1 00:00:09,343 --> 00:00:12,180 ダーマーは 最初の殺人の後 2 00:00:12,263 --> 00:00:12,972 殺人: スティーブン・ヒックス 3 00:00:12,972 --> 00:00:13,931 殺人: スティーブン・ヒックス 9年間 誰も殺さなかった 4 00:00:13,931 --> 00:00:14,015 9年間 誰も殺さなかった 5 00:00:14,015 --> 00:00:14,807 9年間 誰も殺さなかった 1978年6月18日 6 00:00:14,807 --> 00:00:15,516 9年間 誰も殺さなかった 7 00:00:16,559 --> 00:00:18,436 ‎だが この中断の後 8 00:00:18,519 --> 00:00:19,062 ‎彼はホテルの一室で ‎男性の死体の横で目を覚ます 9 00:00:19,062 --> 00:00:21,814 ‎彼はホテルの一室で ‎男性の死体の横で目を覚ます 〝アンバサダーホテル〞 10 00:00:21,814 --> 00:00:22,982 ‎彼はホテルの一室で ‎男性の死体の横で目を覚ます 11 00:00:23,649 --> 00:00:24,817 殺人: スティーブン・トゥオミ 12 00:00:24,817 --> 00:00:25,318 殺人: スティーブン・トゥオミ その後の彼は 逆改宗したとも言える 13 00:00:25,318 --> 00:00:29,322 その後の彼は 逆改宗したとも言える 14 00:00:30,281 --> 00:00:31,282 ‎彼は考えた 15 00:00:31,365 --> 00:00:35,036 ‎“僕は悪魔の行いを ‎遂行する運命かも” 16 00:00:36,412 --> 00:00:40,333 ‎彼は妙な‎まじない‎に ‎のめり込み始めた 17 00:00:41,334 --> 00:00:44,712 ‎彼は邪悪な力が ‎出てくる映画に 18 00:00:44,712 --> 00:00:45,546 ‎彼は邪悪な力が ‎出てくる映画に 「エクソシスト3」 19 00:00:45,546 --> 00:00:45,630 「エクソシスト3」 20 00:00:45,630 --> 00:00:48,966 「エクソシスト3」 ‎共感を覚えるようになった 21 00:00:48,966 --> 00:00:49,759 「エクソシスト3」 22 00:00:49,842 --> 00:00:52,053 ‎例えば「スター・ウォーズ/ ‎ジェダイの復讐」 23 00:00:52,845 --> 00:00:57,266 ‎彼は皇帝に共感し ‎その洗脳能力を求めた 24 00:00:58,226 --> 00:01:00,603 ‎皇帝の黄色い目もね 25 00:01:01,229 --> 00:01:05,191 ‎彼は黄色いコンタクトを ‎買える店を見つけ― 26 00:01:06,442 --> 00:01:11,197 ‎夜 外出する前に ‎そのコンタクトを装着した 27 00:01:11,280 --> 00:01:14,075 ‎悪魔や邪悪な者を ‎まねることで 28 00:01:14,158 --> 00:01:17,870 ‎気分を盛り上げる必要が ‎あったの 29 00:01:17,954 --> 00:01:20,456 ‎妄想を実現するためにね 30 00:01:21,165 --> 00:01:25,628 ‎人々が血みどろの ‎ホラー映画を見に行く理由は 31 00:01:26,921 --> 00:01:30,591 ‎映画で描かれているものを ‎垣間見るためだ 32 00:01:32,426 --> 00:01:36,389 ‎唯一の違いは ‎僕は現実でしてるということ 33 00:01:41,894 --> 00:01:44,397 ‎NETFLIX ドキュメンタリーシリーズ 34 00:02:07,253 --> 00:02:10,590 ‎ダーマーとの関係は ‎時間と共に深まり 35 00:02:11,883 --> 00:02:15,887 ‎時がたつにつれ ‎彼の別の面を知った 36 00:02:17,597 --> 00:02:18,890 ウェンディ・ パトリキウス 彼は多くの葛藤を 抱えていた 37 00:02:18,890 --> 00:02:18,973 彼は多くの葛藤を 抱えていた 38 00:02:18,973 --> 00:02:19,807 彼は多くの葛藤を 抱えていた ダーマーの弁護人 39 00:02:20,975 --> 00:02:25,188 彼は非常に長い期間 殺人を犯さないでいた 40 00:02:25,271 --> 00:02:27,565 でもトゥオミに会い 41 00:02:27,648 --> 00:02:30,735 彼の自制心は 失われてしまった 42 00:02:31,235 --> 00:02:32,612 ‎後は落ちるだけ 43 00:02:33,196 --> 00:02:34,864 ‎どの時点かしら? 44 00:02:36,115 --> 00:02:41,787 ‎その感情に完全に屈し ‎変える努力をやめたのは 45 00:02:41,871 --> 00:02:44,248 ‎ホテルでの出来事の後だ 46 00:02:44,332 --> 00:02:47,376 ‎あれが全ての引き金になった 47 00:02:48,419 --> 00:02:53,257 ‎ついに彼は制御を失い ‎道を見失った 48 00:02:54,008 --> 00:02:59,555 ‎そして4年後の無謀な行動が ‎彼の逮捕につながる 49 00:03:05,478 --> 00:03:07,813 ‎1991年 7月22日 50 00:03:10,358 --> 00:03:11,817 ‎ダーマーの事件は 51 00:03:11,901 --> 00:03:14,445 ‎ミルウォーキーで ‎未曽有の出来事だった 52 00:03:15,279 --> 00:03:17,281 アン・E・シュワルツ 私の記者人生でも 非現実的な時だったわ 53 00:03:17,281 --> 00:03:17,365 私の記者人生でも 非現実的な時だったわ 54 00:03:17,365 --> 00:03:20,159 私の記者人生でも 非現実的な時だったわ ミルウォーキー・ ジャーナル 記者 55 00:03:22,203 --> 00:03:24,830 ‎1991年の あの夜は 56 00:03:25,539 --> 00:03:27,959 ‎7月22日だった 57 00:03:29,961 --> 00:03:35,466 ‎夜のパトロール中だった ‎ミルウォーキー警察の警官は 58 00:03:36,050 --> 00:03:41,681 ‎ダーマーのアパートの ‎少し先の道路にさしかかった 59 00:03:41,764 --> 00:03:46,644 ‎その時 トレイシー・ ‎エドワーズが近づいてきた 60 00:03:46,727 --> 00:03:50,898 ‎彼はトランクス姿で 61 00:03:51,607 --> 00:03:54,944 ‎手首から ‎手錠をぶら下げていた 62 00:03:56,737 --> 00:04:01,242 ‎警官たちが話しかけると 63 00:04:01,826 --> 00:04:03,369 ‎彼は話し始めた 64 00:04:03,452 --> 00:04:07,999 ‎さっきまで彼がいた所での ‎途方もない話と 65 00:04:08,082 --> 00:04:13,254 ‎会ったばかりの ‎奇妙な白人男性の話を 66 00:04:15,673 --> 00:04:20,219 ‎ダーマーは犠牲者を ‎体型で選んでいた 67 00:04:22,054 --> 00:04:24,098 彼はカネと引き換えに 68 00:04:24,181 --> 00:04:25,349 写真を撮らせてくれと 頼んだ 69 00:04:25,349 --> 00:04:27,184 写真を撮らせてくれと 頼んだ デニス・マーフィー 70 00:04:27,268 --> 00:04:28,644 ミルウォーキー警察 刑事 そして家へと誘った 71 00:04:28,644 --> 00:04:29,603 そして家へと誘った 72 00:04:31,480 --> 00:04:36,569 ‎その夜 エドワーズは ‎家に行くことに同意した 73 00:04:39,155 --> 00:04:42,033 エドワーズは 感じのいい青年だった ジェラルド・ボイル 74 00:04:42,116 --> 00:04:44,368 ダーマーの 主席弁護人 そして世慣れていた 75 00:04:45,619 --> 00:04:48,956 ‎彼はダーマーの行動を ‎我々に語った 76 00:04:50,124 --> 00:04:52,126 ‎突然 彼は悟った 77 00:04:52,710 --> 00:04:55,463 ‎撮影で ‎誘われたのではなく 78 00:04:56,464 --> 00:04:58,924 ‎恐ろしい目的があったのだと 79 00:04:59,842 --> 00:05:02,303 ‎2人で寝室にいた時 80 00:05:02,887 --> 00:05:05,431 ‎ダーマーは ‎彼に手錠をかけた 81 00:05:05,514 --> 00:05:09,894 ‎彼が動いたので ‎反対の手にはかけなかった 82 00:05:11,896 --> 00:05:15,232 ‎ダーマーは ‎「エクソシスト3」を流し 83 00:05:15,858 --> 00:05:18,652 ‎映画に夢中になり始めた 84 00:05:18,736 --> 00:05:21,405 ‎そして手錠には ‎無関心になった 85 00:05:22,531 --> 00:05:27,453 ‎妙な動きをし始め ‎椅子に座って前後に揺れ 86 00:05:27,536 --> 00:05:32,458 ‎奇妙な音を立てながら ‎意味不明なことを話した 87 00:05:33,042 --> 00:05:36,253 ‎エドワーズは ‎愛想よくふるまった 88 00:05:36,337 --> 00:05:39,757 ‎逃げなければ殺されると ‎悟ったからだ 89 00:05:42,927 --> 00:05:47,515 ‎トイレに行くと言い ‎奴の横に行った時に殴った 90 00:05:47,598 --> 00:05:50,935 ‎ドアに逃げた時 ‎神が味方をしてくれた 91 00:05:51,018 --> 00:05:55,272 ‎カギが8つもあったが ‎正しいのを選べたんだ 92 00:05:59,443 --> 00:06:02,738 ‎エドワーズは ‎警察の車を止めた 93 00:06:04,073 --> 00:06:05,616 手錠を外してと言ったが 94 00:06:05,616 --> 00:06:06,117 手錠を外してと言ったが ケネス・ミュラー 95 00:06:06,117 --> 00:06:06,200 ケネス・ミュラー 96 00:06:06,200 --> 00:06:07,535 ケネス・ミュラー 着いている理由は 言いたくないようだった 97 00:06:07,535 --> 00:06:07,618 着いている理由は 言いたくないようだった 98 00:06:07,618 --> 00:06:10,413 着いている理由は 言いたくないようだった ミルウォーキー警察 殺人課 警部補 99 00:06:10,413 --> 00:06:11,163 着いている理由は 言いたくないようだった 100 00:06:13,207 --> 00:06:16,627 ‎ミルウォーキー警察の ‎手錠とは種類が違い 101 00:06:16,710 --> 00:06:18,712 ‎外せなかった 102 00:06:19,296 --> 00:06:20,798 ‎そこで手錠のカギと ‎捜査のため― 103 00:06:20,798 --> 00:06:22,633 ‎そこで手錠のカギと ‎捜査のため― 〝ダーマーを尋問〞 104 00:06:22,633 --> 00:06:22,716 〝ダーマーを尋問〞 105 00:06:22,716 --> 00:06:24,468 〝ダーマーを尋問〞 ‎アパートに戻った 106 00:06:24,468 --> 00:06:25,803 〝ダーマーを尋問〞 107 00:06:29,056 --> 00:06:32,143 ‎ドアを開けたダーマーは ‎酔っていた 108 00:06:34,061 --> 00:06:35,896 ‎警官たちは中に入った 109 00:06:37,815 --> 00:06:42,111 ‎寝室を確認すると ‎ベッドの下から 110 00:06:42,194 --> 00:06:45,823 ‎エドワーズを脅したナイフが ‎出てきた 111 00:06:46,866 --> 00:06:51,704 ‎エドワーズはダーマーが ‎こう話すのを聞いていた 112 00:06:51,787 --> 00:06:56,208 ‎“冷蔵庫の中に ‎頭が入っている”と 113 00:06:58,919 --> 00:07:01,130 ‎警官が冷蔵庫を開けた 114 00:07:02,631 --> 00:07:06,177 ‎そして頭が ‎見上げているのを見て 115 00:07:06,260 --> 00:07:07,678 ‎彼は叫んだ 116 00:07:07,761 --> 00:07:09,889 ‎文字通り 叫んだんだ 117 00:07:11,557 --> 00:07:15,352 ‎彼は その時の夢を見続け ‎結局は辞職した 118 00:07:16,729 --> 00:07:18,063 ‎耐え切れずに 119 00:07:21,984 --> 