1 00:00:02,000 --> 00:00:07,000 Downloaded from YTS.MX 2 00:00:06,840 --> 00:00:08,720 1942年11月 3 00:00:08,000 --> 00:00:13,000 Official YIFY movies site: YTS.MX 4 00:00:09,200 --> 00:00:12,480 200隻に及ぶ英国と アメリカの艦隊が― 5 00:00:12,480 --> 00:00:13,600 北アフリカに到着 6 00:00:16,200 --> 00:00:18,720 トーチ作戦を開始しようと していた 7 00:00:22,760 --> 00:00:24,760 地元住民の目の前で 8 00:00:24,760 --> 00:00:27,760 10万人の兵隊が モロッコと― 9 00:00:27,760 --> 00:00:29,560 アルジェリアに上陸した 10 00:00:33,480 --> 00:00:36,080 1940年~1943年の 北アフリカの 11 00:00:36,080 --> 00:00:39,160 この1つの戦区は 12 00:00:39,160 --> 00:00:42,040 第二次世界大戦での 有名な歴史を残した 13 00:00:42,600 --> 00:00:43,760 “砂漠戦争”だ 14 00:00:47,720 --> 00:00:49,600 なぜ大国が厳しい― 15 00:00:49,600 --> 00:00:52,560 砂漠の環境で 戦いに挑んだのか? 16 00:00:53,120 --> 00:00:56,080 世界大戦の中心地から かなり離れた場所だ 17 00:00:57,080 --> 00:00:59,240 そしてどのように 連合国は― 18 00:00:59,240 --> 00:01:02,720 ドイツ帝国の武力を 初めて後退させることが 19 00:01:02,720 --> 00:01:04,360 できたのか? 20 00:01:08,520 --> 00:01:11,120 誰もが望まなかった 砂漠戦争は― 21 00:01:11,120 --> 00:01:14,120 世界大戦を逆転させた 22 00:01:23,360 --> 00:01:27,400 トリポリ リビア 23 00:01:29,240 --> 00:01:32,640 すべては偉大さを夢見た 小さな独裁者から― 24 00:01:32,640 --> 00:01:34,280 始まった 25 00:01:34,720 --> 00:01:36,200 ベニート・ムッソリーニだ 26 00:01:41,040 --> 00:01:42,440 ムッソリーニは 27 00:01:43,760 --> 00:01:47,160 “イタリアは 地中海の囚人だ”と宣言する 28 00:01:50,320 --> 00:01:54,360 独裁者はローマ帝国の 栄光を取り戻そうとする 29 00:01:54,360 --> 00:01:57,320 地中海を制服し― 30 00:01:57,320 --> 00:01:59,720 帝国をアフリカに 拡大しようとした 31 00:02:03,040 --> 00:02:03,840 “フランス帝国” 32 00:02:03,840 --> 00:02:06,320 ムッソリーニは フランスと英国の― 33 00:02:06,320 --> 00:02:09,120 古い帝国権力が支配する アフリカで― 34 00:02:09,120 --> 00:02:11,240 苦しんでいた 35 00:02:12,280 --> 00:02:16,160 彼の帝国はごく控えめで 非常に痛点となっていた 36 00:02:16,440 --> 00:02:18,600 東部で支配できたのは ソマリア 37 00:02:18,600 --> 00:02:20,800 エチオピア エリトリアのみ 38 00:02:20,800 --> 00:02:24,560 北では鉄血で リビアを支配していた 39 00:02:28,480 --> 00:02:31,120 イタリアは1912年に この地を占領 40 00:02:31,120 --> 00:02:34,040 複数の虐殺や虐待が行われた 41 00:02:39,480 --> 00:02:41,280 1940年の夏 42 00:02:41,280 --> 00:02:43,800 欧州で第二次世界大戦が 勃発 43 00:02:45,320 --> 00:02:47,520 欧州の一部を占領した後 44 00:02:48,080 --> 00:02:51,200 第三帝国は数週間で フランスに侵攻 45 00:02:54,120 --> 00:02:55,480 英国は包囲され― 46 00:02:55,480 --> 00:02:58,160 ナチスへの屈服を恐れた 47 00:02:58,760 --> 00:03:02,040 ドイツとイタリアは 同盟を結び― 48 00:03:02,400 --> 00:03:04,000 軍力を増加していた 49 00:03:06,320 --> 00:03:10,040 リビア 50 00:03:10,480 --> 00:03:13,800 イタリアの独裁者が この機会を見逃すわけがない 51 00:03:17,480 --> 00:03:19,360 アフリカを支配していた 古い宗主国が― 52 00:03:19,360 --> 00:03:21,400 追い出されるのを 確認したかった 53 00:03:22,400 --> 00:03:24,000 ついにその時が来た 54 00:03:28,280 --> 00:03:32,120 1940年9月 55 00:03:32,440 --> 00:03:35,480 彼はリビアから軍隊に エジプト侵攻を指示する 56 00:03:35,480 --> 00:03:37,640 英国が支配していた王国だ 57 00:03:43,120 --> 00:03:46,560 8万人の兵隊が 60マイル進み 58 00:03:46,560 --> 00:03:48,200 エジプト領域に入った 59 00:03:48,200 --> 00:03:49,600 カイロ 60 00:03:51,480 --> 00:03:53,760 イタリアの将軍たちは 躊躇していた 61 00:03:54,360 --> 00:03:57,360 彼らの目から見ると 装備不足で― 62 00:03:57,360 --> 00:03:59,360 冒険の準備は 整っていなかった 63 00:04:03,840 --> 00:04:08,960 ロンドン 64 00:04:10,680 --> 00:04:14,160 チャーチル首相は どんなことをしても― 65 00:04:14,400 --> 00:04:16,160 エジプトを手放したく なかった 66 00:04:18,480 --> 00:04:20,160 フランスが降参して以来 67 00:04:20,440 --> 00:04:23,120 第三帝国は欧州で 勢力を拡大していった 68 00:04:23,720 --> 00:04:25,080 英国の首相にとって 69 00:04:25,080 --> 00:04:27,160 これ以上の敗退は 許されなかった 70 00:04:28,280 --> 00:04:30,200 特にドイツ空軍は― 71 00:04:30,200 --> 00:04:32,360 容赦なく英国を爆撃していた 72 00:04:35,040 --> 00:04:38,360 チャーチルは英国を 救うためには帝国の資源が― 73 00:04:38,360 --> 00:04:40,320 鍵であることを知っていた 74 00:04:44,720 --> 00:04:46,960 スエズ運河は エジプトに属する 75 00:04:49,680 --> 00:04:51,920 {\an8}ロンドンにとって 原材料を運ぶ上での 76 00:04:51,920 --> 00:04:54,200 {\an8}重要な動脈であった 77 00:04:59,840 --> 00:05:02,880 チャーチルにとって 非常に深刻な状況だ 78 00:05:03,280 --> 00:05:05,400 そこで年老いた ブルドッグは警告を発し 79 00:05:05,400 --> 00:05:08,480 連合体のすべての軍隊を 動員した 80 00:05:11,800 --> 00:05:15,000 豪州 ニュージーランド 南アフリカの兵隊が 81 00:05:15,000 --> 00:05:17,520 カイロで英軍に参加した 82 00:05:20,000 --> 00:05:21,960 彼らは 自分の家族や仕事を残し 83 00:05:21,960 --> 00:05:24,560 砂漠での戦いに 参加したのだ 84 00:05:30,560 --> 00:05:33,880 1940年12月9日 85 00:05:38,840 --> 00:05:41,560 12月 英軍は攻撃を開始する 86 00:05:42,400 --> 00:05:43,840 驚くことに― 87 00:05:43,840 --> 00:05:45,480 公園を散歩するほど 簡単だった 88 00:05:46,000 --> 00:05:47,960 イタリア軍は まとまりがなく― 89 00:05:47,960 --> 00:05:51,040 500マイル後退し リビアに戻った 90 00:05:54,920 --> 00:05:58,520 さらに英軍は高度に戦略的な 港であるトブルクを占領 91 00:06:00,960 --> 00:06:04,280 砂漠の地では 港を支配する者が― 92 00:06:04,680 --> 00:06:07,320 勝者であることを 将軍たちは知っている 93 00:06:09,840 --> 00:06:11,840 わずか数週間で― 94 00:06:11,840 --> 00:06:14,920 連合軍は完全な勝利を得た 95 00:06:16,920 --> 00:06:20,760 1941年の初めには リビア東部を占領する 96 00:06:23,560 --> 00:06:26,760 イスラム教徒たちは 自由を祝福した 97 00:06:28,240 --> 00:06:30,440 イタリアの征服による― 98 00:06:30,440 --> 00:06:32,920 10万人の死は 忘れられなかった 99 00:06:36,200 --> 00:06:39,280 アラブ人と英国は 協定さえ結んだ 100 00:06:42,000 --> 00:06:44,640 数千のリビア人が 英国のために戦う 101 00:06:49,080 --> 00:06:51,120 チャーチルは勝利の際に 102 00:06:51,120 --> 00:06:52,880 リビアの独立を約束した 103 00:06:53,440 --> 00:06:56,280 ローマの力を弱体化するには 有利な方法だ 104 00:07:01,200 --> 00:07:03,480 ムッソリーニは 栄光を欲しがっていた 105 00:07:03,480 --> 00:07:06,320 だが屈辱の敗北以外に 何も残らなかった 106 00:07:06,320 --> 00:07:10,320 彼は400台のタンクと 13万人の捕虜を― 107 00:07:10,320 --> 00:07:11,440 戦場に残した 108 00:07:14,480 --> 00:07:15,880 “ムッソリーニ経由” 109 00:07:15,880 --> 00:07:19,520 自己の法律を強制したかった ムッソリーニは 110 00:07:19,520 --> 00:07:21,360 支援が必要になった 111 00:07:27,400 --> 00:07:32,560 ドイツ 112 00:07:35,480 --> 00:07:37,040 1941年の初め 113 00:07:37,040 --> 00:07:39,880 ヒットラーは東部に注目した 114 00:07:40,400 --> 00:07:42,400 将軍たちと共に― 115 00:07:42,400 --> 00:07:45,320 ロシアを征服するための 116 00:07:45,320 --> 00:07:47,400 バルバロッサ作戦に― 117 00:07:47,400 --> 00:07:49,880 注力していた 118 00:07:50,440 --> 00:07:54,080 ロシアの大草原で 彼の勝利が確実になると― 119 00:07:54,080 --> 00:07:55,400 想定していたのだ 120 00:07:55,400 --> 00:07:57,600 1941年1月19日 121 00:08:02,280 --> 00:08:06,920 ムッソリーニはタイミングが 良くないことを知っていたが 122 00:08:07,720 --> 00:08:09,520 リビアを 完全に失わないために 123 00:08:09,520 --> 00:08:11,840 同盟国の強力が必要だった 124 00:08:12,320 --> 00:08:15,480 失うと彼の名誉は 傷つくことになる 125 00:08:17,920 --> 00:08:21,560 戦略計画として ヒットラーは北アフリカを― 126 00:08:21,560 --> 00:08:23,960 第二の戦域だと考えていた 127 00:08:26,080 --> 00:08:29,080 弱体化したムッソリーニが 権力を失うことを恐れた 128 00:08:29,720 --> 00:08:32,680 独裁者が陥落すると 欧州の自分の砦となる 129 00:08:32,680 --> 00:08:35,480 南側の安全性が怪しくなる 130 00:08:36,680 --> 00:08:40,320 ヒットラーは自己流で 支援することに同意する 131 00:08:40,880 --> 00:08:44,480 ドイツによる介入は いかなることがあっても― 132 00:08:44,480 --> 00:08:46,760 数ヶ月後に開始される 133 00:08:46,760 --> 00:08:49,560 東部への作戦を 妨害してはいけない 134 00:08:56,760 --> 00:08:59,320 総統は ムッソリーニの支援に― 135 00:08:59,320 --> 00:09:00,720 ごく小さな遠征軍を送る 136 00:09:01,480 --> 00:09:04,480 ドイツアフリカ軍隊には 4万5千の兵隊と― 137 00:09:04,480 --> 00:09:06,560 174台のタンクしか なかった 138 00:09:08,720 --> 00:09:12,400 1941年2月12日 139 00:09:12,400 --> 00:09:15,400 軍隊はイタリア植民地の首都 トリポリに到着する 140 00:09:16,840 --> 00:09:18,720 使命は制限されていた 141 00:09:18,720 --> 00:09:21,280 イタリアがリビア東部を 取り戻し― 142 00:09:21,280 --> 00:09:23,400 英国の猛攻撃から 守るという使命だ 143 00:09:28,560 --> 00:09:31,080 ここで事の流れを変えたのは この軍隊の指揮官 144 00:09:31,080 --> 00:09:32,800 ロンメル元帥であった 145 00:09:34,200 --> 00:09:35,960 ロンメルは― 146 00:09:35,960 --> 00:09:37,120 元帥としてはまだ若い49 歳の 147 00:09:37,120 --> 00:09:38,880 総統のお気に入りであった 148 00:09:41,200 --> 00:09:43,640 彼はフランス侵攻の 栄光の雲をひきつつ― 149 00:09:43,640 --> 00:09:45,080 トリポリに到着した 150 00:09:48,440 --> 00:09:51,840 正式にはロンメルは イタリア軍の指揮下にいたが 151 00:09:51,840 --> 00:09:53,360 彼には野望があり― 152 00:09:53,360 --> 00:09:56,720 脇役で終わるつもりは なかった 153 00:09:58,640 --> 00:10:01,360 アフリカでロンメルは 栄光を夢見ていた 154 00:10:01,360 --> 00:10:04,240 たとえ上官に逆らうことに なってもだ 155 00:10:11,840 --> 00:10:14,720 ドイツアフリカ軍が アフリカに到着し 156 00:10:14,720 --> 00:10:15,960 わずか数週間だった 157 00:10:15,960 --> 00:10:18,600 だがロンメルはすでに イライラしていた 158 00:10:19,080 --> 00:10:21,400 1941年3月24日 159 00:10:21,400 --> 00:10:23,960 ローマやベルリンに 警告することなく 160 00:10:24,560 --> 00:10:27,080 ロンメルは東部に 攻撃を開始する 161 00:10:27,640 --> 00:10:29,200 彼の意図は明確だった 162 00:10:29,800 --> 00:10:31,520 “私の最初の目的は―” 163 00:10:31,520 --> 00:10:33,280 “リビア東部の奪還” 164 00:10:33,280 --> 00:10:35,960 “2つ目の目標は エジプト北部とスエズ運河” 165 00:10:40,400 --> 00:10:41,960 {\an8}野心的な計画だった 166 00:10:41,960 --> 00:10:43,440 {\an8}ファラオの国から― 167 00:10:43,440 --> 00:10:46,040 {\an8}カフカスの バクーを目指し 168 00:10:46,040 --> 00:10:48,840 {\an8}石油資源を手に入れる 169 00:10:50,440 --> 00:10:53,160 その後ドイツ国防軍に合流し 170 00:10:53,160 --> 00:10:54,440 ロシアを攻撃する 171 00:10:54,440 --> 00:10:56,440 ソビエト連邦 172 00:10:56,440 --> 00:10:58,000 完全な誇大妄想狂で― 173 00:10:58,000 --> 00:11:01,280 指導者が期待したものとは 完全に違っていた 174 00:11:01,920 --> 00:11:04,080 しかし彼の軍隊は やる気満々 175 00:11:05,160 --> 00:11:08,080 ドイツアフリカ軍は 一部が志願兵で構成され― 176 00:11:08,080 --> 00:11:10,520 帝国に深く貢献していた 177 00:11:15,480 --> 00:11:18,160 北アフリカは ロンメルにとって下稽古の― 178 00:11:18,160 --> 00:11:19,480 最適な場所だった 179 00:11:21,040 --> 00:11:22,600 この広大な荒野で― 180 00:11:22,600 --> 00:11:25,160 装甲車はフル速度で進む 181 00:11:26,560 --> 00:11:29,040 彼の技術は直進し続け 182 00:11:29,440 --> 00:11:32,000 脇や後部を 恐れないことだった 183 00:11:32,560 --> 00:11:34,600 彼は意外性や自分の直感を― 184 00:11:34,600 --> 00:11:36,720 頼っていた 185 00:11:37,320 --> 00:11:40,280 それが総統から 称賛されたのだ 186 00:11:56,080 --> 00:11:59,040 ロンメルの突撃に 英国軍は驚いた 187 00:11:59,760 --> 00:12:02,800 ドイツ軍はイタリア軍とは 全く異なった 188 00:12:06,440 --> 00:12:08,720 手ごわい相手に直面し 189 00:12:09,360 --> 00:12:12,720 心配性という英国軍の 弱点が浮上し始める 190 00:12:15,200 --> 00:12:19,000 兵隊は訓練が乏しく 武器は荒廃していた 191 00:12:21,240 --> 00:12:24,160 英国人の医師 ジェイムス・グラハムは― 192 00:12:24,160 --> 00:12:26,600 ドイツアフリカ軍が大惨事を もたらすと察した 193 00:12:29,720 --> 00:12:31,240 “猛撃を受け―” 194 00:12:31,240 --> 00:12:32,560 “我々は破滅した” 195 00:12:33,640 --> 00:12:36,960 辺りは煙だらけの残骸と― 196 00:12:36,960 --> 00:12:38,520 あちこちに人が倒れていた 197 00:12:38,520 --> 00:12:40,240 幾人かは生き残り 幾人かは死んだ 198 00:12:41,880 --> 00:12:44,200 “我々の任務は 苦痛を軽減すること” 199 00:12:44,560 --> 00:12:46,160 “嘆く時間はなかった” 200 00:12:48,600 --> 00:12:51,240 “致命的な場所の近くで 仲間の兵隊たちが―” 201 00:12:51,800 --> 00:12:55,240 “埋葬を行った 敵もだ” 202 00:13:03,920 --> 00:13:06,160 英国軍が後退するのを見て 203 00:13:06,800 --> 00:13:09,280 ロンメルはエジプトへの 侵攻を決め 204 00:13:09,680 --> 00:13:11,360 砂漠の奥深くに進んで行く 205 00:13:12,080 --> 00:13:15,440 命令に逆らっていることを 承知していた 206 00:13:15,840 --> 00:13:18,400 妻のルーシーに こう打ち明ける 207 00:13:19,080 --> 00:13:20,520 “愛するルーシーへ” 208 00:13:20,520 --> 00:13:22,960 “攻撃は大成功だった” 209 00:13:23,680 --> 00:13:25,560 “これまでの 命令や指示逆らい―” 210 00:13:26,120 --> 00:13:28,760 “このまま侵攻を続ける” 211 00:13:28,760 --> 00:13:31,880 “このすばらしい機会を 手に入れるために” 212 00:13:34,280 --> 00:13:36,120 ロンメルの目標はトブルク 213 00:13:36,520 --> 00:13:39,800 数日ほどで 打ち負かすつもりだった 214 00:13:40,240 --> 00:13:42,800 単なる形式として 215 00:13:45,520 --> 00:13:46,960 {\an8}大惨事を回避するため 216 00:13:46,960 --> 00:13:49,240 {\an8}英軍はエジプトの 国境まで撤退する 217 00:13:51,080 --> 00:13:54,000 {\an8}リビアで手に入れた 領地はすべて見放した 218 00:13:54,000 --> 00:13:56,000 {\an8}トブルク以外は 219 00:14:00,800 --> 00:14:03,360 1941年4月 220 00:14:04,960 --> 00:14:08,200 トブルク 221 00:14:11,800 --> 00:14:15,840 トブルクは2万5千人の 連邦軍兵により守られていた 222 00:14:18,280 --> 00:14:20,120 必需品は船で運ばれてくる 223 00:14:21,800 --> 00:14:25,120 英軍はこの港を ロンメルに譲るつもりはない 224 00:14:26,400 --> 00:14:28,560 ロンメルの手に渡れば 225 00:14:28,960 --> 00:14:30,920 自身の軍の供給に使われ― 226 00:14:31,560 --> 00:14:33,960 エジプト侵攻を 可能にしてしまう 227 00:14:38,960 --> 00:14:42,080 前線で防護する兵隊の 生活は大変なものだ 228 00:14:43,560 --> 00:14:46,640 爆弾から逃げ ノミだらけの穴に隠れる 229 00:14:50,160 --> 00:14:53,200 “ドブネズミのようだ”と ドイツ軍のラジオでは― 230 00:14:53,200 --> 00:14:54,360 そう言っていた 231 00:14:55,920 --> 00:14:59,880 それに対抗して彼らは自らを “トブルクネズミ"と呼ぶ 232 00:15:02,720 --> 00:15:03,920 毎日攻撃を受けたが― 233 00:15:19,040 --> 00:15:21,640 トブルクを守り続けた 234 00:15:37,120 --> 00:15:38,320 ロンメルは苦闘した 235 00:15:38,800 --> 00:15:42,400 トブルクのあちこちや エジプト国境に― 236 00:15:42,400 --> 00:15:44,000 配備された小隊を訪れる 237 00:15:47,400 --> 00:15:49,320 ドイツ国防軍の上官とは 異なり― 238 00:15:49,320 --> 00:15:51,280 ロンメルは国の責務を嫌い 239 00:15:52,600 --> 00:15:55,360 前線から戦いを確認し― 240 00:16:02,520 --> 00:16:05,440 どんな代償を払ってでも 突破することを― 241 00:16:05,840 --> 00:16:06,960 休むことなく命じた 242 00:16:09,920 --> 00:16:13,360 前線で戦う ロバート・ヴィッツカ中尉は 243 00:16:13,920 --> 00:16:15,080 妻に手紙を書いた 244 00:16:16,440 --> 00:16:19,440 “親愛なるインガ 毎日攻撃だ” 245 00:16:21,720 --> 00:16:24,920 “誰が生き残ったか” 246 00:16:24,920 --> 00:16:26,120 “聞くだけだ” 247 00:16:27,040 --> 00:16:29,480 “多くは死に負傷した” 248 00:16:31,760 --> 00:16:34,000 “僕のことを忘れないで” 