1 00:00:19,060 --> 00:00:21,771 {\an8}〝ブルックフィールドの 事例〞 2 00:00:21,771 --> 00:00:23,690 {\an8}〝1980年8月14日〞 3 00:00:23,690 --> 00:00:27,569 この作品には 再現映像も含まれます 4 00:00:33,408 --> 00:00:34,242 やめろ! 5 00:00:34,743 --> 00:00:36,036 ママよ 6 00:00:36,036 --> 00:00:37,328 お前はクズだ 7 00:00:37,829 --> 00:00:41,291 音声と写真はすべて本物です 8 00:00:45,128 --> 00:00:50,133 この町で起こったのは 善人と悪魔の戦いだった 9 00:00:50,633 --> 00:00:53,344 悪魔が選んだのは コネチカット州 10 00:00:54,345 --> 00:00:56,973 “悪魔の弁明” 11 00:01:00,894 --> 00:01:02,645 俺はデヴィッド 12 00:01:03,772 --> 00:01:07,484 11歳の時 俺は悪魔に憑依(ひょうい)された 13 00:01:08,151 --> 00:01:11,112 奇妙な殺人事件の 裁判が始まります 14 00:01:11,112 --> 00:01:13,948 事件の焦点は “悪魔の憑依”です 15 00:01:14,783 --> 00:01:18,328 弁護士は悪魔の存在を 証明するつもりです 16 00:01:18,328 --> 00:01:18,953 {\an8}〝ブルックフィールド 警察〞 17 00:01:18,953 --> 00:01:20,538 {\an8}〝ブルックフィールド 警察〞 〝僕はなぜここに?〞 18 00:01:20,538 --> 00:01:20,622 {\an8}〝ブルックフィールド 警察〞 19 00:01:20,622 --> 00:01:21,331 {\an8}〝ブルックフィールド 警察〞 〝友人を 殺したからだ〞と 20 00:01:21,331 --> 00:01:22,791 {\an8}〝友人を 殺したからだ〞と 21 00:01:25,376 --> 00:01:30,215 殺人容疑で逮捕された 男は無罪を主張 22 00:01:30,215 --> 00:01:34,385 悪魔が取り憑(つ)いて やったと供述しています 23 00:01:34,385 --> 00:01:35,345 冗談だろ? 24 00:01:35,345 --> 00:01:37,680 酒を飲んで刺したんだ 25 00:01:37,680 --> 00:01:40,308 よくある事件さ ばかばかしい 26 00:01:41,726 --> 00:01:45,563 物語の始まりは この道沿いの家に住む 27 00:01:45,563 --> 00:01:50,401 11歳の少年による 奇妙な行動からでした 28 00:01:51,736 --> 00:01:52,570 起きて! 29 00:01:52,570 --> 00:01:56,074 あの憑依された少年と 知られたくない 30 00:01:56,074 --> 00:01:57,867 お前は死ぬ 31 00:01:58,868 --> 00:02:00,453 気をつけてる 32 00:02:00,453 --> 00:02:01,830 神の子よ 33 00:02:01,830 --> 00:02:04,124 イエスは地獄へ行く 34 00:02:05,208 --> 00:02:08,128 だから誰にも話してなかった 35 00:02:09,462 --> 00:02:10,797 秘密だった 36 00:02:10,797 --> 00:02:11,673 暗いね 37 00:02:12,173 --> 00:02:13,758 天にまします... 38 00:02:13,758 --> 00:02:18,513 トゥルーホラー: 悪魔が私に殺させた 39 00:02:18,513 --> 00:02:20,598 お前は死ぬんだ! 40 00:02:20,598 --> 00:02:21,683 アーメン 41 00:02:27,230 --> 00:02:31,359 グラツェル家のホームビデオ 42 00:02:37,073 --> 00:02:39,450 俺が憑依された話と 43 00:02:39,450 --> 00:02:42,412 殺人事件のことを話すよ 44 00:02:42,912 --> 00:02:44,455 アーニーのことも 45 00:02:46,666 --> 00:02:49,419 俺の家族のことは 46 00:02:49,919 --> 00:02:52,380 正確に伝えてほしい 47 00:02:53,089 --> 00:02:54,716 過去に話をねつ造されて 48 00:02:54,716 --> 00:02:55,925 {\an8}デヴィッド・グラツェル 過去に話をねつ造されて 49 00:02:55,925 --> 00:02:59,345 {\an8}デヴィッド・グラツェル 50 00:02:56,426 --> 00:03:00,388 つらい思いをしたから 真実を知ってほしい 51 00:03:18,281 --> 00:03:21,201 11歳の頃は 大人しい子だった 52 00:03:24,078 --> 00:03:25,163 幸せだった 53 00:03:26,789 --> 00:03:28,791 兄たちとよく遊んでた 54 00:03:28,791 --> 00:03:30,376 人生最高の時だ 55 00:03:33,046 --> 00:03:35,757 俺は兄弟の真ん中として― 56 00:03:36,799 --> 00:03:38,635 {\an8}デヴィッドの兄 アラン・グラツェル 典型的な性格だった 57 00:03:38,635 --> 00:03:40,762 {\an8}デヴィッドの兄 アラン・グラツェル 58 00:03:40,762 --> 00:03:42,555 兄のカールは 59 00:03:43,056 --> 00:03:46,768 気難しくて あまり仲よくなかった 60 00:03:48,061 --> 00:03:50,313 愚かな行動をしたりして― 61 00:03:52,023 --> 00:03:53,524 迷惑かけてた 62 00:03:55,652 --> 00:03:56,152 {\an8}デヴィッドの長兄 カール・グラツェル 63 00:03:56,152 --> 00:03:59,239 {\an8}デヴィッドの長兄 カール・グラツェル アランは変わった 子どもだった 64 00:04:00,114 --> 00:04:03,076 デヴィッドと俺は 父を手伝ったが 65 00:04:03,076 --> 00:04:07,538 アランは汚れるのが嫌いで 母親にくっついてた 66 00:04:10,041 --> 00:04:12,460 彼はケーキ作りが得意で 67 00:04:12,460 --> 00:04:15,088 俺たちとは違ってた 68 00:04:18,967 --> 00:04:22,303 あの頃は典型的だとは 言えなくとも― 69 00:04:23,763 --> 00:04:26,099 普通の家族だった 70 00:04:29,435 --> 00:04:34,107 姉のデビーが新しい家を 見つけたのが始まりだった 71 00:04:34,107 --> 00:04:37,110 恋人のアーニーと住むためさ 72 00:04:38,903 --> 00:04:39,529 {\an8}デビーと住めるのが うれしかった 73 00:04:39,529 --> 00:04:41,781 {\an8}デビーの恋人 アーニー・ジョンソン デビーと住めるのが うれしかった 74 00:04:41,781 --> 00:04:41,864 {\an8}デビーの恋人 アーニー・ジョンソン 75 00:04:41,864 --> 00:04:44,033 {\an8}デビーの恋人 アーニー・ジョンソン 春に結婚する予定で その準備だった 76 00:04:44,033 --> 00:04:45,702 {\an8}春に結婚する予定で その準備だった 77 00:04:47,328 --> 00:04:48,788 楽しみにしてた 78 00:04:49,539 --> 00:04:53,418 1980年7月2日 79 00:04:53,418 --> 00:04:55,336 7月2日 80 00:04:55,336 --> 00:04:57,922 デビーがいい物件を見つけた 81 00:05:02,176 --> 00:05:04,554 俺はさみしかった 82 00:05:06,347 --> 00:05:08,474 姉が家を出ていくのが 83 00:05:09,100 --> 00:05:12,854 俺とアランとカール 家族みんなで 84 00:05:12,854 --> 00:05:15,273 引っ越しを手伝いに行った 85 00:05:25,450 --> 00:05:27,368 奇妙な家だった 86 00:05:29,412 --> 00:05:32,081 どこか気味が悪かった 87 00:05:37,962 --> 00:05:40,298 弟たちに仕事を与えた 88 00:05:40,798 --> 00:05:42,800 {\an8}デヴィッドの姉 デビー・グラツェル デヴィッドには主寝室の 89 00:05:42,800 --> 00:05:42,884 {\an8}デヴィッドの姉 デビー・グラツェル 90 00:05:42,884 --> 00:05:43,843 {\an8}デヴィッドの姉 デビー・グラツェル 掃き掃除をお願いしたわ 91 00:05:43,843 --> 00:05:43,926 {\an8}掃き掃除をお願いしたわ 92 00:05:43,926 --> 00:05:46,387 {\an8}2005年の インタビュー 掃き掃除をお願いしたわ 93 00:05:48,723 --> 00:05:50,266 彼を1人残して― 94 00:05:51,184 --> 00:05:55,396 私は他の部屋の 片づけをしていたの 95 00:05:58,483 --> 00:06:01,694 突然 デヴィッドは 外へ走りだした 96 00:06:02,195 --> 00:06:04,655 何かに動揺していた 97 00:06:13,081 --> 00:06:15,666 デヴィッドは “家に帰りたい”と 98 00:06:15,666 --> 00:06:19,128 “掃除が終わってから”と 母が言っても 99 00:06:19,128 --> 00:06:20,463 彼は嫌がった 100 00:06:22,673 --> 00:06:24,550 すぐ離れたかった 101 00:06:24,550 --> 00:06:27,387 あの家から一刻も早く 102 00:06:27,387 --> 00:06:30,098 理由は誰にも言わなかった 103 00:06:50,785 --> 00:06:53,746 帰宅後 夕食までは普通だった 104 00:06:55,873 --> 00:06:56,582 {\an8}グラツェル家の ホームビデオ 105 00:06:56,582 --> 00:06:58,501 母は料理上手だった {\an8}グラツェル家の ホームビデオ 106 00:06:58,501 --> 00:06:58,584 {\an8}グラツェル家の ホームビデオ 107 00:06:58,584 --> 00:06:59,669 彼女はハンガリー系と {\an8}グラツェル家の ホームビデオ 108 00:06:59,669 --> 00:07:00,711 彼女はハンガリー系と 109 00:07:00,711 --> 00:07:04,173 イタリア系で 料理は得意だった 110 00:07:05,466 --> 00:07:08,970 その日のデヴィッドは 機嫌が悪かった 111 00:07:10,179 --> 00:07:11,681 理由を聞いた 112 00:07:13,391 --> 00:07:15,101 夕食の時に― 113 00:07:15,685 --> 00:07:18,354 朝の出来事を家族に話した 114 00:07:20,690 --> 00:07:24,652 {\an8}その日の午前中 115 00:07:25,820 --> 00:07:27,738 1人で寝室にいた 116 00:07:34,787 --> 00:07:36,497 何かを感じた 117 00:08:10,239 --> 00:08:12,783 ベッドに押し倒された 118 00:08:23,669 --> 00:08:24,921 そして見た 119 00:08:28,257 --> 00:08:31,177 ハロウィンの悪魔のように 120 00:08:31,177 --> 00:08:35,640 そいつの目は石炭の 塊みたいに真っ黒だった 121 00:08:36,224 --> 00:08:37,225 恐ろしかった 122 00:08:41,312 --> 00:08:44,273 デヴィッドは “そいつが言ったんだ”と 123 00:08:45,816 --> 00:08:49,070 “何を言われたの?”と 私が聞くと 124 00:08:49,570 --> 00:08:51,739 “気をつけろ”と 言われたって 125 00:08:52,782 --> 00:08:54,408 “何に?”と聞くと 126 00:08:54,408 --> 00:08:58,371 悪魔は“お前の魂が欲しい” 127 00:09:04,919 --> 00:09:08,339 “だから迎えに行く”と 言ったらしい 128 00:09:08,339 --> 00:09:09,799 彼は恐れてた 129 00:09:09,799 --> 00:09:13,761 デヴィッドに“薬でも 飲んだか?”と聞くと 130 00:09:13,761 --> 00:09:16,055 “本当だよ”って言うんだ 131 00:09:17,807 --> 00:09:19,976 最初は誰も信じなかった 132 00:09:22,395 --> 00:09:25,565 母の反応も 夜遅かったから 133 00:09:26,107 --> 00:09:27,275 夢だろうと 134 00:09:29,110 --> 00:09:34,156 彼らの母親ジュディは “もう遅いから寝なさい” 135 00:09:34,156 --> 00:09:35,825 “話は明日”と言った 136 00:09:46,085 --> 00:09:49,463 その夜中に 奇妙な気分になった 137 00:09:50,673 --> 00:09:52,383 イメージが浮かんだ 138 00:09:55,094 --> 00:09:56,721 何かが近づく 139 00:09:59,056 --> 00:10:00,975 怖かった 140 00:10:00,975 --> 00:10:04,020 何かが家に 近づいてる気配がした 141 00:10:20,745 --> 00:10:22,663 視線を感じたんだ 142 00:10:30,087 --> 00:10:31,589 何かを見た気がした 143 00:10:44,060 --> 00:10:45,144 外を見ると― 144 00:10:47,021 --> 00:10:48,272 何もいなかった 145 00:10:54,737 --> 00:10:58,783 暗闇の中 一晩中 目を開けていた 146 00:11:05,998 --> 00:11:08,250 ジュディは不安になり― 147 00:11:09,168 --> 00:11:14,006 デニス神父に電話して 何があったかを伝えた 148 00:11:14,507 --> 00:11:17,343 そして家を清めてほしいと 149 00:11:17,843 --> 00:11:18,844 どうも 神父 150 00:11:21,013 --> 00:11:22,723 母は信心深かった 151 00:11:24,308 --> 00:11:29,146 俺らもカトリック教会の 聖餐(せいさん)式や堅信礼を受けた 152 00:11:30,439 --> 00:11:33,025 だから神と悪魔を信じていた 153 00:11:34,443 --> 00:11:39,740 デニス神父は聖なる油と 聖水を持って家にやってきた 154 00:11:40,324 --> 00:11:41,575 お香も 155 00:11:41,575 --> 00:11:43,411 父の御名によって... 