00:07:27,156 ‎ダーマーは拘束され ‎警察本部に連行された 120 00:07:28,282 --> 00:07:32,661 ‎現場に着くと ‎夜勤のハーレル警部補がいた 121 00:07:32,745 --> 00:07:37,500 ‎彼は ただ首を振り ‎信じ難い現場だと言った 122 00:07:37,583 --> 00:07:41,670 ‎小さな部屋に ‎膨大な証拠があった 123 00:07:44,298 --> 00:07:46,550 ‎むごたらしい現場だった 124 00:07:47,301 --> 00:07:52,264 ‎弓のこや ねじ回しなどの ‎道具が見つかったが 125 00:07:52,348 --> 00:07:57,394 ‎彼が犠牲者をバラバラに ‎するために使った物だ 126 00:08:00,648 --> 00:08:02,525 ジェフリー・ ジェンセン医師 いつもの現場だろうと 思っていたが 127 00:08:02,525 --> 00:08:02,608 いつもの現場だろうと 思っていたが 128 00:08:02,608 --> 00:08:04,193 いつもの現場だろうと 思っていたが ミルウォーキー 監察医 129 00:08:04,276 --> 00:08:08,364 現場に着くと 警官に中へと案内された 130 00:08:10,699 --> 00:08:14,912 ‎法医学者は外傷を見ることに ‎慣れているが 131 00:08:15,788 --> 00:08:17,748 ‎これは次元が違った 132 00:08:19,166 --> 00:08:23,128 ‎部屋を見回すと ‎人々の顔に恐怖が見えた 133 00:08:24,088 --> 00:08:29,760 ‎年月がたつにつれ ‎私は こう信じるに至った 134 00:08:29,885 --> 00:08:35,432 ‎あの時 私は ‎本物の悪に出会ったのだと 135 00:08:36,600 --> 00:08:42,439 ‎説明できないが ‎人間の堕落を感じる 136 00:08:44,191 --> 00:08:48,904 ‎我々は引き出しや ‎入れ物を調べた 137 00:08:48,988 --> 00:08:52,116 ‎やがて そこが ‎犯罪現場ではなく 138 00:08:52,199 --> 00:08:55,202 ‎ダーマーの解剖博物館 ‎のように思えてきた 139 00:08:58,038 --> 00:09:01,792 ‎ダーマーが ‎被害者の体の一部を 140 00:09:01,875 --> 00:09:05,504 ‎収集していたのは ‎明らかだった 141 00:09:06,005 --> 00:09:09,717 ‎乾燥した性器や人毛などだ 142 00:09:12,386 --> 00:09:16,890 ‎細胞が入った ‎ビニール袋も見つけた 143 00:09:17,641 --> 00:09:21,228 ‎人間の心臓や― 144 00:09:21,854 --> 00:09:25,190 ‎骨格筋組織などが ‎あるのも分かった 145 00:09:26,900 --> 00:09:28,902 ‎寝室には― 146 00:09:28,986 --> 00:09:34,074 ‎頭部のない ‎完全な状態のがい骨が3体 147 00:09:35,075 --> 00:09:37,536 ‎頭蓋骨(ずがいこつ)‎が11個あった 148 00:09:38,245 --> 00:09:40,039 ‎突然 私は気付いた 149 00:09:40,539 --> 00:09:43,709 ‎“ミルウォーキーに ‎連続殺人犯がいる”と 150 00:09:46,337 --> 00:09:48,130 ‎あまりにも異常で 151 00:09:49,715 --> 00:09:51,592 ‎信じ難かった 152 00:09:51,675 --> 00:09:54,762 ‎だが 証拠は至る所にあった 153 00:09:56,138 --> 00:10:00,684 ‎寝室に入った時 ‎大きな青いタンクに気付いた 154 00:10:01,310 --> 00:10:06,690 ‎動かして振ってみると ‎液体が揺れる音がして 155 00:10:06,774 --> 00:10:09,234 ‎かなりの重みもあった 156 00:10:10,152 --> 00:10:14,990 ‎そこで危険物処理班を呼び ‎処理させた 157 00:10:15,074 --> 00:10:19,912 ‎中身が化学物質か ‎有害物質の場合もあるからだ 158 00:10:23,749 --> 00:10:26,377 ‎翌日の早朝 ‎私は警察本部に向かい 159 00:10:26,377 --> 00:10:28,253 ‎翌日の早朝 ‎私は警察本部に向かい 〝ミルウォーキー警察 管理棟〞 160 00:10:28,253 --> 00:10:28,754 〝ミルウォーキー警察 管理棟〞 161 00:10:28,754 --> 00:10:30,130 〝ミルウォーキー警察 管理棟〞 ‎ダーマーの供述の ‎概要を聞いた 162 00:10:30,130 --> 00:10:33,384 ‎ダーマーの供述の ‎概要を聞いた 163 00:10:33,467 --> 00:10:34,593 〝男が遺体の切断を 認める〞 164 00:10:34,593 --> 00:10:38,305 〝男が遺体の切断を 認める〞 ‎我々は時間軸を追って ‎調べ始めた 165 00:10:38,305 --> 00:10:38,389 〝男が遺体の切断を 認める〞 166 00:10:38,389 --> 00:10:40,057 〝男が遺体の切断を 認める〞 ‎そして何週間 いや― 167 00:10:40,057 --> 00:10:41,433 ‎そして何週間 いや― 168 00:10:41,517 --> 00:10:44,812 ‎何ヵ月にも及ぶ ‎捜査が始まった 169 00:10:47,648 --> 00:10:51,443 ‎弁護人が彼に言った ‎“話さない方がいい” 170 00:10:51,527 --> 00:10:54,321 ‎彼は放棄書に署名し ‎“話したい”と 171 00:10:58,450 --> 00:11:02,830 ‎刑務所で彼は ‎時間をさかのぼりつつ 172 00:11:03,455 --> 00:11:06,875 ‎思い出せる限りで ‎各被害者について語った 173 00:11:07,459 --> 00:11:11,171 ‎僕は常に自分の気持ちを ‎胸に秘めてる 174 00:11:11,714 --> 00:11:16,051 ‎だからこれは僕にとって ‎学習体験のようなものだ 175 00:11:16,135 --> 00:11:18,137 ‎私には心を ‎開いてるように思う 176 00:11:19,471 --> 00:11:21,765 ‎練習すれば楽になる 177 00:11:24,268 --> 00:11:28,439 ‎何が原因で殺したくなったか ‎答えられる? 178 00:11:29,148 --> 00:11:31,316 ‎潜在的な力だと思う 179 00:11:31,400 --> 00:11:35,612 ‎明らかに ‎ゆがんだ性的衝動があった 180 00:11:37,614 --> 00:11:40,451 ‎耐えず むなしさを ‎感じていた 181 00:11:40,534 --> 00:11:45,706 ‎幸せや安らぎ 満足感を ‎与えてくれるものを 182 00:11:45,789 --> 00:11:50,043 ‎見つけることが ‎できないでいた 183 00:11:51,712 --> 00:11:54,214 ‎常に何かを求めていた 184 00:11:57,760 --> 00:12:00,179 ‎1991年 7月22日 185 00:12:02,347 --> 00:12:03,766 ‎1988年 1月17日 186 00:12:03,849 --> 00:12:06,602 ‎スティーブン・ ‎トゥオミ殺害から8週間後 187 00:12:09,188 --> 00:12:11,398 ‎ある夜 外出して― 188 00:12:11,482 --> 00:12:15,194 ‎アメリカ先住民らしき男性に ‎出会った 189 00:12:15,277 --> 00:12:18,947 ‎彼はバスを待って立っていた 190 00:12:19,031 --> 00:12:20,616 ‎彼の名前は? 191 00:12:20,699 --> 00:12:22,034 ‎覚えてない 192 00:12:24,953 --> 00:12:27,289 ‎1988年1月 193 00:12:27,372 --> 00:12:31,168 ‎祖母の家に住んでいた ‎ダーマーは夜 外出し 194 00:12:31,251 --> 00:12:32,544 パーク・ディーツ医師 14歳のジェームズ・ ドクステイターに会った 195 00:12:32,544 --> 00:12:32,628 14歳のジェームズ・ ドクステイターに会った 196 00:12:32,628 --> 00:12:33,796 14歳のジェームズ・ ドクステイターに会った 検察側 司法精神医学者 197 00:12:33,796 --> 00:12:35,130 14歳のジェームズ・ ドクステイターに会った 198 00:12:35,631 --> 00:12:38,967 ‎彼はゲイバーの前の ‎バス停にいた 199 00:12:39,510 --> 00:12:43,639 ‎ダーマーが彼を ‎祖母の家に誘うと 200 00:12:44,139 --> 00:12:47,684 ‎少年は ‎セックスは50ドルだと言った 201 00:12:49,019 --> 00:12:49,812 ‎祖母は? 202 00:12:49,895 --> 00:12:51,980 ‎2階で寝ていた 203 00:12:53,065 --> 00:12:56,652 ‎何時までいられるか聞くと ‎彼は答えた 204 00:12:56,735 --> 00:13:00,030 ‎“遅くても早朝まで” 205 00:13:00,113 --> 00:13:02,491 ‎もう早朝に近かった 206 00:13:02,574 --> 00:13:03,450 ‎なるほど 207 00:13:03,951 --> 00:13:05,994 ‎その時 何を考えた? 208 00:13:06,078 --> 00:13:07,162 ‎僕はただ… 209 00:13:09,706 --> 00:13:12,918 ‎引き止めたかった ‎としか言えない 210 00:13:14,586 --> 00:13:17,589 ケネス・スメイル医師 司法精神医学者 彼は眠くなる 薬を混ぜ 211 00:13:17,673 --> 00:13:23,637 ‎数錠の睡眠薬と ‎コーヒーに入れた 212 00:13:23,720 --> 00:13:26,557 ‎アルコールも入れたようだ 213 00:13:27,891 --> 00:13:30,394 ‎その時の僕の思考は― 214 00:13:31,603 --> 00:13:34,523 ‎正常な人とは ‎明らかに違っていた 215 00:13:35,357 --> 00:13:38,110 ‎生きていてほしかったが 216 00:13:38,193 --> 00:13:42,281 ‎絞殺すれば ‎そばにいられると思った 217 00:13:42,364 --> 00:13:46,326 ‎彼は死体を ‎2階の寝室に置いた 218 00:13:46,410 --> 00:13:51,248 ‎祖母が起きると1階へ下り ‎一緒に朝食を食べる 219 00:13:51,331 --> 00:13:53,667 ‎死体は上の寝室だ 220 00:13:53,750 --> 00:13:57,588 ‎ダーマーは祖母と雑談をし ‎教会へ彼女を送った 221 00:13:59,423 --> 00:14:01,592 ‎完全に別世界だ 222 00:14:03,010 --> 00:14:06,221 ‎彼はドクステイターの死体を 223 00:14:06,305 --> 00:14:10,350 ‎祖母の貯蔵室に ‎1週間ほど置いた 224 00:14:10,434 --> 00:14:13,103 ‎そして家に1人になると 225 00:14:13,186 --> 00:14:17,024 ‎死体を出して ‎性的な行為に使った 226 00:14:18,901 --> 00:14:22,738 ‎死体やマネキン ‎意識のない人々には 227 00:14:22,821 --> 00:14:24,448 ‎共通点がある 228 00:14:24,531 --> 00:14:28,577 ‎彼らは何も要求せず ‎文句を言わず 229 00:14:29,202 --> 00:14:30,746 ‎去っていかない 230 00:14:31,246 --> 00:14:33,999 ‎ダーマーにとって ‎重要なことだ 231 00:14:36,126 --> 00:14:42,466 ‎私はダーマーほど ‎孤独な人間を知らない 232 00:14:43,926 --> 00:14:45,052 ‎彼に聞いた 233 00:14:45,135 --> 00:14:47,512 ‎“友達はいるのか?” 234 00:14:48,305 --> 00:14:49,139 ‎“いない” 235 00:14:49,222 --> 00:14:51,683 ‎“友達と ‎映画に行った経験は?” 236 00:14:52,184 --> 00:14:53,018 ‎“ない” 237 00:14:53,101 --> 00:14:54,937 ‎“パーティーには?” 