1 00:00:06,083 --> 00:00:08,963 ‎NETFLIX シリーズ 2 00:00:16,643 --> 00:00:19,603 ‎電気の恩恵は絶大です 3 00:00:21,243 --> 00:00:24,083 ‎現代の人類は絶えず活動 4 00:00:28,603 --> 00:00:31,043 ‎しかし光のベールにより 5 00:00:31,123 --> 00:00:35,283 ‎地球の魅力が ‎損なわれています 6 00:00:37,643 --> 00:00:39,083 ‎夜空です 7 00:00:42,643 --> 00:00:47,683 ‎古代では天体観測が ‎最高のショーであり 8 00:00:48,523 --> 00:00:52,563 ‎長い闇夜で ‎最大の楽しみでした 9 00:00:53,203 --> 00:00:56,123 ‎天の川を知り尽くし 10 00:00:56,203 --> 00:01:01,163 ‎星団や‎彗星(すいせい)‎にも ‎詳しかったことでしょう 11 00:01:02,683 --> 00:01:07,083 ‎そのため天に目がいくほどの ‎巨大建造物が⸺ 12 00:01:07,163 --> 00:01:11,203 ‎古代 至る所で ‎造られたのかもしれません 13 00:01:13,643 --> 00:01:16,083 ‎もっと理由があるなら? 14 00:01:16,723 --> 00:01:20,443 ‎世界中のピラミッドや神殿が 15 00:01:20,523 --> 00:01:25,803 ‎太陽や月 星の方角に ‎正確に配置されています 16 00:01:26,323 --> 00:01:30,403 ‎なぜ それほど凝った ‎巨大建造物を? 17 00:01:30,483 --> 00:01:33,203 ‎何か伝えるためでしょうか? 18 00:01:33,883 --> 00:01:39,523 ‎天に細心の注意を払えという ‎警告かもしれません 19 00:01:50,163 --> 00:01:55,523 ‎賢者の遺産 20 00:01:58,283 --> 00:02:04,603 ‎私は シリアとの国境から ‎約40キロのトルコの丘へ 21 00:02:06,883 --> 00:02:09,643 ‎現在は不穏な地域ですが⸺ 22 00:02:11,123 --> 00:02:15,203 ‎人類史にとって ‎非常に重要な場所です 23 00:02:16,123 --> 00:02:17,483 黒海 トルコ 地中海 シリア イラク 24 00:02:17,483 --> 00:02:18,843 黒海 トルコ 地中海 シリア イラク ‎トルコ南東部の ‎シャンルウルファ近郊 25 00:02:18,843 --> 00:02:21,723 ‎トルコ南東部の ‎シャンルウルファ近郊 26 00:02:22,363 --> 00:02:23,603 ‎氷河期末 ‎驚くべきことが起きます 27 00:02:23,603 --> 00:02:26,163 ‎氷河期末 ‎驚くべきことが起きます 紀元前1万年 28 00:02:26,163 --> 00:02:27,003 紀元前1万年 29 00:02:27,083 --> 00:02:28,883 シャンルウルファ ‎石器時代の狩猟採集民が 30 00:02:28,883 --> 00:02:29,923 ‎石器時代の狩猟採集民が 31 00:02:30,003 --> 00:02:34,243 ‎突然 農耕を知り ‎定住し始めたのです 32 00:02:34,883 --> 00:02:36,363 ‎この現象は ‎肥沃(ひよく)‎な三日月地帯から 33 00:02:36,363 --> 00:02:38,563 ‎この現象は ‎肥沃(ひよく)‎な三日月地帯から イラン メソポタミア ペルシャ湾 34 00:02:38,563 --> 00:02:38,643 イラン メソポタミア ペルシャ湾 35 00:02:38,643 --> 00:02:41,283 イラン メソポタミア ペルシャ湾 ‎ペルシャ湾まで拡大 36 00:02:41,803 --> 00:02:42,683 紀元前4000年 37 00:02:42,683 --> 00:02:46,163 紀元前4000年 ‎約6000年前 ‎メソポタミア地域で 38 00:02:46,163 --> 00:02:46,923 ‎約6000年前 ‎メソポタミア地域で 39 00:02:47,003 --> 00:02:49,323 ‎文明が誕生しました 40 00:02:49,403 --> 00:02:50,803 ‎世界初の文明とされている ‎シュメール文明です 41 00:02:50,803 --> 00:02:54,123 ‎世界初の文明とされている ‎シュメール文明です シュメール 42 00:02:54,123 --> 00:02:55,283 シュメール 43 00:02:56,963 --> 00:03:00,603 ‎しかし最近 ‎その歴史観に異論が浮上 44 00:03:01,603 --> 00:03:05,803 ‎1994年 農家の畑で ‎調査が行われ 45 00:03:05,883 --> 00:03:10,483 ‎奇妙な彫刻が施された石が ‎発見されました 46 00:03:17,563 --> 00:03:19,803 ‎巨大な物も あります 47 00:03:25,523 --> 00:03:29,763 ‎その後 驚くべき発見が ‎相次ぎました 48 00:03:32,643 --> 00:03:35,563 ‎最近 発掘された ‎この遺跡では 49 00:03:35,643 --> 00:03:41,723 ‎石器時代の人々への先入観を ‎捨てなければいけません 50 00:03:42,443 --> 00:03:44,763 ‎すごい技術力ですよ 51 00:03:44,843 --> 00:03:48,483 ‎この遺跡からして ‎彼らの能力は 52 00:03:48,563 --> 