156 00:11:43,411 --> 00:11:48,833 それらを使って家中の すべての部屋を清め回った 157 00:11:50,584 --> 00:11:52,336 解決したと思った 158 00:11:52,336 --> 00:11:54,880 すべての悪から守り... 159 00:11:54,880 --> 00:11:57,466 だが始まりに過ぎなかった 160 00:12:08,227 --> 00:12:09,186 何? 161 00:12:09,186 --> 00:12:11,147 夜中の3時だった 162 00:12:11,689 --> 00:12:13,941 デヴィッドが絶叫して 163 00:12:13,941 --> 00:12:17,069 “僕はお仕置きされる”って 164 00:12:20,990 --> 00:12:22,241 家が揺れた 165 00:12:24,034 --> 00:12:26,287 車が突っ込んだみたいに 166 00:12:28,122 --> 00:12:31,250 UFOが屋根に 着陸したような音だ 167 00:12:34,378 --> 00:12:37,131 何かが自分の存在を 知らせてた 168 00:12:39,175 --> 00:12:41,051 明かりが点滅した 169 00:12:43,846 --> 00:12:46,766 ガラスが落ちて割れる音 170 00:12:48,684 --> 00:12:53,355 デヴィッドは大声で叫んだ “やつが来た”って 171 00:12:54,482 --> 00:12:56,025 “ドアを開けるな” 172 00:12:56,734 --> 00:12:57,485 “悪魔だ” 173 00:13:00,279 --> 00:13:03,574 ドアを叩く音は 30秒ほど続いた 174 00:13:08,078 --> 00:13:10,039 そして静かになった 175 00:13:23,177 --> 00:13:24,011 何てこと 176 00:13:27,389 --> 00:13:28,349 怖かった 177 00:13:29,809 --> 00:13:31,894 家に悪霊がいる 178 00:13:33,270 --> 00:13:35,898 だが どうすればいいんだ? 179 00:13:38,734 --> 00:13:40,611 助けが必要だった 180 00:13:44,490 --> 00:13:47,159 当時 隣に住んでたのが 181 00:13:47,660 --> 00:13:50,454 タロットなどの占い師だった 182 00:13:50,454 --> 00:13:53,749 彼女の義母が 霊能者を知ってるから 183 00:13:53,749 --> 00:13:57,419 相談できるかもしれないと 184 00:13:57,419 --> 00:13:59,713 デビーはすぐ飛びついた 185 00:14:00,256 --> 00:14:04,051 何者だろうと たとえ悪霊でも 186 00:14:04,051 --> 00:14:07,346 あの家から 私たちを追い出せない 187 00:14:07,930 --> 00:14:09,056 私の家よ 188 00:14:09,557 --> 00:14:12,643 だから何がいるのかを 見つけ出し― 189 00:14:13,143 --> 00:14:15,813 解決しようと思った 190 00:14:16,605 --> 00:14:20,526 今夜のゲストは ゴーストハンター歴32年 191 00:14:20,526 --> 00:14:25,114 幽霊屋敷や悪魔の憑依事件を 3000件以上を調査し 192 00:14:25,114 --> 00:14:29,076 世界中の悪霊退治に 関わってきました 193 00:14:29,076 --> 00:14:32,454 信じるか信じないかは あなた次第です 194 00:14:32,454 --> 00:14:36,208 心霊研究家の ウォーレン夫妻です 195 00:14:45,634 --> 00:14:49,013 祖父母のことを 誇りに思ってた 196 00:14:51,682 --> 00:14:54,476 彼らを新聞やテレビで見ると 197 00:14:54,476 --> 00:14:56,186 うれしかった 198 00:14:56,687 --> 00:14:58,022 その一方で 199 00:14:58,522 --> 00:14:59,398 {\an8}僕は変わった 子どもだった 200 00:14:59,398 --> 00:15:01,108 {\an8}ウォーレン夫妻の孫 クリス・マッキンネル 僕は変わった 子どもだった 201 00:15:01,108 --> 00:15:01,191 {\an8}ウォーレン夫妻の孫 クリス・マッキンネル 202 00:15:01,191 --> 00:15:04,737 {\an8}ウォーレン夫妻の孫 クリス・マッキンネル 奇妙な祖父母が いるせいで 203 00:15:06,572 --> 00:15:10,284 ある日突然 心霊研究家になろうと 204 00:15:10,284 --> 00:15:12,453 思ったわけではない 205 00:15:13,871 --> 00:15:15,873 それが宿命だったんだ 206 00:15:16,498 --> 00:15:19,460 幼い時 修道女や 司祭にたずねた 207 00:15:20,252 --> 00:15:23,422 幽霊や超常現象は 本当に存在し 208 00:15:23,422 --> 00:15:24,965 悪魔はいるのか 209 00:15:24,965 --> 00:15:28,886 カトリック教では 本当だと教える 210 00:15:28,886 --> 00:15:32,264 祖母は違う経験をしていた 211 00:15:33,182 --> 00:15:34,683 笑い声が聞こえる 212 00:15:34,683 --> 00:15:35,559 笑い声? 213 00:15:35,559 --> 00:15:37,645 聞こえるでしょ? 214 00:15:37,645 --> 00:15:39,188 男? 女? 215 00:15:39,188 --> 00:15:42,066 みんなには聞こえないの? 216 00:15:42,066 --> 00:15:45,611 こんなによく聞こえるのに 217 00:15:45,611 --> 00:15:49,156 彼女はトラを狩るなら トラの住処に行けと 218 00:15:49,156 --> 00:15:51,408 光の方へ向かいなさい 219 00:15:51,408 --> 00:15:53,535 私はあなたの味方よ 220 00:15:53,535 --> 00:15:57,873 だが祖父母が 有名になったきっかけは... 221 00:15:57,873 --> 00:16:00,292 “1人の若者が家族を殺害” 222 00:16:00,292 --> 00:16:03,295 “両親と兄弟を 殺したきっかけは” 223 00:16:03,295 --> 00:16:05,464 “ある声のせいだった” 224 00:16:05,464 --> 00:16:09,635 その衝撃的な始まりで 話題の小説が原作です 225 00:16:09,635 --> 00:16:11,053 「悪魔の棲(す)む家」 226 00:16:13,681 --> 00:16:17,977 ロレインと私は 何百もの呪われた家を訪れ 227 00:16:17,977 --> 00:16:20,771 世界中の人に取材した 228 00:16:21,355 --> 00:16:25,901 その中でもアミティヴィルは もっとも呪われていた 229 00:16:26,443 --> 00:16:29,947 「悪魔の棲む家」は大ヒットし 230 00:16:29,947 --> 00:16:33,367 祖父母は世界的に 有名になった 231 00:16:33,367 --> 00:16:36,286 {\an8}2番です 232 00:16:39,623 --> 00:16:44,169 恐怖の対象のはずが 脚光を浴びる側になった 233 00:16:44,920 --> 00:16:46,255 どうも 234 00:16:46,255 --> 00:16:49,466 実際 多くの家族が救われた 235 00:16:50,551 --> 00:16:52,970 たくさん手紙が届くわ 236 00:16:52,970 --> 00:16:56,974 みんな悩みを書いて 送ってくるの 237 00:16:56,974 --> 00:16:57,933 住所は? 238 00:16:57,933 --> 00:17:01,437 {\an8}ウォーレン家の 私書箱宛てに送って 239 00:17:01,437 --> 00:17:03,981 {\an8}私書箱番号は41 240 00:17:03,981 --> 00:17:07,526 {\an8}コネチカット州 モンローよ 241 00:17:09,987 --> 00:17:11,947 デビーは電話した 242 00:17:13,365 --> 00:17:17,202 電話に出たエドに 助けてほしいと頼んだ 243 00:17:18,579 --> 00:17:21,248 エドは医者に行ったか聞いた 244 00:17:21,248 --> 00:17:24,626 まだだったから 彼は医者も連れてくと 245 00:17:31,759 --> 00:17:33,719 車はシボレーだった 246 00:17:41,018 --> 00:17:42,728 エドはいい人だった 247 00:17:44,646 --> 00:17:47,149 彼は自信にあふれていた 248 00:17:48,108 --> 00:17:50,069 我々は安心したよ 249 00:17:52,321 --> 00:17:56,992 ロレインはとても優しく 発言が明確だった 250 00:17:56,992 --> 00:18:01,413 ジュディは夫妻が 来てくれたことに感謝してた 251 00:18:04,208 --> 00:18:08,295 医者がデヴィッドの体を 診察をした 252 00:18:08,962 --> 00:18:12,758 精神鑑定の結果 異常はなかった 253 00:18:14,051 --> 00:18:17,846 医者は俺の精神状態に 問題はなく 254 00:18:17,846 --> 00:18:19,556 正常だと言った 255 00:18:22,601 --> 00:18:25,521 エドとロレインは 慎重に話をした 256 00:18:28,273 --> 00:18:31,610 事情を聞くために 俺たちに質問をした 257 00:18:33,403 --> 00:18:36,115 実際に録音された音声 258 00:18:36,115 --> 00:18:42,371 1980年夏 ウォーレン夫妻と グラツェル家の会話 259 00:18:42,371 --> 00:18:44,289 君のフルネームは? 260 00:18:45,290 --> 00:18:46,875 デヴィッド・グラツェル 261 00:18:46,875 --> 00:18:48,502 年齢は? 262 00:18:48,502 --> 00:18:50,129 12才か 263 00:18:50,712 --> 00:18:52,923 何が起こってると思う? 264 00:18:53,674 --> 00:18:56,593 早く終わらせたいだろう? 265 00:18:57,094 --> 00:18:58,762 このままでいい? 266 00:18:58,762 --> 00:18:59,346 やだ 267 00:18:59,346 --> 00:19:00,764 そうだよな 268 00:19:01,265 --> 00:19:03,767 恐ろしいことが1回起きた 269 00:19:03,767 --> 00:19:05,561 1回以上よ 270 00:19:05,561 --> 00:19:07,604 一晩中だった 271 00:19:07,604 --> 00:19:10,691 とても恐ろしい 夜だったろうね 272 00:19:10,691 --> 00:19:14,153 ええ これ以上は 耐えられない 273 00:19:14,736 --> 00:19:17,156 本当よ だから助けて 274 00:19:17,156 --> 00:19:19,324 早く終わらせたいの 275 00:19:20,367 --> 00:19:22,870 母はとても期待していた 276 00:19:22,870 --> 00:19:26,081 これですべてが 解決することを 277 00:19:28,167 --> 00:19:30,043 以前のように 278 00:19:30,043 --> 00:19:33,338 家族の生活が 元に戻ると思ってた 279 00:19:34,965 --> 00:19:37,759 彼らの話を聞くだけでなく 280 00:19:37,759 --> 00:19:41,930 信じるためには我々自身も 体験する必要がある 281 00:19:41,930 --> 00:19:44,391 実際に見て感じなければ 282 00:19:44,391 --> 00:19:48,562 その家が呪われてるとは 名言できない 283 00:19:49,354 --> 00:19:51,315 魂を取りに来るって 284 00:19:52,065 --> 00:19:53,650 魂について何と? 285 00:19:54,651 --> 00:19:57,154 僕の魂が欲しいって 286 00:19:58,530 --> 00:19:59,531 ここにいる? 287 00:20:02,075 --> 00:20:04,870 エドは“何かするはずだ” 288 00:20:04,870 --> 00:20:08,373 “悪魔は力を 誇示したがるから”と言った 289 00:20:10,792 --> 00:20:14,504 私は宗教的な方法で 挑発するしかない 290 00:20:14,504 --> 00:20:17,090 イエス・キリストの名や 291 00:20:17,090 --> 00:20:20,469 聖水や十字架を使って 挑発する 292 00:20:20,469 --> 00:20:22,387 大げさに見えるが 293 00:20:22,387 --> 00:20:26,475 それが悪魔ばらいや 霊能者のやり方だ 294 00:20:27,559 --> 00:20:32,314 何かの現象を 実際に見るまで挑発を続ける 295 00:20:33,273 --> 00:20:35,609 エドは“力があるなら”― 296 00:20:36,526 --> 00:20:38,862 “テーブルを3回叩け”と 言った 297 00:20:48,247 --> 00:20:49,748 そして突然... 