238 00:14:55,020 --> 00:14:55,646 ‎“ない” 239 00:14:57,272 --> 00:15:01,026 ‎彼には友達がおらず ‎話し相手がいなかった 240 00:15:02,903 --> 00:15:06,949 ‎私が見たのは ‎人間の抜け殻だった 241 00:15:08,325 --> 00:15:13,789 ‎“死体や意識のない人と ‎セックスすること” 242 00:15:13,872 --> 00:15:18,126 ‎その欲望を満たす感覚以外 ‎彼は持たなかった 243 00:15:23,298 --> 00:15:24,883 ‎この状況で― 244 00:15:24,967 --> 00:15:28,136 ‎自分の生き方を ‎見直す必要に迫られた 245 00:15:28,637 --> 00:15:30,472 ‎今まではなかった? 246 00:15:30,555 --> 00:15:34,518 ‎考えはしたが ‎見て見ぬふりをした 247 00:15:35,394 --> 00:15:39,272 ‎僕を駆り立てる衝動の下に ‎隠したんだ 248 00:15:41,441 --> 00:15:44,987 ‎ダーマーは解剖に ‎強い関心を持っていた 249 00:15:45,988 --> 00:15:50,492 ‎3年か4年の時にはすでに ‎その兆候が表れていた 250 00:15:51,827 --> 00:15:54,204 ‎1991年 251 00:15:56,373 --> 00:15:57,833 ‎1968年 252 00:15:57,916 --> 00:16:02,504 ‎ジェフと私は幼い頃 ‎よく森を散歩した 253 00:16:02,587 --> 00:16:04,047 ‎落ちている動物の骨に ‎よく遭遇したが 254 00:16:04,047 --> 00:16:07,175 ‎落ちている動物の骨に ‎よく遭遇したが エリック・タイソン 幼なじみ 255 00:16:07,175 --> 00:16:07,759 ‎落ちている動物の骨に ‎よく遭遇したが 256 00:16:07,843 --> 00:16:12,723 ‎彼は動物の解剖に ‎特に興味を持っていた 257 00:16:14,057 --> 00:16:18,270 ‎彼は庭の掘っ立て小屋で ‎時間を過ごし 258 00:16:18,353 --> 00:16:20,605 ‎そこに動物を収集した 259 00:16:21,940 --> 00:16:26,945 ‎庭の小屋は骨の保管に ‎使われるようになった 260 00:16:27,779 --> 00:16:30,323 ‎リスやウサギの骨 261 00:16:30,407 --> 00:16:33,243 ‎森で見つけた骨は ‎何でも集め 262 00:16:33,326 --> 00:16:37,247 ‎小屋のテーブルに ‎全ての骨を並べていた 263 00:16:37,748 --> 00:16:40,250 ‎肉はすでに ‎取り除かれていた 264 00:16:40,333 --> 00:16:44,755 ‎私は収集に興味がなかったが ‎ジェフは違った 265 00:16:45,756 --> 00:16:48,175 ‎当時の彼の興味は 266 00:16:48,258 --> 00:16:52,554 ‎アマチュアの ‎はく製作成の域にあった 267 00:16:52,637 --> 00:16:54,556 ‎しかし その過程で 268 00:16:55,223 --> 00:17:01,104 ‎彼は内臓に ‎興味を持つようになった 269 00:17:03,607 --> 00:17:06,234 ‎病的な興味だった 270 00:17:06,318 --> 00:17:08,653 ‎最初は何の解剖を? 271 00:17:10,030 --> 00:17:12,240 ‎れき死した動物だ 272 00:17:12,324 --> 00:17:15,452 ‎犬やオポッサムとか 273 00:17:15,952 --> 00:17:19,039 彼は動物の体内を 見たいと思い 274 00:17:19,122 --> 00:17:20,999 切開に 魅力を感じていた 275 00:17:21,083 --> 00:17:23,585 ‎臓器の配置を見たかったの 276 00:17:24,336 --> 00:17:25,921 ‎中学3年の時 277 00:17:26,004 --> 00:17:30,550 ‎子ブタを解剖した 278 00:17:30,634 --> 00:17:34,805 ‎解剖が終わってから ‎頭を持ち帰り 279 00:17:34,888 --> 00:17:40,018 ‎肉を取り除き ‎骨をしばらく保管していた 280 00:17:40,102 --> 00:17:41,520 ‎理由は分からない 281 00:17:43,146 --> 00:17:46,900 ‎殺すのではなく ‎死んだ動物を探した 282 00:17:48,193 --> 00:17:52,364 ‎全ては死体に対する ‎彼の興味からだった 283 00:17:55,158 --> 00:17:59,746 ‎それが彼の興味の全てであり ‎執着し始めた 284 00:18:00,539 --> 00:18:04,334 ‎彼と他の人々の間には ‎壁があり 285 00:18:04,417 --> 00:18:06,128 ‎人に対する感情がなかった 286 00:18:06,211 --> 00:18:09,881 ‎他人に愛着を覚えることが ‎できなかった 287 00:18:11,716 --> 00:18:13,677 ‎よく分からないんだ 288 00:18:14,261 --> 00:18:15,929 ‎あの頃 本当の愛を― 289 00:18:16,930 --> 00:18:19,266 ‎感じることができたのか 290 00:18:20,225 --> 00:18:21,685 ‎今も分からない 291 00:18:22,269 --> 00:18:25,438 ‎愛し方が ‎分からないということ? 292 00:18:25,522 --> 00:18:26,898 ‎そうだ 293 00:18:26,982 --> 00:18:30,610 ‎人を愛せる人は ‎こんなことをしない 294 00:18:32,445 --> 00:18:35,115 ‎1974年 295 00:18:37,284 --> 00:18:39,619 ‎1991年 7月23日 296 00:18:41,705 --> 00:18:44,541 ‎ダーマーが逮捕された翌朝 297 00:18:44,624 --> 00:18:46,168 ‎日が昇り― 298 00:18:46,251 --> 00:18:48,670 夜勤と日勤の警官が 交代した ジェフ・フレミング 299 00:18:48,670 --> 00:18:48,753 夜勤と日勤の警官が 交代した 300 00:18:48,753 --> 00:18:50,547 夜勤と日勤の警官が 交代した ミルウォーキー NBC系列局 記者 301 00:18:50,547 --> 00:18:50,839 夜勤と日勤の警官が 交代した 302 00:18:54,968 --> 00:18:59,181 ‎アパートの裏道は ‎報道関係者で混雑していたが 303 00:18:59,264 --> 00:19:04,019 ‎多くはアパートから ‎避難してきた住民だった 304 00:19:06,479 --> 00:19:09,566 ‎事件記者にとって ‎警察のツテは重要だ 305 00:19:09,649 --> 00:19:12,027 ‎警察の内部情報が手に入る 306 00:19:12,611 --> 00:19:17,199 ‎警察にいる友人の1人に ‎ダーマーの名前を聞いた 307 00:19:17,282 --> 00:19:19,367 ‎まだ公になっていなかった 308 00:19:20,368 --> 00:19:22,913 ‎私は犯行現場から離れ 309 00:19:22,996 --> 00:19:27,250 ‎地方検事の事務所に行った 310 00:19:28,418 --> 00:19:33,423 ‎パソコンで“ダーマー”の ‎名前を検索すると 311 00:19:34,466 --> 00:19:38,345 ‎やはり 重大な性的暴行の ‎記録があった 312 00:19:39,471 --> 00:19:43,141 ‎記録によると ‎彼の弁護人を務めたのは 313 00:19:43,225 --> 00:19:45,936 ‎ジェラルド・ボイルという ‎弁護士だった 314 00:19:46,436 --> 00:19:49,439 ‎警察はダーマーを ‎知っていたのだ 315 00:19:50,190 --> 00:19:52,651 ‎1991年 7月 316 00:19:54,778 --> 00:19:57,155 ‎1988年 9月 317 00:19:57,948 --> 00:20:01,785 ‎ダーマーに初めて会ったのは ‎1988年だった 318 00:20:02,535 --> 00:20:07,332 少年への性的違法行為で 起訴された時だ 319 00:20:08,500 --> 00:20:11,962 ‎午後 アジア人らしき少年が 320 00:20:12,045 --> 00:20:15,090 ‎道を歩いてるのを見た 321 00:20:15,173 --> 00:20:19,010 ‎“写真4枚で50ドル” ‎そう言うと彼は承諾した 322 00:20:19,719 --> 00:20:21,554 ‎そして家に帰った 323 00:20:23,807 --> 00:20:25,642 ‎彼は下着姿になった 324 00:20:26,309 --> 00:20:28,144 ‎写真は2枚 撮った 325 00:20:28,228 --> 00:20:30,188 ‎1枚は寝て ‎もう1枚は立った写真だ 326 00:20:31,606 --> 00:20:35,944 ‎僕は酒入りのコーヒーを ‎飲んでいた 327 00:20:36,027 --> 00:20:39,114 ‎そこに睡眠薬を入れ ‎彼に渡すと 328 00:20:39,698 --> 00:20:42,117 ‎彼は飲んだ 329 00:20:43,034 --> 00:20:46,413 ‎彼は1時間ほど家にいたが 330 00:20:47,664 --> 00:20:51,001 ‎“帰る”と言ったので ‎50ドルを渡した 331 00:20:51,543 --> 00:20:53,086 ‎彼は帰った 332 00:20:56,548 --> 00:20:58,091 ‎なぜ帰したの? 333 00:20:58,883 --> 00:21:02,762 ‎ナイフがなかったし ‎傷つける気はなかった 334 00:21:02,846 --> 00:21:07,517 ‎ただ一緒に横で ‎寝たいだけだった 335 00:21:09,561 --> 00:21:10,395 ‎“腹の音を聞くのが好きだ” ‎と言った 336 00:21:10,395 --> 00:21:12,605 ‎“腹の音を聞くのが好きだ” ‎と言った 法廷証言 337 00:21:12,605 --> 00:21:12,689 ‎“腹の音を聞くのが好きだ” ‎と言った 338 00:21:12,689 --> 00:21:14,316 ‎“腹の音を聞くのが好きだ” ‎と言った 証言者の プライバシーのため匿名 339 00:21:14,316 --> 00:21:14,399 証言者の プライバシーのため匿名 340 00:21:14,399 --> 00:21:16,443 証言者の プライバシーのため匿名 ‎ベッドで動かずにいると ‎彼が のしかかってきて 341 00:21:16,443 --> 00:21:18,695 ‎ベッドで動かずにいると ‎彼が のしかかってきて 342 00:21:18,778 --> 00:21:22,657 ‎僕の腹に耳をつけた 343 00:21:24,117 --> 00:21:24,617 少年は逃げられた 344 00:21:24,617 --> 00:21:25,744 少年は逃げられた E・マイケル・マッキャン ミルウォーキー地区検事 345 00:21:25,744 --> 00:21:25,827 E・マイケル・マッキャン ミルウォーキー地区検事 346 00:21:25,827 --> 00:21:28,204 E・マイケル・マッキャン ミルウォーキー地区検事 だが もうろうと していたため 347 00:21:28,204 --> 00:21:28,288 E・マイケル・マッキャン ミルウォーキー地区検事 348 00:21:28,288 --> 00:21:30,957 E・マイケル・マッキャン ミルウォーキー地区検事 両親が心配して 病院へ運び 通報した 349 00:21:30,957 --> 00:21:32,334 両親が心配して 病院へ運び 通報した 350 00:21:32,417 --> 00:21:34,252 薬の影響が 見られたからだ 351 00:21:36,755 --> 00:21:40,425 ‎我々はダーマーを ‎少年への虐待で起訴し 352 00:21:41,384 --> 00:21:45,263 ‎彼は薬物使用と ‎性的誘惑で有罪となった 353 00:21:46,348 --> 00:21:49,851 ‎その時 ダーマーは ‎私の目に留まった 354 00:21:49,934 --> 00:21:51,686 私はミルウォーキー 地区矯正局の ノーマン・ ゴールドファーブ医師 355 00:21:51,686 --> 00:21:51,770 私はミルウォーキー 地区矯正局の 356 00:21:51,770 --> 00:21:52,604 私はミルウォーキー 地区矯正局の 精神分析医 357 