249 00:16:39,600 --> 00:16:41,400 15日の砲撃の後 250 00:16:41,400 --> 00:16:45,320 ロンメルは天文学的な数の 弾薬を消費し― 251 00:16:45,320 --> 00:16:47,560 燃料も残りわずかだった 252 00:16:49,760 --> 00:16:50,920 それにもかかわらず 253 00:16:50,920 --> 00:16:53,480 マシンガンの大隊に向かって 彼はこう言う 254 00:16:54,120 --> 00:16:58,160 “8日後にはカイロに着くと 皆に伝えろ” 255 00:17:03,280 --> 00:17:05,800 ロンメルは 燃料と必需品という 256 00:17:05,800 --> 00:17:08,240 決定的要素がないまま 257 00:17:08,760 --> 00:17:10,680 野心的な戦いに賭けていた 258 00:17:15,640 --> 00:17:19,560 5万3千トンに及ぶ物資を 無謀な攻撃のために― 259 00:17:19,560 --> 00:17:23,320 毎月運送するのは 困難な仕事であった 260 00:17:23,760 --> 00:17:27,600 補給幹線は長く危険だからだ 261 00:17:30,840 --> 00:17:32,960 地中海では英軍が ドイツアフリカ軍が― 262 00:17:32,960 --> 00:17:35,680 支配する唯一の港 トリポリに向かう 263 00:17:36,040 --> 00:17:38,560 イタリア軍の貨物船を 追跡していた 264 00:17:42,320 --> 00:17:45,400 それでも物資の80%は 無事に到着していた 265 00:17:50,200 --> 00:17:52,760 石油 水 食糧 弾薬 266 00:17:53,120 --> 00:17:54,840 毎日荷を下ろし 267 00:17:55,320 --> 00:17:57,200 物資を 前線に運ぶ必要がある 268 00:17:57,200 --> 00:17:58,080 非常に困難だった 269 00:17:58,080 --> 00:17:58,960 {\an8}“カーシオ” 270 00:18:04,480 --> 00:18:08,120 {\an8}トリポリから前線までの 750マイルの移動に― 271 00:18:08,120 --> 00:18:09,120 {\an8}14日かかる 272 00:18:09,720 --> 00:18:11,360 {\an8}真の試練だった 273 00:18:14,520 --> 00:18:18,360 皮肉なことに 石油を運ぶ トラックが燃料の半分を消費 274 00:18:32,000 --> 00:18:35,600 ロンメルは物流上の制約に 苛立っていた 275 00:18:36,040 --> 00:18:39,720 兵隊は疲弊し トブルクは奪えなかった 276 00:18:42,400 --> 00:18:43,960 彼の行動により― 277 00:18:43,960 --> 00:18:46,640 53人の上官と1200人の 兵隊が命を失った 278 00:18:51,880 --> 00:18:54,160 ドイツアフリカ軍は 弱体化したが― 279 00:18:54,160 --> 00:18:55,600 一歩も退かなかった 280 00:18:56,080 --> 00:18:57,920 しかし基地からは遠く離れ 281 00:18:58,480 --> 00:19:00,280 給油は困難だった 282 00:19:00,760 --> 00:19:02,880 危険なほど露出している 283 00:19:04,520 --> 00:19:07,520 敵から反撃を受けたら 破壊されるだろう 284 00:19:15,600 --> 00:19:16,560 ハムシンと呼ばれる 285 00:19:16,920 --> 00:19:20,200 高温風に何日も襲われ― 286 00:19:20,200 --> 00:19:22,480 高温になることは 明らかだった 287 00:19:28,920 --> 00:19:31,520 5月~10月は 午前12時から午後4時まで 288 00:19:31,520 --> 00:19:33,720 戦うことは不可能だ 289 00:19:34,360 --> 00:19:37,320 日中は耐えられないほど暑く 290 00:19:37,320 --> 00:19:39,760 夜は氷河のように寒い 291 00:19:41,920 --> 00:19:45,080 ヴィッツカ中尉は トブルクの地獄を生き延び 292 00:19:45,480 --> 00:19:47,760 新たな試練に直面する 293 00:19:48,240 --> 00:19:52,120 1941年6月 彼は妻にこう書く 294 00:19:53,800 --> 00:19:55,560 “言葉にならない暑さだ” 295 00:19:55,920 --> 00:19:57,000 “この10日間” 296 00:19:57,000 --> 00:20:00,240 “日中は 58度~60度だった” 297 00:20:00,240 --> 00:20:02,600 “すでに10キロ痩せたよ” 298 00:20:02,600 --> 00:20:04,240 “ここから出ないと―” 299 00:20:04,680 --> 00:20:06,080 “気が狂ってしまう” 300 00:20:08,480 --> 00:20:11,760 “一番の問題は水だ”と 他の兵隊は嘆く 301 00:20:13,000 --> 00:20:14,600 “水を飲むしかない” 302 00:20:15,520 --> 00:20:18,720 “砂漠で存在するための 最重要物だ” 303 00:20:20,920 --> 00:20:24,480 さらに他の災難に見舞われる 304 00:20:25,080 --> 00:20:26,080 ハエだ 305 00:20:26,880 --> 00:20:29,800 日が昇るとすぐに 人間の汗に引き付けられ 306 00:20:29,800 --> 00:20:31,600 大群が集まってくる 307 00:20:31,600 --> 00:20:34,720 この乾燥した土地での 唯一の湿気だからだ 308 00:20:37,320 --> 00:20:39,120 彼らから逃れる方法はない 309 00:20:43,280 --> 00:20:45,840 食事にも満足できなかった 310 00:20:46,600 --> 00:20:49,320 量と質の両方で不十分だった 311 00:20:50,920 --> 00:20:53,080 ベドウィン族から食料を買い 312 00:20:53,080 --> 00:20:54,520 質を改善しようとする 313 00:20:55,600 --> 00:20:59,080 ヴィッツカ中尉の生活は これで改善しそうだが 314 00:20:59,880 --> 00:21:02,480 彼は人種差別主義者だった 315 00:21:04,520 --> 00:21:08,400 “ずる賢い犬め 卵1個で 異常な値段をつけてくる” 316 00:21:09,280 --> 00:21:11,040 “きっとスパイに違いない” 317 00:21:14,440 --> 00:21:16,280 “あの汚らしい連中を 見たら―” 318 00:21:16,640 --> 00:21:19,600 “どいつもこいつも 人間のくずだ” 319 00:21:29,640 --> 00:21:32,160 真夏のリビアの砂漠で― 320 00:21:32,160 --> 00:21:34,840 痛烈な暑さにより 軍隊は動けなかった 321 00:21:36,360 --> 00:21:39,920 ドイツアフリカ軍が 物資不足を経験する反対では 322 00:21:40,480 --> 00:21:43,880 英軍はエジプト国境で野営 323 00:21:44,480 --> 00:21:46,720 兵隊たちは 絶望感に悩まされる 324 00:21:48,560 --> 00:21:52,000 砂漠で孤立して8ヶ月が経つ 325 00:21:52,440 --> 00:21:54,680 気分を紛らわす方法もない 326 00:21:57,680 --> 00:22:01,920 暇を持て余す兵隊は 日記にこう記した 327 00:22:04,000 --> 00:22:06,200 “毎日同じことの繰り返し” 328 00:22:06,760 --> 00:22:07,960 “辺りは砂漠しかない” 329 00:22:08,720 --> 00:22:09,680 “精神的に参る” 330 00:22:11,320 --> 00:22:13,880 “見るものも 