298 00:20:50,290 --> 00:20:53,377 バン! バン! バン! 299 00:20:54,544 --> 00:20:57,965 キッチンの床を 叩き割るような音だ 300 00:21:00,133 --> 00:21:02,261 部屋全体が揺れた 301 00:21:03,512 --> 00:21:05,514 点滅する明かり 302 00:21:06,098 --> 00:21:07,432 全員感じた 303 00:21:13,397 --> 00:21:15,399 エドがデヴィッドに言った 304 00:21:15,399 --> 00:21:16,525 “怖いか?” 305 00:21:17,901 --> 00:21:20,988 デヴィッドは “傷つけられるのが怖い” 306 00:21:21,488 --> 00:21:23,740 “あなたたちが来たせいで” 307 00:21:23,740 --> 00:21:25,617 “みんな罰を受ける”と 308 00:21:28,578 --> 00:21:31,081 ロレインは歩き回ってた 309 00:21:32,374 --> 00:21:37,087 私は その家の波動の 流れを知るために 310 00:21:37,087 --> 00:21:39,589 すべての部屋を歩き回る 311 00:21:40,465 --> 00:21:42,634 原因を探すためよ 312 00:21:42,634 --> 00:21:46,722 霊は家族の誰かに 引き寄せられてるから 313 00:21:49,683 --> 00:21:52,019 彼女はエドにささやいた 314 00:21:52,519 --> 00:21:56,648 “大きくて暗い塊が 少年の横に立ってる” 315 00:21:57,649 --> 00:21:58,525 “悪魔だわ” 316 00:22:00,986 --> 00:22:05,073 奇妙な感じだった 僕には何も見えなかった 317 00:22:07,034 --> 00:22:09,494 エドたちが両親に言った 318 00:22:10,329 --> 00:22:13,165 “これは霊ではなく 悪魔的の存在だ” 319 00:22:24,801 --> 00:22:26,053 怖かった 320 00:22:26,928 --> 00:22:28,513 全員がおびえた 321 00:22:29,139 --> 00:22:31,058 わけが分からず 322 00:22:33,727 --> 00:22:39,024 祖父は呪いのステップは 5段階あると言ってた 323 00:22:40,901 --> 00:22:42,444 まずは“許可”だ 324 00:22:41,818 --> 00:22:43,028 {\an8}〝ウイジャ〞 325 00:22:44,237 --> 00:22:46,323 {\an8}誰かが何かして 326 00:22:46,323 --> 00:22:50,452 {\an8}超常現象を起こす 足がかりを作る 327 00:22:54,915 --> 00:22:57,876 こっくりさんのようなものだ 328 00:22:58,377 --> 00:23:00,295 そして寄生され 329 00:23:00,295 --> 00:23:05,926 霊が家に入り込むが まだ自身は呪われてない 330 00:23:05,926 --> 00:23:10,931 ただ自分の存在を 家人に示したいだけだ 331 00:23:11,807 --> 00:23:13,350 そこまでは普通だ 332 00:23:14,101 --> 00:23:15,977 そして弾圧が始まる 333 00:23:16,478 --> 00:23:22,067 入り込んだ霊が体の意思を 乗っ取り始めるんだ 334 00:23:22,067 --> 00:23:27,072 より暗い衝動を感じ ネガティブな行動を起こす 335 00:23:27,823 --> 00:23:33,453 非情にまれだが完全に 霊に憑依された状態だ 336 00:23:34,121 --> 00:23:37,916 本人の意思はなくなり 制御不能になる 337 00:23:37,916 --> 00:23:40,877 完全に体が乗っ取られてる 338 00:23:49,594 --> 00:23:52,931 エドはデヴィッドを一目見て 339 00:23:52,931 --> 00:23:56,143 すでに憑依されてると感じた 340 00:23:57,102 --> 00:23:58,061 エドは 341 00:23:58,061 --> 00:24:03,400 悪魔の影響でデヴィッドの 行動がおかしくなるだろうと 342 00:24:03,900 --> 00:24:07,279 思考や言動が 悪魔に支配され― 343 00:24:07,863 --> 00:24:10,115 より乱暴になると言った 344 00:24:15,954 --> 00:24:19,291 同じ現象を 何度も見てきたエドは 345 00:24:19,291 --> 00:24:21,710 教会に連絡するよう言った 346 00:24:21,710 --> 00:24:24,796 もう清めはしたと 母は言ったが 347 00:24:24,796 --> 00:24:27,883 エドは違う方法を教えると 348 00:24:29,217 --> 00:24:32,137 できるだけ記録を残し 349 00:24:32,137 --> 00:24:35,932 大司教に多くの証拠を 提出しろと言った 350 00:24:36,433 --> 00:24:39,728 それを見て ブリッジポートの大司教が 351 00:24:40,312 --> 00:24:42,105 判断をするらしい 352 00:24:43,356 --> 00:24:45,775 正直 信じられなかった 353 00:24:45,775 --> 00:24:49,488 こんなのはアニメや 映画の中だけだって 354 00:24:51,865 --> 00:24:55,619 ウォーレン夫妻は 状況は深刻だと言った 355 00:24:56,703 --> 00:24:58,246 “油断するな” 356 00:24:59,498 --> 00:25:00,665 “自分を守れ” 357 00:25:02,000 --> 00:25:04,294 “いつ何が起こるか 分からない” 358 00:25:10,467 --> 00:25:13,595 母にカセット レコーダーを渡した 359 00:25:15,555 --> 00:25:19,518 さらにポラロイドカメラを 姉が買った 360 00:25:21,311 --> 00:25:24,731 俺たちは記録を 残すようにした 361 00:25:28,276 --> 00:25:30,445 学校は夏休みだった 362 00:25:30,445 --> 00:25:32,531 こんばんは 皆さん... 363 00:25:32,531 --> 00:25:33,823 誰も寝ずに 364 00:25:33,823 --> 00:25:36,576 2人はアメリカ大統領選の 365 00:25:36,576 --> 00:25:38,870 共和党の候補者です 366 00:25:39,371 --> 00:25:43,542 ロナルド・レーガン 元カリフォルニア州知事 367 00:25:43,542 --> 00:25:47,045 交代でデヴィッドを 観察していた 368 00:25:47,504 --> 00:25:49,297 いやが応でも 369 00:25:49,297 --> 00:25:52,884 世界の平和を守るのが 我々の責任です 370 00:25:52,884 --> 00:25:55,262 他の誰でもなく... 371 00:25:56,096 --> 00:25:57,430 このままでは... 372 00:26:00,267 --> 00:26:03,395 突然 デヴィッドの 様子が変わった 373 00:26:07,983 --> 00:26:08,817 デヴィッド! 374 00:26:09,442 --> 00:26:10,443 どうしよう 375 00:26:12,404 --> 00:26:15,699 これから映る写真と音声は 1980年8月と9月に 376 00:26:15,699 --> 00:26:19,119 グラツェル家で 記録されたものです 377 00:26:19,119 --> 00:26:21,162 やあ 378 00:26:21,746 --> 00:26:23,540 お前は死ぬ! 379 00:26:24,541 --> 00:26:26,251 あなたは誰? 380 00:26:26,751 --> 00:26:29,004 お前には関係ない 381 00:26:33,341 --> 00:26:35,677 ママよ 起きなさい 382 00:26:35,677 --> 00:26:38,972 私の息子の中から出てって 383 00:26:40,307 --> 00:26:41,516 やめろ! 384 00:26:41,516 --> 00:26:42,767 ママよ 385 00:26:42,767 --> 00:26:44,227 お前はクズだ 386 00:26:47,272 --> 00:26:49,107 お前は死ぬ 387 00:26:54,779 --> 00:26:56,364 やめなさい 388 00:26:58,575 --> 00:27:02,037 デヴィッド 起きて! 息子から出てけ 389 00:27:02,037 --> 00:27:03,121 神父を呼んで 390 00:27:03,121 --> 00:27:06,124 息子の体から出てけ! 391 00:27:06,124 --> 00:27:07,834 この子にかまうな 392 00:27:07,834 --> 00:27:08,752 ほら 393 00:27:08,752 --> 00:27:10,754 腕は押さえてる 394 00:27:10,754 --> 00:27:12,964 このクソ野郎め 395 00:27:12,964 --> 00:27:14,049 祈りましょう 396 00:27:14,049 --> 00:27:17,886 天にまします我らの父よ 御名(みな)があがめられますように 397 00:27:17,886 --> 00:27:20,597 御国(みくに)を来たらせたまえ 398 00:27:20,597 --> 00:27:23,892 御心(みこころ)の天になるごとく 地にもなさせたまえ 399 00:27:23,892 --> 00:27:26,186 我らの日用の糧を... 400 00:27:31,232 --> 00:27:32,067 怖かった 401 00:27:32,067 --> 00:27:32,984 出てって 402 00:27:32,984 --> 00:27:35,945 デヴィッドは突然 叫んで暴れた 403 00:27:35,945 --> 00:27:37,364 誰もいないのに 404 00:27:39,366 --> 00:27:44,537 彼の手が空中で何かを つかんでる様子を撮影した 405 00:27:45,246 --> 00:27:49,084 自分の首をしめる 手のようなものを必死に 406 00:27:49,084 --> 00:27:51,211 引き離そうとしてた 407 00:27:53,046 --> 00:27:55,256 この子にかまわないで 408 00:27:55,256 --> 00:27:58,051 全身鳥肌がたったよ 409 00:27:59,427 --> 00:28:03,723 あまりにも恐ろしくて 対処しようがなかった 410 00:28:11,439 --> 00:28:16,027 首を絞められたこと以外 その時の記憶はない 411 00:28:17,112 --> 00:28:19,698 意識を失っていたのかも 412 00:28:19,698 --> 00:28:21,574 正直分からない 413 00:28:24,119 --> 00:28:26,913 誰もが精神的に消耗してた 414 00:28:27,914 --> 00:28:30,542 状況はさらに悪化した 415 00:28:34,254 --> 00:28:39,426 デヴィッドが暴力的になり 母や姉の首を絞めようとした 416 00:28:39,426 --> 00:28:41,886 それが数時間続くことも 417 00:28:43,263 --> 00:28:45,598 交代で眠るようにした 418 00:28:47,892 --> 00:28:49,686 1人になるのを恐れた 419 00:28:50,353 --> 00:28:54,816 1人だと標的になる 可能性が高まるからだ 420 00:29:01,364 --> 00:29:04,200 家族全員が攻撃された 421 00:29:09,247 --> 00:29:11,499 ずっと祈ってたわ 422 00:29:12,500 --> 00:29:16,212 大きな声で祈れば いなくなると思ってた 423 00:29:19,299 --> 00:29:21,384 母を苦しめたのは 424 00:29:21,384 --> 00:29:24,846 父が支えになって くれなかったことだ 425 00:29:27,432 --> 00:29:28,308 孤独だった 426 00:29:30,268 --> 00:29:34,355 父はデヴィッドは 精神的な病気だと思ってた 427 00:29:34,856 --> 00:29:36,357 俺たちのせいで 428 00:29:39,068 --> 00:29:42,071 彼は家族から逃げ出した 429 00:29:42,071 --> 00:29:46,409 2つの仕事をして 家には帰ってきて寝るだけ 430 00:29:47,368 --> 00:29:52,624 以前は一緒だった夕飯の時も 帰っては来なかった 431 00:29:54,000 --> 00:29:57,212 父は理解するのに 時間が必要だった 432 00:29:57,712 --> 00:29:59,422 だが気づいた頃は― 433 00:30:00,173 --> 00:30:02,258 もう手遅れだった 434 00:30:06,387 --> 00:30:11,017 母はウォーレン夫妻に 電話で事情を話した 435 00:30:11,643 --> 00:30:12,852 ママよ 436 00:30:12,852 --> 00:30:14,354 このクズめ 437 00:30:16,564 --> 00:30:17,941 やめろ! 438 00:30:20,318 --> 00:30:21,820 記憶がないの 439 00:30:21,820 --> 00:30:23,154 まばたきは? 440 00:30:23,154 --> 00:30:27,450 しなかった 1点を見て動かなかった 441 00:30:27,450 --> 00:30:30,203 意識があれば まばたきするだろう 442 00:30:30,203 --> 00:30:33,248 つまり息子は 意識がなかったと? 