00:21:52,604 --> 00:21:52,687 精神分析医 358 00:21:52,687 --> 00:21:54,397 精神分析医 主席精神分析医 だった 359 00:21:54,397 --> 00:21:55,190 主席精神分析医 だった 360 00:21:57,317 --> 00:22:00,362 ‎判決が出るのを待つ間 361 00:22:00,445 --> 00:22:03,990 ‎簡単な鑑定を行うと ‎彼に言った 362 00:22:04,491 --> 00:22:08,161 ‎今の彼の状態を ‎把握するためだ 363 00:22:08,244 --> 00:22:09,913 〝怒りが 先に立っている〞 364 00:22:09,913 --> 00:22:14,167 〝怒りが 先に立っている〞 ‎ダーマーは最初から用心深く ‎憤り 非協力的だった 365 00:22:14,167 --> 00:22:14,250 ‎ダーマーは最初から用心深く ‎憤り 非協力的だった 366 00:22:14,250 --> 00:22:15,877 ‎ダーマーは最初から用心深く ‎憤り 非協力的だった 〝反抗的で あいまいな態度〞 367 00:22:15,877 --> 00:22:15,960 〝反抗的で あいまいな態度〞 368 00:22:15,960 --> 00:22:19,130 〝反抗的で あいまいな態度〞 ‎彼は私が帰ったことを願い ‎30分遅れて現れた 369 00:22:19,130 --> 00:22:20,590 ‎彼は私が帰ったことを願い ‎30分遅れて現れた 370 00:22:21,299 --> 00:22:23,968 ‎彼は 問診の間じゅう 371 00:22:24,052 --> 00:22:29,766 ‎私を非常に冷たい ‎怒りに満ちた目で見つめた 372 00:22:30,934 --> 00:22:34,479 ‎それでも彼の言動に基づいて 373 00:22:34,562 --> 00:22:36,564 ‎重要な情報を得られた 374 00:22:37,857 --> 00:22:43,113 ‎彼の人格的な特性は ‎人を利用し 375 00:22:44,030 --> 00:22:47,951 ‎相手を物と見なし ‎共感を全く持たない 376 00:22:47,951 --> 00:22:49,661 ‎相手を物と見なし ‎共感を全く持たない 〝再犯の可能性〞 377 00:22:49,744 --> 00:22:53,665 ‎“この人物は ‎社会に出すには危険すぎる” 378 00:22:53,665 --> 00:22:54,374 ‎“この人物は ‎社会に出すには危険すぎる” 〝相当な実刑判決を〞 379 00:22:54,374 --> 00:22:54,457 〝相当な実刑判決を〞 380 00:22:54,457 --> 00:22:57,293 〝相当な実刑判決を〞 ‎“収監を”と ‎報告書に記載した 381 00:22:57,293 --> 00:22:58,545 〝相当な実刑判決を〞 382 00:22:58,545 --> 00:22:59,295 〝相当な実刑判決を〞 ‎最終的に裁判官は 383 00:22:59,295 --> 00:23:01,214 ‎最終的に裁判官は 384 00:23:01,714 --> 00:23:05,677 ‎ダーマーの ‎感動的な演説に耳を傾けた 385 00:23:06,594 --> 00:23:10,723 ‎こんな感じの演説だ ‎“本当に申し訳ない” 386 00:23:10,807 --> 00:23:14,060 ‎“決して同じ過ちを ‎繰り返さない” 387 00:23:14,144 --> 00:23:15,687 ‎“ミルウォーキー郡刑務所” 388 00:23:15,770 --> 00:23:18,356 ‎判決は1年の通勤刑だった 389 00:23:20,024 --> 00:23:24,529 ‎通勤刑は日中は ‎一般の会社に通勤し 390 00:23:24,612 --> 00:23:26,781 ‎夜は刑務所に戻る制度だ 391 00:23:26,865 --> 00:23:30,368 ‎彼の勤務先は ‎チョコレート会社だった 392 00:23:31,661 --> 00:23:32,745 ‎“監房1” 393 00:23:35,206 --> 00:23:38,168 ‎我々は懲役6年を ‎求刑しており 394 00:23:38,251 --> 00:23:40,253 ‎判決に反対だった 395 00:23:41,671 --> 00:23:45,508 ‎私はダマされない人間だと ‎思っていたが 396 00:23:45,592 --> 00:23:47,802 ‎まんまとダマされた 397 00:23:48,720 --> 00:23:50,138 ‎彼は皆をダマした 398 00:23:50,221 --> 00:23:51,139 〝ミルウォーキー郡 裁判所〞 399 00:23:51,139 --> 00:23:53,224 〝ミルウォーキー郡 裁判所〞 ‎ダーマーの事件には 400 00:23:53,224 --> 00:23:53,308 〝ミルウォーキー郡 裁判所〞 401 00:23:53,308 --> 00:23:53,808 〝ミルウォーキー郡 裁判所〞 ‎制度上の欠陥が多数 ‎見られる 402 00:23:53,808 --> 00:23:57,020 ‎制度上の欠陥が多数 ‎見られる 403 00:23:57,520 --> 00:24:02,442 保護観察にしろ 警察や法廷にしろ 404 00:24:02,525 --> 00:24:06,112 被害者たちを 守れなかった 405 00:24:06,779 --> 00:24:10,283 ‎この少年は当時 ‎まだ13歳だった 406 00:24:11,493 --> 00:24:12,660 ‎13歳よ 407 00:24:14,162 --> 00:24:17,582 ‎彼がすでに ‎殺人を犯しているとは 408 00:24:18,208 --> 00:24:21,419 ‎知るべくもなかった 409 00:24:23,713 --> 00:24:28,134 ‎だが判決を聞いた時 ‎思った 410 00:24:28,635 --> 00:24:32,931 ‎“分かった ‎我々が彼を連れ戻す” 411 00:24:34,807 --> 00:24:37,101 ‎“きっと再び会う”と 412 00:24:40,438 --> 00:24:43,566 ‎判決から刑の始まりまで 413 00:24:43,650 --> 00:24:46,319 ‎数ヵ月の間があった 414 00:24:46,402 --> 00:24:51,658 ‎ダーマーは その間 ‎ゲイバーを巡り― 415 00:24:52,283 --> 00:24:56,871 ‎一夜限りの性的関係を ‎続けていた 416 00:24:57,622 --> 00:24:59,582 ‎当時も祖母の家に? 417 00:24:59,666 --> 00:25:00,500 ‎そうだ 418 00:25:00,583 --> 00:25:01,417 ‎分かった 419 00:25:07,799 --> 00:25:11,386 ‎通勤刑が始まる2ヵ月前― 420 00:25:14,347 --> 00:25:17,058 ‎“ラ・カージュ”の ‎閉店時のことだった 421 00:25:17,141 --> 00:25:19,102 ‎いきつけのバー? 422 00:25:20,395 --> 00:25:24,148 ‎黒人の男と話を始めたんだ 423 00:25:26,150 --> 00:25:28,152 ‎確か名前は トニーだ 424 00:25:28,653 --> 00:25:29,988 ‎恐らくは 425 00:25:30,071 --> 00:25:32,615 ‎彼は そう名乗ってた 426 00:25:32,699 --> 00:25:33,741 ‎“トニー”と 427 00:25:37,620 --> 00:25:39,956 ‎1989年 3月 428 00:25:40,915 --> 00:25:44,669 ‎トニー・シアーズは ‎23歳か24歳で 429 00:25:44,752 --> 00:25:46,754 ‎モデルだった 430 00:25:46,838 --> 00:25:48,548 ‎非常に魅力的で 431 00:25:49,132 --> 00:25:52,302 ‎清潔感のある ‎着こなしをしていた 432 00:25:52,385 --> 00:25:52,719 美しい髪の持ち主で 433 00:25:52,719 --> 00:25:54,762 美しい髪の持ち主で マイケル・ロス 犠牲者の友人 434 00:25:54,762 --> 00:25:54,846 マイケル・ロス 犠牲者の友人 435 00:25:54,846 --> 00:25:56,431 マイケル・ロス 犠牲者の友人 〝ジェリー・カール〞 という髪形をしていた 436 00:25:56,431 --> 00:25:57,432 〝ジェリー・カール〞 という髪形をしていた 437 00:25:58,308 --> 00:26:00,685 ‎陽気で精力的な奴で 438 00:26:01,728 --> 00:26:02,395 ‎冒険心に富み ‎新しいことを求めていた 439 00:26:02,395 --> 00:26:06,316 ‎冒険心に富み ‎新しいことを求めていた ジェフ・コナー トニー・シアーズの友人 440 00:26:06,399 --> 00:26:09,444 ‎どんな夜になるか ‎分からなくても 441 00:26:09,527 --> 00:26:11,821 ‎楽しくなると知っていた 442 00:26:13,031 --> 00:26:16,826 ‎車を持たないトニーを ‎僕が迎えに行き 443 00:26:16,909 --> 00:26:18,995 ‎一緒にバーに行った 444 00:26:24,208 --> 00:26:26,294 ‎いつもの土曜の夜だった 445 00:26:26,377 --> 00:26:31,090 ‎彼をアパートまで迎えに行き ‎一緒に飲み歩いた 446 00:26:32,383 --> 00:26:36,095 ‎途中で僕たちは ‎別行動を始めた 447 00:26:36,888 --> 00:26:41,225 ‎明け方に ‎待ち合わせることにしたんだ 448 00:26:43,019 --> 00:26:44,145 ‎そう決めた 449 00:26:47,398 --> 00:26:49,359 ‎夜が明ける頃― 450 00:26:49,442 --> 00:26:52,779 ‎いつもと同じ角で ‎彼と会った 451 00:26:54,739 --> 00:26:56,991 ‎他の男と一緒だった 452 00:26:59,077 --> 00:27:02,538 ‎醜いとは言わないが ‎ハンサムではない 453 00:27:02,622 --> 00:27:04,832 ‎髪がブロンドなだけだ 454 00:27:04,916 --> 00:27:06,751 ‎メガネをかけていた 455 00:27:08,169 --> 00:27:12,548 ‎隅に座って 誰と会ったとか ‎どこに行くとか― 456 00:27:12,632 --> 00:27:14,300 ‎そんな話をした 457 00:27:15,843 --> 00:27:20,765 ‎トニーの提案で ‎朝食を食べに行った 458 00:27:22,767 --> 00:27:24,185 ‎朝食を食べ― 459 00:27:24,686 --> 00:27:29,148 ‎男の家だという所で ‎2人を降ろした 460 00:27:30,525 --> 00:27:33,027 ‎彼は白人の友人と一緒で 461 00:27:33,111 --> 00:27:35,655 ‎友人は車を持っていた 462 00:27:35,738 --> 00:27:38,032 ‎車に乗ってる間― 463 00:27:38,116 --> 00:27:41,452 ‎彼はとても優しくて ‎かなり酔っていた 464 00:27:42,453 --> 00:27:43,663 ‎乗った車は― 465 00:27:45,248 --> 00:27:47,250 ‎リンカーン通り ‎57番地に向かった 466 00:27:48,418 --> 00:27:51,504 ‎角で降ろすように言われた 467 00:27:53,381 --> 00:27:57,176 ‎家も何もない ‎ただの交差点だ 468 00:27:57,969 --> 00:28:03,307 ‎2人を降ろし トニーに ‎必要なら電話をくれと言い 469 00:28:03,391 --> 00:28:05,268 ‎そこで別れた 470 00:28:05,351 --> 00:28:08,146 ‎2人は歩きだし ‎僕も車を出した 471 00:28:13,943 --> 00:28:15,737 ‎あの夜 外出し― 472 00:28:16,237 --> 00:28:19,782 ‎彼に出会い ‎感じのいい子だと思った 473 00:28:20,491 --> 00:28:23,661 ‎彼を家に誘った時 ‎何を思った? 474 00:28:23,745 --> 00:28:28,166 ‎また同じことが起こるかもと ‎恐怖を感じた? 