00:03:51,843 ‎ずっと後世の文明人に ‎匹敵します 53 00:03:51,923 --> 00:03:55,603 ‎もっと高度な文明のはずのね 54 00:03:57,083 --> 00:04:01,163 ‎風雨よけテントの ‎下にあるのは 55 00:04:01,923 --> 00:04:03,643 ‎ギョベクリテペ遺跡です 56 00:04:03,723 --> 00:04:07,963 ‎ギョベクリテペ遺跡 57 00:04:08,043 --> 00:04:13,643 ‎先史時代の定説に基づくと ‎存在しないはずの構造物です 58 00:04:17,363 --> 00:04:22,643 ‎考古学者によると ‎造られたのは約1万1600年前 59 00:04:24,603 --> 00:04:25,403 紀元前9600年 60 00:04:25,403 --> 00:04:29,323 紀元前9600年 ‎地球最古の巨大建造物と ‎されています 61 00:04:29,323 --> 00:04:31,123 紀元前9600年 62 00:04:32,563 --> 00:04:36,323 ‎非常に洗練された ‎高度な巨石遺跡です 63 00:04:36,403 --> 00:04:39,043 ‎ストーンヘンジより ‎7000年も昔 64 00:04:39,123 --> 00:04:39,723 ストーンヘンジ イギリス 65 00:04:39,723 --> 00:04:41,883 ストーンヘンジ イギリス ギザのピラミッドと 比べても そうです 66 00:04:41,883 --> 00:04:42,923 ギザのピラミッドと 比べても そうです 67 00:04:43,003 --> 00:04:46,643 発達した文化は なかったはずなのに 68 00:04:46,723 --> 00:04:50,123 なんと建造されたのです 69 00:04:54,403 --> 00:04:59,243 ‎車輪の発明や馬の家畜化さえ ‎まだの頃です 70 00:05:01,203 --> 00:05:05,363 ‎当時は氷河期を ‎脱しかけていた時代 71 00:05:06,923 --> 00:05:13,083 ‎現地の人たちは泥小屋に住む ‎素朴な狩猟採集民でした 72 00:05:14,483 --> 00:05:19,083 ‎しかし彼らが巨石を ‎扱えなかったとしたら 73 00:05:20,203 --> 00:05:22,643 ‎誰が なぜ建造を? 74 00:05:24,003 --> 00:05:26,083 ‎一体 この場所は? 75 00:05:28,363 --> 00:05:32,323 ‎一見すると ‎目の前の遺跡に戸惑います 76 00:05:32,403 --> 00:05:36,283 ‎しかし よく見て ‎手掛かりを集めると 77 00:05:36,363 --> 00:05:42,843 ‎いかに壮大で立派だったか ‎思い描くことができます 78 00:05:46,563 --> 00:05:51,323 ‎周辺に人の居住跡が ‎ほとんどない丘の中腹に 79 00:05:51,843 --> 00:05:56,763 ‎同じような円形遺構が ‎4つあります 80 00:05:58,403 --> 00:06:02,563 ‎各遺構の中心に ‎T字型の巨石を1対配置 81 00:06:03,203 --> 00:06:08,363 ‎磨き上げられた石に ‎10トンもの石が載っています 82 00:06:08,883 --> 00:06:10,403 ‎これは巨像で⸺ 83 00:06:10,483 --> 00:06:15,043 ‎腕や手 傾けた頭が ‎彫刻されています 84 00:06:15,963 --> 00:06:18,723 ‎周囲の小さなT字型の柱には 85 00:06:19,243 --> 00:06:21,923 ‎凝った彫刻での装飾 86 00:06:23,003 --> 00:06:27,243 ‎すべて環状の壁と通路で ‎つながっています 87 00:06:29,163 --> 00:06:32,963 ‎一体 どうやって ‎巨石を立てたのでしょう 88 00:06:34,683 --> 00:06:36,083 ‎謎です 89 00:06:51,323 --> 00:06:55,883 ‎考古学者を含め来訪者が ‎心底 不思議がるのは 90 00:06:55,963 --> 00:06:59,043 ‎驚くべき彫刻の数々です 91 00:07:02,843 --> 00:07:06,683 ‎あちこちに ‎動物のシンボルがあります 92 00:07:08,723 --> 00:07:10,643 ‎まるでノアの箱舟です 93 00:07:13,923 --> 00:07:19,203 ‎動物が奇妙に配置され ‎様式化されています 94 00:07:20,603 --> 00:07:23,363 ‎現実的というより象徴的です 95 00:07:28,283 --> 00:07:32,403 ‎そして もう1つ ‎珍しいことがあります 96 00:07:32,483 --> 00:07:34,723 ギョベクリテペ遺跡 97 00:07:34,723 --> 00:07:36,683 ギョベクリテペ遺跡 炭素年代測定により 98 00:07:36,683 --> 00:07:36,763 ギョベクリテペ遺跡 99 00:07:36,763 --> 00:07:38,523 ギョベクリテペ遺跡 4つの遺構が違う時期に 造られたと判明 100 00:07:38,523 --> 00:07:38,603 4つの遺構が違う時期に 造られたと判明 101 00:07:38,603 --> 00:07:41,443 4つの遺構が違う時期に 造られたと判明 D C B A 102 00:07:42,083 --> 00:07:44,483 遺構Dの建造は 約1万1600年前 103 00:07:44,483 --> 00:07:46,403 遺構Dの建造は 約1万1600年前 D 紀元前9600年 