聞くものもない” 331 00:22:15,480 --> 00:22:17,480 “考えることは―” 332 00:22:17,480 --> 00:22:18,640 “家のことだけ” 333 00:22:30,680 --> 00:22:34,640 1941年秋 334 00:22:36,920 --> 00:22:39,240 チャーチルは憤慨していた 335 00:22:40,320 --> 00:22:42,760 どう考えても 疲れ果てた彼の兵隊が― 336 00:22:42,760 --> 00:22:44,720 勝てそうになかった 337 00:22:48,120 --> 00:22:51,280 そこで彼は増援部隊を 送ることを決め 338 00:22:51,280 --> 00:22:53,880 数ヶ月に渡り 帝国のあらゆる場所から― 339 00:22:53,880 --> 00:22:55,640 兵隊たちが集められた 340 00:22:57,400 --> 00:23:01,280 この時点から北アフリカは 主要な戦域となる 341 00:23:03,760 --> 00:23:07,680 インド人 アフリカ人 マルタ島人 342 00:23:07,680 --> 00:23:10,640 パレスチナのユダヤ人 モーリシャス人 343 00:23:11,120 --> 00:23:15,080 1941年の秋には 15万人以上の兵隊が― 344 00:23:15,080 --> 00:23:17,080 英軍に加わった 345 00:23:18,240 --> 00:23:19,880 自由フランスレジスタンスも 346 00:23:21,040 --> 00:23:23,520 ドゴール将軍の呼びかけに 応え 347 00:23:23,520 --> 00:23:26,640 フランスの名誉を 回復するために合流 348 00:23:28,680 --> 00:23:31,080 チャーチルは 巨大な軍力で― 349 00:23:31,080 --> 00:23:34,160 ヒットラーに挑戦した 350 00:23:36,000 --> 00:23:39,040 1941年12月 351 00:23:44,920 --> 00:23:47,840 アフリカの燃える砂漠から 約2千マイル先 352 00:23:48,360 --> 00:23:50,520 ソ連に対し 高い攻撃能力を示す 353 00:23:50,520 --> 00:23:52,360 ドイツ軍は決定的な段階に 入った 354 00:23:53,960 --> 00:23:56,840 マイナス30度の気温で― 355 00:23:57,320 --> 00:23:59,640 ドイツ国防軍は モスクワを征服しようとする 356 00:24:02,400 --> 00:24:06,200 東部の戦いに 注力する一方で― 357 00:24:06,560 --> 00:24:09,800 ヒットラーは子分のために 増援部隊を送ることを決める 358 00:24:10,200 --> 00:24:12,160 北アフリカを 失うことはできない 359 00:24:21,400 --> 00:24:24,240 手に負えない将軍に 指揮を委ね 360 00:24:24,240 --> 00:24:27,000 総統は砂漠を罠にする 361 00:24:28,720 --> 00:24:31,080 その一方で ローマは 自己の幻想を― 362 00:24:31,640 --> 00:24:32,680 諦めていなかった 363 00:24:34,920 --> 00:24:38,640 1942年1 月 ヒットラーは 約束した増援部隊が― 364 00:24:38,640 --> 00:24:39,640 ついに到着する 365 00:24:40,680 --> 00:24:43,720 物質的な問題の解決には 十分ではなかったが― 366 00:24:43,720 --> 00:24:47,120 カイロへの奇襲には 十分だった 367 00:24:51,000 --> 00:24:53,160 ここでもロンメルは― 368 00:24:53,160 --> 00:24:55,600 猛然と突進して 皆を驚かせる 369 00:24:57,440 --> 00:25:00,320 非常に興奮した彼は 妻に手紙を送る 370 00:25:01,600 --> 00:25:04,640 “私にはアイデアが いくつかある” 371 00:25:04,640 --> 00:25:07,720 “今の時点では将官に 話すことはできない” 372 00:25:08,240 --> 00:25:09,920 “気が狂ったと思われる” 373 00:25:10,440 --> 00:25:13,040 “知っているだろ? 私は夜中に最高の―” 374 00:25:13,040 --> 00:25:14,920 “アイデアを思いつく” 375 00:25:26,600 --> 00:25:29,800 英軍が阻止できる 保証はなかった 376 00:25:31,280 --> 00:25:34,040 新しい元帥 クロード・オーキンレックは 377 00:25:34,040 --> 00:25:37,200 兵隊や機材に関して 優越感を持っていた 378 00:25:38,960 --> 00:25:41,000 だがチャーチルの賭けは 間違っていた 379 00:25:42,360 --> 00:25:45,360 オーキンレックは 適切な人材の中に身を置く 380 00:25:45,360 --> 00:25:46,440 方法を知らなかった 381 00:25:47,080 --> 00:25:49,040 彼はインドに 長く駐在しており 382 00:25:49,680 --> 00:25:52,240 優秀な部下をつけなかった 383 00:25:53,760 --> 00:25:57,160 数ヶ月に渡り 384 00:25:57,160 --> 00:25:59,160 古い騎兵突撃のような 正面攻撃で― 385 00:25:59,160 --> 00:26:02,000 数百のタンクを台無しにした 386 00:26:07,880 --> 00:26:09,640 1942年5月 387 00:26:10,200 --> 00:26:14,080 ロンメルは前代未聞で 非常に危険な攻撃で― 388 00:26:14,080 --> 00:26:16,080 敵を倒そうとする 389 00:26:18,000 --> 00:26:21,440 {\an8}トブルクを守る 防衛線を迂回し― 390 00:26:21,440 --> 00:26:24,400 {\an8}後方から英軍に 攻撃するという計画だ 391 00:26:24,400 --> 00:26:26,120 {\an8}しかし 人里離れた領域で 392 00:26:26,120 --> 00:26:28,800 {\an8}予期せぬ障害に直面する 393 00:26:28,800 --> 00:26:30,160 {\an8}ビル・ハケイムだ 394 00:26:34,840 --> 00:26:37,880 ケーニグ将軍率いる 自由フランスが 395 00:26:37,880 --> 00:26:39,480 防衛する地域だ 396 00:26:39,480 --> 00:26:42,480 兵隊はわずか3千700人 397 00:26:46,160 --> 00:26:50,120 装甲車や爆撃機による とどめない攻撃にも関わらず 398 00:26:50,440 --> 00:26:52,840 英雄的な抵抗により 399 00:26:52,840 --> 00:26:55,520 15日でドイツアフリカ軍を 破る 400 00:26:56,800 --> 00:27:00,200 英軍は感謝し 手柄を称えた 401 00:27:02,240 --> 00:27:04,960 ドゴールの兵隊たちが 稼いだ時間のおかげで 402 00:27:04,960 --> 00:27:07,880 オーキンレックの第8軍は― 403 00:27:08,480 --> 00:27:10,320 包囲されるのを免れた 404 00:27:11,080 --> 00:27:13,720 エジプト国境から 軍を撤退させるが 405 00:27:13,720 --> 00:27:15,840 今度もリビア東部を― 406 00:27:15,840 --> 00:27:18,520 敵に譲ることになる 407 00:27:25,680 --> 00:27:27,120 ここがトブルクだ 408 00:27:27,840 --> 00:27:30,600 ロンメルはトブルクの港を 征服するという 409 00:27:30,600 --> 00:27:32,720 主要な目標を達成した 410 00:27:32,720 --> 00:27:34,840 1942年6月21日 411 00:27:38,720 --> 00:27:42,280 ロバート・ヴィッツカは この勝利の主役を演じた 412 00:27:42,880 --> 00:27:44,880 “我々の部隊は―” 413 00:27:45,400 --> 00:27:48,360 “今回も勝利のための 名誉ある任務に携われた” 414 00:27:48,840 --> 00:27:52,000 “何てことだ トブルクは我々のものだ” 415 00:27:52,000 --> 00:27:53,160 “まだ信じられない” 416 00:27:55,080 --> 00:27:56,520 大勝利の2日後 417 00:27:57,200 --> 00:27:59,520 ヴィッツカは大怪我をし― 418 00:28:00,080 --> 00:28:01,920 ドイツに避難する 419 00:28:03,840 --> 00:28:06,880 ロンメル元帥が港を検察中 420 00:28:07,880 --> 00:28:10,560 トブルクではまだ濃い煙が 立ち込めている 421 00:28:11,680 --> 00:28:12,960 ロンメル元帥は... 