475 00:28:29,751 --> 00:28:32,837 ‎いや いつもの夜と ‎同じだと思って― 476 00:28:33,546 --> 00:28:34,714 ‎連れて帰った 477 00:28:34,797 --> 00:28:39,177 ‎特に酒を大量に飲んだ時 ‎僕の判断力は鈍る 478 00:28:39,927 --> 00:28:45,516 ‎ダーマーは祖母の家に ‎トニーを連れて帰った 479 00:28:48,519 --> 00:28:52,648 ‎寝室に上がり ‎2人で横になった 480 00:28:53,399 --> 00:28:58,237 ‎その時 彼が ‎“早いうちに帰る”と言った 481 00:28:59,864 --> 00:29:04,869 ‎僕は1階に下りて ‎薬入りのコーヒーを作った 482 00:29:08,956 --> 00:29:10,208 ‎彼が眠ると― 483 00:29:11,793 --> 00:29:14,378 ‎彼の首を絞めた 484 00:29:16,464 --> 00:29:18,382 ‎祖母は眠っていた 485 00:29:20,927 --> 00:29:25,348 ‎彼は友を求め ‎そばにいることを望んだ 486 00:29:25,848 --> 00:29:28,309 ‎彼には非常に ‎重要なことだった 487 00:29:30,728 --> 00:29:33,773 ‎帰らせないどころか ‎彼を失った 488 00:29:33,856 --> 00:29:36,943 ‎そう考えたことは? 489 00:29:39,362 --> 00:29:42,615 ‎認識はあったと思う 490 00:29:42,698 --> 00:29:43,366 ‎いつ? 491 00:29:43,449 --> 00:29:44,784 ‎死んだ後 492 00:29:44,867 --> 00:29:46,160 ‎どう感じた? 493 00:29:46,953 --> 00:29:49,497 ‎むなしさと ムダだと感じた 494 00:29:50,915 --> 00:29:55,962 ‎彼は死体を処理する方法を ‎見つけていた 495 00:29:56,546 --> 00:29:58,756 ‎彼はハンサムだった 496 00:29:58,840 --> 00:30:01,259 ‎だから頭を切り落とし 497 00:30:01,801 --> 00:30:06,889 ‎アセトンを満たした ‎大きな白い容器に入れた 498 00:30:07,890 --> 00:30:09,892 ‎頭部を保存するためだ 499 00:30:10,685 --> 00:30:12,311 ‎なぜそんなことを? 500 00:30:12,395 --> 00:30:16,232 ‎いろいろな方法を ‎試しただけだ 501 00:30:21,279 --> 00:30:26,617 ‎彼は頭蓋骨だけでなく ‎トニーの性器も残し 502 00:30:27,326 --> 00:30:30,413 ‎密閉容器に保存していた 503 00:30:31,080 --> 00:30:36,002 ‎そして容器を勤務先の ‎ロッカーに入れていた 504 00:30:36,502 --> 00:30:40,965 ‎彼は通勤刑を受けており ‎この期間の大半― 505 00:30:41,048 --> 00:30:44,427 ‎夜を矯正施設で過ごしていた 506 00:30:44,510 --> 00:30:47,388 ‎見つかる可能性のある家より 507 00:30:47,471 --> 00:30:50,016 ‎勤務先の方が安全だった 508 00:30:52,560 --> 00:30:55,396 ‎頭と性器を保存した? 509 00:30:55,897 --> 00:30:58,399 ‎そばにいるような気持ち? 510 00:30:59,108 --> 00:31:02,069 ‎今から考えると ‎すごく奇妙だ 511 00:31:06,365 --> 00:31:07,783 ‎トニーを愛してた? 512 00:31:07,867 --> 00:31:11,996 ‎愛する方法を知っていたら ‎愛してたと思う 513 00:31:12,079 --> 00:31:15,082 ‎彼の思い出を ‎守ろうとしたんだ 514 00:31:15,166 --> 00:31:16,667 ‎何を望んでいた? 515 00:31:17,168 --> 00:31:20,630 ‎生前のままになるよう ‎乾かしたかったが 516 00:31:20,713 --> 00:31:23,049 ‎うまくいかなかった 517 00:31:23,132 --> 00:31:27,553 ‎もうトニーの姿では ‎なくなっていたんだ 518 00:31:27,637 --> 00:31:29,680 ‎縮んでしまっていた 519 00:31:29,764 --> 00:31:30,264 ‎そう 520 00:31:31,807 --> 00:31:33,476 ‎それでも興奮した? 521 00:31:37,563 --> 00:31:38,940 ‎そうでもない 522 00:31:39,023 --> 00:31:41,025 ‎興奮は徐々に収まった 523 00:31:50,409 --> 00:31:53,496 ‎トニーの姉妹から ‎電話があった 524 00:31:53,579 --> 00:31:56,999 ‎“トニーから ‎連絡はないか”と 525 00:31:57,500 --> 00:32:01,879 ‎“土曜日に一緒に出かけたが ‎特に連絡はない” 526 00:32:01,963 --> 00:32:03,214 ‎そう答えた 527 00:32:03,798 --> 00:32:06,133 ‎その翌日か2日後― 528 00:32:06,217 --> 00:32:09,762 ‎彼女から“失踪届を出す” ‎と電話があった 529 00:32:11,347 --> 00:32:13,516 ‎“何も連絡がない”と 530 00:32:17,228 --> 00:32:20,147 ‎最初は僕が第一容疑者だった 531 00:32:20,231 --> 00:32:22,650 ‎彼と最後に会ったからだ 532 00:32:25,194 --> 00:32:28,239 ‎トニーの家族に頼まれた 533 00:32:28,948 --> 00:32:31,242 ‎“詳細を全部 話して”と 534 00:32:31,325 --> 00:32:35,871 ‎“他に誰かいた? ‎あなたと2人きりだった?” 535 00:32:35,955 --> 00:32:39,959 ‎彼の家族との関係が ‎変わり始めた質問だった 536 00:32:42,211 --> 00:32:47,341 ‎多くの友人たちが ‎彼らと同じことを考え始めた 537 00:32:47,425 --> 00:32:50,344 ‎僕がトニーに ‎何かしたのかもと 538 00:32:51,470 --> 00:32:56,684 ‎警察も僕の家を訪れ ‎質問してきた 539 00:32:56,767 --> 00:32:59,520 ‎あの晩に起こったこと 540 00:32:59,603 --> 00:33:01,522 ‎行った場所や ‎降ろした場所を 541 00:33:02,982 --> 00:33:07,737 ‎捜査にも同行させられた 542 00:33:08,237 --> 00:33:13,242 ‎警察と一緒に ‎いろいろなバーを巡り 543 00:33:13,325 --> 00:33:18,205 ‎ブロンドの謎の人物を ‎見つけるためだ 544 00:33:20,958 --> 00:33:24,837 ‎当時 ゲイ社会と ‎警察との関係は 545 00:33:24,920 --> 00:33:26,464 ‎よくはなかった 546 00:33:26,547 --> 00:33:31,010 ‎少なくとも私服警官が ‎来るのかと思ったが 547 00:33:31,093 --> 00:33:35,806 ‎来たのは完全装備の ‎制服姿の警官だった 548 00:33:37,808 --> 00:33:40,269 ‎数件の店のオーナーに 549 00:33:40,352 --> 00:33:43,147 ‎“もう来ないでくれ” ‎と言われた 550 00:33:43,981 --> 00:33:47,318 ‎友人たちからは ‎質問攻めにあった 551 00:33:47,401 --> 00:33:50,488 ‎そんなことがあって 552 00:33:50,571 --> 00:33:54,825 ‎僕は心機一転を図った 553 00:33:56,452 --> 00:34:01,332 ‎ミルウォーキーから ‎離れることにしたんだ 554 00:34:04,418 --> 00:34:06,253 ‎トニーが心配だった 555 00:34:07,254 --> 00:34:08,964 ‎いい奴だった 556 00:34:09,048 --> 00:34:12,593 ‎彼は昔からの友人だったんだ 557 00:34:13,094 --> 00:34:14,095 ‎それに… 558 00:34:15,012 --> 00:34:16,097 ‎申し訳ない 559 00:34:19,308 --> 00:34:21,435 ‎後悔することは多いが 560 00:34:25,231 --> 00:34:26,857 ‎これは事実だ 561 00:34:27,942 --> 00:34:30,528 ‎あの晩の 僕の行動が― 562 00:34:34,698 --> 00:34:36,909 ‎トニーの死につながった 563 00:34:37,576 --> 00:34:43,582 ‎あの晩の前に時を戻して ‎違う結末にできればと思う 564 00:34:51,006 --> 00:34:53,634 ‎1989年 3月 565 00:34:55,803 --> 00:34:57,346 ‎1991年 7月 566 00:34:57,429 --> 00:34:59,849 ダーマーは 複数の殺人容疑で 567 00:34:59,932 --> 00:35:02,309 警察に身柄を 拘束されています 568 00:35:02,393 --> 00:35:05,312 殺人事件の容疑者への 正式な案件として 569 00:35:05,396 --> 00:35:08,983 検察はすでに 調査を始めました 570 00:35:10,067 --> 00:35:12,736 ‎彼の逮捕から数日後 571 00:35:12,820 --> 00:35:16,740 ‎上司のボイルから ‎アパートに入るよう言われた 572 00:35:16,824 --> 00:35:20,828 ‎私たちに調査を ‎見守らせたかったの 573 00:35:21,871 --> 00:35:23,998 それで私が任された 574 00:35:25,166 --> 00:35:30,421 ‎彼の家のドアまで上り ‎中へ入る 575 00:35:30,504 --> 00:35:34,508 ‎“こんな所に誰が住める?” ‎そう頭に浮かんだ 576 00:35:36,093 --> 00:35:39,180 ‎マットレスは血に染まり 577 00:35:40,264 --> 00:35:42,766 ‎カーペットには血痕があった 578 00:35:43,267 --> 00:35:45,019 ‎壁にも血の痕 579 00:35:46,103 --> 00:35:49,815 ‎湿気と血で 部屋の臭いは 580 00:35:49,899 --> 00:35:52,860 ‎死の極みとも ‎言えるものだった 581 00:35:52,943 --> 00:35:54,028 ‎悲惨だったわ 582 00:35:55,571 --> 00:35:59,450 ‎部屋を出たら ‎幸運にも廊下の先が 583 00:35:59,533 --> 00:36:01,869 ‎階段のある非常口だった 584 00:36:01,952 --> 00:36:04,205 ‎そこを走り出たら― 585 00:36:05,331 --> 00:36:07,124 ‎吐き気に襲われた 586 00:36:08,667 --> 00:36:10,461 ‎女性は私だけだった 587 00:36:10,544 --> 00:36:14,924 ‎その場にいた男性の ‎警官たちは皆 笑ったわ 588 00:36:15,007 --> 00:36:17,009 ‎“気分はどうだ?” 589 00:36:17,092 --> 00:36:19,637 ‎“これが ‎犯罪現場ってやつだ” 590 00:36:21,347 --> 00:36:22,681 ‎本当に― 591 00:36:23,432 --> 00:36:25,017 ‎恐ろしかった 592 00:36:25,100 --> 00:36:26,977 ‎これが現実だとは 593 00:36:29,438 --> 00:36:31,190 ‎当時の彼は― 594 00:36:31,273 --> 00:36:34,526 ‎見せかけで ‎礼儀正しくふるまっていた 595 00:36:34,610 --> 00:36:36,612 ‎私は こう考えた 596 00:36:37,279 --> 00:36:41,242 ‎彼が制御できないもの ‎彼の中の残虐さが 597 00:36:41,325 --> 00:36:43,994 ‎彼の部屋の中にあるのだと 598 00:36:50,834 --> 00:36:53,295 ‎1991年 7月 599 00:36:55,464 --> 00:36:58,008 ‎1990年 5月 600 00:36:58,801 --> 00:37:00,970 ‎通勤刑の終了後 601 00:37:01,053 --> 00:37:01,679 ‎祖母の家を出て ‎アパートに越した 602 00:37:01,679 --> 00:37:03,973 ‎祖母の家を出て ‎アパートに越した 〝祖母の家〞 603 00:37:03,973 --> 00:37:05,516 〝祖母の家〞 604 00:37:05,599 --> 00:37:08,644 ‎そこそこの ‎アパートを探していると― 605 00:37:08,644 --> 00:37:08,978 ‎そこそこの ‎アパートを探していると― 〝ダーマーのアパート〞 606 00:37:08,978 --> 00:37:10,229 〝ダーマーのアパート〞 607 00:37:10,229 --> 00:37:11,689 〝ダーマーのアパート〞 ‎オックスフォード・ ‎アパートがあった 608 00:37:11,689 --> 00:37:12,982 ‎オックスフォード・ ‎アパートがあった 609 00:37:13,065 --> 00:37:17,403 ‎“空室あり”の ‎看板が出ていたから 610 00:37:18,112 --> 00:37:21,448 ‎確か1990年の5月に ‎引っ越した 611 00:37:22,408 --> 00:37:24,785 ‎業者にテレビと― 612 00:37:25,911 --> 00:37:30,916 ‎持ち物が入ったままの ‎チェストを運び込ませた 613 00:37:31,000 --> 00:37:33,294 ‎祖母の家にあった物? 