104 00:07:46,403 --> 00:07:46,923 D 紀元前9600年 105 00:07:46,923 --> 00:07:48,523 D 紀元前9600年 一番 新しい遺構Aは 106 00:07:48,523 --> 00:07:49,443 一番 新しい遺構Aは 107 00:07:49,523 --> 00:07:50,963 約1万500年前です 108 00:07:50,963 --> 00:07:52,483 約1万500年前です A 紀元前8500年 109 00:07:52,483 --> 00:07:53,643 A 紀元前8500年 110 00:07:53,643 --> 00:07:55,803 A 紀元前8500年 既存の物を 改装するのではなく 111 00:07:55,803 --> 00:07:56,803 既存の物を 改装するのではなく 112 00:07:57,403 --> 00:08:00,203 新しく造り続けました 113 00:08:00,723 --> 00:08:03,843 1100年以上に わたってです 114 00:08:05,083 --> 00:08:07,883 向きは少しずつ 変えました 115 00:08:12,563 --> 00:08:17,643 ‎しかも一層 興味深いことに ‎最古の遺構Dは 116 00:08:18,163 --> 00:08:20,243 ‎最大でもあります 117 00:08:21,283 --> 00:08:24,283 ‎しかも装飾が ‎最も凝っています 118 00:08:26,443 --> 00:08:29,923 ‎急にできるものでは ‎ありません 119 00:08:30,003 --> 00:08:34,443 ‎“よし 世界最大の ‎巨石建造物を造るぞ”とね 120 00:08:37,722 --> 00:08:41,403 ‎技術は経験を積むほど ‎上がります 121 00:08:43,123 --> 00:08:49,123 ‎遺跡周辺の丘では ‎現代の石切り工が作業に従事 122 00:08:50,443 --> 00:08:53,083 ‎古代人も作業に励み 123 00:08:54,203 --> 00:08:56,363 ‎技術を磨いたはずです 124 00:08:57,403 --> 00:09:01,243 ‎しかし この遺跡の場合 ‎特に遺構Dは 125 00:09:01,323 --> 00:09:04,123 ‎推測を覆しているようです 126 00:09:06,203 --> 00:09:10,803 ‎初めて建造に挑戦した ‎石器時代の狩猟採集民が 127 00:09:10,883 --> 00:09:14,923 ‎一体 どうやって ‎造り上げたのでしょう 128 00:09:19,163 --> 00:09:24,883 ‎狩猟採集民が奇跡的に ‎造ったのではない可能性を 129 00:09:24,963 --> 00:09:27,643 ‎考えるべき時では? 130 00:09:27,723 --> 00:09:33,163 ‎もっと昔の失われた文明が ‎関係した可能性もあります 131 00:09:37,683 --> 00:09:43,363 ‎主流派の考古学者は ‎この見解を快く思いません 132 00:09:44,163 --> 00:09:47,523 ‎1つの枠組みに固執していて 133 00:09:47,603 --> 00:09:53,283 ‎氷河期を 全人類にとって ‎狩猟採集の時代としています 134 00:09:55,483 --> 00:09:59,043 ‎しかし この遺跡の建造者は 135 00:09:59,123 --> 00:10:02,643 ‎並の狩猟採集民と大違いです 136 00:10:04,323 --> 00:10:10,563 ‎2003年には地中レーダーで ‎物理探査が行われました 137 00:10:10,643 --> 00:10:14,483 ‎その時 丘に埋没する ‎20基の遺構を検出 138 00:10:15,003 --> 00:10:17,443 ‎石柱は200本を超えます 139 00:10:18,843 --> 00:10:21,083 ‎大半が未発掘です 140 00:10:22,403 --> 00:10:24,763 ‎大規模な巨石群が 141 00:10:24,843 --> 00:10:29,083 ‎9万平方メートルに ‎広がっています 142 00:10:32,523 --> 00:10:34,723 ‎広大な遺跡です 143 00:10:34,803 --> 00:10:38,443 ‎巨石に関して初心者の人が 144 00:10:38,523 --> 00:10:42,763 ‎いきなり造れるレベルでは ‎ありません 145 00:10:42,843 --> 00:10:48,003 ‎消えてしまった長い歴史が ‎背景にあるはずです 146 00:10:48,083 --> 00:10:52,123 ‎私には それが ‎失われた文明に思えます 147 00:10:52,203 --> 00:10:56,043 ‎その技術や知識が ‎継承されたのでしょう 148 00:11:05,603 --> 00:11:08,323 ‎氷河期末の巨石群は 149 00:11:08,403 --> 00:11:11,883 ‎ギョベクリテペ遺跡の ‎他にもあります 150 00:11:13,803 --> 00:11:19,403 ‎2019年 トルコの考古学者が ‎その発掘に着手しました 151 00:11:20,123 --> 00:11:24,643 ‎東に車で約1時間の ‎カラハンテペ遺跡です 152 00:11:24,723 --> 00:11:26,403 カラハンテペ遺跡 153 00:11:26,403 --> 00:11:27,963 カラハンテペ遺跡 ‎意外な物を発見 154 00:11:27,963 --> 00:11:28,403 ‎意外な物を発見 155 00:11:30,803 --> 00:11:36,923 ‎今回 初めて外部の取材隊に ‎撮影許可が下りました 156 00:11:41,443 --> 00:11:45,443 ‎カルル教授によると ‎この遺跡は⸺ 157 00:11:45,523 --> 00:11:50,603 ‎ギョベクリテペ遺跡と同時代 ‎または もっと古いそうです 158 00:11:52,083 --> 00:11:53,963 ‎しかし似ていません 159 00:11:55,883 --> 00:11:59,723 ‎主室にT字型の柱は ‎ありますが 160 00:12:00,403 --> 00:12:03,203 ‎片端は岩盤を削って成形 161 00:12:03,723 --> 00:12:05,843 ‎それに広さが劣ります 162 00:12:08,243 --> 00:12:11,083 ‎この建物で どんなことが? 