422 00:28:12,960 --> 00:28:15,720 ドイツ戦場記者は 戦闘の最後の段階中 423 00:28:15,720 --> 00:28:17,600 ずっとロンメルを追い― 424 00:28:18,080 --> 00:28:21,280 ロンメルの勝利は 世界的に大きな影響を与えた 425 00:28:25,520 --> 00:28:26,400 “デイリーエクスプレス” 426 00:28:26,400 --> 00:28:27,440 “トブルク陥落の理由” 427 00:28:27,440 --> 00:28:29,800 砂漠のキツネという 神話が生まれた 428 00:28:29,800 --> 00:28:31,440 “トブルク陥落 捕虜2万5千人” 429 00:28:34,240 --> 00:28:37,160 カメラはロンメルに 焦点を当てる一方で 430 00:28:37,160 --> 00:28:40,800 イタリア入植に対する復讐は 撮影されなかった 431 00:28:41,920 --> 00:28:44,080 アラブ人は英軍を味方にし 432 00:28:46,720 --> 00:28:48,040 犠牲を払うことになる 433 00:28:48,040 --> 00:28:50,520 暴動や虐殺は倍増した 434 00:28:51,480 --> 00:28:52,960 あるイタリア人は喜ぶ 435 00:28:53,760 --> 00:28:57,200 “英軍が逃げた途端に アラブ人を見つけ次第” 436 00:28:57,200 --> 00:28:59,440 “銃で撃つか 手りゅう弾を投げた” 437 00:29:01,640 --> 00:29:04,560 “兵隊たちが 後始末をしている” 438 00:29:16,400 --> 00:29:19,760 リビアの3万人のユダヤ人も 暴力を受けた 439 00:29:19,760 --> 00:29:21,760 英軍の味方かどうかは 関係なかった 440 00:29:23,800 --> 00:29:26,680 以前は独裁的で人種差別的な 法律がイタリア市民に― 441 00:29:26,680 --> 00:29:29,440 控えめに適用されていたが― 442 00:29:30,320 --> 00:29:33,040 軍事的な退廃により ファシスト体制が― 443 00:29:33,040 --> 00:29:34,800 急進的になる 444 00:29:36,040 --> 00:29:39,680 ムッソリーニは地域の ユダヤ人だけを抑留する 445 00:29:42,200 --> 00:29:44,080 家族全員が逮捕され 446 00:29:44,400 --> 00:29:47,680 トラックに乗せられ 砂漠の端にある 447 00:29:47,680 --> 00:29:49,560 強制収容所に連れて行かれた 448 00:29:51,400 --> 00:29:54,360 中でもギアドの収容所は 最悪だった 449 00:29:54,360 --> 00:29:56,680 トリポリの 南150マイルにあり 450 00:29:57,960 --> 00:30:00,200 3千人の捕虜が収容された 451 00:30:00,600 --> 00:30:04,040 その4分の1は虐待と 栄養失調で命を失う 452 00:30:08,560 --> 00:30:10,560 ワシントン 453 00:30:10,560 --> 00:30:12,960 1942年6月22日 454 00:30:17,560 --> 00:30:20,360 トブルクの災難は ルーズベルト大統領と― 455 00:30:20,360 --> 00:30:22,920 会合するチャーチルに 打撃を与えた 456 00:30:24,160 --> 00:30:26,960 “戦争中で受けた 大打撃の1つだった” 457 00:30:27,280 --> 00:30:31,080 “敗北どころか 面目を失った” 458 00:30:32,960 --> 00:30:36,000 チャーチルの統治に 疑問が投げかけられる 459 00:30:36,440 --> 00:30:38,280 英国市民は戦争の先導に― 460 00:30:38,280 --> 00:30:39,720 首相を信頼していなかった 461 00:30:41,080 --> 00:30:42,880 ヒットラーを頼った ムッソリーニのように 462 00:30:42,880 --> 00:30:45,920 チャーチルは同盟国の 支援を受ける必要がある 463 00:30:46,520 --> 00:30:48,800 政治的生命が危ぶまれていた 464 00:30:55,120 --> 00:30:58,320 何度も会議を重ねて ドイツアフリカ軍を― 465 00:30:58,320 --> 00:31:00,560 絶滅させるための支援を 要請する 466 00:31:01,240 --> 00:31:03,960 チャーチルの計画は 北アフリカに上陸すること 467 00:31:06,720 --> 00:31:10,200 だがアメリカ軍の将軍たちは ヒットラーのように 468 00:31:10,200 --> 00:31:11,520 介入の意志はなかった 469 00:31:12,840 --> 00:31:15,200 ドイツ軍を降伏させるには― 470 00:31:15,200 --> 00:31:18,320 欧州を攻撃するべきだと 考えていたからだ 471 00:31:19,240 --> 00:31:21,640 そのためフランスの海岸への 上陸を計画する 472 00:31:22,080 --> 00:31:24,200 1年以内に 473 00:31:32,880 --> 00:31:33,920 米国を納得させるために 474 00:31:34,520 --> 00:31:38,800 チャーチルは1年間の 不活動は危険だと主張する 475 00:31:39,320 --> 00:31:41,480 米国の世論は― 476 00:31:41,480 --> 00:31:43,160 勝利に飢えていると 477 00:31:44,280 --> 00:31:47,520 選挙を控える 米国大統領にとって 478 00:31:48,040 --> 00:31:51,040 態度を変える必要があった 479 00:31:57,920 --> 00:32:00,720 砂漠のキツネは すべての策略を無視し 480 00:32:01,800 --> 00:32:03,840 1942年6月の終わりに― 481 00:32:03,840 --> 00:32:06,120 ヒットラーの賛意を得て 482 00:32:06,120 --> 00:32:07,680 エジプト侵攻を決定する 483 00:32:09,440 --> 00:32:11,960 この時点で総統は エジプトの征服が― 484 00:32:11,960 --> 00:32:15,120 英国を破壊する歴史的な 機会だと考えたのだ 485 00:32:22,920 --> 00:32:24,480 {\an8}“アラメイン” 486 00:32:24,480 --> 00:32:28,800 {\an8}アラメインはエジプト 海岸沿いの鉄道駅だ 487 00:32:30,280 --> 00:32:34,200 何の変哲もない場所だったが 488 00:32:34,200 --> 00:32:35,640 “電報” 489 00:32:35,640 --> 00:32:38,960 英軍はここで戦争の流れを 変えた 490 00:32:42,520 --> 00:32:45,560 クロード・オーキンレックは 砂漠のキツネに 491 00:32:45,560 --> 00:32:48,360 再び包囲されないよう この場所を選ぶ 492 00:32:49,760 --> 00:32:52,720 