641 --> 00:54:34,229 キャド・ベインを作った時 ジョージは——      833 00:54:34,354 --> 00:54:36,606 彼をイメージしたんだ 834 00:54:36,731 --> 00:54:40,777 ボバ・フェットが      クリント・イーストウッドだ 835 00:54:41,027 --> 00:54:43,488 まだ お前より機敏だ 836 00:54:44,864 --> 00:54:46,491 かもしれんが—— 837 00:54:47,033 --> 00:54:48,868 俺にはアーマーがある 838 00:54:50,287 --> 00:54:51,913 やってみるか? 839 00:54:54,165 --> 00:54:57,961 アーマーを身につけると 力を感じる       840 00:54:58,128 --> 00:55:03,717 身につけたとたん    内側から湧き上がるんだ 841 00:55:03,842 --> 00:55:07,429 普段より強くなった気分になる 842 00:55:10,432 --> 00:55:16,062 ヘルメットをかぶったシーンを ロバートが編集してたんだが  843 00:55:16,229 --> 00:55:20,775 顔が見えなくても     ボバの感情が伝わってくる 844 00:55:20,900 --> 00:55:25,071 ヘルメットの動きなどの 小さなことで——     845 00:55:25,196 --> 00:55:29,826 中で私が何をしているかが 何となく分かるんだ    846 00:55:30,076 --> 00:55:32,245 町は見捨てられない 847 00:55:32,996 --> 00:55:34,497 皆が俺を頼ってる 848 00:55:38,960 --> 00:55:44,841 モス・エスパでランコアが  塔に上って暴れるシーンは—— 849 00:55:45,383 --> 00:55:50,305 “キング・コング〟や       怪獣映画のように迫力満点だ 850 00:55:51,222 --> 00:55:56,353 キャラ自体もハリーハウゼンの 作品に出てきそうだ      851 00:55:56,561 --> 00:55:59,564 そのキャラが制御不能になる 852 00:56:03,818 --> 00:56:07,280 そこへグローグーが現れ—— 853 00:56:07,739 --> 00:56:11,159 愛情でランコアを落ち着かせる 854 00:56:11,409 --> 00:56:16,081 心温まるシーンだし   視聴者を驚かせたかった 855 00:56:17,415 --> 00:56:19,084 納得のシーンだ 856 00:56:21,044 --> 00:56:25,382 グローグーのパワーが 強まったと示すため—— 857 00:56:25,548 --> 00:56:29,427 あの場面では      目を閉じないようにした 858 00:56:29,552 --> 00:56:35,642 ランコアに対する愛情や共感を しっかり目を開けて送るんだ  859 00:56:35,767 --> 00:56:39,062 初めて 目を閉じずに フォースを使う   860 00:56:39,187 --> 00:56:43,858 ランコアを眠らせるところで 目を閉じるだけだ      861 00:56:44,651 --> 00:56:48,196 グローグーが      ルークから学んだのは—— 862 00:56:48,363 --> 00:56:53,660 ソードの名手になるための 破壊の力ではない     863 00:56:53,785 --> 00:56:57,080 何かを落ち着かせるための力だ 864 00:56:57,205 --> 00:57:01,626 誰かの怒りや恐怖心を 和らげる力だよ    865 00:57:01,835 --> 00:57:05,213 グローグーは その能力を使う 866 00:57:05,338 --> 00:57:10,135 ジェダイとフォースの本質が そこにはある        867 00:57:18,726 --> 00:57:23,189 英雄の冒険を描く時   筋立ては おのずと決まる 868 00:57:23,314 --> 00:57:28,820 自分より大きな存在の    一部になるのが本物の英雄だ 869 00:57:28,987 --> 00:57:34,200 英雄的な行為とは      個人的な気持ちを脇に置き—— 870 00:57:34,367 --> 00:57:38,163 より大きな存在を 優先することだ  871 00:57:38,371 --> 00:57:43,710 より大きな存在とは マンドーの場合は—— 872 00:57:43,835 --> 00:57:48,923 孤児にとっての       父親代わりになることだった 873 00:57:49,048 --> 00:57:53,511 ボバ・フェットの場合は 部族を失った後——   874 00:57:53,678 --> 00:57:58,016 教訓を生かして     自らの仲間を作ることだ 875 00:57:58,975 --> 00:58:04,939 ボバは変わったが      元の彼に戻ることもあり得る 876 00:58:05,064 --> 00:58:11,863 だがフェネックを見つけ    自分と同じ境遇だと知ったから 877 00:58:11,988 --> 00:58:15,450 家族的な安らぎを 求めてると思う  878 00:58:15,575 --> 00:58:19,662 ボバが一度も       手にしたことがないものだ 879 00:58:19,996 --> 00:58:23,875 だからボバの心の旅とも 言えるね        880 00:58:24,125 --> 00:58:25,793 なぜ皆がお辞儀を? 881 00:58:26,211 --> 00:58:28,004 撃たれるよりいい 882 00:58:28,796 --> 00:58:30,798 その2択なのか? 883 00:58:30,924 --> 00:58:32,342 町の統治者はね 884 00:58:32,467 --> 00:58:35,303 達成感のある作品だった 885 00:58:35,428 --> 00:58:39,349 大好きなボバの物語を 撮れたし——      886 00:58:39,474 --> 00:58:42,852 ジョージ・ルーカスの 世界で楽しめた   887 00:58:43,102 --> 00:58:48,191 彼は 駆け出しの僕に     映画制作の未来を教えてくれた 888 00:58:48,399 --> 00:58:51,694 彼のお陰で今の僕があるんだ 889 00:58:53,738 --> 00:58:55,907 このスタジオには—— 890 00:58:56,074 --> 00:59:00,537 力を尽くして         シーンを作り上げる人々がいる 891 00:59:00,703 --> 00:59:03,331 作品を大切に思ってるんだ 892 00:59:03,498 --> 00:59:06,709 それはジョンと僕の 願いでもある    893 00:59:06,876 --> 00:59:10,296 大役を任されたので 発表します     894 00:59:10,421 --> 00:59:14,801 “ボバ・フェット〟は       これにてクランクアップです 895 00:59:14,968 --> 00:59:17,512 おめでとう! やりきった! 896 00:59:14,968 --> 00:59:19,597 “おめでとう!  クランクアップ〟 897 00:59:19,180 --> 00:59:24,060 スタッフたちはジェダイだ 宝物だよ         898 00:59:24,727 --> 00:59:28,106 ディズニー・ギャラリー/      スター・ウォーズ:ボバ・フェット/ The Book of Boba Fett       899 00:59:56,718 --> 00:59:58,720 日本版字幕 宮坂 愛