163 00:12:11,163 --> 00:12:14,803 ここは腰掛ける場所だと 思われます ネクミ・カルル教授 イスタンブール大学 164 00:12:14,883 --> 00:12:18,523 ‎大きな建物なので ‎人が集まります 165 00:12:20,003 --> 00:12:24,083 ‎みんなが集い ‎儀式を行う所のようです 166 00:12:26,283 --> 00:12:30,923 ‎ギョベクリテペ遺跡ほど ‎彫刻は凝っていませんが 167 00:12:31,443 --> 00:12:33,963 ‎長衣姿の像はあります 168 00:12:36,643 --> 00:12:39,603 ‎モデルは建造者でしょうか? 169 00:12:42,123 --> 00:12:43,643 ‎案内を 170 00:12:44,643 --> 00:12:48,203 ‎教授のあとに続き ‎興味深い側室へ 171 00:12:48,283 --> 00:12:51,843 ‎全長8メートル ‎幅6メートルの部屋です 172 00:12:53,883 --> 00:12:56,723 ‎男根を模した10本の柱が 173 00:12:56,803 --> 00:13:01,443 ‎意図的かつ巧みに ‎岩盤から彫り出されています 174 00:13:04,083 --> 00:13:07,443 ‎そして11本目は ‎自立しています 175 00:13:11,163 --> 00:13:14,843 ‎石に蛇行した溝が ‎彫られていて 176 00:13:14,923 --> 00:13:18,323 ‎部屋に何か液体を ‎流したようです 177 00:13:18,843 --> 00:13:21,643 ‎水か あるいは血でしょう 178 00:13:25,963 --> 00:13:30,683 ‎印象的で謎めいた ‎頭部の彫刻もあります 179 00:13:33,403 --> 00:13:36,483 ‎首が蛇のようになっています 180 00:13:36,563 --> 00:13:39,523 ‎それが石から突き出ていて 181 00:13:39,603 --> 00:13:44,003 ‎まるで柱を ‎見渡しているようです 182 00:13:44,523 --> 00:13:50,123 ‎曲がりくねっていて ‎少し邪悪な感じもします 183 00:13:52,923 --> 00:13:55,123 ‎力強い顔ですね 184 00:13:55,203 --> 00:13:58,923 ‎岩盤から彫り出された ‎人間の頭像です 185 00:13:59,443 --> 00:14:01,563 ‎入り口を向いてます 186 00:14:02,363 --> 00:14:06,203 ‎そうですね ‎かなり印象的です 187 00:14:06,283 --> 00:14:08,483 ‎蛇の頭みたいです 188 00:14:09,003 --> 00:14:11,723 ‎この様子は蛇に似てます 189 00:14:11,803 --> 00:14:13,683 ‎人面蛇かな 190 00:14:13,763 --> 00:14:14,883 ‎そうかも 191 00:14:15,403 --> 00:14:17,243 ‎貴重ですね 192 00:14:17,323 --> 00:14:19,083 ‎すごい発見です 193 00:14:22,723 --> 00:14:26,683 ‎遺構に恐怖感が漂っています 194 00:14:26,763 --> 00:14:28,523 ‎非科学的ですね 195 00:14:28,603 --> 00:14:32,203 ‎ただの個人的な感想です 196 00:14:32,283 --> 00:14:37,403 ‎しかし恐怖心も建造に ‎関係があるのか気になります 197 00:14:37,483 --> 00:14:42,323 ‎我々が知るべき ‎過去の何かを表していて 198 00:14:42,403 --> 00:14:45,083 ‎恐怖心は必然かもしれません 199 00:14:49,083 --> 00:14:54,723 ‎ギョベクリテペ遺跡と同様 ‎農耕の痕跡は見当たりません 200 00:14:56,243 --> 00:15:00,963 ‎建造者は狩猟採集民に ‎間違いないでしょう 201 00:15:03,243 --> 00:15:07,003 ‎従来の説では ‎農耕が先ですよね 202 00:15:07,083 --> 00:15:10,883 ‎その後 定住し ‎こういった建造をした 203 00:15:10,963 --> 00:15:14,643 ‎でも定住が先と ‎おっしゃるんですね 204 00:15:14,723 --> 00:15:17,843 ‎しかも彼らは狩猟採集民です 205 00:15:18,363 --> 00:15:21,603 ‎定住後 生活を変えました 206 00:15:21,683 --> 00:15:25,563 ‎建物や技術など ‎いろんな面でね 207 00:15:25,643 --> 00:15:28,603 ‎ある種 思想の改革ですね 208 00:15:28,683 --> 