443 00:30:33,748 --> 00:30:36,084 そうだと思う 444 00:30:36,584 --> 00:30:39,546 デヴィッドは取り憑かれてる 445 00:30:44,384 --> 00:30:45,927 その目的は 446 00:30:45,927 --> 00:30:50,765 {\an8}家族を破壊し 最終的に 死に至らしめること 447 00:30:51,391 --> 00:30:54,644 自分が殺されるか― 448 00:30:55,436 --> 00:30:57,689 誰かが殺されるか 449 00:30:58,189 --> 00:30:59,440 何かが起こる 450 00:30:59,983 --> 00:31:03,611 彼はこれを取りだして “みんな 嫌いだ” 451 00:31:04,112 --> 00:31:07,282 “近づいたら殺す”って 言ったわ 452 00:31:08,283 --> 00:31:10,326 母はパニックになった 453 00:31:10,326 --> 00:31:13,705 息子が自分自身を 殺すんじゃないか― 454 00:31:15,290 --> 00:31:16,666 殺人を犯すかもと 455 00:31:18,293 --> 00:31:20,962 早く解決したがった 456 00:31:22,672 --> 00:31:25,133 エドは除霊をすると言った 457 00:31:29,721 --> 00:31:31,723 恐ろしい体験だった 458 00:31:33,683 --> 00:31:36,978 我々は悪霊専門の 警察のような存在だ 459 00:31:37,478 --> 00:31:40,732 悪いやつを教会に連行する 460 00:31:41,316 --> 00:31:43,526 除霊師の元へ 461 00:31:44,277 --> 00:31:45,778 覚悟してくれ 462 00:31:46,279 --> 00:31:50,491 恐ろしい悪魔や悪霊と 対決する時には 463 00:31:51,117 --> 00:31:53,369 同じ手段で戦うしかない 464 00:31:57,916 --> 00:32:01,044 除霊を行うのは 簡単ではない 465 00:32:01,836 --> 00:32:05,965 たくさんの書類を提出して 除霊を依頼するんだ 466 00:32:07,842 --> 00:32:08,927 大ごとさ 467 00:32:13,848 --> 00:32:16,935 教会に除霊を依頼するのは 468 00:32:16,935 --> 00:32:17,936 {\an8}そんなに簡単ではない 469 00:32:17,936 --> 00:32:19,062 {\an8}ロシア正教会司祭 マクシモス神父 そんなに簡単ではない 470 00:32:19,062 --> 00:32:19,145 {\an8}ロシア正教会司祭 マクシモス神父 471 00:32:19,145 --> 00:32:21,981 {\an8}ロシア正教会司祭 マクシモス神父 特に ウォーレン夫妻の時代は 472 00:32:21,981 --> 00:32:25,443 聖職者の多くは 関わりたがらなかった 473 00:32:25,443 --> 00:32:27,570 悪霊に近づいたり― 474 00:32:29,364 --> 00:32:31,741 呪われた家に入ることを 475 00:32:31,741 --> 00:32:35,370 多くの人が夫妻を頼ったのは 476 00:32:35,370 --> 00:32:38,122 聖職者が拒絶したせいだ 477 00:32:38,122 --> 00:32:40,166 聖職者の仕事は 478 00:32:40,166 --> 00:32:43,503 困った人々を 救うことのはずなのに 479 00:32:47,590 --> 00:32:49,968 ローマ・カトリック教会では 480 00:32:50,510 --> 00:32:55,139 天使や悪魔は信仰体系に 根づいている 481 00:32:55,139 --> 00:32:59,477 だがそういった力が 実在するのか疑問に思ってた 482 00:32:59,978 --> 00:33:04,524 だから私はそれらが 存在する証拠を求めていた 483 00:33:07,318 --> 00:33:09,696 悪魔や悪霊 呪いの家を 484 00:33:09,696 --> 00:33:12,740 否定するのは個人の自由だ 485 00:33:13,324 --> 00:33:15,284 だが悪魔は存在し 486 00:33:15,284 --> 00:33:16,953 かなりの数いる 487 00:33:16,953 --> 00:33:20,373 人々の懐疑心が 悪魔の存在を隠してる 488 00:33:20,873 --> 00:33:22,375 神の名のもとに― 489 00:33:23,793 --> 00:33:24,752 出ていけ! 490 00:33:25,878 --> 00:33:30,425 ウォーレン夫妻との仕事は かなり刺激的だった 491 00:33:31,300 --> 00:33:34,053 悪魔の存在と 危険性を体感した 492 00:33:42,812 --> 00:33:45,690 教会は俺たちの集めた 証拠を見て 493 00:33:45,690 --> 00:33:48,401 助けが必要だと理解した 494 00:33:54,782 --> 00:33:57,660 カトリック教会の枢機卿(すうききょう)は 495 00:33:57,660 --> 00:34:01,456 全身赤い服で 車も赤いポルシェだった 496 00:34:03,750 --> 00:34:05,585 いいビジネスさ 497 00:34:07,587 --> 00:34:09,005 俺たちを見て― 498 00:34:09,589 --> 00:34:13,634 何か問題があることを 悟ったようだった 499 00:34:14,427 --> 00:34:19,182 1か月後 1980年9月2日 500 00:34:19,182 --> 00:34:21,976 カトリック教会が 許可したのは 501 00:34:21,976 --> 00:34:24,771 簡単な除霊式だった 502 00:34:28,983 --> 00:34:32,487 ブルックフィールドの 教会に招かれた 503 00:34:34,572 --> 00:34:36,949 悪いことは起きないはずだ 504 00:34:36,949 --> 00:34:38,201 神の家だから 505 00:34:39,994 --> 00:34:42,080 神父が警告した 506 00:34:42,080 --> 00:34:47,710 “この除霊式は危険であり 死を招く可能性がある”と 507 00:34:49,420 --> 00:34:51,214 恐ろしかった 508 00:34:53,174 --> 00:34:55,009 だがやるしかない 509 00:34:55,009 --> 00:34:55,927 祈りを 510 00:34:55,927 --> 00:34:59,013 父と子と精霊の御名において 511 00:34:59,597 --> 00:35:01,766 最初はミサと同じだった 512 00:35:01,766 --> 00:35:05,228 天にまします我らの父よ... 513 00:35:05,228 --> 00:35:07,814 記憶にあるのは 教会にいて― 514 00:35:08,898 --> 00:35:11,609 祈りを聞いてたところまで 515 00:35:11,609 --> 00:35:16,155 我らの日用の糧を 今日も与えたまえ... 516 00:35:16,155 --> 00:35:19,408 突然 部屋が すごく寒くなった 517 00:35:25,623 --> 00:35:27,708 すぐに異変に気づいた 518 00:35:27,708 --> 00:35:31,379 神の母 聖マリア 私たち罪びとのために... 519 00:35:31,379 --> 00:35:34,549 デヴィッドの行動が おかしくなった 520 00:35:35,133 --> 00:35:40,054 グラツェル家 録音記録 521 00:35:42,223 --> 00:35:45,643 うなり声をあげ 神父に悪態をつき始めた 522 00:35:45,643 --> 00:35:48,062 デブ マヌケ ブタ 523 00:35:48,062 --> 00:35:49,897 お前は死ぬ 524 00:35:50,815 --> 00:35:52,275 彼の体が震えて― 525 00:35:54,443 --> 00:35:55,778 顔つきが変わった 526 00:35:58,114 --> 00:36:02,034 弟の体はしきりに 左右に揺れてた 527 00:36:02,034 --> 00:36:05,496 くたばれ クソ野郎! 528 00:36:08,958 --> 00:36:12,044 神父を攻撃しようとする彼を 529 00:36:12,044 --> 00:36:14,213 僕たちは押さえつけた 530 00:36:14,714 --> 00:36:17,758 俺は彼の片足を押さえつけ 531 00:36:18,384 --> 00:36:20,344 エドはもう一方を 532 00:36:20,344 --> 00:36:23,222 今このような時代に... 533 00:36:23,222 --> 00:36:26,642 彼の体は 異様な曲がり方をしてた 534 00:36:27,685 --> 00:36:30,980 押さえながら 僕はイエスの愛を説いた 535 00:36:31,772 --> 00:36:34,483 お前は弱いがイエスは強い 536 00:36:35,067 --> 00:36:37,153 お前はとても弱い 537 00:36:37,153 --> 00:36:40,406 神の子を 傷つけることはできない 538 00:36:40,406 --> 00:36:42,909 イエスは地獄に落ちる 539 00:36:42,909 --> 00:36:44,869 あなたを愛してる 540 00:36:46,162 --> 00:36:48,748 最後のあがきだった 541 00:36:49,415 --> 00:36:52,210 十字架をください 彼に祝福を 542 00:36:52,710 --> 00:36:55,922 アーニーが十字架を 彼の額に乗せた 543 00:36:56,505 --> 00:36:57,590 イエスは額に 544 00:36:58,633 --> 00:36:59,926 額から煙が 545 00:37:00,426 --> 00:37:02,553 イエス・キリストの 御名において... 546 00:37:03,596 --> 00:37:06,098 デヴィッドの舌が腫れだして 547 00:37:06,098 --> 00:37:08,559 呼吸ができなくなってた 548 00:37:08,559 --> 00:37:09,810 顔が青ざめた 549 00:37:09,810 --> 00:37:12,230 みんなが恐怖で叫んだ 550 00:37:13,522 --> 00:37:16,234 無力感に襲われた 551 00:37:17,610 --> 00:37:20,613 僕は悪魔に向かって 大声で叫んだ 552 00:37:20,613 --> 00:37:24,075 “彼にかまうな 僕が代わりになる” 553 00:37:24,075 --> 00:37:26,118 “ここにいるぞ”って 554 00:37:29,080 --> 00:37:31,332 冷気が近づいてきた 555 00:37:31,332 --> 00:37:32,250 氷のような 556 00:37:33,709 --> 00:37:37,004 ロレインが “なぜこんなことを?”と 557 00:37:40,132 --> 00:37:42,426 エドは“ダメだ”と言った 558 00:37:42,426 --> 00:37:46,347 悪魔に立ち向かっては いけないなんて 559 00:37:47,056 --> 00:37:50,184 俺たちは知るはずなかった 560 00:37:52,603 --> 00:37:54,105 祖父は言った 561 00:37:55,273 --> 00:38:00,236 “あんなことを言って 君が呪われてしまった” 562 00:38:00,778 --> 00:38:01,821 正しかった 563 00:38:04,740 --> 00:38:07,743 だが その時は 解決したと思った 564 00:38:08,577 --> 00:38:10,579 除霊は成功した 565 00:38:27,888 --> 00:38:30,057 俺は幸せだった 566 00:38:31,767 --> 00:38:34,979 多くの時間を外で遊んでた 567 00:38:36,731 --> 00:38:39,859 いい子になろうと努力した 568 00:38:42,820 --> 00:38:44,155 母の料理に― 569 00:38:45,114 --> 00:38:46,532 俺たちは喜んだ 570 00:38:49,035 --> 00:38:52,413 再び幸せな生活が 送れると思った 571 00:38:55,416 --> 00:38:57,293 だが違った 572 00:39:06,886 --> 00:39:11,140 “ブルックフィールド警察” 573 00:39:11,140 --> 00:39:12,808 {\an8}私はグラツェル家で 起こってた 574 00:39:12,808 --> 00:39:14,894 {\an8}コネチカット州刑事 グレン・クーパー 私はグラツェル家で 起こってた 575 00:39:14,894 --> 00:39:14,977 {\an8}コネチカット州刑事 グレン・クーパー 576 00:39:14,977 --> 00:39:17,188 {\an8}コネチカット州刑事 グレン・クーパー 奇妙な出来事のことを 知っていた 577 00:39:17,188 --> 00:39:18,397 {\an8}奇妙な出来事のことを 知っていた 578 00:39:19,857 --> 00:39:23,486 騒音に関する苦情が 通報されてたから 579 00:39:24,070 --> 00:39:25,613 私は担当刑事で 580 00:39:25,613 --> 00:39:30,284 ウォーレン夫妻が 当時の警察署に来たんだ 581 00:39:31,744 --> 00:39:35,956 エドは自分は心霊研究家で ロレインは 582 00:39:35,956 --> 00:39:38,542 霊能力者だと言った 583 00:39:40,920 --> 00:39:42,922 ロレインは怒ってた 584 00:39:42,922 --> 00:39:47,551 彼女は ある除霊式について 語りだした 585 00:39:47,551 --> 00:39:50,888 アーニーが デヴィッドを助けるため 586 00:39:50,888 --> 00:39:53,808 悪魔に立てついたことを 587 00:39:53,808 --> 00:39:56,185 そのことに憤慨していた 588 00:39:56,185 --> 00:40:00,022 “絶対にしては いけないことだった” 589 00:40:00,022 --> 00:40:02,566 “どんなに危険か 知らないんだ”って 590 00:40:02,566 --> 00:40:04,693 さらにこう言った 591 00:40:05,194 --> 00:40:08,072 “ナイフで死傷者が出る” 592 00:40:08,572 --> 00:40:11,450 警察に犯罪の可能性を伝えた 593 00:40:11,450 --> 00:40:13,953 はっきりと言ったんだ 594 00:40:13,953 --> 00:40:16,205 “霊能力者として見えた”と 595 00:40:16,789 --> 00:40:20,126 彼女は落ち着いていて 奇異でもなく 596 00:40:20,126 --> 00:40:21,877 普通だった 597 00:40:22,753 --> 00:40:26,757 彼女自身が 