614 00:37:33,377 --> 00:37:35,963 ‎居心地がよく ‎邪魔の入らない 615 00:37:36,046 --> 00:37:38,132 ‎自分だけの場所だ 616 00:37:38,215 --> 00:37:41,010 ‎誰かを連れて帰り 617 00:37:41,093 --> 00:37:43,846 ‎薬を飲まして絞め殺せる 618 00:37:52,229 --> 00:37:54,732 ‎ミルウォーキーという所は 619 00:37:54,732 --> 00:37:55,441 ‎ミルウォーキーという所は 〝ミルウォーキーは 米国一差別意識が高い〞 620 00:37:55,441 --> 00:37:55,524 〝ミルウォーキーは 米国一差別意識が高い〞 621 00:37:55,524 --> 00:37:58,152 〝ミルウォーキーは 米国一差別意識が高い〞 ‎非常に差別意識の高い町だ 622 00:37:58,152 --> 00:37:59,695 〝ミルウォーキーは 米国一差別意識が高い〞 623 00:37:59,695 --> 00:38:01,447 〝ミルウォーキーは 米国一差別意識が高い〞 黒人は町の片側に住み 624 00:38:01,447 --> 00:38:01,530 黒人は町の片側に住み 625 00:38:01,530 --> 00:38:02,656 黒人は町の片側に住み ジェームズ・コージー 626 00:38:02,656 --> 00:38:02,740 ジェームズ・コージー 627 00:38:02,740 --> 00:38:03,532 ジェームズ・コージー 白人は もう片側の 郊外に住んだ 628 00:38:03,532 --> 00:38:03,615 白人は もう片側の 郊外に住んだ 629 00:38:03,615 --> 00:38:05,617 白人は もう片側の 郊外に住んだ ミルウォーキー・ センチネル 記者 630 00:38:07,036 --> 00:38:11,415 ‎ダーマーが住んでいた ‎アパートには 631 00:38:12,541 --> 00:38:16,587 ‎大勢のアフリカ系 ‎アメリカ人が住んでいた 632 00:38:16,670 --> 00:38:20,883 〝オックスフォード・ アパート 924番地〞 633 00:38:22,634 --> 00:38:24,845 ダーマーに 初めて会ったのは― 634 00:38:26,221 --> 00:38:30,309 彼が来て 2週間ほど たった時だ バーネル・バス ダーマーの隣人 635 00:38:31,602 --> 00:38:37,316 ‎彼はウェストアリスから ‎引っ越してきたと言い 636 00:38:37,399 --> 00:38:40,110 ‎彼女と別れたと言っていた 637 00:38:41,737 --> 00:38:43,947 ‎私は彼を気に入った 638 00:38:44,031 --> 00:38:46,575 ‎清潔で ‎礼儀正しかったからだ 639 00:38:47,076 --> 00:38:48,577 ‎穏やかそうで 640 00:38:49,578 --> 00:38:52,414 ‎若きクラーク・ケントの ‎ようだった 641 00:38:53,165 --> 00:38:56,919 ‎アパート内の白人は ‎彼だけだった 642 00:38:58,670 --> 00:39:02,341 ‎彼が そこにいる ‎ということを― 643 00:39:03,050 --> 00:39:04,426 ‎変には思わなかった 644 00:39:04,510 --> 00:39:06,720 ‎彼はただ 苦労人の― 645 00:39:07,388 --> 00:39:09,515 ‎普通の男に見えた 646 00:39:10,974 --> 00:39:12,393 ‎1度 彼に― 647 00:39:13,102 --> 00:39:16,688 ‎女性を紹介したことがある 648 00:39:18,357 --> 00:39:22,319 ‎1階に住んでいる女性で ‎彼に恋していた 649 00:39:23,028 --> 00:39:24,905 ‎彼女に言われたんだ 650 00:39:24,988 --> 00:39:27,658 ‎“あなたの ‎反対側のお隣さん” 651 00:39:27,741 --> 00:39:29,827 ‎“一緒に ‎カードをしないかな” 652 00:39:31,662 --> 00:39:33,747 ‎だから彼を呼んだ 653 00:39:34,498 --> 00:39:38,544 ‎“カードをしないか? ‎大負けしてるんだ” 654 00:39:39,211 --> 00:39:40,838 ‎“女どもにね” 655 00:39:40,921 --> 00:39:44,425 ‎“一緒に闘ってくれる奴を ‎探してる” 656 00:39:45,634 --> 00:39:48,846 ‎彼は“行きたくない” ‎と答えた 657 00:39:49,471 --> 00:39:50,597 ‎私は言った 658 00:39:50,681 --> 00:39:53,225 ‎“女性の1人が ‎君を好きなんだ” 659 00:39:53,308 --> 00:39:56,270 ‎“話をするチャンスだ”とね 660 00:39:57,771 --> 00:40:00,816 ‎“彼女と話すことに ‎興味はない” 661 00:40:00,899 --> 00:40:02,776 ‎ハッキリ言われた 662 00:40:02,860 --> 00:40:04,695 ‎だから思ったんだ 663 00:40:04,778 --> 00:40:09,700 ‎彼はウェストアリスの女性に ‎惚れてるに違いないと 664 00:40:11,994 --> 00:40:14,913 ‎ほどなく気が付いた 665 00:40:14,997 --> 00:40:19,168 ‎彼は孤独を好み ‎人付き合いが苦手で 666 00:40:19,251 --> 00:40:22,796 ‎騒ぐことは好きではないと 667 00:40:23,630 --> 00:40:24,840 ライオネル・ダーマーの ホームビデオ おじさんとティミー 668 00:40:24,840 --> 00:40:24,923 ライオネル・ダーマーの ホームビデオ 669 00:40:24,923 --> 00:40:25,591 ライオネル・ダーマーの ホームビデオ 正解 670 00:40:25,591 --> 00:40:25,674 ライオネル・ダーマーの ホームビデオ 671 00:40:25,674 --> 00:40:26,467 ライオネル・ダーマーの ホームビデオ 彼は誰? 672 00:40:26,550 --> 00:40:27,176 1990年 ジェフ 673 00:40:27,176 --> 00:40:27,259 1990年 674 00:40:27,259 --> 00:40:27,718 1990年 いとこのジェフよ 675 00:40:27,718 --> 00:40:28,635 いとこのジェフよ 676 00:40:28,719 --> 00:40:29,720 そうだね 677 00:40:31,722 --> 00:40:33,974 ジェフリーは ここぞという時に 678 00:40:34,057 --> 00:40:36,685 人を欺くことが できた 679 00:40:40,230 --> 00:40:43,692 ‎満ち足りた人々の集まりだ 680 00:40:44,610 --> 00:40:46,987 ‎祖母や父親に対してもね 681 00:40:47,070 --> 00:40:47,779 今朝は8時に起きた? 682 00:40:47,779 --> 00:40:50,282 今朝は8時に起きた? ライオネル・ ダーマーの声 683 00:40:50,282 --> 00:40:50,824 ライオネル・ ダーマーの声 684 00:40:50,824 --> 00:40:53,535 ライオネル・ ダーマーの声 部屋をきれいに掃除して 見せてくれるんだね 685 00:40:53,535 --> 00:40:55,621 部屋をきれいに掃除して 見せてくれるんだね 686 00:40:55,704 --> 00:40:58,165 ‎よかったら遊びにきてよ 687 00:40:58,248 --> 00:41:01,877 ‎ゴミ捨てや掃除は ‎日曜日にするんだ 688 00:41:03,212 --> 00:41:06,965 魅力的な彼は 大勢を家に引き入れた 689 00:41:09,343 --> 00:41:10,761 ‎だが彼らは 690 00:41:10,844 --> 00:41:14,139 ‎悪魔の巣に入ったことを ‎知らなかった 691 00:41:17,392 --> 00:41:20,020 ‎死後の写真を撮った ‎最初の人? 692 00:41:20,604 --> 00:41:21,939 ‎そうだ 693 00:41:22,773 --> 00:41:26,360 ‎愛称は“キャッシュ・D” ‎だったと思う 694 00:41:28,028 --> 00:41:31,615 ‎何を使って撮ったの? ‎カメラを持っていた? 695 00:41:32,157 --> 00:41:35,202 ‎インスタントカメラだ 696 00:41:36,828 --> 00:41:41,333 ダーマーの部屋には アルバムが多数あり 697 00:41:41,416 --> 00:41:46,380 撮影された写真が 整理されていた 698 00:41:46,463 --> 00:41:50,092 ダーマーの 犠牲者たちの― 699 00:41:50,175 --> 00:41:53,887 解剖の前後や解剖中を 撮ったものだった 700 00:41:54,888 --> 00:42:00,894 ‎彼はお気に入りの人物の ‎写真を撮っていた 701 00:42:01,478 --> 00:42:05,274 ‎体格を見せるために ‎ポーズを変えてね 702 00:42:05,357 --> 00:42:08,527 ‎何人かの ‎さまざまな部位が写っていた 703 00:42:08,610 --> 00:42:12,948 ‎特に気に入った人物を ‎写真に撮っていたの 704 00:42:14,366 --> 00:42:16,118 ‎かけた時間は? 705 00:42:16,201 --> 00:42:16,952 ‎約1時間 706 00:42:17,661 --> 00:42:18,704 ‎撮るだけで? 707 00:42:21,206 --> 00:42:25,168 ‎写真を見た時は恐怖を感じた 708 00:42:25,877 --> 00:42:28,088 ‎強烈な写真もあったわ 709 00:42:29,047 --> 00:42:31,800 ‎実際に切断された人を ‎見るのは 710 00:42:31,883 --> 00:42:36,680 ‎全く違う領域 ‎違うレベルの話よ 711 00:42:38,181 --> 00:42:39,683 ‎うなされたわ 712 00:42:42,060 --> 00:42:43,812 ‎でもプロに徹したかった 713 00:42:46,231 --> 00:42:49,985 ‎どうやってやり遂げようか ‎考えたわ 714 00:42:51,111 --> 00:42:52,946 ‎誰にも話せない 715 00:42:54,865 --> 00:43:01,121 ‎美しい体を損なうのは ‎もったいない気がした 716 00:43:01,204 --> 00:43:03,582 ‎だが仕方なかった 717 00:43:03,665 --> 00:43:05,000 ‎彼は死んだ 718 00:43:05,083 --> 00:43:08,754 ‎どうにかして死体を ‎処理しないといけない 719 00:43:10,339 --> 00:43:14,926 祖母の家にいた時とは 違う問題が発生した 720 00:43:15,010 --> 00:43:17,429 アパートでは 骨を砕くための 721 00:43:17,512 --> 00:43:19,765 大型ハンマーが使えない 722 00:43:20,932 --> 00:43:25,020 ‎翌日か2日後に ‎業務用用品店で 723 00:43:25,103 --> 00:43:30,067 ‎300リットル入る容器を ‎買ってきた 724 00:43:31,151 --> 00:43:35,447 ‎彼は遺体の残りを煮た 725 00:43:36,615 --> 00:43:40,911 ‎この時から ‎彼の死体の処理技術は 726 00:43:40,994 --> 00:43:42,996 ‎より高度になった 727 00:43:44,373 --> 00:43:46,917 話だけでも 気分が悪くなるが 728 00:43:47,000 --> 00:43:50,087 彼は骨を 酸で溶かしていた 729 00:43:50,671 --> 00:43:54,841 ‎大きな容器は ‎酸を入れて骨を溶かすため? 