00:15:31,203 ‎革命と呼べますよ 209 00:15:31,283 --> 00:15:37,083 ‎このことは人類史に ‎新たな光を投じていますね 210 00:15:39,483 --> 00:15:44,043 ‎今のところ発掘されたのは ‎2部屋だけです 211 00:15:44,963 --> 00:15:49,483 ‎レーダーによると ‎まだ20以上の部屋が 212 00:15:49,563 --> 00:15:51,683 ‎地中にあります 213 00:15:52,963 --> 00:15:58,563 ‎カラハンテペの建造物も ‎氷河期末に造られました 214 00:15:58,643 --> 00:16:02,323 ‎この地で農耕や牧畜が ‎始まる直前です 215 00:16:04,883 --> 00:16:08,723 ‎ギョベクリテペも ‎農耕は まだでした 216 00:16:08,803 --> 00:16:11,083 ‎しかし不思議なことに 217 00:16:11,163 --> 00:16:16,483 ‎建造時期である1万1600年前 ‎農耕が始まります 218 00:16:18,003 --> 00:16:19,683 イラン メソポタミア イラク 219 00:16:19,683 --> 00:16:22,363 イラン メソポタミア イラク ‎その証拠から ‎明らかなことがあります 220 00:16:22,363 --> 00:16:23,883 ‎その証拠から ‎明らかなことがあります 221 00:16:23,963 --> 00:16:25,923 ‎技術移転です 222 00:16:26,003 --> 00:16:29,803 ‎巨石建造物の造り方を ‎知る人々が 223 00:16:29,883 --> 00:16:33,603 ‎ギョベクリテペに ‎やってきました 224 00:16:34,123 --> 00:16:36,443 ‎農耕を知っていた彼らは 225 00:16:36,523 --> 00:16:40,923 ‎建造作業に ‎地域住民を動員して組織化 226 00:16:41,003 --> 00:16:44,603 ‎そして農耕を広めたのです 227 00:16:49,243 --> 00:16:53,403 ‎古代メソポタミアの ‎伝承どおりです 228 00:16:55,363 --> 00:16:59,243 ‎洪水や天変地異の神話の中で 229 00:16:59,323 --> 00:17:03,483 ‎メソポタミアの話は ‎特に興味を引きます 230 00:17:05,203 --> 00:17:08,443 ‎賢人集団アプカルが 231 00:17:08,523 --> 00:17:13,083 ‎この地の人々に ‎文明の技術を伝えました 232 00:17:15,642 --> 00:17:18,683 ‎最初 有史時代より前の頃 233 00:17:19,203 --> 00:17:24,043 ‎土地と動物を管理させるため ‎神々が人類を創造 234 00:17:25,043 --> 00:17:29,803 ‎しかし初期の人類は ‎怠け者で無秩序でした 235 00:17:30,563 --> 00:17:32,803 ‎そんな人が激増 236 00:17:33,683 --> 00:17:38,203 ‎神々は大洪水を起こして ‎人類を一掃し 237 00:17:38,283 --> 00:17:40,603 ‎初めから やり直します 238 00:17:41,843 --> 00:17:45,363 ‎そして7人の賢者 ‎アプカルを派遣 239 00:17:45,443 --> 00:17:51,043 ‎伝統的な描写では長衣を着て ‎ひげを生やしています 240 00:17:51,843 --> 00:17:55,843 ‎賢者の筆頭は ‎海から現れたオアンネスで 241 00:17:55,923 --> 00:17:58,883 ‎半人半魚の姿をしています 242 00:18:00,123 --> 00:18:03,563 ‎彼は人々に農耕を伝授 243 00:18:04,083 --> 00:18:08,603 ‎建築も教え ‎星に関する知識も授けました 244 00:18:14,003 --> 00:18:16,643 ‎ギョベクリテペの発展にも 245 00:18:16,723 --> 00:18:22,043 ‎賢者が関わっていると ‎思えてなりません 246 00:18:23,203 --> 00:18:27,043 ‎オアンネスも ‎文明化の英雄の例です 247 00:18:27,723 --> 00:18:30,003 ‎大変動が起きたあと 248 00:18:30,083 --> 00:18:33,923 ‎突然 海から ‎指導者が到来します 249 00:18:34,643 --> 00:18:36,963 ‎例えば ケツァルコアトルや 250 00:18:37,483 --> 00:18:39,283 ‎オシリスです 251 00:18:39,363 --> 00:18:44,203 ‎海を旅して ‎文明化の方法を広めました 252 00:18:45,443 --> 00:18:46,923 似ているのは 話だけではありません 253 00:18:46,923 --> 00:18:49,563 似ているのは 話だけではありません アッシリア文明 254 00:18:49,563 --> 00:18:50,083 アッシリア文明 255 00:18:50,083 --> 00:18:51,043 アッシリア文明 美術品での描かれ方も 非常に似ています 256 00:18:51,043 --> 00:18:51,123 美術品での描かれ方も 非常に似ています 257 00:18:51,123 --> 00:18:54,283 美術品での描かれ方も 非常に似ています トルテカ文明 258 00:18:54,803 --> 00:18:57,523 長衣やバッグもです マヤ文明 259 00:18:57,603 --> 00:18:59,923 オルメカ文明 260 00:18:59,923 --> 00:19:01,003 オルメカ文明 実話だと思います 261 00:19:01,003 --> 00:19:02,363 実話だと思います 262 00:19:02,443 --> 00:19:07,403 ‎象徴化されて間接的な言及も ‎あるでしょうが 263 00:19:07,483 --> 00:19:10,803 ‎基本的には信じるべきです 264 00:19:14,363 --> 00:19:18,883 ‎ギョベクリテペ遺跡の ‎空に開かれた遺構も 265 00:19:18,963 --> 00:19:23,283 ‎ジュガンティーヤ神殿などを ‎連想させます 266 00:19:25,043 --> 00:19:27,603 ‎原点が同じなのでしょうか? 