心から信じていることを 598 00:40:26,757 --> 00:40:29,093 話しているようだった 599 00:40:29,093 --> 00:40:31,595 そして驚いたことに― 600 00:40:32,096 --> 00:40:33,556 現実になった 601 00:40:41,105 --> 00:40:45,484 姉のデビーは ペットホテルで働きだした 602 00:40:47,194 --> 00:40:48,946 アーニーと暮らすために 603 00:40:50,114 --> 00:40:55,911 {\an8}上司のアランは私と アーニーの友達だった 604 00:40:55,911 --> 00:40:57,121 {\an8}デビーの上司 アラン・ボノ 605 00:40:57,121 --> 00:40:59,415 私たちは引っ越した 606 00:41:00,040 --> 00:41:02,209 仕事場のあるアパートへ 607 00:41:05,588 --> 00:41:09,758 {\an8}一緒に住めるようになり 僕たちは喜んでた 608 00:41:09,758 --> 00:41:12,928 {\an8}やっと落ち着き 気分は穏やかだった 609 00:41:12,928 --> 00:41:16,765 大きな困難を 乗り越えたと思っていた 610 00:41:18,601 --> 00:41:22,229 すべて終わったと 安心してたんだ 611 00:41:22,229 --> 00:41:24,648 これで平和になるって 612 00:41:32,156 --> 00:41:35,367 もし悪魔に立ち向かったら 613 00:41:36,076 --> 00:41:39,955 その代償は すぐには訪れない 614 00:41:40,539 --> 00:41:43,918 あなたが弱る タイミングを待って 615 00:41:43,918 --> 00:41:45,794 攻撃してくる 616 00:41:49,006 --> 00:41:53,844 除霊から5か月後 1981年2月16日 617 00:41:53,844 --> 00:41:56,972 その日は朝から 調子がよくなくて 618 00:41:57,473 --> 00:41:59,016 具合が悪かった 619 00:42:00,059 --> 00:42:02,811 妹たちを迎えに行った 620 00:42:02,811 --> 00:42:05,773 週末を一緒に過ごすために 621 00:42:08,150 --> 00:42:12,863 ランチにアランも招き 一緒にワインを飲んだ 622 00:42:13,364 --> 00:42:17,368 アランは少し酔いが 回ってるようだった 623 00:42:17,368 --> 00:42:20,746 だから俺は デビーに言ったんだ 624 00:42:20,746 --> 00:42:23,332 “そろそろお開きにしよう” 625 00:42:23,332 --> 00:42:25,668 “妹たちを帰らせよう”と 626 00:42:26,293 --> 00:42:29,672 アランが 酔っぱらっていたから 627 00:42:29,672 --> 00:42:32,591 妹たちとは離したかった 628 00:42:33,384 --> 00:42:35,302 階段を下りた 629 00:42:36,762 --> 00:42:40,641 その後のことは 何も覚えてない 630 00:42:47,147 --> 00:42:49,567 夜7時か8時頃だった 631 00:42:51,694 --> 00:42:53,445 電話が鳴った 632 00:43:00,411 --> 00:43:02,913 デビーが泣いていた 633 00:43:04,373 --> 00:43:09,253 彼女が何か言う前に イメージが浮かんだ 634 00:43:10,337 --> 00:43:11,255 死体の 635 00:43:13,674 --> 00:43:15,342 ママを呼んで! 636 00:43:15,342 --> 00:43:17,803 母の叫び声が聞こえて 637 00:43:17,803 --> 00:43:19,471 一大事だと思った 638 00:43:24,143 --> 00:43:27,771 母は父とすぐに ペットホテルに向かった 639 00:43:29,857 --> 00:43:33,319 アランが死んだと デヴィッドが言った 640 00:43:34,570 --> 00:43:36,322 冗談だと思った 641 00:43:37,364 --> 00:43:40,409 “アーニーが憑依された” 642 00:43:42,161 --> 00:43:44,204 “悪魔が殺した”と言った 643 00:43:47,625 --> 00:43:51,879 凄惨(せいさん)な殺傷事件が 起きたと通報がきた 644 00:43:52,671 --> 00:43:54,673 急いで現場に向かった 645 00:43:56,967 --> 00:44:00,596 到着した警察に デビーが言ったのは 646 00:44:01,096 --> 00:44:03,474 2人はワインを飲んでた 647 00:44:04,350 --> 00:44:09,813 アパート内で口論が始まり ケンカに発展し 648 00:44:09,813 --> 00:44:14,985 ペットホテルから 4メートルほど移動した 649 00:44:16,779 --> 00:44:20,616 そしてアーニーが ナイフを取り出し― 650 00:44:21,867 --> 00:44:25,663 アランを複数回 刺したと言った 651 00:44:27,331 --> 00:44:29,875 アランは致命傷を負ってた 652 00:44:32,795 --> 00:44:36,090 デビーはとても取り乱してて 653 00:44:36,090 --> 00:44:38,676 アーニーは森へ 逃げたと言った 654 00:44:38,676 --> 00:44:42,596 彼の実家に行ったと 思ったらしい 655 00:44:42,596 --> 00:44:45,516 現場から遠くないからだ 656 00:44:50,354 --> 00:44:52,648 イメージが視えた 657 00:44:54,108 --> 00:44:57,069 アーニーが俺の家に 向かってる 658 00:44:58,654 --> 00:45:02,408 彼は悪魔に 憑依されてるのが分かった 659 00:45:09,790 --> 00:45:11,750 弟はパニックになった 660 00:45:13,168 --> 00:45:16,880 俺たちは机を運び ドアの前に置いた 661 00:45:16,880 --> 00:45:18,966 開けられないように 662 00:45:18,966 --> 00:45:21,635 弟は“悪魔が 殺しに来る”と 663 00:45:25,889 --> 00:45:30,102 今までアーニーを怖いと 思ったことはなかった 664 00:45:30,102 --> 00:45:33,021 だが彼が 憑依されてると聞き― 665 00:45:33,856 --> 00:45:35,482 とても怖かった 666 00:45:39,611 --> 00:45:44,032 アランを病院に運んだ 救急車のドライバーが 667 00:45:44,616 --> 00:45:47,619 アーニーらしき人物を 目撃した 668 00:45:48,537 --> 00:45:52,875 ドライバーは警察に通報し 彼は拘束された 669 00:45:55,961 --> 00:46:00,799 ドライバーのおかげで 俺たちは命拾いした 670 00:46:04,720 --> 00:46:06,263 “警察” 671 00:46:06,263 --> 00:46:09,141 私が取り調べを担当した 672 00:46:09,141 --> 00:46:13,145 指紋を採取し 彼の権利について話した 673 00:46:13,771 --> 00:46:14,605 {\an8}〝ブルックフィールド 警察〞 674 00:46:14,605 --> 00:46:18,942 {\an8}〝ブルックフィールド 警察〞 彼の見た目はボロボロで 何か問題があることは 675 00:46:18,942 --> 00:46:20,402 {\an8}彼の見た目はボロボロで 何か問題があることは 676 00:46:20,402 --> 00:46:21,737 {\an8}明白だった 677 00:46:23,739 --> 00:46:27,493 僕は疲れ果て 立つこともできなかった 678 00:46:28,827 --> 00:46:31,330 僕はたずねた “なぜ僕はここに?” 679 00:46:31,330 --> 00:46:33,290 “何が起きたんだ?”って 680 00:46:33,290 --> 00:46:36,460 警察は僕が 友人を殺したと言った 681 00:46:37,252 --> 00:46:38,504 僕は否定した 682 00:46:39,880 --> 00:46:43,926 信じられなかったし 警察の勘違いだと思った 683 00:46:43,926 --> 00:46:46,011 “彼は帰った”と言うと 684 00:46:46,011 --> 00:46:49,097 警察は“お前に殺されて 死んだ”と言った 685 00:46:51,016 --> 00:46:54,144 アーニーは泣きだしたり 謝罪もなく 686 00:46:54,144 --> 00:46:56,313 ただ混乱していた 687 00:46:56,313 --> 00:46:59,858 事件のことは まったく記憶にないと 688 00:47:02,110 --> 00:47:03,570 人を傷つけたことは― 689 00:47:04,488 --> 00:47:05,489 1度もない 690 00:47:05,489 --> 00:47:08,283 逮捕されたこともなかった 691 00:47:09,076 --> 00:47:11,745 警察にそのことを訴えた 692 00:47:11,745 --> 00:47:14,248 “僕じゃない 人違いだ”って 693 00:47:14,248 --> 00:47:17,751 {\an8}〝ブルックフィールド 警察〞 694 00:47:20,003 --> 00:47:23,465 {\an8}アーニーが 憑依されたのは 695 00:47:23,465 --> 00:47:27,553 {\an8}デヴィッドを救うために 悪魔に挑んだからだ 696 00:47:27,553 --> 00:47:28,804 可能性はある 697 00:47:28,804 --> 00:47:32,933 文献には“転生”と 記載されている 698 00:47:33,475 --> 00:47:37,938 それは悪霊が除霊中に 周囲にいる人に 699 00:47:37,938 --> 00:47:40,274 乗り移ることをいう 700 00:47:43,694 --> 00:47:48,198 弁護士は容疑者の無罪を 証明しようとしてます 701 00:47:48,198 --> 00:47:49,992 被告は殺害当時 702 00:47:49,992 --> 00:47:53,370 悪魔に憑依されていたと主張 703 00:47:53,370 --> 00:47:57,958 アーニー・ジョンソン 暴力歴なし 704 00:47:57,958 --> 00:48:01,378 家主の殺害容疑で 逮捕されたが 705 00:48:01,378 --> 00:48:05,257 事件当時 悪魔に憑依されてたと主張 706 00:48:06,884 --> 00:48:09,845 恋人デビーが事件の状況と 707 00:48:09,845 --> 00:48:14,224 彼女の弟も憑依された 出来事も説明した 708 00:48:14,224 --> 00:48:17,978 {\an8}現場にいたけど 刺す所は見てない 709 00:48:17,978 --> 00:48:19,313 {\an8}何を見た? 710 00:48:20,981 --> 00:48:23,275 互いに押し合ってた 711 00:48:23,275 --> 00:48:24,192 他には? 712 00:48:24,943 --> 00:48:27,070 その後 あんな大事件に 713 00:48:28,196 --> 00:48:30,616 デビーは信じていた 714 00:48:31,283 --> 00:48:35,704 悪魔に憑依されてたことを 証明できると 715 00:48:36,288 --> 00:48:38,290 僕たちの体験をもとに― 716 00:48:38,999 --> 00:48:42,085 悪魔が存在することを 世間に訴えた 717 00:48:43,170 --> 00:48:47,007 弁護士は法廷で 悪魔について言及しなかった 718 00:48:47,007 --> 00:48:49,509 {\an8}病理医の報告書と 719 00:48:49,509 --> 00:48:54,556 {\an8}検視の結果が出るまでは 私たちは何もできない 720 00:48:55,140 --> 00:48:58,393 超常現象は信じてなかった 721 00:48:58,393 --> 00:48:59,102 {\an8}非科学的なことに 深入りする前に 722 00:48:59,102 --> 00:49:02,731 {\an8}アーニーの弁護士 マーティン・ミネラ 非科学的なことに 深入りする前に 723 00:49:02,731 --> 00:49:02,814 {\an8}アーニーの弁護士 マーティン・ミネラ 724 00:49:02,814 --> 00:49:04,274 {\an8}アーニーの弁護士 マーティン・ミネラ 事件を調査しようとした 725 00:49:04,274 --> 00:49:04,983 {\an8}事件を調査しようとした 726 00:49:07,694 --> 00:49:10,280 エドとロレインは 727 00:49:10,280 --> 00:49:13,659 アーニーは やってないと言った 728 00:49:13,659 --> 00:49:18,705 憑依した悪魔が アーニーの体を使って 729 00:49:19,206 --> 00:49:21,166 アランを殺したと 730 00:49:23,085 --> 00:49:25,921 私の恋人は彼らは変人だから 731 00:49:25,921 --> 00:49:30,050 この事件には もう関わるなと言った 732 00:49:30,050 --> 00:49:32,010 だが興味があった 733 00:49:32,010 --> 00:49:34,805 外側は古風な家 734 00:49:34,805 --> 00:49:38,475 でも中はホラー映画の セットのようです 735 00:49:38,475 --> 00:49:41,436 ここは超常現象の博物館で 736 00:49:41,937 --> 00:49:45,357 すべてが 実際に使われた物です 737 00:49:45,357 --> 00:49:48,652 ここは世界で 最も危険な建物だ 738 00:49:49,736 --> 00:49:53,740 呪われたアイテムが 多く保管されている 739 00:49:55,450 --> 00:49:58,787 部屋の中には 奇妙な物にあふれてた 740 00:49:59,287 --> 00:50:00,539 {\an8}絶対に触ってはいけない 人形とかね 741 00:50:00,539 --> 00:50:01,999 {\an8}〝開封禁止〞 絶対に触ってはいけない 人形とかね 742 00:50:01,999 --> 00:50:03,291 {\an8}絶対に触ってはいけない 人形とかね 743 00:50:03,291 --> 00:50:05,585 {\an8}アナベルという名だった 744 00:50:06,795 --> 00:50:08,922 音声テープを聞かされた 745 00:50:10,340 --> 00:50:12,092 そこにいろ! 