730 00:43:55,342 --> 00:43:57,260 ‎そうだ 731 00:43:57,886 --> 00:43:59,680 ‎ゴミ用の容器だった 732 00:44:00,180 --> 00:44:02,933 ‎容器に骨を入れると… 733 00:44:03,016 --> 00:44:05,102 ‎ドロドロになる 734 00:44:05,185 --> 00:44:09,564 ‎それをすくって ‎トイレに流すんだ 735 00:44:10,565 --> 00:44:11,942 ‎頭蓋骨は? 736 00:44:12,025 --> 00:44:13,110 ‎保管した 737 00:44:13,193 --> 00:44:13,944 ‎どこに? 738 00:44:14,027 --> 00:44:15,946 ‎クローゼットに 739 00:44:21,493 --> 00:44:26,039 ‎ダーマーは ただの ‎隣人以上の存在になった 740 00:44:28,542 --> 00:44:32,295 優しい人だと感じたから 彼が好きだった 741 00:44:32,796 --> 00:44:37,634 私の妹が結婚することに なった時のこと 742 00:44:38,760 --> 00:44:41,304 贈り物を買う カネがなかった 743 00:44:42,639 --> 00:44:44,558 ‎彼に言ったんだ 744 00:44:45,058 --> 00:44:49,271 ‎“妹の結婚式に出る ‎準備をしてる” 745 00:44:49,354 --> 00:44:53,191 ‎“贈り物を買うカネを ‎貸してくれないか?” 746 00:44:55,277 --> 00:44:57,279 ‎彼は60ドルくれた 747 00:44:57,362 --> 00:44:59,531 ‎そして言った ‎“気にするな” 748 00:45:00,407 --> 00:45:03,285 ‎“すてきな物を ‎買ってあげなよ” 749 00:45:03,910 --> 00:45:06,371 ‎彼の過去は知らなかった 750 00:45:07,581 --> 00:45:10,625 ‎いったんドアを閉めたら ‎どれだけの人が 751 00:45:10,709 --> 00:45:13,295 ‎隣人のことを知ってる? 752 00:45:13,795 --> 00:45:18,341 ‎信用できるのは ‎相手の見た目と― 753 00:45:18,967 --> 00:45:22,304 ‎その口から ‎出てくる言葉だけだ 754 00:45:22,387 --> 00:45:24,848 ‎1990年 7月 755 00:45:26,975 --> 00:45:29,352 ‎1991年 7月22日 756 00:45:33,857 --> 00:45:37,402 ‎容疑者の詳細は? ‎31歳ですか? 757 00:45:37,486 --> 00:45:38,779 ‎31歳です 758 00:45:38,862 --> 00:45:41,656 ‎近所の方々に ‎少し話を聞きました 759 00:45:41,740 --> 00:45:45,327 ‎“詳しくは知らないが ‎変わった男で―” 760 00:45:45,410 --> 00:45:48,288 ‎“毎日 働きに出ていた”と 761 00:45:50,540 --> 00:45:52,334 ‎彼が逮捕された夜 762 00:45:53,960 --> 00:45:56,671 ‎何の騒ぎか分からなかった 763 00:45:57,506 --> 00:46:02,177 ‎1人の警官に ‎ダーマーは大丈夫か聞くと 764 00:46:02,844 --> 00:46:05,138 ‎“奴なら大丈夫だ”と 765 00:46:08,350 --> 00:46:09,851 ‎私は そこに立ち 766 00:46:10,936 --> 00:46:16,191 ‎小さな箱に入れた体の一部を ‎警察が運ぶのを見ていた 767 00:46:16,775 --> 00:46:19,611 ‎靴箱より少し大きい ‎茶色の箱だ 768 00:46:19,694 --> 00:46:24,825 ‎2箱か3箱を ‎同時に運び出していた 769 00:46:26,368 --> 00:46:29,412 ‎あの‎ジェフは― 770 00:46:29,496 --> 00:46:31,998 ‎ジェフリー・ダーマーは 771 00:46:32,082 --> 00:46:36,795 ‎アパートの213号室で ‎男たちを殺していた 772 00:46:39,130 --> 00:46:43,426 ‎人体の一部が入った箱が ‎次々と運び出されます 773 00:46:43,510 --> 00:46:46,137 ‎次は犠牲者の特定です 774 00:46:46,221 --> 00:46:47,472 現在のところ 775 00:46:47,556 --> 00:46:52,227 回収した遺体の身元は 不明です 776 00:46:54,271 --> 00:46:57,816 当時のDNA鑑定は 777 00:46:57,899 --> 00:47:01,736 普通の監察医が 扱えるものではなかった 778 00:47:02,487 --> 00:47:07,576 ‎だから我々は歯型や指紋 779 00:47:07,659 --> 00:47:13,415 ‎所持品やタトゥー ‎手術の痕で 780 00:47:13,498 --> 00:47:16,126 ‎被害者を特定しようとした 781 00:47:19,129 --> 00:47:23,717 ‎骨を組み立て直すのは ‎パズルのようなものだ 782 00:47:25,594 --> 00:47:29,264 ‎法人類学者が年齢や人種 ‎性別を教えてくれ 783 00:47:29,347 --> 00:47:33,476 ‎遺体の外傷の解明にも ‎手を貸してくれた 784 00:47:33,560 --> 00:47:38,815 ‎捜査官がまとめた ‎被害者の身体的特徴の情報は 785 00:47:38,899 --> 00:47:41,818 ‎コンピューターに送られます 786 00:47:41,902 --> 00:47:46,031 ‎その後 全国の行方不明者の ‎情報と照合します 787 00:47:46,948 --> 00:47:52,329 ‎過去1年半の ‎行方不明者の情報が 788 00:47:52,412 --> 00:47:54,748 ‎多数 集まった 789 00:47:55,373 --> 00:48:00,045 ‎被害者の可能性がある人々の ‎名簿が完成した 790 00:48:00,545 --> 00:48:02,589 ダーマーの逮捕後 791 00:48:02,672 --> 00:48:04,883 毎日 数百件の電話が あった 792 00:48:04,966 --> 00:48:07,802 〝自分の子に 何があったのか〞 793 00:48:07,886 --> 00:48:10,347 〝自分の子が 被害者かも〞と 794 00:48:10,430 --> 00:48:11,014 〝手がかりを求める 行方不明者の家族〞 795 00:48:11,014 --> 00:48:13,350 〝手がかりを求める 行方不明者の家族〞 ‎皆 不安に駆られています 796 00:48:13,350 --> 00:48:13,433 〝手がかりを求める 行方不明者の家族〞 797 00:48:13,433 --> 00:48:16,353 〝手がかりを求める 行方不明者の家族〞 ‎行方不明の愛する者を ‎待つ人々です 798 00:48:16,436 --> 00:48:19,731 ‎犯行現場となった ‎キルボーン通り25番地に 799 00:48:19,856 --> 00:48:21,358 ‎人が集まっています 800 00:48:21,441 --> 00:48:24,152 ‎もしやと思って見に来たの 801 00:48:24,235 --> 00:48:27,739 ‎違うかもしれないけど ‎手がかりが欲しい 802 00:48:28,531 --> 00:48:35,413 ‎骨を組み立てた監察医と ‎確認を行った 803 00:48:36,456 --> 00:48:41,419 ‎情報を得て ‎被害者の写真が手に入ったら 804 00:48:41,503 --> 00:48:46,466 ‎人物を特定するため ‎ダーマーに写真を見せた 805 00:48:47,467 --> 00:48:49,678 ‎途方もない作業だった 806 00:48:49,761 --> 00:48:53,348 ‎彼は 全ての被害者を ‎詳しく説明した 807 00:48:53,848 --> 00:48:57,852 ダーマーの 協力なくしては― 808 00:48:57,936 --> 00:49:01,690 彼と結びつかなかった 被害者がいた 809 00:49:01,773 --> 00:49:06,277 ‎ヘンリー・スミスは ‎弟を探していますが 810 00:49:06,361 --> 00:49:08,238 ‎手‎がかりは ありません 811 00:49:09,197 --> 00:49:12,784 ‎バーでは ‎こんな会話がよくあった 812 00:49:13,785 --> 00:49:16,079 ‎“また1人消えたぞ” 813 00:49:16,162 --> 00:49:18,832 〝何だって? 今度は誰だ?〞 814 00:49:18,915 --> 00:49:24,379 ‎ミルウォーキーの ‎黒人のゲイ社会はとても狭い 815 00:49:24,879 --> 00:49:28,591 ‎2~3週間 ‎見かけない誰かがいれば 816 00:49:28,675 --> 00:49:30,218 ‎越したと考える 817 00:49:32,262 --> 00:49:38,268 ‎だが あの時は ‎毎週のように言っていた 818 00:49:38,351 --> 00:49:39,769 ‎“誰々が消えた” 819 00:49:39,853 --> 00:49:41,104 〝殺人: エドワード・スミス〞 820 00:49:41,104 --> 00:49:44,315 〝殺人: エドワード・スミス〞 エドワードには いつも会っていた 821 00:49:44,315 --> 00:49:44,816 〝殺人: エドワード・スミス〞 822 00:49:44,816 --> 00:49:45,692 〝殺人: エドワード・スミス〞 突然 姿を消したんだ 823 00:49:45,692 --> 00:49:47,986 突然 姿を消したんだ 824 00:49:48,570 --> 00:49:49,779 ‎弟は行ってないと思う 825 00:49:49,779 --> 00:49:51,865 ‎弟は行ってないと思う キャロリン・スミス エディー・スミスの姉 826 00:49:51,865 --> 00:49:51,948 キャロリン・スミス エディー・スミスの姉 827 00:49:51,948 --> 00:49:55,201 キャロリン・スミス エディー・スミスの姉 ‎不安が現実にならないよう ‎祈っています 828 00:49:55,201 --> 00:49:55,285 キャロリン・スミス エディー・スミスの姉 829 00:49:55,285 --> 00:49:57,495 キャロリン・スミス エディー・スミスの姉 ‎彼の最後の目撃情報は ‎1年前の6月16日 830 00:49:57,495 --> 00:49:59,539 ‎彼の最後の目撃情報は ‎1年前の6月16日 831 00:49:59,622 --> 00:50:02,667 ‎プライド・パレードを ‎見に行った日です 832 00:50:03,251 --> 00:50:05,754 ‎エドワードの姉が ‎バーに来て― 833 00:50:06,671 --> 00:50:09,466 ‎写真を手に 皆に聞いていた 834 00:50:09,549 --> 00:50:12,552 ‎“電話で ‎話した人がいるはず” 835 00:50:12,635 --> 00:50:15,847 ‎“毎日 話してるから ‎私にも電話したはず” 836 00:50:16,890 --> 00:50:19,350 アーネスト・ミラーは ここで育ち 837 00:50:19,434 --> 00:50:22,395 失踪時はシカゴに 戻るところでした 838 00:50:22,479 --> 00:50:23,688 〝殺人: アーネスト・ミラー〞 839 00:50:23,688 --> 00:50:25,857 〝殺人: アーネスト・ミラー〞 アーネストも若い男だ 840 00:50:25,857 --> 00:50:26,357 〝殺人: アーネスト・ミラー〞 841 00:50:26,357 --> 00:50:28,902 〝殺人: アーネスト・ミラー〞 彼は心優しく 創造力があった 842 00:50:28,902 --> 00:50:30,528 彼は心優しく 創造力があった 843 00:50:30,612 --> 00:50:34,949 ‎彼が失踪した時も ‎バーでうわさになった 844 00:50:35,784 --> 00:50:37,202 18歳のカーティスは 845 00:50:37,285 --> 00:50:39,871 祖母と この家に住んでいました 846 00:50:39,954 --> 00:50:42,582 最後の目撃情報は 5ヵ月前です 847 00:50:45,919 --> 00:50:47,378 ‎その当時は 848 00:50:47,462 --> 00:50:51,299 ‎バーの自動販売機で ‎たばこを買えた 849 00:50:52,092 --> 00:50:52,842 〝ジェレミーを 見ませんでしたか?