267 00:19:31,043 --> 00:19:36,923 ‎マルタでは巨石神殿の配置を ‎どう変えるか決めるため 268 00:19:37,003 --> 00:19:42,123 ‎シリウスの上昇点の変化が ‎追跡されました 269 00:19:43,603 --> 00:19:45,563 ‎何千年もの間です 270 00:19:50,163 --> 00:19:54,843 ‎驚くべきことに ‎ギョベクリテペも同じです 271 00:19:57,763 --> 00:20:01,163 最も古い遺構3つの 中央の柱も⸺ 272 00:20:01,243 --> 00:20:04,043 シリウスに 合わせたようです 273 00:20:05,003 --> 00:20:08,843 ‎氷河期末 人々は ‎それぞれ異なる方角から⸺ 274 00:20:08,923 --> 00:20:11,963 ‎シリウスを追跡していました 275 00:20:15,803 --> 00:20:18,803 ‎この共通点も私にとっては 276 00:20:19,323 --> 00:20:23,883 ‎マルタとトルコの ‎建造者に関する手掛かりです 277 00:20:23,963 --> 00:20:27,203 ‎天文学と巨石建築の知識を 278 00:20:27,723 --> 00:20:31,043 ‎共有していたことが ‎うかがえます 279 00:20:32,243 --> 00:20:36,443 ‎両地域で行われた ‎大規模な建造は 280 00:20:36,963 --> 00:20:40,243 ‎高度な文明人が ‎導いたのでしょうか? 281 00:20:41,723 --> 00:20:44,803 ‎それは氷河期末に旅した人 282 00:20:45,323 --> 00:20:49,403 ‎恐らく石柱の巨人で ‎表された人物でしょう 283 00:20:49,483 --> 00:20:52,083 ‎頭巾をかぶった像も ‎そうです 284 00:20:52,843 --> 00:20:56,923 ‎大洪水のあと ‎肥沃な三日月地帯に到来 285 00:20:59,043 --> 00:21:01,763 ‎そうなら ‎彼らのメッセージとは? 286 00:21:05,363 --> 00:21:09,483 ‎動物の彫刻は何か ‎物語っているのでしょうか? 287 00:21:13,643 --> 00:21:18,923 ‎調査で知った ‎ギョベクリテペの新情報には 288 00:21:19,003 --> 00:21:22,843 ‎興味深い絵に関するものも ‎あります 289 00:21:26,643 --> 00:21:31,163 ‎スウェットマン博士に会いに ‎博物館を訪れました 290 00:21:31,683 --> 00:21:36,123 ‎ギョベクリテペ最大の遺構が ‎再現されています 291 00:21:37,723 --> 00:21:41,323 ‎彼は天文考古学に ‎関心を持つ科学者で 292 00:21:41,403 --> 00:21:44,083 ‎重点的な研究対象は柱43 293 00:21:45,523 --> 00:21:47,883 ‎通称“ハゲタカの石”です 294 00:21:50,843 --> 00:21:53,603 ‎この石に どんな意義が? 295 00:21:54,803 --> 00:21:58,603 ‎恐らく世界有数の ‎重要な遺物でしょう 296 00:21:58,683 --> 00:22:00,843 ロゼッタストーンの ような物です 297 00:22:00,843 --> 00:22:02,323 ロゼッタストーンの ような物です マーティン・ スウェットマン博士 298 00:22:02,323 --> 00:22:02,403 ロゼッタストーンの ような物です 299 00:22:02,403 --> 00:22:03,443 ロゼッタストーンの ような物です エディンバラ大学 300 00:22:03,523 --> 00:22:04,723 ‎確かに 301 00:22:04,803 --> 00:22:10,603 ‎彼は この石が示すものが ‎星座ではないかと考えます 302 00:22:11,443 --> 00:22:15,283 ‎夜空に輝く星団の描写です 303 00:22:15,803 --> 00:22:20,403 ‎サソリの絵があるので ‎恐らくサソリ座でしょう 304 00:22:20,483 --> 00:22:22,843 ‎そう思われますね 305 00:22:22,923 --> 00:22:23,643 ‎ええ 306 00:22:24,723 --> 00:22:30,163 ‎異なる文化圏では ‎星座の名前や形態が違います 307 00:22:30,243 --> 00:22:35,243 ‎分かる星座が柱43にあるとは ‎ラッキーです 308 00:22:35,323 --> 00:22:38,403 ‎上は射手座でしょう 309 00:22:38,483 --> 00:22:42,203 ‎そのイメージは ‎弓矢を持つ射手です 310 00:22:43,083 --> 00:22:46,243 ‎ハゲタカが翼を広げ 311 00:22:46,323 --> 00:22:49,003 ‎弓矢を表現しています 312 00:22:49,523 --> 00:22:52,883 ‎星座に対応するものは ‎他にもあり⸺ 313 00:22:52,963 --> 00:22:57,083 ‎まるで夜空の地図みたいです 314 00:23:01,483 --> 00:23:07,683 ‎これはサソリ座周辺で ‎特によく見える星の地図です 315 00:23:09,043 --> 00:23:13,443 ‎柱43のサソリ座と ‎並べてみると 316 00:23:14,443 --> 00:23:19,563 ‎周辺の星座も ‎一致するように見えます 317 00:23:23,803 --> 00:23:25,323 ‎つじつまが合う 318 00:23:25,403 --> 00:23:26,443 ‎そうです 319 00:23:27,843 --> 00:23:32,243 ‎しかし博士が ‎真の突破口に至ったのは 320 00:23:32,323 --> 00:23:35,883 ‎中央の円を太陽だと ‎想定した時です 321 00:23:37,643 --> 00:23:40,763 ‎太陽のイメージを ‎配置する場合 322 00:23:40,843 --> 00:23:45,403 ‎どんな事柄を ‎伝えようとするでしょう 323 00:23:45,923 --> 00:23:48,843 ‎可能性の1つとして日付です 324 00:23:51,843 --> 00:23:57,123 ‎柱の上部にある他の動物の ‎シンボル3つからも⸺ 325 00:23:57,203 --> 00:23:59,163 ‎日付だと思います 326 00:23:59,243 --> 00:24:02,443 ‎これは日付印でしょう 327 00:24:04,323 --> 00:24:09,043 ‎博士によると ‎上部の3つの動物は 328 00:24:09,123 --> 00:24:13,603 ‎3つの日没の隣に ‎彫られています 329 00:24:15,563 --> 00:24:18,363 ‎石の真ん中に太陽を据えると 330 00:24:18,443 --> 00:24:22,123 ‎太陽年の4つの節目を ‎表現できます 331 00:24:22,203 --> 00:24:25,123 ‎夏至と冬至 332 00:24:25,203 --> 00:24:27,723 ‎そして春分 秋分です 333 00:24:30,203 --> 00:24:36,523 ‎暦年における節目の日に ‎夕日の周辺に現れた星座を 334 00:24:36,603 --> 00:24:39,483 ‎彫刻で表したのでしょう 335 00:24:41,243 --> 00:24:45,963 ‎年の4つの節目だと ‎確信した瞬間 336 00:24:46,043 --> 00:24:50,123 ‎柱に関する謎が ‎解明に向かいますね 337 00:24:50,643 --> 00:24:51,723 ‎ええ 338 00:24:53,603 --> 00:24:56,283 ‎説得力のある見解です 339 00:24:57,643 --> 00:25:02,483 ‎彫刻が意味するのは ‎世界共通語で記された日付 340 00:25:04,323 --> 00:25:07,003 ‎では柱の年代は? 341 00:25:09,043 --> 00:25:14,883 ‎数千年にわたる夜空の変化を ‎追跡するソフトウェアにより 342 00:25:15,403 --> 00:25:21,163 ‎博士の理論に合致する年代を ‎100年単位で探せます 343 00:25:22,083 --> 00:25:25,003 ‎最終的に該当したのは 344 00:25:25,083 --> 00:25:29,403 ‎紀元前1万900年から ‎1万800年あたりです 345 00:25:34,043 --> 00:25:38,043 ‎ギョベクリテペ建造の ‎1000年以上前です 346 00:25:41,003 --> 00:25:42,563 ‎重大な年代? 347 00:25:42,643 --> 00:25:47,603 ‎歴史上 その頃のことは ‎かなり判明しています 348 00:25:47,683 --> 00:25:52,923 ‎ほぼ その期間内である ‎約100年という短いスパンで 349 00:25:53,003 --> 00:25:56,083 ‎劇的な気候変動がありました 350 00:25:56,163 --> 00:25:58,603 ‎ヤンガードリアス期です 351 00:25:58,683 --> 00:26:00,803 ‎世界が一変します 352 00:26:07,483 --> 00:26:10,403 ‎古代の黙示録に該当しますが 353 00:26:10,483 --> 00:26:13,683 ‎科学者には ‎ヤンガードリアス期です 354 00:26:14,403 --> 00:26:19,123 ‎約1万2800年前に ‎大変動が起き始めて 355 00:26:19,643 --> 00:26:25,563 ‎ギョベクリテペ建造時である ‎1万1600年前頃 終わります 356 00:26:28,443 --> 00:26:31,843 ‎世界は洪水も含め ‎激しい変動を 357 00:26:31,923 --> 00:26:35,123 ‎何とか切り抜けました 358 00:26:36,963 --> 00:26:40,123 ‎その後 1000年以上 ‎寒冷期が続き 359 00:26:41,843 --> 00:26:45,243 ‎地球上の生命が ‎すっかり変化します 360 00:26:46,123 --> 00:26:49,523 ‎サーベルタイガーや ‎マンモスが絶滅 361 00:26:51,843 --> 00:26:53,963 ‎人類は生き残ります 362 00:26:56,203 --> 00:27:00,763 ‎そして約1万1600年前 ‎寒冷期が終了し 363 00:27:00,843 --> 00:27:05,403 ‎最後の大洪水で ‎海面が上昇しました 364 00:27:08,403 --> 00:27:14,683 ‎地球が穏やかになってすぐ ‎ギョベクリテペの建造が開始 365 00:27:16,363 --> 00:27:19,523 ‎偶然ではないはずです 366 00:27:21,203 --> 00:27:23,683 ‎だから見に来ました 367 00:27:24,323 --> 00:27:27,283 ‎ギョベクリテペは 368 00:27:27,363 --> 00:27:31,763 ‎文明の再興として ‎造られたのだと思います 369 00:27:38,083 --> 00:27:40,483 ‎柱43が見渡せる 370 00:27:40,563 --> 00:27:43,843 ‎保存状態が非常にいいですね 371 00:27:44,363 --> 00:27:49,483 ‎1万1600年前の物だなんて ‎目を疑います 372 00:27:52,283 --> 00:27:56,963 ‎この謎の巨石群が ‎単なる儀式の場ではなく⸺ 373 00:27:57,043 --> 00:28:01,243 ‎世界を変える出来事を ‎記念する物なら? 374 00:28:03,923 --> 00:28:05,323 ‎納得できます 375 00:28:05,923 --> 00:28:08,963 ‎現代にも ‎巨大記念碑があります 376 00:28:10,523 --> 00:28:13,083 ‎リンカーン記念館や⸺ 377 00:28:14,483 --> 00:28:16,443 ‎タージマハルです 378 00:28:17,523 --> 00:28:20,723 ‎もっと意味がある可能性は? 379 00:28:22,603 --> 00:28:27,883 ‎古代の建造者が ‎非常に重要なメッセージを 380 00:28:27,963 --> 00:28:31,243 ‎後世に残そうとしたのなら? 381 00:28:32,123 --> 00:28:37,483 ‎遺跡を覆っていた ‎粗石の年代決定が行われた際 382 00:28:37,563 --> 00:28:39,763 ‎また発見がありました 383 00:28:42,043 --> 00:28:44,723 ‎約1万年前のある時 384 00:28:45,843 --> 00:28:47,883 ‎ここの建造物は埋没 385 00:28:48,403 --> 00:28:53,723 ‎一気に しかも意図的に ‎すべて埋められました 386 00:28:56,163 --> 00:29:00,403 ‎膨大な労力が ‎つぎ込まれたはずです 387 00:29:00,483 --> 00:29:02,403 ‎埋めるだけでなく 388 00:29:02,483 --> 00:29:06,603 ‎その上に丘を築いたからです 389 00:29:06,683 --> 00:29:09,483 ‎きっと何百人もの人々が 390 00:29:09,563 --> 00:29:14,243 ‎粗石を運んで遺構に ‎入れていったのでしょう 391 00:29:18,403 --> 00:29:21,723 ‎なぜ そうしたのかは謎です 392 00:29:24,363 --> 00:29:28,123 ‎放棄ではなく ‎破壊や略奪とも違います 393 00:29:28,203 --> 00:29:32,403 ‎慎重に埋められ ‎ひそかに保存されました 394 00:29:33,883 --> 00:29:37,923 ‎何千年も安全な場所に ‎あったのです 395 00:29:38,443 --> 00:29:40,683 ‎そして最近 また地上へ 396 00:29:42,123 --> 00:29:46,883 ‎タイムカプセルなら ‎合点がいきます 397 00:29:46,963 --> 00:29:49,203 ‎その使い道どおりで 398 00:29:49,283 --> 00:29:52,643 ‎目的は未来への伝言です 399 00:29:56,283 --> 00:29:59,083 ‎ギョベクリテペや ‎カラハンテペでも⸺ 400 00:29:59,163 --> 00:30:01,523 ‎蛇が印象的です 401 00:30:02,043 --> 00:30:05,763 ‎クネクネと下へ進む姿が ‎気になります 402 00:30:06,523 --> 00:30:09,683 ‎まるで こだわって ‎そう表現され⸺ 403 00:30:10,283 --> 00:30:14,723 ‎我々にメッセージを ‎送っているようです 404 00:30:17,403 --> 00:30:22,083 ‎しかし 蛇ではなく ‎他の何かという可能性は? 405 00:30:26,523 --> 00:30:31,723 ‎忘れられた歴史の痕跡が ‎どこにもあるようで 406 00:30:31,803 --> 00:30:33,323 ‎蛇も その1つ 407 00:30:34,403 --> 00:30:38,323 ‎メキシコでは ‎ケツァルコアトルが蛇です 408 00:30:38,843 --> 00:30:41,923 マルタでは蛇の彫刻を またいで⸺ 409 00:30:42,003 --> 00:30:44,723 ジュガンティーヤ神殿の 奥へ 410 00:30:47,603 --> 00:30:52,923 ‎蛇の意味を示す最たる例が ‎他の場所にあります 411 00:30:54,443 --> 00:30:59,683 ‎地球の裏側にある ‎アメリカのオハイオ州です 412 00:31:00,203 --> 00:31:06,163 ‎古代の賢者たちが ‎極めて大きな土の蛇を造形 413 00:31:06,883 --> 00:31:10,883 ‎記念物であり ‎恐らく警告でもあります 414 00:31:37,643 --> 00:31:42,643 ‎日本語字幕 内村 真希