746 00:50:12,843 --> 00:50:13,593 聞け! 747 00:50:14,469 --> 00:50:15,804 そこにいろ 748 00:50:16,805 --> 00:50:19,766 夫妻は記録を見せてくれた 749 00:50:21,601 --> 00:50:23,103 目を開けて 750 00:50:23,729 --> 00:50:27,858 どれも信頼できる 証拠だと思った 751 00:50:29,192 --> 00:50:31,737 私は夫妻の話を信じ 752 00:50:31,737 --> 00:50:34,364 アーニーを 弁護しようと思った 753 00:50:34,364 --> 00:50:38,785 当時 彼のことを 弁護する弁護士は― 754 00:50:39,286 --> 00:50:42,456 たぶん私以外にはいなかった 755 00:50:44,249 --> 00:50:45,834 “悪魔の仕業だ” 756 00:50:46,418 --> 00:50:50,255 悪魔の存在を ミネラ弁護士は法廷で 757 00:50:50,255 --> 00:50:52,174 証明しようとしてます 758 00:50:52,174 --> 00:50:54,885 超自然的現象を認めた裁判は 759 00:50:54,885 --> 00:50:58,472 イギリスでは行われてきた 760 00:50:58,472 --> 00:51:03,060 だがこの国では悪魔の存在を 認めた前例がない 761 00:51:03,060 --> 00:51:06,063 {\an8}ここに住んでた アーニーの裁判は 762 00:51:06,063 --> 00:51:07,856 3月19日の予定です 763 00:51:07,856 --> 00:51:10,567 イギリスでは 同様の裁判が3件 764 00:51:10,567 --> 00:51:12,944 放火2件 レイプ事件1件が 765 00:51:12,944 --> 00:51:17,449 悪霊の憑依が認められ 無罪になっています 766 00:51:17,949 --> 00:51:20,285 {\an8}元ニュースディレクター マイク・アレン 15年の報道キャリアで 767 00:51:20,285 --> 00:51:20,368 {\an8}元ニュースディレクター マイク・アレン 768 00:51:20,368 --> 00:51:23,330 {\an8}元ニュースディレクター マイク・アレン もっとも奇妙な 事件だった 769 00:51:23,330 --> 00:51:24,790 ウォーレン夫妻は 770 00:51:24,790 --> 00:51:28,210 長年 心霊現象を 研究してきてます 771 00:51:28,794 --> 00:51:33,882 夫妻は殺人を犯したのは 悪魔の仕業だと主張します 772 00:51:33,882 --> 00:51:38,011 記者の立場からでは 悪魔の憑依を認めることは 773 00:51:38,011 --> 00:51:40,013 とても困難だった 774 00:51:40,639 --> 00:51:43,058 存在を証明できないし 775 00:51:43,058 --> 00:51:44,810 否定もできない 776 00:51:45,310 --> 00:51:49,356 取材記者としては 証拠が必要だった 777 00:51:50,982 --> 00:51:54,820 事件から6日後 ウォーレン夫妻に会った 778 00:51:55,987 --> 00:51:58,031 {\an8}〝憑依された 子どもの会話〞 779 00:51:58,031 --> 00:51:59,199 話をして {\an8}〝憑依された 子どもの会話〞 780 00:51:59,199 --> 00:51:59,282 {\an8}〝憑依された 子どもの会話〞 781 00:51:59,282 --> 00:52:00,158 録音テープを借りた {\an8}〝憑依された 子どもの会話〞 782 00:52:00,158 --> 00:52:01,910 録音テープを借りた 783 00:52:01,409 --> 00:52:01,993 {\an8}〝除霊〞 784 00:52:01,993 --> 00:52:04,079 ラジオでその音声テープを 放送する許可をもらった {\an8}〝除霊〞 785 00:52:04,079 --> 00:52:07,541 ラジオでその音声テープを 放送する許可をもらった 786 00:52:08,375 --> 00:52:10,460 マイク・アレンです 787 00:52:10,460 --> 00:52:13,380 衝撃的な音声を入手しました 788 00:52:13,380 --> 00:52:17,884 “悪魔の仕業”と言われる 刺殺事件に関連したものです 789 00:52:18,552 --> 00:52:21,388 父と子と聖霊の御名において 790 00:52:21,388 --> 00:52:23,181 この子から出てって 791 00:52:23,181 --> 00:52:26,852 額に十字架がある 神の子を傷つけないで 792 00:52:26,852 --> 00:52:29,146 イエスは地獄に落ちる 793 00:52:29,146 --> 00:52:31,356 ママはあなたを愛してる 794 00:52:33,150 --> 00:52:37,195 苦情が殺到するだろうと 予想していた 795 00:52:37,195 --> 00:52:39,364 “なぜ放送した?”とか 796 00:52:39,364 --> 00:52:40,824 “最低だ”とかね 797 00:52:41,741 --> 00:52:44,744 だが多くが再放送を望んでた 798 00:52:47,289 --> 00:52:49,916 全米中から手紙が届いた 799 00:52:50,500 --> 00:52:53,920 霊能者や超常現象を 生業(なりわい)する人々が 800 00:52:53,920 --> 00:52:55,881 協力したいという 801 00:52:55,881 --> 00:52:59,801 一方で信じない人からは 苦情が来た 802 00:52:59,801 --> 00:53:03,430 “酔って刺したんだ よくある事件だろ” 803 00:53:03,430 --> 00:53:06,141 “放送をやめろ”というね 804 00:53:06,975 --> 00:53:09,394 殺人現場を訪ねましたが 805 00:53:09,394 --> 00:53:12,772 隣人や神父から 話は聞けませんでした 806 00:53:13,273 --> 00:53:18,862 除霊の儀式に立ち会った 神父に連絡を取り― 807 00:53:19,446 --> 00:53:21,156 彼らに聞いたんだ 808 00:53:21,740 --> 00:53:23,241 “証言によると―” 809 00:53:23,825 --> 00:53:27,495 “除霊中に家具が 宙に浮いたらしい” 810 00:53:27,495 --> 00:53:30,373 “本当に空中浮遊が あったのか?” 811 00:53:31,333 --> 00:53:36,671 彼らが“そんなことは 起こらなかった”と言えば 812 00:53:36,671 --> 00:53:38,840 みんな納得するんだ 813 00:53:38,840 --> 00:53:40,300 だが言わなかった 814 00:53:41,551 --> 00:53:42,719 エド 815 00:53:42,719 --> 00:53:47,307 信じない人たちには なんて言うんだ? 816 00:53:47,891 --> 00:53:49,893 陪審員にはなるな 817 00:53:50,685 --> 00:53:55,982 これは我々が関わって来た 多くの事例から裏付けられ 818 00:53:55,982 --> 00:54:00,737 このケースも 悪霊の仕業だと証明できる 819 00:54:13,667 --> 00:54:15,335 幸せそうに見える 820 00:54:16,920 --> 00:54:18,296 {\an8}否定はしない 821 00:54:19,673 --> 00:54:23,343 {\an8}だが見えない所では 違ってた 822 00:54:23,343 --> 00:54:24,928 それは断言する 823 00:54:28,181 --> 00:54:30,642 普通の家族ではなかった 824 00:54:30,642 --> 00:54:32,143 俺たちの母は 825 00:54:32,143 --> 00:54:35,480 思いどおりにならないと 怒りだした 826 00:54:37,732 --> 00:54:41,945 他人の前では 信心深いふりをしていたが― 827 00:54:42,654 --> 00:54:45,031 現実は全く違った 828 00:54:45,615 --> 00:54:49,411 デヴィッドの件までは 教会にも行かなかった 829 00:54:49,411 --> 00:54:53,456 ロレインと出会ったことを きっかけに 830 00:54:53,456 --> 00:54:56,209 肩衣やロザリオを付けだした 831 00:54:56,710 --> 00:54:57,836 俺以外は 832 00:55:00,005 --> 00:55:03,383 俺は憑依騒動の時 15歳だった 833 00:55:05,510 --> 00:55:10,056 取材は受けず ただ真実を知りたかった 834 00:55:10,890 --> 00:55:13,810 罪のない男が殺されたんだ 835 00:55:14,686 --> 00:55:17,063 なのに悪魔のせいだって? 836 00:55:17,605 --> 00:55:19,232 それはウソだ 837 00:55:19,983 --> 00:55:21,192 俺には分かる 838 00:55:21,693 --> 00:55:23,278 1980年7月14日 839 00:55:23,278 --> 00:55:27,324 アラン・ボノ殺害の7か月前 840 00:55:31,995 --> 00:55:35,206 エドたちが来る時 俺は外にいた 841 00:55:37,334 --> 00:55:40,253 “どうした?”と エドが聞いた 842 00:55:40,253 --> 00:55:43,548 俺は“家族全員 変になった”と言った 843 00:55:47,927 --> 00:55:49,387 よく覚えてる 844 00:55:53,892 --> 00:55:57,979 最初は夫妻の目的が 分からなかった 845 00:55:59,981 --> 00:56:03,568 離れて見ていたが 理解できなかった 846 00:56:03,568 --> 00:56:05,487 君ならどうする? 847 00:56:05,487 --> 00:56:08,948 キッチンで デヴィッドのことを話してた 848 00:56:08,948 --> 00:56:10,241 嫌いか? 849 00:56:10,241 --> 00:56:11,659 ううん 850 00:56:11,659 --> 00:56:16,164 彼らは弟がそのうち 悪態をつき 唾を吐いたり 851 00:56:16,164 --> 00:56:18,750 うなるようになると言った 852 00:56:19,751 --> 00:56:24,422 なぜ家族の前で そんな話をするんだと思った 853 00:56:26,049 --> 00:56:28,760 子どもがいない時に するべきだ 854 00:56:29,260 --> 00:56:33,056 だが夫妻は全員に 聞かせたかったんだ 855 00:56:33,890 --> 00:56:36,351 行動を操るために 856 00:56:36,351 --> 00:56:38,770 正気じゃない時の様子は? 857 00:56:39,270 --> 00:56:41,648 唾を吐いて悪態をついた 858 00:56:41,648 --> 00:56:43,108 神父にも? 859 00:56:43,817 --> 00:56:44,776 ええ 860 00:56:44,776 --> 00:56:47,278 デヴィッドはどうするか? 861 00:56:48,029 --> 00:56:52,909 数日後 彼は言われたとを すべてやった 862 00:56:54,035 --> 00:56:55,078 大丈夫よ 863 00:56:55,078 --> 00:56:56,246 クソ野郎! 864 00:56:56,746 --> 00:56:57,997 罰を与える! 865 00:56:58,790 --> 00:56:59,582 やめて 866 00:56:59,582 --> 00:57:01,835 お前は死んで当然だ 867 00:57:01,835 --> 00:57:03,795 生きる価値はない 868 00:57:03,795 --> 00:57:05,004 落ちついて 869 00:57:05,880 --> 00:57:06,840 死ぬぞ! 870 00:57:07,757 --> 00:57:09,884 このクソデブ女 871 00:57:11,970 --> 00:57:15,056 初めの頃 夫妻は頻繁にやってきた 872 00:57:15,056 --> 00:57:18,768 最初の週は毎日来たと思う 873 00:57:18,768 --> 00:57:22,021 ママよ こっちへ来て やめなさい 874 00:57:22,021 --> 00:57:24,482 毎晩 記録用のカメラと 875 00:57:24,482 --> 00:57:26,568 録音の準備をしてた 876 00:57:27,152 --> 00:57:29,487 私はあなたのママよ 877 00:57:29,487 --> 00:57:31,781 まるでショーだった 878 00:57:32,615 --> 00:57:34,242 やめろ! 879 00:57:36,286 --> 00:57:40,290 やめなさい! 起きなさい 早く 880 00:57:41,082 --> 00:57:45,378 弟を救うことより 記録することに力を入れてた 881 00:57:47,422 --> 00:57:49,424 違う方法もあったはずだ 882 00:57:51,426 --> 00:57:53,428 こんなことがあった 883 00:57:53,428 --> 00:57:59,350 母はデヴィッドに “落ちついて”と叫んでた 884 00:57:59,350 --> 00:58:01,769 弟は様々な悪態をついた 885 00:58:01,769 --> 00:58:05,648 突然 2人に 父が近づいていった 886 00:58:05,648 --> 00:58:07,650 生きる価値がない 887 00:58:07,650 --> 00:58:08,651 立て! 888 00:58:08,651 --> 00:58:09,611 彼を叩いた 889 00:58:10,487 --> 00:58:11,946 そこに座れ 890 00:58:11,946 --> 00:58:13,823 彼は“もうたくさんだ” 891 00:58:13,823 --> 00:58:16,159 いい加減にしろ! 