〞 850 00:50:52,842 --> 00:50:55,386 〝ジェレミーを 見ませんでしたか?〞 その機械に行方不明者の ポスターが貼ってあった 851 00:50:55,386 --> 00:50:58,681 その機械に行方不明者の ポスターが貼ってあった 852 00:50:59,182 --> 00:51:00,809 失踪した成人の ポスターがあった ミハイル・タケック 853 00:51:00,809 --> 00:51:00,892 失踪した成人の ポスターがあった 854 00:51:00,892 --> 00:51:02,644 失踪した成人の ポスターがあった LGBTQ 歴史プロジェクト管理者 855 00:51:02,644 --> 00:51:02,727 LGBTQ 歴史プロジェクト管理者 856 00:51:02,727 --> 00:51:03,228 LGBTQ 歴史プロジェクト管理者 家族や友人たちが 捜索するためだ 857 00:51:03,228 --> 00:51:06,356 家族や友人たちが 捜索するためだ 858 00:51:06,439 --> 00:51:08,650 ‎反撃しろ! エイズと闘え! 859 00:51:08,733 --> 00:51:13,780 ‎ダーマーが最も動いていた頃 ‎ウィスコンシン州では 860 00:51:13,863 --> 00:51:17,951 ‎エイズでの死者が ‎10倍に増えていた 861 00:51:19,160 --> 00:51:21,621 ‎だから人は急にいなくなる 862 00:51:23,039 --> 00:51:24,499 ‎死んだのか? 863 00:51:24,582 --> 00:51:27,669 ‎病気か引っ越しか ‎誰にも分からない 864 00:51:27,752 --> 00:51:31,840 ‎今すぐゲイに権利を 865 00:51:31,923 --> 00:51:36,636 ‎ダーマーにとっては ‎絶好の機会だった 866 00:51:39,013 --> 00:51:41,432 ‎人々が消えても ‎その理由を― 867 00:51:43,268 --> 00:51:44,561 ‎誰も知らない 868 00:51:45,520 --> 00:51:48,064 ‎ダーマーはヒューズ家にも ‎知られていました 869 00:51:48,148 --> 00:51:50,483 ‎ろう者であるトニーの ‎友人たちは 870 00:51:50,567 --> 00:51:55,071 ‎ブロンドの男とバーを出たと ‎家族に話しました 871 00:51:57,657 --> 00:51:59,242 ‎1991年 5月 872 00:51:59,325 --> 00:52:01,911 ‎ダーマー逮捕の2ヵ月前 873 00:52:04,164 --> 00:52:07,458 ‎トニーは ‎耳と口が不自由だったが 874 00:52:07,542 --> 00:52:12,046 ‎読み書きはできるので ‎常に紙を持ち歩いていた 875 00:52:12,547 --> 00:52:15,383 ‎彼といると ‎いつも楽しかった 876 00:52:15,466 --> 00:52:17,051 ‎彼が楽しんだからだ 877 00:52:18,970 --> 00:52:22,557 ‎トニーはダーマーを ‎前から知っていて 878 00:52:23,766 --> 00:52:28,062 ‎2人は関係を持っていた 879 00:52:28,146 --> 00:52:30,106 ‎トニーに聞いた 880 00:52:32,233 --> 00:52:35,820 ‎1991年 メモリアルデーの ‎週末だった 881 00:52:38,364 --> 00:52:39,991 ‎私はトニーと― 882 00:52:40,533 --> 00:52:43,703 ‎“フェニックス”という ‎バーにいた 883 00:52:44,954 --> 00:52:47,582 ‎カウンターで飲んでいると 884 00:52:48,208 --> 00:52:51,044 ‎ダーマーが裏口に現れた 885 00:52:52,712 --> 00:52:54,255 ‎彼が入ってくると 886 00:52:54,797 --> 00:52:58,384 ‎トニーは立ち上がり ‎彼に近づいた 887 00:53:00,428 --> 00:53:05,225 ‎トニーは私を置いて ‎彼とダンスフロアに行った 888 00:53:06,976 --> 00:53:10,063 ‎トニーを見たのは ‎それが最後だった 889 00:53:19,447 --> 00:53:21,950 ‎ダーマーは ‎全ての犠牲者の話をした 890 00:53:23,034 --> 00:53:26,496 ‎でも秘密を ‎打ち明けられるほどの 891 00:53:26,579 --> 00:53:32,543 ‎親密な関係を築くには ‎時間がかかる 892 00:53:34,963 --> 00:53:40,260 ‎その ろう者の彼を ‎そばに置きたいと思い 893 00:53:41,219 --> 00:53:44,222 ‎薬入りの飲み物を与えた 894 00:53:45,348 --> 00:53:46,849 ‎彼は眠った 895 00:53:46,933 --> 00:53:52,188 ‎そして どうにか ‎できないかと考えたんだ 896 00:53:52,272 --> 00:53:57,026 ‎彼を殺すことなく ‎そばにいてもらう方法を 897 00:53:57,902 --> 00:54:02,073 ‎私と一緒にいて ‎安心感を抱くようになると 898 00:54:02,156 --> 00:54:07,537 ‎警察には話してないことを ‎私に話しだした 899 00:54:08,496 --> 00:54:11,708 ‎家には ドリルがあった 900 00:54:12,500 --> 00:54:13,418 ‎それで… 901 00:54:13,960 --> 00:54:17,171 ‎嫌な話になるんだが― 902 00:54:18,047 --> 00:54:20,216 ‎話すべきかな? 903 00:54:21,884 --> 00:54:23,886 ‎僕はドリルを手に取り 904 00:54:23,970 --> 00:54:27,056 ‎彼の頭に小さな穴を開けた 905 00:54:27,682 --> 00:54:29,017 ‎そうすれば― 906 00:54:30,018 --> 00:54:36,149 ‎ゾンビのような状態に ‎できるのではと思ったんだ 907 00:54:37,984 --> 00:54:43,197 ‎この雑な手術で ‎相手を生かし続けられたら 908 00:54:43,281 --> 00:54:46,784 ‎欲求が満たされると ‎彼は本気で信じた 909 00:54:48,578 --> 00:54:50,079 ‎驚愕したわ 910 00:54:50,163 --> 00:54:53,541 ‎聞くに堪えない話だった 911 00:54:53,624 --> 00:54:59,088 ‎そして仕事仲間で ‎心理学者のケネスに 912 00:54:59,172 --> 00:55:02,008 ‎一緒にいてもらった 913 00:55:02,091 --> 00:55:04,385 ‎その考えはどこから? 914 00:55:05,136 --> 00:55:07,638 ‎自分で考え出した 915 00:55:10,183 --> 00:55:13,728 ‎僕の考えでは ‎成功すると思っていた 916 00:55:13,811 --> 00:55:20,276 ‎人を殺し 残るのが ‎頭蓋骨だけなのが嫌だった 917 00:55:22,820 --> 00:55:26,157 ‎彼は相手の意思を ‎消したかった 918 00:55:26,240 --> 00:55:28,618 ‎衝撃だった 919 00:55:29,952 --> 00:55:35,291 ‎ダーマーは 開けた穴から ‎塩酸を注入した 920 00:55:36,959 --> 00:55:42,340 ‎トニーは注入が元で死亡し ‎絞殺する必要がなくなった 921 00:55:43,508 --> 00:55:46,719 ‎ダーマーは ‎頭蓋骨を長期間 保存 922 00:55:46,803 --> 00:55:51,140 ‎実際 彼の頭蓋骨は ‎逮捕時に部屋にあった 923 00:55:57,897 --> 00:56:01,234 ‎彼らのことを考えると ‎いつも― 924 00:56:01,317 --> 00:56:03,069 ‎悲しくなる 925 00:56:04,320 --> 00:56:09,367 ‎彼らは当時 皆と同じように ‎自分探しをしていた 926 00:56:10,493 --> 00:56:12,703 ‎殺されるとは思わずに 927 00:56:13,621 --> 00:56:15,748 大抵の事件において 928 00:56:15,832 --> 00:56:19,460 標的になったのは 貧しい ゲイの男性だ 929 00:56:19,544 --> 00:56:22,672 彼らは強力な支援体制を 持たなかった 930 00:56:23,172 --> 00:56:28,052 〝愛する人が行方不明〞 そう訴えても 931 00:56:28,136 --> 00:56:31,472 本来あるべき注目が 集まらない人々だ 932 00:56:33,015 --> 00:56:36,686 当局は 事件の陰惨さに驚愕し 933 00:56:36,769 --> 00:56:40,106 住民たちは警察の 無能さに驚いています 934 00:56:40,189 --> 00:56:44,318 ‎ダーマーは仮釈放中の ‎性犯罪者だったのです 935 00:56:47,947 --> 00:56:49,949 ‎私は よくバーにいたが 936 00:56:50,741 --> 00:56:53,369 ‎聞き込みをされたことがない 937 00:56:53,453 --> 00:56:58,583 ‎私に こんなことを聞く ‎警官や刑事はいなかった 938 00:56:58,666 --> 00:57:01,294 ‎“この人たちを ‎知ってるか?” 939 00:57:02,503 --> 00:57:05,756 ‎数ヵ月や数週間の話じゃない 940 00:57:06,632 --> 00:57:08,176 ‎何年もだ 941 00:57:08,968 --> 00:57:11,721 ‎なぜ1人の男が ‎警察に見つからず 942 00:57:11,804 --> 00:57:13,848 ‎多くの人を殺せたのか 943 00:57:13,931 --> 00:57:17,643 ‎同性愛者関連の事件を ‎なかなか捜査しない― 944 00:57:17,727 --> 00:57:20,521 ‎警察も理由の1つです 945 00:57:21,606 --> 00:57:25,776 ‎被害者が白人で ‎異性愛者だったなら 946 00:57:26,360 --> 00:57:26,861 〝殺人事件の捜査に 疑問が高まる〞 947 00:57:26,861 --> 00:57:29,322 〝殺人事件の捜査に 疑問が高まる〞 ‎もっと徹底した詳しい捜査が ‎行われたはずだ 948 00:57:29,322 --> 00:57:31,741 ‎もっと徹底した詳しい捜査が ‎行われたはずだ 949 00:57:32,408 --> 00:57:33,826 ‎“人種差別だ” 950 00:57:33,910 --> 00:57:36,370 ‎“殺人は制止できた”と非難 951 00:57:36,454 --> 00:57:41,209 ‎少数派社会が重荷だ ‎という感情の表れです 952 00:57:42,001 --> 00:57:44,879 ‎捜査が不十分だと ‎感じた家族は― 953 00:57:46,672 --> 00:57:49,008 ‎的を射ていたかもしれない 954 00:57:49,091 --> 00:57:52,094 ‎こんな感情が ‎あったのだと思う 955 00:57:52,178 --> 00:57:56,307 ‎20歳の若者がバーに行き ‎人を誘う 956 00:57:56,390 --> 00:57:59,227 ‎彼の居場所など誰が分かる? 957 00:58:00,436 --> 00:58:03,481 ‎警察は行方不明者たちを 958 00:58:03,564 --> 00:58:05,942 ‎十分に捜索したのだろうか 959 00:58:06,609 --> 00:58:11,572 ‎トラブルに遭った彼らを ‎捜すまでもないと考えた? 960 00:58:11,656 --> 00:58:14,367 ‎有色人種の話に ‎耳を傾けていたら 961 00:58:14,450 --> 00:58:18,037 ‎警察は多くの若者の命を ‎救えたはずだ 962 00:58:18,829 --> 00:58:23,668 ‎大きめの冷凍庫を ‎買いに行った 963 00:58:23,751 --> 00:58:26,629 ‎なぜ買おうと考えたの? 964 00:58:27,547 --> 00:58:30,925 ‎もっと増えた時の備えだ