どの方向にも通過できない 障害があるからだ 493 00:32:53,520 --> 00:32:54,960 北には海 494 00:32:54,960 --> 00:32:57,480 南は広大な軟質の砂地 495 00:33:00,360 --> 00:33:04,040 1942年7月 ロンメルは アラメインで― 496 00:33:04,040 --> 00:33:07,040 自身が信じる 決定的な攻撃を仕掛ける 497 00:33:16,240 --> 00:33:19,480 ドイツの攻撃が始まった途端 498 00:33:21,400 --> 00:33:23,960 英軍兵は劣位に陥る 499 00:33:25,000 --> 00:33:27,920 過去1年では 数では勝るにも関わらず 500 00:33:28,600 --> 00:33:30,680 敗北する一方であった 501 00:33:32,280 --> 00:33:35,960 リーダーの無能な戦略と ロンメルに対する恐怖から 502 00:33:35,960 --> 00:33:37,840 戦闘の意欲を失っていた 503 00:33:41,120 --> 00:33:42,480 野戦病院では― 504 00:33:42,480 --> 00:33:45,480 グラハム医師が治療する 兵士は後を付かない 505 00:33:45,480 --> 00:33:48,280 彼らは負傷し 戦うことができなかった 506 00:33:49,800 --> 00:33:52,400 戦うくらいなら 自傷した方がマシだと 507 00:33:52,400 --> 00:33:54,000 考える兵隊もいた 508 00:33:55,640 --> 00:33:58,360 “兵士たちは ライフル銃用実包を使い” 509 00:33:58,360 --> 00:33:59,920 “肝臓に毒となる” 510 00:34:00,360 --> 00:34:01,760 “爆薬を飲み込んだ” 511 00:34:03,160 --> 00:34:04,960 “数週間の入院後” 512 00:34:05,560 --> 00:34:08,080 “非戦闘の仕事に 就けるかもしれないからだ” 513 00:34:10,560 --> 00:34:14,160 1942年夏 オーキンレックの指揮は 514 00:34:14,160 --> 00:34:15,920 大勢の兵士を 降参させることになる 515 00:34:16,560 --> 00:34:18,440 許されない敗北だった 516 00:34:19,960 --> 00:34:23,480 脱走兵の死刑を命令した 517 00:34:27,280 --> 00:34:29,720 オーキンレックは 攻撃軸を保つことはできた 518 00:34:29,720 --> 00:34:31,920 だが不興を買い 519 00:34:31,920 --> 00:34:35,320 軍隊の士気を失わせた 責任を問われる 520 00:34:35,960 --> 00:34:41,040 1942年8月3日 521 00:34:43,920 --> 00:34:45,800 不安でいっぱいの 522 00:34:45,800 --> 00:34:49,200 チャーチルは8月初期に カイロに向かい 523 00:34:49,920 --> 00:34:52,680 オーキンレックを解雇する 524 00:34:56,240 --> 00:34:57,360 彼の代わりに― 525 00:34:57,360 --> 00:34:59,880 バーナード・ モンゴメリー将軍を選ぶ 526 00:35:03,160 --> 00:35:04,800 高慢ではあったが 527 00:35:05,960 --> 00:35:09,040 モンゴメリーには 貴重な性質があった 528 00:35:09,560 --> 00:35:12,920 非常に自信があり 周りの人間と― 529 00:35:12,920 --> 00:35:14,160 うまく交流できたのだ 530 00:35:18,680 --> 00:35:21,920 グラハム医師は彼の拠点に 配属され 531 00:35:21,920 --> 00:35:24,840 モンゴメリーが兵士たちの 不快感を取り除くために 532 00:35:24,840 --> 00:35:26,200 はい回るのを確認した 533 00:35:28,080 --> 00:35:30,040 “モンゴメリーは 毎日やってきた” 534 00:35:30,440 --> 00:35:32,760 “熱心に すべての小隊を巡り” 535 00:35:32,760 --> 00:35:34,920 “兵隊に自己紹介をした” 536 00:35:35,640 --> 00:35:38,120 “こんな司令官は初めてだ” 537 00:35:40,000 --> 00:35:43,360 モンゴメリーの言葉は シンプルだが厳格だった 538 00:35:44,520 --> 00:35:47,000 “エジプト防衛は アラメイン次第だ” 539 00:35:47,560 --> 00:35:49,440 “我々はここで戦う” 540 00:35:50,120 --> 00:35:52,040 “これ以上 撤退することはない” 541 00:35:54,080 --> 00:35:57,000 彼の下では兵士たちは 士気を起こした 542 00:36:00,520 --> 00:36:02,280 グラハム医師が それを証言している 543 00:36:04,040 --> 00:36:06,520 “あれだけで 彼は忠誠心を得た” 544 00:36:07,680 --> 00:36:09,720 “誰もが勝利を望んだのだ” 545 00:36:16,760 --> 00:36:20,360 戦略的に モンゴメリーは ロンメルの正反対だった 546 00:36:21,920 --> 00:36:24,080 英軍人の戦略家として― 547 00:36:24,080 --> 00:36:26,640 綿密に計画を立てることを 好んだ 548 00:36:28,600 --> 00:36:31,120 8月末にロンメルが 攻撃を開始した時 549 00:36:31,880 --> 00:36:33,680 モンゴメリーは 待ち構えていた 550 00:36:33,680 --> 00:36:37,560 1942年8月30日 551 00:36:37,560 --> 00:36:41,480 “逃げろ! ロンメル! 逃げろ!” 552 00:36:41,480 --> 00:36:45,440 決定的な戦いで 賭けに出るよりも 553 00:36:46,480 --> 00:36:48,480 敵を消耗させる計画を 立てた 554 00:36:50,720 --> 00:36:53,680 物量の優位性を 明らかに理解していたのだ 555 00:36:56,080 --> 00:36:58,560 “私の計画は 敵のタンクを奪い” 556 00:36:58,560 --> 00:37:00,760 “敵の防衛システムを 体形的に―” 557 00:37:00,760 --> 00:37:02,360 “破壊することだ” 558 00:37:02,800 --> 00:37:05,320 “敵は物質を 入手できなくなる” 559 00:37:11,120 --> 00:37:13,920 モンゴメリーの標的は ロンメルの弱点 560 00:37:14,520 --> 00:37:16,440 石油補給部隊だった 561 00:37:20,400 --> 00:37:24,000 補給トラックを運転する ヴェルナー・モークは― 562 00:37:24,840 --> 00:37:26,240 人生で忘れられない 563 00:37:26,240 --> 00:37:28,400 空爆を受ける 564 00:37:29,760 --> 00:37:33,240 “攻撃は数分だったが―” 565 00:37:37,400 --> 00:37:40,560 “あれ以来 意味のない パニックに陥る” 566 00:37:41,720 --> 00:37:45,040 “戦争というのは残酷で―” 567 00:37:45,440 --> 00:37:46,440 “恐ろしい” 568 00:37:48,760 --> 00:37:51,560 モンゴメリーの摩損戦略は 効果を見せ始めた 569 00:37:59,720 --> 00:38:01,120 1ヶ月の戦いの後 570 00:38:01,840 --> 00:38:04,880 ドイツアフリカ軍には 数日分の燃料しかなかった 571 00:38:06,400 --> 00:38:08,600 1942年10月27日 572 00:38:09,080 --> 00:38:11,640 砂漠のキツネの 最後の時が来た 573 00:38:16,280 --> 00:38:18,720 英国諜報部は ドイツの暗号を解読し 574 