892 00:58:16,159 --> 00:58:21,498 そして案の定 “悪魔”は とても静かになった 893 00:58:22,499 --> 00:58:24,792 父には逆らえなかった 894 00:58:27,212 --> 00:58:29,589 ちょっと待て いいぞ 895 00:58:31,466 --> 00:58:34,928 殺害が起きた夜 俺と父は外にいて 896 00:58:34,928 --> 00:58:36,513 母がやってきた 897 00:58:37,889 --> 00:58:41,267 デビーの周りで 何かが起きたと叫んだ 898 00:58:41,267 --> 00:58:42,685 急いで 899 00:58:51,778 --> 00:58:54,781 到着するとデビーが “ケンカが起きて” 900 00:58:54,781 --> 00:58:57,033 “アランが刺された”と 901 00:58:59,035 --> 00:59:02,372 倒れてる アランのもとに行った 902 00:59:02,372 --> 00:59:04,207 俺は15才だった 903 00:59:04,207 --> 00:59:07,252 どうすればいいか 分かるわけない 904 00:59:07,752 --> 00:59:11,005 刺し傷が4か所 あったのを覚えてる 905 00:59:12,298 --> 00:59:15,843 苦しむ彼に“がんばれ”と 言い続けた 906 00:59:20,890 --> 00:59:22,600 自分だったら 907 00:59:22,600 --> 00:59:23,685 どうする? 908 00:59:23,685 --> 00:59:27,939 何もできないまま 時間だけが過ぎていく 909 00:59:27,939 --> 00:59:29,732 分かるだろう? 910 00:59:31,067 --> 00:59:34,571 正直 このことを 話すのも苦痛だ 911 00:59:34,571 --> 00:59:36,656 思い出したくないんだ 912 00:59:37,615 --> 00:59:40,368 俺は何もできなかった 913 00:59:41,619 --> 00:59:42,704 何もね 914 00:59:43,496 --> 00:59:45,999 死ぬのを見るのはつらい 915 00:59:51,170 --> 00:59:52,589 アランの死に 916 00:59:52,589 --> 00:59:55,592 デヴィッドのことは関係ない 917 00:59:56,968 --> 00:59:59,220 悪魔なんていなかった 918 01:00:00,597 --> 01:00:03,433 アー二ーは独占欲が強かった 919 01:00:05,351 --> 01:00:09,397 デビーがアランと 浮気してるという噂(うわさ)があった 920 01:00:11,190 --> 01:00:14,694 デビーが警察にやってきた 921 01:00:15,403 --> 01:00:17,864 彼女は噂を聞いたと 922 01:00:18,364 --> 01:00:23,077 この殺人事件が起きた原因が 彼女とアラン 923 01:00:23,077 --> 01:00:28,458 アーニーの三角関係の もつれにとるものだという 924 01:00:28,458 --> 01:00:32,211 彼女は“アランとは 付き合ってたけど” 925 01:00:32,211 --> 01:00:37,050 “2人の関係は終わっていて 事件とは関係ない”と言った 926 01:00:37,884 --> 01:00:40,762 奇妙な殺人事件の裁判は明日 927 01:00:40,762 --> 01:00:43,723 事件の焦点は “悪魔の憑依”です 928 01:00:43,723 --> 01:00:45,350 ジムの報告です 929 01:00:46,392 --> 01:00:50,897 {\an8}明日 この古い裁判所に 悪魔は姿を現し― 930 01:00:51,481 --> 01:00:53,733 証言台に立つのでしょうか? 931 01:00:54,692 --> 01:00:57,528 裁判が始まることを 知らなかった 932 01:00:58,029 --> 01:01:01,532 裁判初日 両親から 小遣いをもらった 933 01:01:01,532 --> 01:01:05,620 その日は学校をさぼって 1日好きに過ごせって 934 01:01:06,204 --> 01:01:10,875 彼らは俺がこの件に 関わることを恐れてた 935 01:01:12,502 --> 01:01:13,795 知ってたから 936 01:01:15,922 --> 01:01:17,298 すべて虚言だと 937 01:01:21,678 --> 01:01:26,891 1981年10月28日 “悪魔による殺人”裁判開始 938 01:01:26,891 --> 01:01:30,812 “フェアフィールド・ カウンティー裁判所” 939 01:01:32,230 --> 01:01:34,524 “ダンベリー警察” 940 01:01:38,319 --> 01:01:41,614 アーニーは 無罪になると信じてた 941 01:01:43,116 --> 01:01:47,995 除霊を見た神父や ウォーレン夫妻もいるし 942 01:01:47,995 --> 01:01:51,791 録音した音声や 写真などの証拠もある 943 01:01:52,291 --> 01:01:56,963 それらがアーニーは 無実だと証明してくれる 944 01:01:57,714 --> 01:02:00,925 悪魔に憑依された証拠になる 945 01:02:03,553 --> 01:02:08,891 検察側は彼は有罪であり 最高刑を求刑していた 946 01:02:08,891 --> 01:02:11,310 {\an8}この事件はマスコミや 947 01:02:11,811 --> 01:02:16,482 {\an8}ウォーレン夫妻の思惑で 世間に広められた 948 01:02:17,024 --> 01:02:19,694 彼らの利益のために 949 01:02:19,694 --> 01:02:23,156 だが この事件は 私の知る限り 950 01:02:23,156 --> 01:02:26,242 極めて日常的な殺人事件だ 951 01:02:26,242 --> 01:02:30,705 すべてはただの 虚言だと言い放った 952 01:02:30,705 --> 01:02:36,502 周囲がアーニーの殺人を ごまかすための茶番だと 953 01:02:36,502 --> 01:02:41,299 殺人で有罪なら懲役は 25年から終身刑だった 954 01:02:42,133 --> 01:02:43,718 {\an8}〝保安局〞 955 01:02:45,303 --> 01:02:48,431 裁判は傍聴者が多すぎて 956 01:02:48,431 --> 01:02:49,891 立ち見だった 957 01:02:52,518 --> 01:02:54,270 誰も予想ができない 958 01:02:54,270 --> 01:02:57,273 対決が始まろうとしていた 959 01:02:57,273 --> 01:03:01,319 ミネラ弁護士は 悪魔の存在を主張し 960 01:03:01,319 --> 01:03:06,574 判事がそれを認めるか否か 世間が注目した 961 01:03:07,658 --> 01:03:10,119 現実だとは思えなかった 962 01:03:11,537 --> 01:03:16,292 人生で初めての裁判で 終身刑になるかもしれない 963 01:03:17,627 --> 01:03:19,420 非現実的だった 964 01:03:24,509 --> 01:03:28,763 アーニーが法廷で 発言する機会があると思った 965 01:03:29,388 --> 01:03:34,519 起きたことの信憑(しんぴょう)性を 陪審員に評価してもらう 966 01:03:34,519 --> 01:03:36,646 思い込みではなく 967 01:03:36,646 --> 01:03:41,067 物的証拠や証言を 聞いてほしかった 968 01:03:41,609 --> 01:03:44,445 それに基づいて 判断するべきだ 969 01:03:45,029 --> 01:03:46,739 だが行われなかった 970 01:03:47,490 --> 01:03:50,743 判事は過去の 判例などに基づき 971 01:03:50,743 --> 01:03:54,622 悪魔の憑依を 認めませんでした 972 01:03:54,622 --> 01:03:58,835 非科学的なことは この国の司法では認めず 973 01:03:58,835 --> 01:04:02,797 証拠にも能力がないと 判断しました 974 01:04:03,297 --> 01:04:05,591 ダンベリーからジムでした 975 01:04:07,468 --> 01:04:08,761 ショックだった 976 01:04:10,638 --> 01:04:14,058 家族から落胆の ため息が聞こえた 977 01:04:14,559 --> 01:04:17,854 法廷では 聖書に手を置いて誓う 978 01:04:18,354 --> 01:04:20,439 神は信じるのに 979 01:04:20,439 --> 01:04:24,026 超常現象や 悪魔は信じないのか 980 01:04:25,653 --> 01:04:26,988 意味不明だ 981 01:04:27,822 --> 01:04:29,073 私の目の前で― 982 01:04:29,574 --> 01:04:34,829 5 6人の神父たちが 同時に立ち上がり出て行った 983 01:04:34,829 --> 01:04:36,789 訓練してたように 984 01:04:36,789 --> 01:04:39,584 彼らは二度と 現れなかったし 985 01:04:39,584 --> 01:04:43,045 教会も何も コメントしなかった 986 01:04:44,630 --> 01:04:46,465 見捨てられたと感じた 987 01:04:47,300 --> 01:04:50,136 真実を言う機会もなかった 988 01:04:51,554 --> 01:04:54,098 言っても認めなかっただろう 989 01:04:54,932 --> 01:04:56,225 途方に暮れた 990 01:04:56,976 --> 01:04:58,352 この次は? 991 01:04:58,978 --> 01:05:01,731 裁判は明日再開されます 992 01:05:08,613 --> 01:05:13,326 アーニーを弁護するには 状況はとても厳しかった 993 01:05:14,368 --> 01:05:18,956 警察の報告書には 彼がアランを刺したという 994 01:05:18,956 --> 01:05:21,876 {\an8}〝アーニーが 刺したのを見た〞 妹らの目撃証言が 記載されてた 995 01:05:21,876 --> 01:05:25,671 それが悪魔のせいだとは 誰にも分からない 996 01:05:25,671 --> 01:05:27,381 刺した事実だけ 997 01:05:30,217 --> 01:05:34,430 ミネラ弁護士は 正当防衛を主張すると言った 998 01:05:36,390 --> 01:05:39,101 これが残された手段だと 999 01:05:40,311 --> 01:05:43,564 第一級殺人ではなく過失致死 1000 01:05:45,691 --> 01:05:49,195 問題は報復は 正当防衛ではないこと 1001 01:05:49,695 --> 01:05:52,239 誰かに襲われた時に 1002 01:05:52,239 --> 01:05:56,953 刺すのは1回か2回まで 複数回はやりすぎだ 1003 01:05:56,953 --> 01:05:58,704 そうなると― 1004 01:05:59,747 --> 01:06:02,041 過剰防衛とみなされる 1005 01:06:04,001 --> 01:06:07,088 突然 正当防衛を主張した 1006 01:06:07,088 --> 01:06:10,841 最初と言ってることが 変われば― 1007 01:06:11,842 --> 01:06:13,636 不自然に見える 1008 01:06:14,679 --> 01:06:19,809 それが殺人罪での懲役刑を 免れる最後の方法だった 1009 01:06:21,185 --> 01:06:22,687 証言台に立った 1010 01:06:24,563 --> 01:06:28,734 記憶がなかったから 証言するのは難しかった 1011 01:06:29,777 --> 01:06:31,445 そう証言した 1012 01:06:32,738 --> 01:06:37,535 不幸な事件だったと 誰もが感じたと思う 1013 01:06:37,535 --> 01:06:40,121 だが男が1人死んでおり 1014 01:06:40,121 --> 01:06:44,125 その死を招いた者を 裁く必要がある 1015 01:06:45,543 --> 01:06:50,798 1981年11月24日 判決 1016 01:06:57,513 --> 01:06:59,432 家族は不安だった 1017 01:07:00,516 --> 01:07:04,353 姉はアーニーが 殺人罪で有罪になり 1018 01:07:04,353 --> 01:07:06,897 終身刑になることを恐れた 1019 01:07:09,483 --> 01:07:12,194 法廷に連れていかれた 1020 01:07:12,194 --> 01:07:13,279 満員だった 1021 01:07:14,238 --> 01:07:17,950 裁判官が来て 陪審長から評決をもらう 1022 01:07:19,994 --> 01:07:21,912 不安で恐ろしかった 1023 01:07:25,499 --> 01:07:29,545 判決は第一級殺人は 無罪だったが 1024 01:07:29,545 --> 01:07:32,131 過失致死で有罪だった 1025 01:07:34,759 --> 01:07:36,427 量刑が下された 1026 01:07:37,261 --> 01:07:40,306 今でも判事の言葉を覚えてる 1027 01:07:44,560 --> 01:07:48,022 “被告人に 最高刑を言い渡す” 1028 01:07:48,022 --> 01:07:51,734 “懲役10年から 20年の極刑だ” 1029 01:07:54,945 --> 01:07:59,033 量刑が言い渡されると デビーが判事に向かって 1030 01:07:59,784 --> 01:08:02,912 “あなたは正気じゃない”と 叫んだ 1031 01:08:03,996 --> 01:08:06,332 そして外に出て泣きだした 1032 01:08:09,543 --> 01:08:12,171 俺が法廷を出る時 1033 01:08:12,171 --> 01:08:16,759 デビーはマスコミを押しのけ 僕にキスをした 1034 01:08:15,508 --> 01:08:17,635 {\an8}〝悪魔の恋人〞 1035 01:08:20,763 --> 01:08:23,432 彼女に“自分の人生を 生きてくれ” 1036 01:08:23,432 --> 01:08:25,601 “僕を忘れて”と言った 1037 01:08:26,602 --> 01:08:28,270 “自由になれ”と 1038 01:08:29,063 --> 01:08:31,690 “私を愛してないの?”と 聞かれ 1039 01:08:31,690 --> 01:08:34,401 “愛してるからだ”と答えた 1040 01:08:35,069 --> 01:08:36,779 でも彼女は拒んだ 1041 01:08:39,406 --> 01:08:41,283 最初から信じてた 1042 01:08:42,618 --> 01:08:43,661 彼は無実よ 1043 01:08:47,456 --> 01:08:49,083 地獄のようだった 1044 01:08:57,758 --> 01:08:59,343 母は怒ってた 1045 01:09:00,761 --> 01:09:03,764 悪魔のせいだと 信じていたからだ 1046 01:09:05,307 --> 01:09:06,976 彼は温厚だった 1047 01:09:07,476 --> 01:09:10,020 母はアーニーを憐れに思った 1048 01:09:11,856 --> 01:09:13,941 だから話すことにした 1049 01:09:15,401 --> 01:09:18,821 世間に真実を 伝えたかったんだ 1050 01:09:21,407 --> 01:09:26,745 彼女の息子が悪魔に 憑依された体験を聞きます 1051 01:09:27,246 --> 01:09:28,873 ようこそ 1052 01:09:31,125 --> 01:09:32,751 息子さんの様子は? 1053 01:09:33,252 --> 01:09:35,880 もう悪魔は除霊されてます 1054 01:09:35,880 --> 01:09:37,840 普通どおり? 1055 01:09:37,840 --> 01:09:39,633 ええ でも... 1056 01:09:40,885 --> 01:09:42,636 アーニーは違う 1057 01:09:42,636 --> 01:09:46,098 彼は刑務所に服役中だ 1058 01:09:46,640 --> 01:09:50,978 過失致死罪となり 懲役は10年から20年 1059 01:09:51,478 --> 01:09:54,148 無実にも関わらずね 1060 01:09:54,648 --> 01:09:57,902 裁判の後 母が 最終的に向かった先は― 1061 01:09:58,903 --> 01:09:59,695 ハリウッドだ 1062 01:10:06,285 --> 01:10:07,661 飛行機に乗り― 1063 01:10:09,622 --> 01:10:13,459 ディック・クラークと ディナーをした 1064 01:10:17,379 --> 01:10:19,423 母は楽しんでた 1065 01:10:19,423 --> 01:10:22,760 生活の変化に興奮していた 1066 01:10:24,595 --> 01:10:27,806 ウォーレン夫妻には 目的があった 1067 01:10:29,642 --> 01:10:31,810 金持ちになれると言った 1068 01:10:34,230 --> 01:10:37,066 夫妻は本を 出版しようとしてた 1069 01:10:37,566 --> 01:10:42,071 前作に関わってた作家に 依頼をしていたようだ 1070 01:10:43,697 --> 01:10:46,242 その作家に会わせられ― 1071 01:10:47,201 --> 01:10:49,912 たくさん質問された 1072 01:10:50,454 --> 01:10:54,833 彼は事実を書きたがったが エドが“脚色しろ” 1073 01:10:54,833 --> 01:10:58,504 “怖がらせた方が 本が売れる”と言った 1074 01:10:59,004 --> 01:11:01,131 あとは夫妻が引き継いだ 1075 01:11:03,133 --> 01:11:06,387 半年後 夫妻は 契約書を持ってきた 1076 01:11:06,387 --> 01:11:09,223 母は弁護士を呼ぼうとしたが 1077 01:11:09,223 --> 01:11:11,433 ロレインが引き止めた 1078 01:11:11,433 --> 01:11:14,061 事務所には 弁護団がいるからと 1079 01:11:14,061 --> 01:11:17,273 だが 彼らが守るのは 俺たちじゃない 1080 01:11:20,609 --> 01:11:22,361 {\an8}ロレイン? 1081 01:11:22,361 --> 01:11:23,028 {\an8}どうも 1082 01:11:23,028 --> 01:11:23,737 {\an8}元気? 1083 01:11:23,737 --> 01:11:24,655 {\an8}ええ 1084 01:11:24,655 --> 01:11:26,365 {\an8}何か進展は? 1085 01:11:26,949 --> 01:11:28,534 {\an8}本のことで 1086 01:11:28,534 --> 01:11:29,785 {\an8}順調よ 1087 01:11:29,785 --> 01:11:30,911 よかった 1088 01:11:30,911 --> 01:11:34,999 忙しそうだけど 被害にあったのは私たちよ 1089 01:11:34,999 --> 01:11:37,501 私たちもお金が必要なの 1090 01:11:39,795 --> 01:11:43,215 両親は4500ドルを 手にしたが― 1091 01:11:44,341 --> 01:11:47,970 ウォーレン夫妻は 8万1000ドル以上稼いだ 1092 01:11:49,638 --> 01:11:50,723 {\an8}今でも 「死霊館」で稼いでる 1093 01:11:50,723 --> 01:11:52,224 {\an8}〝全米を震撼させた 悪魔事件〞 今でも 「死霊館」で稼いでる 1094 01:11:52,224 --> 01:11:54,101 {\an8}〝全米を震撼させた 悪魔事件〞 1095 01:11:54,101 --> 01:11:55,394 {\an8}〝「死霊館 悪魔のせいなら無罪」〞 1096 01:11:55,394 --> 01:11:56,395 {\an8}〝「死霊館 悪魔のせいなら無罪」〞 本の契約すれば 金持ちになれると言った 1097 01:11:56,395 --> 01:11:59,440 {\an8}本の契約すれば 金持ちになれると言った 1098 01:12:03,235 --> 01:12:04,820 ウソだった 1099 01:12:07,740 --> 01:12:10,242 俺たちは利用されたんだ 1100 01:12:11,035 --> 01:12:14,163 自分たちが大金を得るために 1101 01:12:16,123 --> 01:12:17,833 彼らは狡猾(こうかつ)だった 1102 01:12:19,835 --> 01:12:23,964 母は夫妻に だまれてたことに気づいた 1103 01:12:25,424 --> 01:12:26,592 失望してた 1104 01:12:27,843 --> 01:12:32,264 夫妻は周りを懐柔し だますことに長けてた 1105 01:12:34,725 --> 01:12:36,352 詐欺師と同じさ 1106 01:12:41,607 --> 01:12:44,276 弟は罪悪感を覚えてた 1107 01:12:45,944 --> 01:12:50,115 アーニーが無実だと 信じていたから余計に 1108 01:12:54,787 --> 01:12:58,123 デビーのおかげで 乗り越えられた 1109 01:12:59,291 --> 01:13:00,793 希望をくれた 1110 01:13:02,086 --> 01:13:03,837 1985年に― 1111 01:13:05,130 --> 01:13:07,925 僕たちは刑務所内で結婚した 1112 01:13:09,051 --> 01:13:11,553 彼女は美しく輝いてた 1113 01:13:13,138 --> 01:13:15,808 彼女を抱きしめて 幸せだった 1114 01:13:18,769 --> 01:13:22,064 1986年 アーニーは釈放された 1115 01:13:22,064 --> 01:13:28,445 2021年にデビーが死ぬまで 一緒に暮らした 1116 01:13:30,197 --> 01:13:34,243 事件をきっかけに 信仰心が強くなった 1117 01:13:36,662 --> 01:13:38,038 もう悪魔はいない 1118 01:13:38,539 --> 01:13:40,124 除霊はしてないが 1119 01:13:41,041 --> 01:13:44,503 憑依されてないし 防御する方法も知った 1120 01:13:45,003 --> 01:13:48,924 祈ることで自分を守れるんだ 1121 01:13:49,466 --> 01:13:51,009 信仰が守ってくれる 1122 01:13:52,094 --> 01:13:55,347 それで人生が平和になった 1123 01:13:58,642 --> 01:14:02,521 この事件は家族全員に 影響を与えた 1124 01:14:04,690 --> 01:14:06,150 誰もが傷ついた 1125 01:14:09,194 --> 01:14:12,823 人生がひっくり返った 1126 01:14:12,823 --> 01:14:14,992 話すのもつらいほど 1127 01:14:14,992 --> 01:14:16,660 40年以上経ったが... 1128 01:14:18,454 --> 01:14:21,790 すべてが変わってしまった 1129 01:14:23,167 --> 01:14:27,504 その影響は俺たち家族に 長いこと続いてる 1130 01:14:30,841 --> 01:14:33,760 俺たちは今 バラバラだ 1131 01:14:33,760 --> 01:14:36,305 もう互いに話すこともない 1132 01:14:44,730 --> 01:14:45,939 写真を見ると― 1133 01:14:47,900 --> 01:14:50,903 恐ろしくなるし悲しい 1134 01:14:52,154 --> 01:14:57,284 ここにいる11才の少年は まだ平和な人生にいるから 1135 01:15:00,078 --> 01:15:01,914 いまだに苦しんでる 1136 01:15:07,127 --> 01:15:10,380 誰が真実を語ってるか 知りたいだろ 1137 01:15:13,217 --> 01:15:16,178 “グラツェル家” 1138 01:15:16,178 --> 01:15:20,015 両親の死後 俺と妻で 遺品を整理をした 1139 01:15:20,849 --> 01:15:24,102 母は強迫性障害だったらしい 1140 01:15:26,939 --> 01:15:30,609 残されたメモや カレンダーに書かれてた 1141 01:15:35,072 --> 01:15:36,740 あるメモに 1142 01:15:36,740 --> 01:15:39,743 “今夜 家族は薬を飲んだ”と 1143 01:15:40,244 --> 01:15:42,329 さらに調べてみると― 1144 01:15:43,497 --> 01:15:46,542 この薬には深い意味があった 1145 01:15:50,879 --> 01:15:54,675 母は食事に ソミネックス(睡眠薬)を入れてた 1146 01:15:56,426 --> 01:15:59,596 それを長期間 家族に食べさせてた 1147 01:16:00,681 --> 01:16:03,058 どこでも眠れる人もいれば 1148 01:16:03,058 --> 01:16:05,894 {\an8}緊張で寝られない人も 1149 01:16:05,894 --> 01:16:10,566 ソミネックスを飲めば大丈夫 常習性もありません 1150 01:16:10,566 --> 01:16:16,154 {\an8}2錠飲めば安全で快適な 睡眠が得られます 1151 01:16:16,154 --> 01:16:20,409 母が夕食の時はいつも 俺たちと違う食器だった 1152 01:16:20,409 --> 01:16:23,161 パスタを大皿から分けても 1153 01:16:23,161 --> 01:16:26,206 彼女のは別で おかわりもしなかった 1154 01:16:28,792 --> 01:16:33,338 母は俺たちに睡眠薬を 与えてたんだ 1155 01:16:33,338 --> 01:16:34,464 父にもね 1156 01:16:36,592 --> 01:16:40,178 1日の終わりは みんな疲れてる 1157 01:16:40,762 --> 01:16:43,849 寝てしまうだけなら 問題ない 1158 01:16:46,518 --> 01:16:50,147 だが長期服用すれば 副作用が起きる 1159 01:16:50,856 --> 01:16:52,399 気分の浮き沈み 1160 01:16:52,899 --> 01:16:53,984 体重増加 1161 01:16:53,984 --> 01:16:55,986 幻覚症状も出る 1162 01:16:57,904 --> 01:16:59,406 可能性はある 1163 01:17:00,115 --> 01:17:03,410 デヴィッドは睡眠薬の影響で 1164 01:17:03,410 --> 01:17:06,079 異常な行動を起こしたんだ 1165 01:17:06,079 --> 01:17:07,414 殺してやる 1166 01:17:08,540 --> 01:17:10,542 イエスは地獄に落ちる 1167 01:17:11,084 --> 01:17:12,794 幻覚を見たのかも 1168 01:17:14,129 --> 01:17:16,423 殺してやる クソ野郎 1169 01:17:16,923 --> 01:17:20,594 デヴィッドとアーニー アランも― 1170 01:17:22,095 --> 01:17:24,640 結局は被害者なんだ 1171 01:17:28,352 --> 01:17:30,562 母は薬を飲ませてない 1172 01:17:31,480 --> 01:17:35,359 彼女は家族を大事にしてた 1173 01:17:37,319 --> 01:17:40,072 真実は 俺は11才の時 1174 01:17:41,198 --> 01:17:45,994 悪魔のようなものに 憑依されたということだ 1175 01:17:47,454 --> 01:17:50,874 それが真実だ ウソをつく理由はない 1176 01:17:56,546 --> 01:17:59,341 今は父のように 何かを修理してる 1177 01:18:00,133 --> 01:18:02,844 集中して何も考えないために 1178 01:18:04,638 --> 01:18:07,641 悪魔は怠け者に 忍び寄るんだ 1179 01:20:11,348 --> 01:20:16,353 {\an8}日本語字幕 岩瀬 亜沙子