00:38:18,720 --> 00:38:22,200 トブルクの港に イタリアの洗車が2台 575 00:38:22,200 --> 00:38:23,400 到着することを知る 576 00:38:27,880 --> 00:38:29,360 船がいかりを下ろすと同時に 577 00:38:29,720 --> 00:38:32,280 英国空軍の爆撃により 沈没する 578 00:38:41,920 --> 00:38:43,560 燃料不足が原因で― 579 00:38:44,440 --> 00:38:47,560 ロンメルは戦い続けることは できなかった 580 00:38:49,920 --> 00:38:52,120 1942年11月4日 581 00:38:54,040 --> 00:38:57,280 ロンメルはアラメインで 大敗した 582 00:38:57,720 --> 00:39:01,640 これで総統のアフリカ侵攻が 台無しになった 583 00:39:03,520 --> 00:39:06,360 失望した彼は妻に手紙を書く 584 00:39:08,400 --> 00:39:11,720 “この大敗に 生き残れるかはわからない” 585 00:39:12,200 --> 00:39:13,440 “私が戻らなければ―” 586 00:39:13,880 --> 00:39:17,520 “おまえと息子が 私に与えてくれた” 587 00:39:17,920 --> 00:39:20,680 “愛と幸福に 心から感謝する” 588 00:39:23,800 --> 00:39:25,800 “勝利” 589 00:39:30,120 --> 00:39:33,320 アラメインでの勝利は 第二次世界大戦の― 590 00:39:33,320 --> 00:39:34,600 転機となる 591 00:39:35,360 --> 00:39:37,080 ロンメルの軍隊は敗北した 592 00:39:37,800 --> 00:39:40,680 英国の首相は 喜びを隠しきれない 593 00:39:41,800 --> 00:39:44,000 まだ終わりではない 594 00:39:44,920 --> 00:39:48,560 終わりの始まりでもない 595 00:39:49,320 --> 00:39:52,520 しかし始まりの 終わりであろう 596 00:40:00,960 --> 00:40:02,320 チャーチルはほくそ笑む 597 00:40:02,320 --> 00:40:05,440 第三帝国はもうすぐ アフリカから退くはずだ 598 00:40:13,040 --> 00:40:16,040 アメリカ軍が モロッコとアルジェリアの 599 00:40:18,760 --> 00:40:21,200 {\an8}2つのフランス植民地に 600 00:40:21,200 --> 00:40:22,560 {\an8}上陸した 601 00:40:22,560 --> 00:40:23,840 {\an8}“カサブランカ” 602 00:40:23,840 --> 00:40:25,080 {\an8}“アルジェ” 603 00:40:25,080 --> 00:40:27,320 {\an8}関係者から 反対を受けるにも― 604 00:40:27,320 --> 00:40:29,520 ルーズベルトは チャーチルに従う 605 00:40:30,520 --> 00:40:33,160 米国大統領は 中間選挙で勝ちたかった 606 00:40:34,000 --> 00:40:36,360 国民たちに アフリカ大陸での― 607 00:40:36,360 --> 00:40:37,920 楽勝を約束した 608 00:40:41,320 --> 00:40:43,800 初めは6週間の予定だった 609 00:40:44,400 --> 00:40:47,600 砂漠戦争の最終戦となる トーチ作戦は― 610 00:40:47,600 --> 00:40:50,240 6ヶ月かかることになる 611 00:40:50,680 --> 00:40:52,440 “アルジェリア チュニジア” 612 00:40:52,440 --> 00:40:56,000 英軍と米軍 さらにモンゴメリーの軍隊は 613 00:40:56,000 --> 00:40:58,320 チュニジアで 合流する予定だった 614 00:40:58,920 --> 00:41:01,120 欧州に向かうには 理想的な立脚点だ 615 00:41:02,360 --> 00:41:05,400 ヒットラーがどうしてでも 防ぎたい作戦だ 616 00:41:05,800 --> 00:41:09,280 総統はドイツアフリカ軍の 支援をためらい 617 00:41:10,280 --> 00:41:13,320 今度はチュニジアに 強力な増援部隊を送り 618 00:41:13,560 --> 00:41:16,520 空軍の爆撃機を数台 619 00:41:16,520 --> 00:41:17,840 ロシアの前線から送った 620 00:41:23,520 --> 00:41:26,880 獰猛な戦いに アメリカ軍は熱意をなくす 621 00:41:28,600 --> 00:41:31,000 特に1943年2月に カスリーヌで― 622 00:41:31,000 --> 00:41:33,800 初めてドイツ国防軍と 戦った時は 623 00:41:33,800 --> 00:41:35,280 大損害を被るが― 624 00:41:39,360 --> 00:41:42,760 その攻撃により たくましさを養う 625 00:41:44,880 --> 00:41:46,960 戦闘で鍛えられた アメリカ軍は― 626 00:41:46,960 --> 00:41:49,520 モンゴメリーの英軍と 合流する 627 00:41:49,520 --> 00:41:53,040 “ビゼルト チュニス” 628 00:41:55,720 --> 00:41:58,080 圧倒的優勢を得た 629 00:41:58,880 --> 00:42:02,880 英米軍はチュニジア中部で 最後の攻撃をかける 630 00:42:05,120 --> 00:42:06,720 英軍はチュニスに入り 631 00:42:07,360 --> 00:42:09,320 米軍はビゼルトに入る 632 00:42:11,400 --> 00:42:12,840 1943年5月13日 633 00:42:12,840 --> 00:42:15,960 ドイツアフリカ軍は 最後の手段として― 634 00:42:15,960 --> 00:42:18,080 無条件で降伏 635 00:42:20,320 --> 00:42:23,680 連合軍は 27万5千人の捕虜を獲得 636 00:42:23,680 --> 00:42:27,560 スターリングラード陥落の 9万を遥かに超える数だ 637 00:42:29,600 --> 00:42:33,360 数千に及ぶ捕虜は ノルマンディー上陸で― 638 00:42:33,360 --> 00:42:34,840 敵に反抗することは できなかった 639 00:42:44,440 --> 00:42:46,160 そして砂漠戦争が終わった 640 00:42:47,200 --> 00:42:50,040 この勝利により ドイツはアフリカを撤退 641 00:42:51,200 --> 00:42:53,080 連合軍は西欧州での― 642 00:42:53,080 --> 00:42:55,600 大戦への準備ができた 643 00:42:56,440 --> 00:43:00,440 モンゴメリーと共に 近代戦に終止符を打った 644 00:43:03,240 --> 00:43:04,720 指導者も兵隊も― 645 00:43:04,720 --> 00:43:06,720 言葉にならない 苦痛の代償として 646 00:43:06,720 --> 00:43:08,880 教訓を学んだ 647 00:43:10,720 --> 00:43:13,040 人々は解放者を祝福したが 648 00:43:13,440 --> 00:43:15,800 困惑した歓喜でもあった 649 00:43:16,400 --> 00:43:20,160 連合軍は ナチスに打ち勝ったものの 650 00:43:21,040 --> 00:43:22,680 約束したにもかかわらず 651 00:43:23,400 --> 00:43:26,440 植民地という鎖を 解きはしなかった 652 00:43:27,560 --> 00:43:30,400 砂漠戦争は第三帝国の 打倒につながった 653 00:43:31,400 --> 00:43:33,440 また新しい時代 654 00:43:34,200 --> 00:43:36,800 植民地の解放にも つながったのであった 655 00:44:07,920 --> 00:44:09,920 {\an8}日本語字幕 玄岩 瑛子